絶版文庫書誌集成

「少年倶楽部文庫」 第1期20冊 (しょうねんくらぶぶんこ)


*カバー文
「少年倶楽部文庫」について
 この文庫は、かつて雑誌『少年倶楽部』に掲載されて好評を呼んだ名作傑作の数々を選集したものです。
 この文庫には、発表当時作者とともに情熱をこめて作品を飾られた諸画伯の挿絵もできるかぎり多く収録しました。
 各作品のかなづかいなどは現代方式により、若い読者の方々にも読みやすくしてあります。

*表紙デザインは椛島勝一画の波による。 / 装幀・安野光雅



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1「角兵衛獅子 鞍馬天狗」 大佛 次郎 (かくべえじし・くらまてんぐ / おさらぎじろう)

*326頁
*発行 昭和50年
*カバー・伊藤彦造

*カバー文
 風雲急を告げる幕末、ここ京都に、勤王の志士をたすける影の快剣士の噂が高い。人は呼んで鞍馬天狗! 新選組は血眼になって彼を追う。それをあざ笑うかのように、不敵にも彼は大阪城中に現われ、幕府の密書を手に入れた。が、暗黒の地下水牢が彼を待ち受けていた! 彼の運命は?

*挿絵・伊藤彦造(11点)



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2 「ああ玉杯に花うけて」 佐藤 紅緑 (ああぎょくはいにはなうけて・さとうこうろく)

*270頁
*発行 昭和50年

*カバー文
 貧しくして中学にゆけぬ豆腐屋のチビ公、そのチビ公を変らぬ友情ではげます中学生柳君。中学一の無法もの“生番”の阪井生や軟派でなまいき野郎の手塚生。黙々塾の篠原老師。彼らが織りなす多感な青春の日の友情物語。佐藤紅緑の純情小説の古典的名作。

*挿絵・斎藤五百枝



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3 「苦心の学友」 佐々木邦 (くしんのがくゆう・ささきくに)

*発行 昭和50年
*目録文
 感動とユーモアあふれる佐々木文学の傑作 絵=河目梯二



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4 「敵中横断三百里」 山中峯太郎 (てきちゅうおうだんさんびゃくり・やまなかみねたろう)

*252頁
*発行 昭和50年


*目録文
 決死の騎兵斥候六騎、息づまる戦場事実談 絵=椛島勝一



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5 「吼える密林」 南 洋一郎 (ほえるみつりん・みなみよういちろう)

*246頁
*発行 昭和50年
*挿絵・鈴木御水 / 椛島勝一

*カバー文
 アメリカの探検家ジョゼフ・ウィルトンが友人フランクと共に、アフリカの密林にわけ入り、大獅子、巨像、大鰐などと必死の血闘をつづけ、さらにボルネオからマレー半島に渡り、大猖々、黒豹、大虎、猛毒蛇などと死闘をかさねる。秘境に生死をかけての人と野獣の闘争、大冒険談。



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6 「謎の暗号」 森下雨村 (なぞのあんごう / もりしたうそん)

*268頁
*発行 昭和50年
*挿絵・嶺田弘

*カバー文
 アメリカ育ち、外国語なら英語、ドイツ語、フランス語なんでもござれの東郷富士夫少年。おじさんの紹介で警視庁外事課の助手となり、玉村課長の片腕として、特技の外国語を活用して、東京を舞台に暗躍するスパイの陰謀をずばりずばりと解決する。胸のすく推理小説の傑作。


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7 「怪傑黒頭巾」 高垣 眸 (かいけつくろずきん/たかかきひとみ)

*278頁
*発行 昭和50年

*カバー文
 幕末の兵学者山鹿士行は幕府に囚われて十三年、その安否をさぐる曲芸師の姉弟。二人を助ける覆面の武士とヘボ易者天命堂の正体は? 江戸城攻防の鍵を握る秘密地図をめぐって、浪人目付青江下野、目あかし赤鬼らのきびしい追究のうちに、波乱の渦はついに江戸城内、死の百虫館へ……。

