絶版文庫書誌集成

角川文庫 【む】

村上 健司 (むらかみけんじ)
「日本妖怪散歩」
 (にほんようかいさんぽ)


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*381頁
*発行 2008年
*カバーデザイン・クラップス

*カバー文
河童がすむ淵。千利休の孫に化けた稲荷。森の沼に浮かぶ島。猫を祀ったお宮…。普通の旅行の途中でちょっと寄り道するだけでも、十分に楽しめるのが妖怪散歩だ。本書は全国を6ブロックに分け、各地のスポットを紹介している。伝説地を探訪するのに便利なオススメコースも用意。著者自らが妖怪伝説地をフィールドワークし、収集した情報の中から厳選した、妖怪をテーマにした新感覚の旅行ガイドブック。


村松 梢風 (むらまつしょうふう)
「殘菊物語
他二篇」 (ざんぎくものがたり)


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*124頁・旧仮名旧字体
*発行 昭和31年

*目次
殘菊物語
呂昇物語
將棋指し太郎松
 解説 戸板康二

室生 犀星 (むろうさいせい)
「かげろふの日記遺文」
 (かげろうふのにっきいぶん)


*カバー・栃折久美子
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*262頁 / 発行 昭和42年

*カバー文
 殿さえ、ご満足のていなれば、女の身として何もほしくはございません。 ― 町の小路の女冴野の言葉に兼家は強く胸打たれた。女の心身をかけひたすら男の心を努め癒す無私の哀れは、妻時姫、恋人紫苑ノ上に求めて得られぬものであった。「かげろふの日記」に取材、祈りにも似た女人憧憬を、流麗な王朝物語の中に結晶させた傑作。

*目次
かげろふの日記
津の国人
 解説 結城信一