*カバーデザイン・蟹江征治
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*上353頁 / 下391頁 / 発行 2000年
*カバー文
上
平維盛の子、平家の最後の嫡流六代の斬刑により、「平家は永く絶えにけり」と『平家物語』は結ぶ。しかし、壇ノ浦の惨敗の後、都に帰還した平家の女性たちの血は、皇族、貴族の中に脈々と生き続け、実に現代にまで続いていることを忘れてはならない。北山の准后藤原貞子に仮託して、壇ノ浦以後の平家の動静を克明にたどる名著。
下
厳しい平家狩りの目をくぐり抜けてきた人びとにも、安穏の日はなかなか訪れない。しかし、勝者源氏は十四世紀に到り亡びてしまう。平家の末流は、宗家、西洞院家、四条家などに繋り、以後の歴史の折々に大きな影響を与え続けてきた。詳細な資料調査と実地踏査によって明らかにされる『平家物語』その後。
*目次
上
学術文庫版のまえがき / まえがき / 序章 北山の准后 / 第一章 嵐の後 / 第二章 さまざまな運命
/ 第三章 平家の残党 / 第四章 女人の行方 / 第五章 北陸の空 / 補註 / 諸家系譜抄
下
第六章 鎮魂の歌 / 第七章 時の流れ / 第八章 おどろの路 / 第九章 暗雲
/ 第十章 源平の黄昏 / 終章 恩怨無常 / 補註 / 諸家系譜抄 / 人名索引 /
解説 角田史学の心髄をみる
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