絶版文庫書誌集成

現代教養文庫 【ABC】

A.C.ピグー著 内田 忠夫訳 (Arthur,Cecil,Pigou うちだただお)
「ケインズ一般理論 回顧的考察」
(けいんずいっぱんりろん)


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*137頁 / 発行 1954年 / 社会思想研究会出版部名義

*目次
訳者序文 / 著者序文
一 序説 / 二 『一般理論』の主要目的 / 三 完全雇用 / 四 所得、貯蓄と投資、貨幣存在量と利子率 / 五 諸函数 / 六 ケインズの基本的構想 / 七 ケインズ的均衡に必要な諸条件 / 八 ケインズ的均衡の性質 / 九 短期均衡の諸状態間の相違 / 一〇 投資需要表の相違 / 一一 投資供給表の相違 / 一二 流動性選好表の相違 / 一三 貨幣存在量の相違 / 一四 貨幣賃銀率の相違 / 一五 複合的相違 / 一六 期待 / 一七 国家と投資 / 一八 ケインズの分析の限界と功績 / 一九 結論 / 附録 / 解説(内田忠夫)


A.E.イエンゼン等著・大林太良、鈴木満男訳 (Adolf,Ellegard,Jensen・おおばやしたりょう、すずきみつお)
「民族学入門 諸民族と諸文化」
(みんぞくがくにゅうもん)


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*269頁 / 発行 1963年

*目次
一 民族学の方法と目的 アドルフ・E・イェンゼン
二 最も古い時代の生活形態 マインハルト・シュースター
三 シャーマンとその儀礼 マインハルト・シュースター
四 初期農耕・経済と世界像 ヘルムート・シュトラウベ
五 石造記念物と死者崇祀 アイケ・ハーバーラント
六 牧畜民と遊牧民 ヘルムート・シュトラウベ
七 聖なる王国 アイケ・ハーバーラント
八 古代ペルー<ある高文化の例> カーリン・ヒッシンク
九 人間集団の初期の形態 ギーゼラ・オーダーマン
一〇 自然民族と西洋との対決 ギーゼラ・オーダーマン
一一 民族学と先史学 ギュンター・シュモラ
一二 現代における民族学 ヘルマン・ニッゲマイアー
参考文献
あとがき



A.コンドラトフ著 新堀友行・金光不二夫訳 (Aleksandr,Mikhailovich,Kondratov しんぼりともゆき・かねみつふじお)
「ベーリング大陸の謎 極北のコロンブスたち」
(べーりんぐたいりくのなぞ)


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*263頁 / 発行 1994年

*紹介文
ユーラシアとアメリカ大陸をつなぐ陸橋ないし大陸、ベーリンジアと呼ばれるものの実在したことが確かめられつつある。一六世紀以降の、ベーリング提督をはじめとする「極北のコロンブス」たちが持ち帰った発見に、諸科学からの新たな知見が加えられ、その実像が浮び上ってきた。サイエンスライターとして著名なコンドラトフが、その壮大なロマンの歴史を描き、事実・仮説・実証というコンテキストから、謎に迫る。

*目次
極北の発見
謎を解く鍵は?
ベーリンジアをめぐる仮説
事実は語る
ベーリンジアの問題


A.サトクリッフ / A.P.D.サトクリッフ著 市場 泰男訳
(Arthur.Sutcliffe / Arthur.Peter.Derek.Sutcliffe / いちばやすお)
「エピソード科学史(全4巻)」
(episodeかがくし)

 

*T 科学編 216頁 / 発行 1971年
*U 物理編 223頁 / 発行 1971年
*V 生物・医学編 208頁 / 発行 1972年
*W 農業・技術編 230頁 / 発行 1972年

*目録文
科学技術史の中からおもしろい話、めずらしい話をとくに思いがけない事件や発見、発明に重点をおき四〇年にわたり集めた、楽しい、役に立つ好読物。


 
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A・トインビー著 D・C・サマヴェル編 長谷川 松治訳
(Arnold Joseph Toynbee・David Churchill Somervell・はせがわまつじ)
「歴史の研究(全5巻)」
(れきしのけんきゅう)


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*(T)303頁 / 発行 1963年
*(U)355頁 / 発行 1963年
*(V)372頁 / 発行 1963年
*(W)304頁 / 発行 1964年
*(X)440頁 / 発行 1964年

*目録文
歴史上二十一の文明を比較研究し、文明の没落を克明に例証した。本書はトインビーの名を世界的なものにしたサマヴエル編縮冊版の完訳。

*目次
(T)
日本語版への原著者の序
訳者例言
総目次
第一篇 序論
 第一章 歴史研究の単位
 第二章 文明の比較研究
 第三章 社会の比較可能性
  (一)文明と未開会社
  (二)″一つの文明″説の誤り
  (三)文明の比較可能性の根拠
  (四)歴史・科学・創作
第二篇 文明の発生
 第四章 問題と従来の解答の誤り
  (一)問題の説明
  (二)人種説
  (三)環境説
 第五章 挑戦と応戦
  (一)神話の与える手がかり
  (二)文明発生の問題への神話の応用
 第六章 逆境の効能
 第七章 環境の挑戦
  (一)困難な地域の刺戟
  (二)新しい土地の刺戟
  (三)打撃の刺戟
  (四)圧力の刺戟
  (五)制裁の刺戟
 第八章 中庸
  (一)十分と過剰
  (二)三項比較
  (三)二つの流産文明
  (四)両キリスト教社会に加えられたイスラムの衝撃

