絶版文庫書誌集成

河出文庫 【わ】

和辻 哲郎 (わつじてつろう)
「道元」
(どうげん)


*カバーデザイン・山元伸子
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*191頁 / 発行 2011年

*カバー文
この文章によって、道元は自ら開いた曹洞宗の宗門を超え、日本思想の根幹をなす哲学者となった、記念碑的な文献である。坐禅の最重要性を説く『正法眼蔵』を正面から掘り下げ、日本人の精神生活の基底をなす仏教の普遍性を考察する。和辻倫理学の集大成『日本精神史研究』の核心部を大きな活字で独立させる入門書。

*目次
一 序言
二 道元の修行時代
三 説法開始
四 修行の方法と目的
五 親鸞の慈悲と道元の慈悲
六 道徳への関心
七 社会問題との関係
八 芸術への非難
九 道元の「真理」
 (イ) 礼拝得髄 / (ロ) 仏性 / (ハ) 道得 / (ニ) 葛藤
付録 ── 道元(和辻哲郎) / 道元略年譜
解説 「知られざるある者」を求めて 頼住光子