絶版文庫書誌集成

現代教養文庫 【ほ】

星 寛治 (ほしかんじ)
「農からの発想 育てるということの意味」
(のうからのはっそう)


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*229頁 / 発行 1994年

*紹介文
日本から村が消えるとき、やがて都市もまた生存基盤を失うことは自明であろう。危機的な日本の村と農業の現状。

*目次
1章 たれがれの都市
2章 しなやかな村
3章 ひ弱なエゴイスト
4章 もう一つの波
5章 怪しい風音
6章 キリキリ舞い
7章 畦草を刈る
8章 米のはなし―稲の道
9章 再び米のはなし



細谷 松太 (ほそやまつた)
「日本の労働組合運動 その過去と現状」
(にほんのろうどうくみあいうんどう)


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*282頁 / 発行 1958年 / 社会思想研究会出版部名義

*目次
はしがき
前編 前戦の概観
第一章 明治年間の労働運動 / 第二章 近代的労働運動の展開 / 第三章 恐慌と産業合理化 / 第四章 戦時体制下の後退
中編 戦後の再出発と十年の展開
第五章 終戦と十年の断層 / 第六章 戦後展開の諸条件 / 第七章 二・一ストを頂点として / 第八章 占領政策の転換を背景として / 第九章 総評の結成と前進 / 第十章 総評、全労の対立時代をむかえる / 第十一章 転換期にたつ労働運動
後編 職括
第十二章 わが国労働組合の特質 / 第十三章 労資関係の非近代性 / 第十四章 組織問題と企業別労働組合 / 第十五章 政治主義と組合主義 / 第十六章 政党と組合の関係の変遷 / 第十七章 平和闘争と労働組合 / 第十八章 低賃銀の背景 / 第十九章 組織と人 / 第二十章 労働法発達の側面 / 第二十一章 左翼組合主義と右翼組合主義 / 第二十二章 組合運営における官僚主義と闘争における画一主義 / 第二十三章 統一戦線の課題のすべて
労働運動史年表


ボッカチオ著 野上 素一訳編 (のがみそいち)
「デカメロン物語」 
(でかめろんものがたり)


*カバー・一三世紀末のドイツ(ミニアチュール)より
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*432頁 / 発行 1969年

*カバー文
『デカメロン』は、エロチックな恋の冒険、大胆不敵な姦通、奇抜な策略、滑稽な失敗等の物語を皮肉と諷刺で楽しく語ったルネサンス期の大傑作である。
 本書ではこれら一〇〇の物語から「天使になりすまして悪事を働いた修道士」「王妃を寝とった馬丁」「馬を買いにいってルビーを得た話」等、特に有名な三〇話を選び出した。またこれらに物語の舞台となった各都市の写真と解説をそえ、作者ボッカチオが暗に意図した地域性を折り込んで親しみやすくした。

