絶版文庫書誌集成
講談社大衆文学館 文庫コレクション 【た行】
高垣 眸 (たかげきひとみ)
「龍神丸 / 豹(ジャガー)の眼」 (りゅうじんまる / じゃがーのめ)
高木 彬光 (たかぎあきみつ)
「ミイラ志願」 (みいらしがん)
多岐川 恭 (たきがわきょう)
「濡れた心・異郷の帆」 (ぬれたこころ)
*503頁 / 発行 1997年
*カバー文
烈しく愛しあう典子と寿利。少女らの愛をあざ笑うかのように、重くのしかかる殺人事件、その裏には、いかなる悪魔的意思がひそんでいるのか? 澄明な美文で、清らかな同性愛をうたいあげ、第四回江戸川乱歩賞に輝いた『濡れた心』。長崎出島を舞台に、幕末日本の閉塞感をみごとにとらえた『異郷の帆』―誰もが認める多岐川恭代代表作ベスト長編二作。
檀 一雄 (だんかずお)
「石川五右衛門」〈上下〉 (いしかわごえもん)
*上583頁・601頁 / 発行 1996年
*カバー文
上
遠州味方ヶ原に住みついた流れ者夫婦に、天啓のごとき子ができた。生まれついての大器量、5、6歳ともなれば独ら荒野を駆けて狐や狸を狩る怪童、後の大盗・石川五右衝門である。時は戦国。藤吉郎、家康、信玄らの血なまぐさい天下取らの裏で、野盗の女頭目をも配下におさめ、「人間どもの小賢しさに大砲をぶっ放す」神出鬼没の大暴れ! 奔放な想像力と自在な文体で直木賞を受賞した痛快長編。
下
天下取りなどいじましき限り、日本中を跳梁し、唐天竺まで駆け抜けようぞ。秀吉、家康らの攻防を笑いとばす大盗石川五右衛門。京の隠れ家に数々の名器を集め、大茶会を催す放胆無類の風流ぶりには、秀吉も驚嘆するばかり。天地に悪業善行の別などあるものかと広言し、個性的な荒くれどもを引き具して戦国の世を傍若無人、痛快に暴れまわった希代の風雲児の一生を、伸びやかな筆で描破した雄編。
陳 舜臣 (ちんしゅんしん)
「枯草の根 / 炎に絵を」 (かれくさのね/ほのおにえを)
都筑 道夫 (つづきみちお)
「猫の舌に釘をうて・三重露出」 (ねこのしたにくぎをうて・さんじゅうろしゅつ)
角田 喜久雄 (つのだきくお)
「怪異雛人形」 (かいいひなにんぎょう)
角田 喜久雄 (つのだきくお)
「髑髏銭」 (どくろせん)
戸川 昌子 (とがわまさこ)
「大いなる幻影 / 猟人日記」 (おおいなるげんえい/りょうじんにっき)
富田 常雄 (とみたつねお)
「姿三四郎」 天の巻・地の巻・人の巻 (すがたさんしろう)