*カバーデザイン・市川英夫
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*上巻271頁・下巻270頁 / 発行 昭和57年
*カバー文
上巻
登場いたしまするは花のお江戸の道楽者八人衆。飛鳥山の花の盛りに花見の客をおどらかそうと、あれこれ趣向をこらし工夫を仕込んでの茶番劇。ところが何をやらせてもドジな面々のこと、とんだ騒動がもちあがって……。駄洒落の連発、地口のかけ合い、息もつかせぬ怒濤の笑い、一気に読ませる江戸期滑稽本の粋。
下巻
おなじみ江戸の浮かれ者八人衆が、何回仕立ててもどこかで抜けて失敗する茶番の趣向。それでもこりずに次なる智恵をしぼり合い、人のどぎもをぬこうともくろむ。読みやすい工夫配慮をじゅうぶんにこらし、挿絵もあまさず収録。うず巻く笑いのなかに江戸庶民の哀歓もいきいきとうかびあがる江戸期滑稽本の傑作。
*解説頁(下巻収録)・興津要
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