*カバー 「アンダルシアの犬」より
(フランス映画社・提供)
カバーデザイン 菊池信義
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*171頁 / 発行 1988年
*カバー文
偏愛する映画作家、ブニュエル、ベルイマンなどの諸作品をめぐって印象批評をくりひろげ、女優カトリーヌ・ドヌーブの妖しい魅力を分析し、はたまたお得意のドラキュラ物をはじめとする怪奇・恐怖映画の数々をとりあげながら、そのおもしろさについて蘊蓄を傾ける、独特の批評眼が随所に光る映画エッセイ集。「書斎派ダンディ」として知られた著者がまとめた唯一の映画の本!!
*目次
『恐るべき子供たち』を見て
『エクソシスト』あるいは映画憑きと映画祓い
「マラー/サド」劇について
現代の寓話 パゾリーニ『テオレマ』を見て
ナチスをめぐる相反感情(アンビヴァレンツ)
『バーバレラ』あるいは末来像の逆説
『昼顔』あるいは黒眼鏡の効用について
ルイス・ブニュエルの汎性欲主義
非社会的映画のすすめ W・ワイラー『コレクター』を見て
ベルイマン、この禁欲的精神
カリガリ博士あるいは精神分析のイロニー
サド映画私見
映画におけるエロティック・シンボリズムについて
恐怖映画への誘い
怪奇映画の季節 ドラキュラの夢よ、いまいずこ
ショックについて
ドラキュラはなぜこわい? 恐怖についての試論
カトリーヌ・ドヌーヴ その不思議な魅力
愛の形而上学と死刑 大島渚『絞死刑』について
階段闘争か生物学主義か 大島渚『忍者武芸帳』を見て
黒い血の衝撃 三島由紀夫『憂国』を見て
デパートのなかの夢魔 『白日夢』のノスタルジアについて
エロス的風俗に関する対話
初版あとがき
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