(U)
 第九章 発育停止文明
  (一)ポリネシア人、エスキモー、ならびに遊牧民
  (二)オスマンリ
  (三)スパルタ人
  (四)一般的特性
 第十章 文明の成長の性質
  (一)二つの虚偽の証跡
  (二)自己決定の方向への進歩
 第十一章 成長の分析
  (一)社会と個人
  (二)引退と復帰―個人
  (三)引退と復帰―創造的少数者
 第十二章 成長を通じての分化
第四篇 文明の衰退
 第十三章 問題の性質
 第十四章 決定論的解答
 第十五章 環境を支配する力の喪失
  (一)自然的環境
  (二)人間的環境
  (三)否定的結論
 第十六章 自己決定の能力の喪失
  (一)ミメシスの機械的性質
  (二)古い皮袋に入れた新しいぶどう酒
  (三)創造性のネメシス ―一 時的な自我の遇像化
  (四)創造性のネメシス ―一 時的な制度の遇像化
  (五)創造性のネメシス ―一 時的な技術の遇像化
  (六)軍国主義の自殺性
  (七)勝利の陶酔

(V)
第五篇 文明の解体
 第十七章 解体の性質
  (一)概観
  (二)分裂と再生
 第十八章 社会体の分裂
  (一)支配的少数者
  (二)内的プロレタリアート
  (三)西欧文明世界の内的プロレタリアート
  (四)外的プロレタリアート
  (五)西欧文明世界の外的プロレタリアート
  (六)外来のインスピレーションと土着のインスピレーション
 第十九章 魂の分裂
  (一)相対立する行動・感情・生活の様式
  (二)放縦と自制
  (三)脱落と殉教
  (四)漂流意識と罪悪意識
  (五)混淆意識
   (イ)風俗における卑俗と野蛮
   (ロ)芸術における卑俗と野蛮
   (ハ)混合語
   (ニ)宗教における混合主義
   (ホ)″支配者の宗教が国の宗教となる″か
  (六)統一意識
  (七)復古主義
  (八)未来主義
  (九)未来主義の自己超越
  (十)超脱と変貌
  (十一)再生
 第二十章 解体期の社会と個人との関係
  (一)救世主としての創造的天才
  (二)剣を持った救世主
  (三)タイム・マシーンを持った救世主
  (四)王の仮面をかぶった哲学者
  (五)人間に化身した神
 第二十一章 解体のリズム
 第二十二章 解体による標準化

(W)
第六篇 世界国家
 第二十三章 目的か手段か
 第二十四章 不死の幻影
 第二十五章 誰のために
  (一) 世界国家の伝導性
  (二) 平和の心理
  (三) 帝国の諸制度の効用
第七篇 世界教会
 第二十六章 世界教会と文明との関係についてのさまざまな見方
  (一) 癌としての教会
  (二) さなぎとしての教会
  (三) 高次の種の社会としての教会
   (イ) 新しい分類
   (ロ) 教会の過去の意義
   (ハ) 感情と理性との衝突
   (ニ) 教会の将来の見込
 第二十七章 教会の生涯における文明の役割
  (一) 序曲としての文明
  (二) 逆行としての文明
 第二十八章 地上における戦いの挑戦
第八篇 英雄時代
 第二十九章 悲劇の進行
  (一) 社会的堰堤
  (二) 圧力の増大
  (三) 大洪水とその後に続くもの
  (四) 空想と現実
 補注 「奇怪な女の支配」
第九篇 文明の空間的接触
 第三十章 研究領域の拡張
 第三十一章 同時代文明遭遇の概観
  (一) 作業計画
  (二) 計画による作業
   (イ) 近代西欧文明との遭遇
    (1) 近代西欧とロシア
    (2) 近代西欧と正教キリスト教社会本体
    (3) 近代西欧とヒンズー文明世界
    (4) 近代西欧とイスラム文明世界
    (5) 近代西欧とユダヤ人
    (6) 近代西欧と極東および土着アメリカ文明
    (7) 近代西欧と同時代文明との遭遇の特徴
   (ロ) 中世西欧キリスト教文明との遭遇
    (1) 十字軍の盛衰
    (2) 中世西欧とシリア文明世界
    (3) 中世西欧とギリシャ正教キリスト教社会
   (ハ) 初代および第二代文明の遭遇
    (1) アレクサンドロス以後のヘレニック文明との遭遇
    (2) アレクサンドロス以前のヘレニック文明との遭遇
    (3) 麦と毒麦
 第三十二章 同時代文明遭遇の過程
  (一) 遭遇の連鎖
  (二) 応戦の多様性
 第三十三章 同時代文明遭遇の結果
  (一) 不成功に終った攻撃の余波
  (二) 成功した攻撃の余波
   (イ) 社会体に及ぼす影響
   (ロ) 魂の応戦
    (1) 人間性否定
    (2) ゼロト主義とヘロデ主義
    (3) 福音主義
 補注 アジア≠ニヨーロッパ?事実と空想

(X)
第十篇 文明の時間的接触
 第三十四章 ルネッサンスの概観
  (一)序論?ルネッサンス≠フ概念
  (二)政治的思想と制度のルネッサンス
  (三)法体系のルネッサンス
  (四)哲学のルネッサンス
  (五)言語と文学のルネッサンス
  (六)視覚芸術のルネッサンス
  (七)宗教的理想と制度のルネッサンス
第十一篇 歴史における法則と自由
 第三十五章 問題
  (一)法則≠フ意味
  (二)近代西欧の歴史家の反法則主義
 第三十六章 人間生活の自然法則≠ヨの服従
  (一)その証拠の概観
  (二)歴史における“自然の法則”の作用の可能な説明
  (三)歴史のうちにはたらく自然の法則は動かすべからざるものか、御しうるものか
 第三十七章 自然の法則≠ノ対する人間性の反抗
 第三十八章 神の法則
第十二篇 西欧文明の前途
 第三十九章 この探求の必要性
 第四十章 アプリオリな答の不確かさ
 第四十一章 文明の歴史の証言
  (一)非西欧文明に前例のある西欧文明の経験
  (二)前例のない西欧文明の経験
 第四十二章 技術・戦争・政府
  (一)第三次世界戦争の可能性
  (二)未来の世界秩序を目ざして
 第四十三章 技術・階級闘争・雇用
  (一)問題の性質
  (二)機械化と私企業
  (三)社会的調和をはかるいくとおりかの方法
  (四)社会正義に伴う犠牲
  (五)豚の幸福≠ノ甘んずるか?
第十三篇 むすび
 第四十四章 本書執筆の動機
 梗概
 跋文(燭山政道)
 あとがき
 索引


