絶版文庫書誌集成
大衆文学館 文庫コレクション(講談社) 【か行】
海音寺 潮五郎 (かいおんじちょうごろう)
「鷲の歌 上下」 (わしのうた)
海渡 英祐 (かいとえいすけ)
「伯林 ― 一八八八年 / 次郎長開化事件簿」 (べるりんせんはっぴゃくはちじゅうはちねん / じろちょうかいかじけんぼ)
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*573頁
*発行 1997年
*カバー文
明治21年冬の伯林。留学中の若き医学徒の森鴎外はドイツ娘との恋に煩悶の日々を送るが、古城でおきた伯爵殺害事件に遭遇、究明にのりだす。二重密室、背景に鉄血宰相ビスマルク ―― 乱歩賞受賞の名作と、明治になり、老境に入った清水の次郎長が新時代の青年と、持込まれる怪事の数々を解く傑作。
梶山 季之 (かじやまとしゆき)
「影の凶器」 (かげのきょうき)
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*318頁
*発行 1996年
*カバー文
女 ―― それは男を迷わせるだけではない。会社組織をも狂わせる凶器だ。籠絡した四人の美女を武器に、高度成長の波に乗る電機業界の舞台裏に暗躍する産業スパイ・片桐七郎。俺こそが影の凶器だ、と豪語する非情の男は、アメリカ仕込みの凄腕で、着々と成果を挙げていく……。精力的な取材とダイナミックなストーリー展開で、わが国に企業スパイ小説というすぐれて現代的なジャンルを拓いた著者の代表作。
香山滋 (かやましげる)
「海鰻荘奇談」 (かいまんそうきだん)
(画像拡大不可)
*554頁 / 発行 1997年
*カバー文
人類学の素養に裏打ちされた魔境冒険ものの三部作「オラン・ペンデクの復讐」。生物学の知識に彩られた豪華絢爛たる「海鰻荘奇談」。古生物学、地質学の該博な教養に加えて、妖艶なエロチシズムが横溢する「怪異馬霊教」「ソロモンの桃」「蜥蜴の島」「エル・ドラドオ」など九篇を収録。一大ブームをまきおこした怪獣ゴジラの生みの親が、戦後間もなくの大衆文学界に衝撃を与えた、幻想、怪奇、秘境ものの傑作を網羅!
*目次
オラン・ペンデクの復讐
海鰻荘奇談
怪異馬霊教
白蛾
ソロモンの桃
蜥蜴の島
エル・ドラドオ
金鶏
月ぞ悪魔
川口 松太郎 (かわぐちまつたろう)
「しぐれ茶屋おりく」 (しぐれじゃやおりく)
川口 松太郎 (かわぐちまつたろう)
「人情馬鹿物語」 (にんじょうばかものがたり)
木々 高太郎 (きぎたかたろう)
「光とその影 / 決闘」 (ひかりとそのかげ/けっとう)
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*586頁 / 発行 1997年
*カバー文
探偵小説芸術論を提唱して、探偵小説は、謎・論理的思索・謎の解決の3条件を具備しなければならず、その形式が完備しているほどすぐれた探偵小説であり、芸術小説である、と主張した著者の成果を示す長・短編の秀作を収録。長編『光とその影』は探偵役に外国人神父が登場、息詰まるようなサスペンスに溢れる。『決闘』『死固』等の9短編は、デビュー以来のおよその流れが分かるよう収録した。
*目次(収録作品)
光とその影 / 決闘 / 大浦天主堂 / 死の乳母 / 死固 / 債権 / 恋慕 / 青色鞏膜 / 冬の月光 / 眠れられぬ夜の思い
菊池 寛 (きくちかん)
「仇討小説全集」 (あだうちしょうせつぜんしゅう)
邦枝 完二 (くにえだかんじ)
「お伝地獄(上下)」 (おでんじごく)
国枝 史郎 (くにえだしろう)
「神州纐纈城」 (しんしゅうこうけつじょう)
国枝 史郎 (くにえだしろう)
「蔦葛木曽棧」(上下巻) (つたかずらきそのかけはし)
国枝 史郎 (くにえだしろう)
「八ケ岳の魔神」 (やつがたけのまじん)
群司 次郎正 (ぐんじじろまさ)
「侍ニッポン」 (さむらいにっぽん)
五味康祐 (ごみこうすけ)
「スポーツマン一刀斎」 (すぽーつまんいっとうさい)
今 東光 (こんとうこう)
「お吟さま」 (おぎんさま)