絶版文庫書誌集成

角川文庫 【に】

新美 南吉 (にいみなんきち)
「牛をつないだ椿の木」 
(うしをつないだつばきのき)


*カバー・青木賢吾
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*285頁 / 発行 昭和43年

*カバー文
 三重吉・白秋に見出された『赤い鳥』を中心に活躍した新見南吉は、昭和18年30歳の若さで死んだ。その作品は近代日本児童文学の大きな遺産と評され、今日さらに南吉ブームともいわれる人気を博して多くの読者を獲得しつつある。
 本篇には「おじいさんのランプ」「ごんぎつね」など、生活童話、メルヘン、動物物語等各作風の代表作を集めた。

*目次
張紅倫 / 正坊とクロ / ごんぎつね / てぶくろを買いに / 病む子の祭 / 久助君の話 / 川 / 嘘 / うた時計 / 屁 / ごんごろ鐘 / 和太郎さんと牛 / 花のき村と盗人たち / おじいさんのランプ / 牛をつないだ椿の木 / 解説 巽 聖歌 / 年譜


ニーチェ著 秋山 英夫訳 (あきやまひでお)
「偶像の薄明 ― 他二篇」
 (ぐうぞうのはくめい)


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*251頁・旧仮名旧字体 / 発行 昭和26年
*カバー画像・平成元年刊「リバイバル・コレクション」版カバー

*カバー文
神に死を宣告したニーチェが
精神病を発病する直前に記した本書は、
ニヒリズムを乗り越え
あらゆる偶像を破壊しようとする
火のごとき発言にあふれている。

*目次
ワーグネルの場合
偶像の薄明
ニーチェ對ワーグネル
 譯註
 解説
 索引


ニーチェ著 秋山英夫訳 (あきやまひでお)
「反時代的考察」上巻
 (はんじだいてきこうさつ)


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*263頁 / 発行 昭和25年 / 旧仮名旧字体 / 上下巻全二冊
*カバー画像・平成2年刊「リバイバル・コレクション」版カバー

*カバー文
本書は最も仮借のない文明批評家ニーチェが、
当時の俗流ドイツ的教養主義に投げつけた爆弾である。
「教育者としてのショーペンハウワー」
「パイロットに於けるリヒャルト・ワーグナー」など四篇を収録。

*目次
第一篇 ダヴィッド・シュトラウス ― 告白者にして著述家なる
第二篇 生に對する歴史の利弊について
 譯註
 解説