A.ハックスレイ・橋口 稔,前川 祐一訳 (A.Huxley・はしぐちみのる,まえかわゆういち)
「ハックスレイ・エッセイ集(全二冊)」




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*第1・290頁 / 発行 1961年 / 社会思想研究会出版部名義
*第2・270頁 / 発行 1962年 / 社会思想研究会出版部名義

*目録文
第1 (文学と芸術)
二十世紀の偉大なる文学者、文明批評家として親しまれているハックスレイの批評集の中から、文学と芸術に関するものを収む
第2 (社会と文化)
ハックスレイの評論第二集は、主として社会政治、文明、文化論などについての発言を収録した。教養書、教材用に活用できる

*目次
第1 (文学と芸術)
(T)
 悲劇と全体的真理 / その先は沈黙 / 夜の音楽 / 障害物競争 / 猫の説教
(U)
 文学における卑俗性
(V)
 スイフト / D・H・ローレンス / ボードレール / パスカル
あとがき
第2 (社会と文化)
(T)
 平等の理念 / 知性の諸相 / 宗教に代わるもの
(U)
 革命について / 愛のかたち
(V)
 信念と行動 / スノッバリー / 美容産業
(W)
 作家と読者 / 言葉と行為
(X)
 われらなにをなすべきか ── 建設的平和論
あとがき


A.ボナール著 窪田 般弥訳 (Abel.Bonnard・くぼたはんや)
「友情論 若い人のための人生論5」
(ゆうじょうろん)


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*210頁
*発行 1966年

*目次
目次
第T部 / 第U部 / 第V部 / 第W部 / 第X部 / 第Y部 / あとがき


A・リヒター G・ゲレス著 市場泰男訳 (Albert・Richter Guido・Gorres いちばやすお)
「ドイツ中世英雄物語(全3巻)」
(どいつちゅうせいえいゆうものがたり)

  
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*「(T)ニーベルンゲン」311頁・「(U)グードルーン」407頁・「(V)ディートリヒ・フォン・ベルン」456頁 / 発行 1997年

*「(T)ニーベルンゲン」カバー文
 本シリーズは、ドイツ中世の英雄叙事詩の代表的な物語のほとんどすべてを網羅したもの。
 最も有名は『ニーベルンゲン』。それに並び称される『グードルーン』他の第二巻。本書後半でも活躍する『ディートリヒ・フォン・ベルン』の第三巻から成る。フン人に滅ぼされたブルグント王国などの史実にもとづきながら、巨人やドラゴンといった伝説を織り込んだ壮大なスケールの物語。


B.モース著 江上 照彦訳 (Benjamin Morse・えがみてるひこ)
「幸福な結婚生活」
(こうふくなけっこんせいかつ)


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*214頁
*発行 1964年


B.ラッセル著・江上 照彦訳 (Bertrand・Russell えがみてるひこ)
「ソビエト共産主義 ボルシェビズムの実践と理論」
(そびえときょうさんしゅぎ)

*166頁 / 発行 1959年 / 社会思想研究会出版部名義
*カバー画像はありません。

*目次
訳者序 / 序言(ラッセル)
第一部 ロシアの現状
 一 ボルシェビズムは何を希望するか / 二 一般的特徴 / 三 レーニン、トロツキーおよびゴーリキー / 四 共産主義とソビエト憲法 / 五 ロシア産業の失敗 / 六 モスクワの日常生活 / 七 都市と田舎 / 八 国際政策
第二部 ボルシェビキ理論
 一 唯物史観 / 二 政治における決定的な力 / 三 ボルシェビキの民主主義批判 / 四 革命と独裁 / 五 機構と個人 / 六 なぜロシアの共産主義は失敗したか / 七 社会主義の成功の条件 / 訳者解説


C・ターンブル著 松園 万亀雄・松園 典子訳 (まつぞのまきお・まつぞののりこ)
「アフリカの部族生活 ― 伝統と変化」
 (あふりかのぶぞくせいかつ)


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*293頁 / 発行 昭和47年
*カバー写真・「ウガンダ・パドラ族の女と子供たち」 撮影・松園典子

*カバー文
 少年期、成長期、おとな、老年へとひろがりゆく人生の輪にそって叙述がすすめられ、同時に家族、リネージ、クラン、部族というアフリカ住民たちの主要な生活舞台がそうした人生の視野の拡大にともなって幕をあげる。しかも、そのひろがりゆく生活舞台では、森の狩猟民、山地農耕民、川の漁撈民、砂漠の狩猟民という異なる四つの部族の日常的なくらしが展開される。
 こうした構成によって著者は、今日急激な社会変化をこうむりつつあるアフリカの部族的な背景と伝統をかたり、部族アフリカの人間像とかれらの世界観をかたっている。

*目次
 日本語版への序文
伝統
少年期
 家族 / 誕生 / ムブティ・ピグミー ― 森の狩猟民
成長
 拡大家族もしくはリネージ / 再生 / イク族 ― 山地農耕民
おとな
 クラン / 法と秩序 / ンダカ族 ― 川の漁撈民
老年
 部族 / おわりとはじまり / クン・ブッシュマン ― 砂漠の狩猟民
変化
 参考書
 訳者あとがき
 索引


E.A.アラン著 宗左近訳 (そうさこん)
「幸福論 若い人のための人生論2」
(こうふくろん)


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*286頁 / 発行 1965年

*中公クラシックス版目録文
意志を抱かなければ幸福にはなれない。夫婦、友情、絶望、死など身近なテーマについて実践的に捉えた不滅の珠玉のエッセイ集。

*目次
名馬ブケファルス
刺激
悲しいマリー
神経衰弱
ふさぎの虫
情念
神託のおわり
想像力について
精神の病い
気で病む男 他


E.ハイマン著・土屋清・土屋弘訳 (Eduard,Heimann・つちやきよし・つちやひろし)
「共産主義・ファシズム・民主主義」
(きょうさんしゅぎ・ふぁしずむ・みんしゅしゅぎ)


