*カバーイラスト・丸木俊
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*307頁 / 発行 昭和55年
*カバー文
「むかし、むかし、……」「むかし、あったとさ。……」「とんとむかし。……」と、やさしい、郷愁にも似た語り口を生かして、再現された動物の世界。
サル、カニ、キツネ、タヌキなど、かつて自然が豊かであったころ、人間の身辺にいた動物たちの姿に託して夢を、愛を、哀しみを語った「かちかち山」「猿蟹」「舌切りすずめ」「鶴の嫁さま」など、誰もが知っている動物おとぎ話や、きつね物語52篇を収録。
〈私の民話論〉 畑正憲
*目次
動物の世界
動物の始まり
その1 太陽とからす / その2 太陽を射るもぐら / その3 山の鯨・海のいのしし
/ その4 蛇とみみず / その5 小さな虫のむかし
動物の競争
その1 きつねとたにし / その2 鯨となまこ / その3 うさぎ・亀・ふくろう
きつねとかわうそ
動物の共同耕作
その1 猿と蝦蟇の寄り合い田 / その2 いたちとねずみの粟畑 / その3 きつねと熊の山畑
小鳥たちのむかし
その1 ふくろうの染め物屋 / その2 すずめとつばめ / その3 ひばりとお日さま
/ その4 呼子鳥 / その5 山鳩
鳥の王はだれか
鳥と獣の戦争
獅子頭の祭礼
すずめの仇討ち
もぐらの嫁入り
動物のさすらい
その1 あてのない旅 / その2 くらげ骨なし
動物の笑い話
その1 むかでのお使い / その2 からすとたにし / その3 かえるの京参り
/ その4 大鳥と蝦と亀
きつね物語
きつね女房の田植え
きつねの嫁取り
きつねのお礼
きつねの味噌煮鍋
木やりを歌うきつね
きつねの飛脚
広島のおさんぎつね
桔梗原のきつね
動物おとぎ話
かちかち山
猿蟹
舌切りすずめ
ねずみのすもう
猿地蔵
灰まき爺さん
古屋のもり
鶴の嫁さま
動物と人間
白鳥の関
猿の婿どの
人間無情
犬と猫と蛇の玉
うぐいす姫
めっこだぬき
さだ六としろ
生駒姫と月毛の駒
私の民話論 ― 民話の中の動物たち 畑正憲
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