*カバー・田村義也
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*222頁 / 発行 1984年
*カバー文
西鶴研究の第一人者にして粋人教授のほまれも高き著者が永年のウンチクを傾けて語る色の道講座。江戸の川柳を引用しつつ日本人の性感覚やセックスにまつわるさまざまな滑稽譚やユーモラスなエピソードを紹介。江戸時代に生きた人たちの風俗やハダカの生活が手にとるように解り、時代をこえた日本人の笑いが聞こえてくる名著。
*目次
まえがき
第一章 お江戸の春
門松 / 万才 / 姫始め / 宝船 / ほうろくの効用 / 口吸い
第二章 心中のなりたち
ひとり者の生態 / 最後の抵抗線 / 心中の禁止
第三章 性の抑圧
医者と親子の謎 / 腕人形 / 張形 / 朔日丸
第四章 性と掟
混浴 / 春本の効用 / 縁切寺 / 聟の悲しみ / 姦通の戒め / 男の首代
第五章 日陰の性
あいびき / 後家の恋 / 陰間 / 中条流
第六章 女の宿命
伸び支度 / 江戸の少年法 / 不浄の観念 / 貞操帯
第七章 花嫁の条件
田園の恋 / 見合結婚 / 初夜 / 処女のねうち / 持参金
第八章 夫婦のいとなみ
夏の風情 / 新世帯 / 産前産後のトラブル / か弱き亭主族
第九章 老楽の性
倦怠期 / 老いの嘆き / 愛人バンク / 小便組
第十章 神も人なり
保養の薬 / 神々のいとなみ / せきれいの教え / 雲上の嬌声 / 酒と女の法則
第十一章 庶民の偶像
玉の入れ場 / 隠しあな / 美男の代表 / 美女の代表
第十二章 迷える僧侶
漢語のいたずら / 風流僧 / 老僧の恋 / 男色の開祖 / 身がわり首 / あとねだり / 三人尼
第十三章 英雄の正体
引きあてた賞品 / みずてんの元祖 / 後家ぐるい
第十四章 栄華の夢
人の上に人を / ひよどり越え / 男装の天子 / にたり貝
第十五章 寝物語
いずれもソフト / 女の春闘 / 見かけだおし / 女上位 / 一生一交
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