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*正編 445頁・続編 429頁 / 発行 正編1995年・続編1997年
*カバー文
正編
日本にもシャーロック・ホームズはいた!江戸の風物、人情に関する綺堂の豊かな造詣と限りない郷愁を身にまとった神田三河町の岡っ引・半七の名推理は、大衆文学史に、“捕物帳”という魅力のジャンルを拓いた。江戸ならではの怪事件の謎を通して、この街に生きた人びとの息づかいをも活写した探偵譚68編から、江戸市井物に才筆を振るう直木賞作家が10編を厳選、雑誌発表時の挿絵とともに贈る。
続編
半七は江戸時代の隠れたシャーロック・ホームズだ。「江戸名所図会」に描かれている江戸の姿を今日に伝えたいという著者の意図が全編に行きわたり、江戸の風物詩と市井の機微にひたりながら、半七老人の語りに、いつしか耳を傾ける。奇怪な謎に挑む半七の足でかせぐ捜査と冴えた推理にいつしか酔いしれる。捕物帳の嚆矢ながら、今日でも新鮮さを失わない大衆文学の古典。前期から13編の珠玉を収録。
*目次
正編
十五夜御用心 / 金の蝋燭 / 正雪の絵馬 / 新カチカチ山 / 河豚太鼓 / 菊人形の昔 / 青山の仇討 / 吉良の脇指 / 歩兵の髪切り / 二人女房
続編
お文の魂 / 石灯籠 / 勘平の死 / 湯屋の二階 / お化け師匠 / 春の雪解 / 三河万歳 / 熊の死骸 / 張子の虎 / 弁天娘 / 冬の金魚 / むらさき鯉 / 三つの声 / 人と作品 縄田一男
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