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*331頁 / 発行 1952年 / 社会思想研究会出版部名義

*目次
訳者はしがき / 親愛なる日本の読者へ / 緒言
序論 ─ 課題
第一編 資本主義及び民主主義
 第一章 資本家独占と專制国家 / 第二章 経済的自由 ─ その本来の民主主義的意味 / 第三章 資本主義社会の分裂と社会哲学 / 第四章 自由対組織
第二編 個人主義的民主主義
 第一章 自由と平等
 第二章 組織と統合 /
  第一節 課題 / 第二節 経済的制度 / 第三節 政治的制度
 第三章 国際的統一
 第四章 民主主義の基準
第三編 第一変形 ─ 古典的社会主義
 第一章 社会主義の理論
  第一節 資本主義における物質的発展と人間的発展の並行論 / 第二節 革命における物質的諸條件と人間的諸條件の一致 / 第三節 独裁権と国家衰滅の原則 / 第四節 国際的計画
 第二章 社会主義制度の民主主義的意義
  第一節 自由と平等 / 第二節 組織と統合 / 第三節 社会主義における民主主義の象徴
第四編 第二変形 ─ 共?主義
 緒論 社会主義的理想主義としてのサンヂカリズム
  第一章 共産主義制度の論理
   第一節 共産主義の出発点としての資本主義内における差等 / 第二節 共産主義の基準としての発展に関する事前行為(Anticipation) / 第三節 露西亜における事前行為の政治的可能性
  第二章 共産主義理論の検証
   第一節 露西亜における共産主義の検証 / 第二節 試金石としての農業 / 第三節 共産主義と民主主義の諸制度 / 第四節 世界規模における諸結果
    第一項 西欧世界における農業の問題 / 第二項 世界革命と国際計画 / 附録 共産主義理論の最近の展開に関して
第五編 第三変形―フアシズム
 緒論 民主々義に対するフアシズムの関係
  第一章 フアシズ制度の理論
   第一節 比較的低い中産階級の独裁 / 第二節 共産主義に代るべきものとしてのフアシズム / 第三節 自給自足政策 / 第四節 独逸における比較的低い中産階級の解放 / 第五節 若干の修正 ─ 独逸と伊太利
  第二章 反人間主義としてのフアシズム
   第一節 問題とその政治的意義 / 第二節 西洋世界の基礎としての人間主義 / 第三節 人間主義の崩壊 / 第四節 独逸フアシズムの自己解釈 / 第五節 フアシスト社会主義と人間主義社会主義
第六編 現代の民主主義
 第一章 民主主義の基調
 第二章 民主主義的プログラムの規範的且つ制約的特質
 第三章 多様な世界における民主主義
  第一節 自由と平等
  第二節 組織と統合
   第一項 経濟的統合 / 第二項 社会的及び精神的統合 / 第三項 憲法 / 第四項 国際的統合の問題
  第三節 理論の適用可能性
索引


E.ルケィア著・田村 研平訳編 (Ed,Lucaire・たむらけんぺい)
「ハリウッド・スキャンダル ちょっと気になる話」
(Hollywood scandal)


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*242頁 / 発行 1986年

*目録文
ハリウッドを中心に活躍した有名人のちょっと気になる話。スターのあれこれのゴシップに時間のたつのも忘れてしまいそう。

*目次
ルイ・アームストロング / ビング・クロスビー / ジョージ・C・スコット / ドリス・デイ / マルレーネ・ディートリッヒ / エリザベス・テイラー / ローレン・バコール / レックス・ハリスン / ヘンリー・フォンダ / ハンフリー・ボガート / ライザ・ミネリ / ジェリー・ルイス / ジャック・レモンほか


C・H・ゴードン著 津村 俊夫訳 (Cyrus Herzl,Gordon つむらとしお)
「古代文字の謎 オリエント諸語の解読」
(こだいもじのなぞ)


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*265頁
*発行 1979年

*目録文
いかにして古代オリエントの楔形文字や象形文字が解読され、失われていた諸言語が復元されたか、その解明の過程をわかりやすくあとづける。


Clifton, Fadiman編・社会思想研究会訳 (クリフトン, ファディマン・しゃかいしそうけんきゅうかい)
「私は信ずる 欧米諸名家の人生観」
(わたしはしんずる)


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*221頁 / 発行 1957年 / 社会思想研究会出版部名義

*目次
バートランド・ラッセル 喜多村浩
H・G・ウェルズ 中野好夫
ハロルド・J・ラスキ 喜多村浩
ハヴァロック・エリス 中島健蔵
ジュリアン・ハックスリー 内田享
ランスロット・ホグベン 中村誠太郎
アルベルト・アインシュタイン 中村誠太郎
E・M・フォースター 中野好夫
パール・バック 深瀬基寛
トーマス・マン 中岡宏夫
ジュール・ロマン 中島健蔵
あとがき


C.W.フーヘランド著 杉本 つとむ解説、杉田 成卿訳
「医戒 幕末の西欧医学思想」
 (いかい)


*カバー・秋月繁
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*181頁 / 発行 1972年

*目次
 『医戒』の解題
1 『醫戒』原文
   總括 / 其一 對病者之戒 / 其ニ 對世間之戒 / 其三 對同道之戒
 『医戒』の語題
2 『医戒』現代語訳
   総括 / 其一 病者に対する戒 / 其ニ 世間に対する戒 / 其三 同業者に対する戒
3 解説
 1 杉田成卿について――付・C・W・フーヘランドの略伝
 2 フーヘランドと蘭学者
 3 『医戒』の翻訳について
4 『医戒』を読み解くために
 1 『医戒』とその社会的背景
 2 西欧の医学思想
 3 医師と患者との関係
 4 西欧と自然良能と日本
あとがき


D.M.ディヴァイン著 野中千恵子訳 (D.M.Devine のなかちえこ)
「兄の殺人者」
(あにのさつじんしゃ)