*目次
 はしがき
 トレヴィーゾ
1 仮病の道化師の嘘がばれる話 ヴェネツィア
2 好色な修道士が天使になりすまし悪事を働く話 ブレシャ
3 恋人に急死された娘が貞淑な修道女となる話 ミラーノ
4 金銭で純潔を汚した女がまんまと一杯くわされた話 バヴィア
5 王妃の寝室に秘かに忍びこんだ賢い馬丁の話 カステル・グイリエルモ
6 追剥にあった男が寡婦に助けられ一命をまっとうする話 ボローニャ
7 老医師が未亡人に真剣な恋情をよせる話 キアッシ
8 正義の残忍性により熱烈な青年の恋が報われる話 ピストイア
9 二人の男に懸想された婦人がうまく厄介払いする話 リミニ
10 司祭に変装した嫉妬深い夫が妻に仕返しされる話 ブラート
11 姦通を発見された女性が当意即妙な返答で法を改めさせる話 ファーノ
12 娘をめぐって二人の男が相争う話 フィレンツェ
13 恋に全財産を費やした男が残った最愛の鷹で相手を接待する話
14 単純で奇行に富んだ画家と瓢軽な仲間の話1
15 単純で奇行に富んだ画家と瓢軽な仲間の話2 アレッツォ
16 家を閉め出された細君が逆に夫を閉め出す話 シエナ
17 代父となった修道士が子供の母親と寝る話 ペルージャ
18 下劣な行為のため細君に裏切られた亭主の話 ローマ
19 駆け落ちした男女が大艱難の末結婚する話 バルレッタ
20 細君を牝馬にする魔法が台なしになる話 ナポリ
21 馬を買いに行ってルビーを手に入れる話 イスキア
22 火刑になりかかった恋人たちの波乱に富んだ話 サレルノ
23 父親に熱愛された娘の悲劇的な恋の話 メッシーナ
24 恋を兄弟に邪魔されて泣き死んだ不幸な娘の話 パレムモ
25 いまだ相見ぬ恋人との恋愛にともども命を落とす話 トラバニ
26 主人の娘と恋愛し絞首刑を言い渡された孤児の話 カブサ
27 うぶな娘が悪魔を地獄に追いこむことを教えられる話 ライアッツォ
28 二人の青年がソロモンから知恵を授けられる話 パリ
29 ユダヤ人が教皇庁へ行きキリスト教徒になる決心をする話 カッタイオ
30 羨望のあまり殺意を抱いた相手の鷹揚さに恥じる話
 解説
1 作者の略歴 / 2 『十日物語』の成立と特徴


堀田 郷弘訳編 (ほったさとひろ)
「フランス民話 バスク奇聞集」 
(ふらんすみんわ ばすくきぶんしゅう)


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*230頁 / 発行 1988年
*カバー イラストレーション=ジャン・バルビエ編“バスク伝説集”挿絵のP・ティヤック作品より。バック=フランス側バスク地方地図。裏表紙に、ラブール、スール、ナヴァール三郡の紋章が見える。

*カバー文
 峻峰ピレネーの山なみに守られ、はぐくまれた神秘の民バスク人は、地理的条件もあり、いまだにその特異性を保持している。とりわけ民話や伝説は、彼らの常民文化をいきいきと伝えるものである。
 女性的な魅力と妖怪の恐ろしさを合わせもつ妖精ラミナ、超人的な力を持ちながら無垢な子供にだまされる怪物タルタロ、そして熱心なカトリック信仰と土俗民話が結びついた奇跡物語や魔女たちの民話、バスクに親しい生きものが活躍する動物民話等々、本書は日本で初めてのフランス=バスク民話集である。

*目次
妖精ラミナ
 1 ウチャレア橋に棲むラミナたち / 2 ラミナと老婆 / 3 ラウンシュタニアの城 / 4 ハシュコと二人の仲間 / 5 サン・ソヴールの燭台 / 6 赤子よ、主とともにあれ! / 7 ラミナ奇聞 六編

怪物タルタロ
 1 タルタロと赤ひげの親方と利口な若者 / 2 タルタロの恩返し / 3 三人の子供とタルタロ

主イエスとペテロ聖人の奇跡
 1 麦打ち / 2 布とロバとこん棒 / 3 呪文トレンテクチロ / 4 森のなかの王妃 / 5 主イエスのバスク奇聞 7編

悪魔と魔女たち
 1 王様になった羊飼い / 2 王女さまが笑った! / 3 すべての垣根を越えて / 4 空飛ぶ聖女シャインディア / 5 まぼろしのミサ / 6 《からっぽの手》のパン焼き女

ことばを話す動物たち
 1 蛇と人間の裁判 / 2 狐と船長 / 3 狼の災難 / 4 ツグミと狐と犬 / 5 狐の狡い才知 / 6 美女と蛇 / 7 無精な女とノミ

だます者、だまされる者
 1 三人の学生 / 2 王様と鍋と笛 / 3 七人の泥棒 / 4 おろかな息子

 あとがき



堀 秀彦編 (ほりひでひこ)
「格言の花束」
(かくげんのはなたば)


