*カバー・山下勇三
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*335頁 / 発行 昭和50年
*カバー文
東京都台東区元浅草3丁目17番地。浅草永住町から元浅草3丁目などと、町名変更のおかげで味気のない名前になってしまったが、祖父も親父も僕も、もっともっと何代も前から、そこで生まれ、そこで育った。
東京下町で、お寺の住職をする、明治生まれの父永忠順氏と、昭和生まれの、その子永六輔氏。両人の間に、世代を越えて通い合うのは、「街育ち」の気質と感覚である。
父が子に、折々に寄せた手紙と、子による文章をとり合わせた、ユニークなスタイル。
明治の芸人、下町風物、食べもの、お酒など多彩な話題のうちに、肉親の愛情と、下町っ子の人間像が、いきいきと躍動する。“父と子”三部作の第一冊。
*目次
まえがき 永六輔 / ブラウン管の中の息子 / 芸人・その世界 / 明治はるあき
/ 明治風物誌 / 親子三代 / 街そだち / 浅草の祭り / 金鵞と伯円 / 忠順と六輔
/ 親父の屁 / 親父と女房 / ヘソマガリズム / 酒について / 友田恭助のこと
/ 親と子のテレビ論 / 学童疎開 / 八月十五日 / 六輔について / あとがき 永忠順
/ 解説 小林信彦
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