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*318頁
*発行 1994年

*紹介文
「サイモン?……来てもらえるか?」霧の夜に鳴った電話の声は確かに兄オリバーのものだった。しかしオフィスに行った弟が見たのは兄の死体。兄が恐喝していたと思われる証拠が出て、サイモンの知人が逮捕される。兄の名誉のため、知人のため、調査に乗り出すサイモン。アガサ・クリスティーが「最後まで読んで楽しめた、極めて面白い犯罪小説」と称賛したディヴァインの処女作。



D.M.ディヴァイン著 野中千恵子訳 (D.M.Devine のなかちえこ)
「五番目のコード」
(ごばんめのこーど)


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*350頁
*発行 1994年

*カバー文
「八人がわたしの手にかかって死ぬだろう。」こう告白する殺人者。つぎつぎに起こる殺人。現場には葬儀社がだす棺の絵が描かれたカードが残され、棺には八つの取っ手の位置が書き込まれていた。カードの裏には番号が。才能を持ちながら過去にこだわりくすぶっていた地方紙の記者ジェレミーは、第一の事件から関わりを持ち、容疑者として疑われもしながら、殺人者を必死に割り出す。


D.M.ディヴァイン著 野中千恵子訳 (Devine, Dominic のなかちえこ)
「こわされた少年 ミステリーボックス」
(こわされたしょうねん)


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*391頁
*発行 1996年

*紹介文
霧の濃い夜、16歳のイアンは家を出た。優秀な生徒だった彼は、ある出来事を境に不良仲間に入り、急に金回りが良くなり、挙げ句の果ての出奔だった。姉は単なる家出と考えていたが警察に。ニコルソン警部と姉の捜査から家族の秘密・不良仲間との関係・学校での出来事・轢き逃げ事故など様々な手がかりが出てくるが。彼に何が起こったのか、生死は……。そして姉が襲撃される。


D.M.ディヴァイン著・野中 千恵子訳 (D.M. Devine・のなかちえこ)
「ロイストン事件」
(THE ROYSTON AFFAIR)


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*366頁
*発行 1995年

*紹介文
「至急助けが要る。きわめて重大なことがわかった。おまえの義弟は……」4年前に勘当されたマークが実家で見た手紙の下書きは何を意味しているのか。父の死体が新聞社内で発見された。父は勘当の元になったロイストン事件の再調査をしていたようだ。それは教師をめぐるスキャンダルだったが、弁護士だったマークは父の意に逆らい、義弟を偽証と証拠隠滅で告発したのだった。


D・P・コウル著 片倉もとこ訳
「遊牧の民 ベドウィン」
 (ゆうぼくのたみべどうぃん)


*カバー・デザイン / スタジオ・ダバ
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*253頁 / 発行 1982年

*カバー文
 われわれに、ロマンチックなイメージを抱かせることば、遊牧民、かれらは一体いかなる生活を営んでいるのであろうか。
 本書は、サウディアラビアの沙漠に住むベドウィンの遊牧生活について、生態学的視点からとらえた人類学調査の記録であり、また、かれらと生活を共にした著者が、遊牧民の立場から、石油経済の強い影響にさらされいているベドウィンの将来の遊牧生活のありかたについて、積極的かつ具体的に提言した書でもある。

*目次
 序文 / まえがき
1 序章
  中東における移動牧畜
  アール・ムッラ
2 環境 ― 土地、家畜、専門技術
  アール・ムッラの領域(テリトリー)
   ルブ・ブル・ハーリー
  水
  家畜
  放牧の季節的リズム
   季節 / 秋 / 冬期の放牧地への移動 / 冬およびアル・ラビーア / 春 / 夏
  ベドウィンの特殊知識
3 世帯、婚姻、家族生活
  テント世帯
  結婚と離婚
  相互作用のパターン
4 分節化とリネッジ、クラン、部族
  リネッジ
  クラン
  部族
  部族のリーダー・シップ
5 アール・ムッラとより大きな社会
  経済的諸関係
  政治的諸関係
  宗教的サービス
6 宗教とイスラーム世界
  イスラーム
  宗教復興とサウディアラビア国家の建国
  イフワーン
  今日のイスラームとベドウィン
7 アール・ムッラと現代世界
  石油とサウディアラビア社会の変貌
  定住化
   政府の定住化案 ― キング・ファイサル定住化計画
  定住に対するアール・ムッラの姿勢
  移動牧畜の変化
  語彙解説 /  人類学用語解説 / 解説 … 片倉もとこ /  訳者あとがき


F.J.C.ハーンショウ著・服部 弁之助訳 (Fossey John Cobb,Hearnshaw・はっとりべんのすけ)
「政治思想史」
(せいじしそうし)


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*189頁 / 発行 1953年 / 社会思想研究会出版部名義

*カバー文
西洋政治思想史で本書ほど小さく、しかも精彩に富むものはない。本書は初学者にも解り易く。すでにその歴史に通じた人々の要望を充たすであろう。

*目次
譯者序
第一章 ギリシア
 一 政治哲學の黎明 / 二 プラトン / 三 アリストテレス
第二章 ローマ
 一 ギリシアよりローマへの過渡 / 二 エピクロス學派とストア學派 / 三 ローマの政治理論家
第三章 初期キリストヘ會
 一 新約聖書の政治學 / 二 キリストヘ迫害の時代 / 三 コンスタンティヌスよりアウグスティヌスへ
第四章 中世
 一 神聖ローマ帝國 / 二 二つの權力 / 三 中世の政治思想家
第五章 文藝復復興と宗ヘ改革
 一 マーシリオとマキアヴェリ / 二 カルヴィン派とジェスイット派 / 三 君主主義者
第六章 理性の時代
 一 立憲主義者 / 二 革命主義者 / 三 改良主義者
第七章 第十九世紀
 一 個人主義者 / 二 國家主義者 / 三 社會主義者
第八章 現代
 一 修正派社會主義者 / 二 反國家主義者 / 三 新個人主義者
譯者註 / 文献(譯者・補) / 索引


G.ジンメル著 阿閉 吉男訳 (あとじよしお)
「社会学の根本問題 個人と社会」
(しゃかいがくのこんぽんもんだい)


