*カバー画・西風ゼフェロスと妖精クロリス
(ボッティチェリ「ヴィーナスの誕生」より)
カバー装丁・渋川育由
(画像はクリックで拡大します)
|
*上332頁・下303頁 / 発行 昭和1996年
*カバー文
上
風は天の息である。地球という一つの大きな生命体の血液循環系と神経系の役割を果たし、創造の手助けをしている。だが、人間はこの風について間接的にしか知ることはできない……。様々な科学の成果を駆使し、世界中の宗教・美術・文学・音楽の中にあらわれた風の姿を追い、この不可解な自然力をトータルに捉え、ユニークな生命観を展開する「見えないもの」の博物誌。
下
人間は空気に規定されている。風の気まぐれに左右され、われわれは成長も速くなり、感受性も豊かになった。揺れ動く秋の木の葉や、吹き荒れる冬の大風に触れ、わけもなく感動したことが誰しもあるはずだ。風が、人間の身体、心、思想に与えてきた大きな影響を探り、人間が風とともに創造してきた豊かな文化の可能性を謳うワトソンのライフサイエンス。
*目次
上
文庫版序文 / 序文 風について
第1部 風と地球
第1章 風の物理学 / 第2章 風の地理学
第2部 風と時間
第3章 風の歴史 / 第4章 風の将来
第3部 風と生命
第5章 風の生物学 / 第6章 風の社会学
下
第4部 風と身体
第7章 風の生理学 / 第8章 風の知覚
第5部 風と精神
第9章 風の心理学 / 第10章 風の哲学 / 終章 天の息
訳者あとがき / 参考図版 / 風の小辞典 / 参考文献 / 索引
|