*挿絵・伊藤幾久造



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8 「浮かぶ飛行島」 海野十三 (うかぶひこうせん うんのじゅうぞう)

*発行 昭和50年

*目録文
 南シナ海上に展開する雄大な科学冒険小説 絵=椛島勝一



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9 「怪人二十面相」 江戸川乱歩 (かいじんにじゅうめんそう・えどがわらんぽ)

*236頁 / 発行 昭和50年

*カバー文
 老人、実業家、警官等々、思いのままに変身する変相の魔術師、宝石・美術品狂(マニア)の怪盗“二十面相”、大胆にも「何月何日頂戴に参上」と予告状を送っては狙った品を必ず手に入れる。彼に対して、知識百出、沈着豪毅の名探偵明智小五郎はついに立った! 助手の小林少年は大活躍!

*挿絵・小林秀恒



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10 「豹(ジャガー)の眼」 高垣眸 (じゃがーのめ たかがきひとみ)

*286頁 / 発行 昭和50年

*目録文
 インカ帝国の秘宝争いに挑む青年王子杜夫 絵=伊藤彦造



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11 「少年賛歌」 佐藤紅緑 (しょうねんさんか さとうこうろく)

*365頁 / 発行 昭和50年

*目録文
 都会に牧場に夢を追う若人の純情小説 絵=斎藤五百枝



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12 「亜細亜の曙」 山中峯太郎 (あじあのあけぼの やまなかみねたろう)

*398頁 / 発行 昭和50年

*目録文
 神出鬼没、熱血の快男児本郷義昭の大活躍 絵=椛島勝一



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13 「少年探偵団」 江戸川乱歩 (しょうねんたんていだん・えどがわらんぽ)

*221頁 / 発行 昭和50年

*カバー文
 東京の夜をおびやかす黒い怪物! その魔手は明智探偵の片腕小林少年にまでのびた。明智探偵と少年探偵団の活躍がはじまる! 正体を見破られた怪物は、軽気球の奇計でその窮地をのがれたが……。明智探偵と少年探偵団はいよいよ敵を追いつめる。黒い怪物の正体は? その運命は?

*挿絵・梁川剛一



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14 「海の荒鷲」 大佛次郎 (うみのあらわし おさらぎじろう)

*276頁 / 発行 昭和51年
*カバー装画 梁川剛一

*カバー文
 瀬戸内海に浮かぶ海賊島で、ある日、財宝を狙って反乱がおきた! 海賊のとりこ少年武士椿新太郎は反乱に巻きこまれ、少女を助けて正義のために戦う。秘密の洞窟を利用し、財宝とともに消えた頭はどこへ? 少女が頼った牙山和尚は味方か敵か? 追いつ追われつ舞台は九州の山川港へ!

*挿絵・斎藤五百枝



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15 「村の少年団」 佐々木邦 (むらのしょうねんだん ささきくに)

*310頁
*発行 1976年

*目録文
 子供たちの行動性が躍動する明るい小説 絵=本田庄太郎







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16〜18 「のらくろ漫画集(1〜3)」 田河水泡 (のらくろまんがしゅう たがわすいほう)

*(1)198頁・(2)188頁・(3)198頁
*発行 1976年

*目録文
 もとは宿なしのら犬が猛犬連隊に入隊して、することなすこと笑いの爆発、二等卒時代からだんだん進級して部隊長時代まで、ゆかいな失敗や手柄の連続で、日本中の人気者となったのらくろのおもしろさを、この三巻に結集。





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19〜20 「冒険ダン吉(1〜2)」 島田啓三 (ぼうけんだんきち しまだけいぞう)

*発行 1976年

*目録文
 知恵ねずみのカリ公とともに南の島に漂流したダン吉君が住民たちとまきおこす笑いの事件の数々。のらくろと並び愛された漫画物語の傑作。