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*177頁
*発行 1966年

*岩波文庫版のカバー文
ドイツの代表的な哲学者・社会学者ゲオルク・ジンメル(1858‐1918)の晩年の著作。原書はポケット判100ページばかりの小冊子であるが、ジンメル社会学の集大成として、社会学の最も重要な古典の一つである。人間というものに対する、著者の鋭い関心や深い洞察が、本書にあたかも文学作品のような魅力を与えている。


Gkインダストリアルデザイン研究所編
「デザインハンドブック (1)インダストリアル・デザイン」


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*159頁 / 発行 1963年

*目次
プロローグ
1 インダストリアル・デザインの誕生
 1 産業革命
 2 英国大博覧会
 3 美術工芸運動
 4 近代運動のそのほかの根
 5 機械を次第に正しい位置へ
 6 バウハウス
 7 新大陸アメリカ
 8 戦前の日本
 9 混乱と耐乏のなかから
 10 日本のインダストリアル・デザインの開花
 11 インダストリアル・デザインの発展

2 量産品のデザイン
 1 高性能・低価格
 2 均一性の魅力
 3 王様の椅子は量産できない
 4 大規模な生活文化の創造
 5 工場生産に生活をゆだねる
 6 量産品の組合せ(1)
 7 量産品の組合せ(2)
3 消費大衆とデザイン
 1 消費大衆の欲求
 2 生活革新への期待
 3 期待感の満足
 4 消費大衆の現実生活のために
 5 民衆としての共感
 6 消費大衆のなかから未来像を
 7 マーケット・リサーチ(市場調査)
 8 消費大衆に対決するデザインを
4 流行とデザイン
 1 デザインは社会的シンボル
 2 文明の大きな方向の上で
 3 流行を創りだせ
 4 モデルチェンジと流行
 5 フォードフファルコンの出現
 6 フォルクスワーゲン
 7 流行のなかから

5 インダストリアル・デザインの表現活動
 1 モーターの形がなぜ問題にされるか
 2 オートバイの形
 3 三つの機能
 4 場所への考慮
 5 人への考慮
 6 季節への考慮
 7 時代への考慮
 8 装飾の機能
 9 現代の装飾
 10 新材料
 11 量産品は囲碁の石
 12 直截な表現
 13 インダストリアル・デザインの美
 これまでの章のまとめ=グッドデザインの選択
6 インダストリアル・デザインの創造体
 1 だれもがデザイナー
 2 デザイン・ポリシーと企業
 3 人間工学
 4 エンジニアリング
 5 そのほかの学問研究
 6 デザイン・リサーチ部門の必要
 7 造形家としてのデザイナー
 8 デザインのプロセスは企画会議から
 9 スケッチ
 10 レンダリング
 11 モデリング
 12 カラーリング(色彩計画)と表面処理
 13 レタリング(文字)、マークなど
 14 製図
あとがき



菱田 安彦 (ひしだやすひこ)
「デザインハンドブック (2)クラフト・デザイン」


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*168頁 / 発行 1963年

*目次
1 工芸とはなにか
 1 工芸という言葉
 2 アプライドアートと工芸
 3 実用品だった日本の美術
 4 タウトの言葉 / 5 応用美術からデザインへ
 6 工芸,三つのジャンル
 イ 美術工芸 / ロ 民芸 / ハ 生産工芸(インダストリアル・デザイン) / ニ 生産工芸(クラフト・デザイン)
 7 これからの工芸
2 クラフト・デザインの周辺
 1 装飾の意義
 2 工芸化する美術
 3 ビジネス・I.Dとレジャー・クラフト
 4 無駄は無駄でないこと
 5 グッドデザインの誕生
 6 わびしきグッドデザイン
 7 軍隊はグッドデザインを作る
 8 集団の美と個性の美
 9 いろいろのグッドデザイン
 10 Gマークはデザインファッシォである
 11 流行とデザイン

3 工芸の変遷
 1 西洋=原始(エジプト・メソポタミア)
 2 古代(ギリシヤ・ローマ)
 3 中世(ビザンチン ―― ゴシック)
 4 近世(ルネッサンス ―― ロココ)
 5 近代(19世紀以降)
 6 東洋=原始・古代(殷・周 ― 隋・唐)
 7 中世以降(宋 ― 明)
 8 印度
 9 日本=古代
 10 中世・近世
 11 近代
4 モダン・クラフトの展開
 1 金属
 2 陶磁
 3 ガラス
 4 プラスチックス
 5 テキスタイル(染織)
 6 紙・竹・籐
 7 木材・その他
5 クラフトをつくるひとびと
 1 クラフトをデザインする
 2 クラフトを学ぶ
 3 クラフトを生産する
おわりに



狩野 雄一 (かのうゆういち)
「デザインハンドブック (3)インテリヤ・デザイン」


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*163頁 / 発行 1963年

*目次
[1] インテリヤ・デザインの発展と意味
[2] 「住い」とインテリヤ・デザイン
 1.室空間
 2.室の配列と連絡
 3.隔壁の方法
 4.室内の色彩
[3] 室を構成する要素(壁・床・天井)
 1.床
 2.壁
 3.天井
[4] 家具のデザイン
 1.家具とは
 2.家具の役割と機能
 3.休息用家具
  イ 休息椅子 / ロ 寝台
 4.作業用家具
 5.収納用家具
 6.造り付け家具
[5] 室の装備
 1.カーテン
 2.敷物
 3.照明器具
[6] 交通機関のインテリヤ・デザイン
 1.船舶
 2.車輛
  イ 鉄道車輛 / ロ 自動車
 3.航空機


H・ジャック・ラング編 刈田 元司訳 (かりたもとし)
「手紙のなかのアメリカ200年史の舞台裏」 (てがみのなかのあめりか)


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*221頁
*発行 1986年
*カバーデザイン=スタジオ・ダバ

*カバー文
アメリカの歴史の上で、重要な影響を周辺にあたえた事件の主役たちが、何を考え、何を感じていたのか!?―大統領、インディアン、暗殺者、飛行家、将軍、日系米人等々、アメリカ史の節目に綴られた臨場感あふれる手紙集。異色のアメリカ史。

