*カバー・青木清
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*246頁 / 発行 昭和58年
*カバー文
1950年、第2次大戦後はじめてのフランス政府招聘留学生としてパリへおもむき、以後26年間かの地において生活を続けながら、独自の思想を築き上げていった森有正。彼は、豊かな感性と緻密な思考力をもって自己に厳しく対面し、みずからの意志でみずからの生を知的実験の場とした勇気ある思索家であった。
感覚、経験、文明、伝統……本書は、森有正という個性的な知識人が、パリという都会で把握したそれらの意味を、平明にしてみずみずしい文章で綴った世評高いエッセー集である。
*目次
1
霧の朝
ひかりとノートル・ダム
遥かなノートル・ダム
2
赤いノートル・ダム
ある夏の日の感想
パリの生活の一断面
ルオーについて
思索の源泉としての音楽
滞日雑感
あとがき
解説 仲澤紀雄
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