絶版文庫書誌集成
富士見書房・時代小説文庫 【な】
中里 介山 (なかざとかいざん)
「大菩薩峠」全20巻 (だいぼさつとうげ)
南條 範夫 (なんじょうのりお)
「暁の群像 ― 豪商岩崎弥太郎の生涯(上下)」 (あかつきのぐんぞう)
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*上353頁・下447頁
*発行 平成元年
*カバー装画・大島哲以
*カバー文
上
三菱財閥の創始者 ―― 岩崎弥太郎は土佐藩下士層の出身のいごっそうである。
幕末変革期、土佐勤王党に加わらず、父の汚名をそそごうと役人を誹謗し、投獄される。牢の中で知り合った瀬左衛門に処世の術や算用の法を教わり、世の中に生きていくには信念のみではだめで、権力に真正面からむかうのではなく、これを利用する方が得と知る。
時代の波にうまく乗り、土佐藩の経済的実務にたずさわるうちに、動乱と戦火の中政商としての地位を固めていく岩崎弥太郎! その若き日の生涯を維新で活躍する少壮の士達と共に描いた長篇歴史ロマン!
下
旧土佐藩と手を切り、土佐商会から三菱商会へと大きく飛躍した岩崎弥太郎はこれまで以上にワンマンとなった。権力の中枢にくいいるためあらゆる饗応政策をとり、明治新政府の保護の元、次々とライバル社や外国資本との制海権などの勝利を手にして行く。
後藤象二郎、伊藤博文、大隈重信、大久保利通、西郷隆盛等 ―― 黎明期日本の群像をワイドな眼でとらえ、岩崎弥太郎が経済界の覇者となっていく有様を雄大に描いた著者の代表的傑作長篇!
*解説頁(下巻収録)・尾崎秀樹
南條 範夫 (なんじょうのりお)
「古城物語」 (こじょうものがたり)
南條 範夫 (なんじょうのりお)
「戦国残酷物語」 (せんごくざんこくものがたり)
南條 範夫 (なんじょうのりお)
「続・古城物語」 (ぞくこじょうものがたり)
南條 範夫 (なんじょうのりお)
「鉄砲商人」 (てっぽうしょうにん)
*カバー装画・大島哲以
(画像拡大不可)
*302頁
*発行 1991年
*目録文
永禄十一年、織田信長は堺の町に矢銭を課した。堺の会合衆はこれを拒絶し、浪人隊を傭い入れ織田の攻めに備えた。鍛治職で鉄砲商人の徳左衛門は偵察にきた信長の使者・藤吉郎に堺の会合衆を名乗り、裏で話をつけた。戦国時代を陰であやつった鉄砲商人のすさまじい才智と欲を描いた表題作他、各種商人の活躍を描いく。
*収録内容
抛銀商人 / 鉄砲商人 / 人買商人 / 材木商人 / 堕胎商人 / 御用商人 / 士族商人 / 呉服商人 / 解説 山田智彦
南條 範夫 (なんじょうのりお)
「武士道残酷物語」 (ぶしどうざんこくものがたり)
南條 範夫 (なんじょうのりお)
「わが恋せし淀君」 (わがこいせしよどぎみ)