*解説頁 猿谷要


I・A・クルィローフ著 西本 昭治訳 (にしもとしょうじ)
「ロシアの寓話」 (ろしあのぐうわ)


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*350頁
*発行 1989年
*カバー・A・サポージニコフによる挿絵より

*カバー文
古代ギリシアのイソップ、十七世紀フランスのラ・フォンテーヌと並び称される、十九世紀ロシアの偉大な寓話詩人クルィローフの創作寓話詩百篇を収録。すぐれた寓話は、辛口の批評よりも雄弁であることが多い。皇帝の専制権力を巧みに批判したこの寓話詩人は、常に二重の検閲を受けていたという。
本書の含蓄豊かな寓話詩は、二度読むことをすすめたい。一度目は子供のとき、二度目は大人になってから。


J・グリーン編 刈田元司・植松靖夫訳 (Jonathon Green・かりたもとし・うえまつやすお)
「最期のことば ― 聖者から死刑囚まで」
(さいごのことば)


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*379頁
*発行 1989年

*目録文
人は、いまわの瞬間がやってきたとき、何を想い、どんな言葉を発するのか ―― 古代ローマ時代から最近にいたるまで六〇〇人余の死にのぞむ言行を集成


J・ジェイコブズ編 小辻梅子訳編 (こつじうめこ)
「ケルト妖精民話集」 (けるとようせいみんわしゅう)


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*270頁 / 発行 1992年
*カバーイラストは、本文さし絵(ジョン・D・バトン画)より

*カバー文
 いたずらものの妖精が人間の世界と行き来して、魔法を使ったり変身したり、人の運命をあやつるというケルトの幻想世界は、悲しく、美しく、そして、魅力あふれるロマンに彩られている。
 本書は、ヨーロッパの先住民ケルト人の文化が、いまだに色濃くのこるアイルランドとスコットランドに伝えられた民話のなかから、妖精にかかわる物語十六篇を収録した。

*目次
妖精の国 / コンラと妖精の少女 / コーマック・マック・アートが妖精の国へ行った話 / グリィシュ / パディ・オケリーとイタチ / 子どもたちの悲しみ / リールの子たちの運命 / 金の木と銀の木 / ミドヴェイの羊飼い / 変身 / 語り役の挫折 / モラハ / フェア、ブラウン、トレンブリング / 冒険とロマンス / 人魚 / 黒い馬 / 山羊皮の若者 / ギリシャの姫と庭番の息子 / 魔法の世界 / 鳥の闘い / うすのろと王子たち / 訳者あとがき


J.M.ケインズ著・山田 文雄訳 (John Maynard,Keynes・やまだふみお)
「自由放任の終焉」
(じゆうほうにんのしゅうえん)


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*118頁 / 発行 1953年 / 社会思想研究会出版部名義

*帯文
ケインズの理論は中々難解であるが含蓄に富んでいる。彼の理論・思想の全面を把握する為に経済学とはべつに彼の豊富な見解を示すものとして本書は瞠目に値するであろう。

*目次
訳者序文
自由放任の終焉
私は自由主義者か
ソ聯管見


L.ディティリオ編著 安田均訳 (Larry DiTillio やすだひとし)
「RPGシティブック ファンタジー世界の街編」


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*397頁 / 発行 1994年

*紹介文
本書は、ロールプレイング・ゲームに登場するシティ(街)のことについて書かれた本ですが、普通のガイドブック風解説書でありません。街の一般的なロケーション(場所)・ガイドと詳しく描かれた見取図、加えて、そこに登場するキャラクター、その上、簡単な冒険の導入のためのシナリオまで付いていて、RPGシナリオ作成キットになっています。

*目次
宿と娯楽 / さまざまな店 / 武器製造販売店 / 食料品店 / 公共施設 / 宗教関連 / 保安サービス / シナリオコネクション


L.トルストイ著 西本 昭治訳 (Tolstoy にしもとしょうじ)
「人生論 若い人のための人生論4」
(じんせいろん)


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*270頁
*発行 1966年

*目次
人生論 / トルストイ「人生論」小辞典 / 解説


NHK取材班 (えぬえいちけーしゅざいはん)
「ある総合商社の挫折」
(あるそうごうしょうしゃのざせつ)


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*216頁
*発行 1993年

*目録文
手堅いはずの総合商社「安宅」は、なぜ海外事業で暴走し、企業としての命を断ったのか。安宅を壊滅させた病根を多くの新事実によって克明に追い解明。


NET社会教養部編 (えぬいーてぃーしゃかいきょうようぶ)
「八月十五日と私 終戦と女性の記録」
(はちがつじゅうごにちとわたし)


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*282頁 / 発行 1965年

*目次
はしがき(木島則夫)
終戦の玉音放送(全文)
八月十五日 ── この日さまざま
空襲
疎開
戦争の中の青春
広島・長崎
外地で
引揚げ
あれから二十年
あとがき

*NET(日本教育テレビ)=現テレビ朝日


N.ベルヂャーエフ著・野口 啓祐訳 (Nikola,Berdiaev・のぐちけいすけ)
「共産主義の問題」
(きょうさんしゅぎのもんだい)

*161頁 / 発行 1954年 / 社会思想研究会出版部名義
*カバー画像はありません。

*目次
1 共産主義という名の宗教
2 自由主義・社会主義・共産主義
3 ロシア国民の宗教的心理
訳者註
解説


N.ベルジャーエフ著・荒川 竜彦訳 (Nikola?,Berdiaev・あらかわたつひこ)
「現代の終末」
(げんだいのしゅうまつ)


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*200頁 / 発行 1958年 / 社会思想研究会出版部名義

*目次
第一章 ヒュマニズムの終末
第二章 あたらしい中世
第三章 ロシヤ革命
訳者註
解説 ── ベルジャーエフの人と思想


M・C・ツシャール著 酒井 傳六訳 (M・C・Touchard さかいでんろく)
「ピラミッドの秘密」
(PYRAMIDのひみつ)


