絶版文庫書誌集成

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「日本剣客伝」 (にほんけんかくでん) 全五冊 朝日文庫

*アンソロジー
*カバー装丁・原田治

「二 宮本武蔵 / 小野次郎右衛門」
司馬 遼太郎・柴田 錬三郎 (しばりょうたろう・しばたれんざぶろう)


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*267頁 / 発行 昭和57年

*カバー文
美作国宮本村に生まれ
六十余年の生涯の間に
闘った相手を全て倒し
海外にまで広くその名を知られた
宮本武蔵。
安房国御子上村に生まれ
数々の修羅場をくぐりぬけて
徳川家剣道師範役となった
一刀流の達人
小野次郎右衛門。
二人の剣士の生涯の軌跡は
今なお輝きを失わない。


「三 柳生十兵衛 / 堀部安兵衛」 (やぎゅうじゅうべえ/ほりべやすべえ)
山岡 荘八 / 吉行 淳之介
 (やまおかそうはち/よしゆきじゅんのすけ)


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*245頁 / 発行 昭和57年

*カバー文
狂気か
あるいは正気か
数々の伝説と共に生き
謎に満ちた死をとげた
怪剣士
柳生十兵衛

乱気か
あるいは剛気か
高田馬場で十八人を斬り
赤穂浪士として散った
快剣士
堀部安兵衛


「四 針谷夕雲 / 高柳又四郎」 (はりがや せきうん/たかやなぎ またしろう
有馬 頼義 / 村上 元三 
(ありまよりちか/むらかみげんぞう)


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*259頁 / 発行 1982年

*カバー文
木刀を構えて笑う
自らの父を斬った時
流浪の剣士
針谷夕雲は
遠く中国にまで及ぶ
修業の道への一歩を踏み出した。

他家に嫁ぐ
許嫁の行列を襲った時
孤高の剣士
高柳又四郎は
時代を超越して生きる
剣の道に足跡を記し始めた。


「五 千葉周作 / 沖田総司」 (ちばしゅうさく/おきたそうし)
海音寺 潮五郎 / 永井 龍男
 (かいおんじちょうごろう/ながいたつお)


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*286頁 / 発行 昭和57年

*カバー文
武芸衰退の江戸末期
中西道場にあって
一刀流中西派の麒麟児
と謳われた千葉周作
北辰一刀流を創始
近代剣法の礎石を築いた
豪腕剣士の若き修行時代。

「あの猫が来ているだろう」
とつぶやいて
沖田総司は逝った
新選組随一の遣い手ながら
心優しく童心を失わなかった
天才剣士の束の間の光芒
その生涯、わずか二十五年。

*解説頁・安田武