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*358頁
*発行 1979年

*目録文
過去のピラミッド研究者の多くの業績をふまえて、豊かな想像力を駆使し、自由なタッチでピラミッドの秘密に挑戦。著者は、古代エジプト専門のジャーナリスト。


M・アラビー著 可合良・近藤和子訳 (Allaby, Michael)
「ゲームブック 君ならどうする食糧問題」
(gamebook)


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*222頁
*発行 1987年

*目録文
君がこれからクリアしなければならい課題は、暴動、腐敗、干ばつ、公害だ。君自身が解決し、食糧問題を考えるリアルゲーム登場


M.デュヴェルジェ著 田口富久治・田口英治訳 (Maurice Duverger たぐちふくじ・たぐちえいじ)
「現代の独裁 その社会学と弁証法」
(げんだいのどくさい)

*208頁 / 発行 1964年
*カバー画像はありません。

*目次
序論
第一部 独裁の社会学
 第一章 独裁と構造の危機
  第一節 独裁の流行と風土病的独裁 / 第二節 構造の危機の諸例 / 第三節 現在のフランスにおける構造の危機の欠除
 第二章 独裁と信条の危機
  第一節 独裁と正統性の相剋 / 第二節 現在のフランスにおける正統性の相剋の欠除 / 第三節 社会的外傷と独裁
 第三章 技術的独裁
  第一節 技術的独裁の諸形態 / 第二節 親衛隊的独裁のメカニズム / 第三節 現在のフランスにおける親衛隊的独裁

第二部 独裁の弁証法
 第一章 反動的独裁と革命的独裁
  第一節 反動と革命の弁証法 / 第二節 独裁の二つの型の理論的比較 / 第三節 独裁の二つの型の実際的比較
 第二章 独裁と発展水準
  第一節 社会の発展水準 / 第二節 革命的独裁の衰微 / 第三節 「国家共産主義」の幻想
 第三章 間接革命
  第一節 混合的独裁 / 第二節 革命的成熟 / 第三節 第五列
結論
参考文献 / 訳者解説 / 関係事件年表(フランスとアルジェリア)


P.H.バック著 鈴木 満男訳 (すずきみつお)
「偉大なる航海者たち」
(いだいなるこうかいしゃたち)


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*312頁 / 発行 1966年

*目次
プロローグ
一 大いなる海 ── 太平洋への人類の移動
二 どのような人びとであったか ── ポリネシア人の人種形成
三 どこから来たのか ── ポリネシア人の故郷
四 船と船大工 ── ポリネシア人の造船その技術と信仰
五 東方の水平線 ── ポリネシア人はミクロネシアを通ってきたか、メラネシアを通ってきたか
六 初期の開拓者と移住者 ── 島を釣りあげたマウイの神話、小人メネフネの伝説など
七 三角形の中心 ── タヒチの歴史と神話
八 ポリネシアの轂―タヒチよりの移住
九 西南への道 ── クック諸島の歴史と神話
一〇 東北への放射線 ── マルケサス諸島の歴史と神話
一一 三角形の頂点 ── イースター島の歴史と神話
一二 北方の頂点 ── ハワイ諸島の歴史と神話
一三 南方の角 ── ニュー・ジーランドの歴史と神話
エピローグ
訳者注
訳者あとがき



R.L.スティヴンソン著 橋口稔訳 (はしぐちみのる)
「若い人たちのために 若い人のための人生論1」
(わかいひとたちのために)


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*248頁 / 発行 1965年

*目次
献辞
若い人たちのために
 一 / 二 / 三 恋におちるということ / 四 真実の交わり
気むずかしい老年と青春
怠惰のための弁護
南国へ転地を命じられて
三重のよろい
黄金の国
イギリスの提督
レイバーンの肖像画
子供の遊び
徒歩旅行
牧神の笛
ガス灯のために一言
あとがき


R.M.マッキーヴァー著・吉野 三郎訳 (Robert Morrison MacIver・よしのさぶろう)
「幸福の追求 現代生活のための哲学」
(こうふくのついきゅう)


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*233頁 / 発行 1957年 / 社会思想研究会出版部名義

*目次
はしがき
プロローグ
瞬間その一
第一章 冒険的な道
わたしたちが望んでいるものは何か / 自分自身であることについて
第二章 克服すべき事柄
人生は幻滅でもある / 私生活の喪失 / 大きな空虚 / 集団の誇り / 人間は生意気盛りの大学生 / 小人さん、なぜそんなに興奮するのか / おそるべき道学者
第三章 生活の基準となるもの
黄金律 / 真理は真実である / 誠実と芸術 / 知識と知恵 / T / U / V / 生命の諸事実 / 恋愛随想
第四章 最初で最後の事柄
生と死と生殖 / 眠りと死 / 宗教の将来 / 常に最後は哲学 / T / U / V
エピローグ
瞬間 その二
訳者のことば


S.トンプソン著 荒木博之・石原綏代訳 (Stith.Thompson あらきひろゆき・いしわらやすよ)
「民間説話 理論と展開 (上下)」
(みんかんせつわ)


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*上430頁 / 下349頁
*発行 1977年

*目録文
世界各地の民間説話につき、その発生、歴史、形式等、様々な角度から分析した民間説話研究の古典的名著。


S・ハッサン著 酒井傳六訳 (Selim,Hassan さかいでんろく)
「スフィンクスの秘密」 (sphinxのひみつ)


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*286頁
*発行 1982年

*目録文
人はスフィンクスについて何も知らない。いつつくられたのか、いかなる理由によってか。それは何をあらわしているのか。著者はスフィンクス地区の発掘者。


T.H.ガスター著 矢島 文夫訳 (Theodor.Herzl.Gaster やじまふみお)
「世界最古の物語 バビロニア・ハッティ・カナアン」
(せかいさいこのものがたり)


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*319頁
*発行 1973年

*カバー文
四千年前にバビロニア、ハッティ等近東諸国の民衆により粘土板上に書かれた、世界で最も古い物語を復元。