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*204頁 / 発行 1958年 / 社会思想研究会出版部名義

*目録文
読む人々の環境を四十六項目に分け、それぞれに適切な金言名句を収録し、要所要所に絵画、詩歌のカットを入れて万人の要望に応える。

*目次
はしがき / 希望 とびらのことば / 人生・自然 / 生きることの意義を問うひとに / 人生を達観したひとに / 生きる悲しみをおもうひとに / 生きる苦しみをおもうひとに / 労働を愛するひとに / 幸福をもとめるひとに / 信仰をもとめるひとに / 孤独を愛するひとに / 酒を愛するひとに / 自然を愛するひとに / 人間・社会 / 人間とはなにかと問うひとに / 真理・真実を愛するひとに / 偉人・天才を崇拝するひとに / 成功をのぞむひとに / 野心をいだくひとに / 自由をもとめるひとに / 金銭に重大な関心をもつひとに / 美徳に近づきたいひとに / 悪徳をさけたいひとに / 道徳の頽廃をなげくひとに / 社会改革を欲するひとに / 政治・社会・国家に関心をもつひとに / 世界平和をねがうひとに / 愛情・結婚 / 愛―その深さを知っているひとに / 父母の恩愛をおもうひとに / 友をもとめるひとに / 女の本質を知りたいひとに / 恋をしているひとに / 結婚をまえにするひとに / 思索・叡知 / 思索するひとに / 若さをほこるひとに / 死をおもうひとに / 多弁なひとに / 運・不運を身にしみて感ずるひとに / 怒りにかられるひとに / 病身をなげくひとに / 不平不満をもつひとに / 容貌を気にするひとに / 趣味・教養 / 動物を愛するひとに / 子供と花の好きなひとに / 芸術と美を愛するひとに / 良書を読もうとするひとに / 知識人をもって任ずるひとに / 時間のたりないひとまたもてあますひとに / 教育について考えるひとに / 科学の好きなひとに / 反省 むすびのことば / 索引


堀 秀彦 (ほりひでひこ)
「結婚 その幸福と背景」
(けっこん)


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*194頁 / 発行 1956年 / 社会思想研究会出版部名義

*目次
結婚とはなにか ── その心理と明暗について / 青春の悔いと悲しみ ── これから結婚する女性へ / 別れた愛人の思い出 / 失われた処女 / 初恋に破れて / 未来の夫の過去の恋愛経験 / 「独身は不幸ではない」という女性について / 恋愛結婚か見合結婚か / プロポーズのしかた・うけ方 / 美しい男性について / 男の性欲について / もういちど、相手を見ること / 相手の性格 / 相手の健康と能力 / 幸福をきずくために / まずおたがいを理解すること / 夫婦のつり合い / 平凡な夫婦 / 家庭の幸福 / お金について / 倦怠期について / 性のよろこびのために / 結婚の目的 / 完全なる結婚 / 性生活の不調和 / 妻の美しさのために / 教養について / 羞恥について / 三つのタイプ / 妻の時間 / 浮気について / 浮気の哲学 / 経済力と貞操 / 姑について / むずかしい関係 / 夫と妻と姑 / 別居について / 愛と悩みについて / 性格の不調和 / 夫を愛しきれない悩み / 劣等感について / 夫との教養のへだたり / 愛情の病気 / 妻と子供と愛情 / 喰いちがう夫婦の意見 / 叱る父と可愛がる母 / 母性愛と計画産児 ── 三つの質問に答える / 「望まれない子供」をなぜ生んではいけないか? / 育てる能力があればいくら産んでもよいか? / 性欲と生殖とを分離することは悪いことか? / あとがき


堀 秀彦 (ほりひでひこ)
「現代に生きる古典」
(げんだいにいきるこてん)


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*238頁 / 発行 1959年 / 社会思想研究会出版部名義

*目録文(■=判読不明な語句)
内外の古典47篇をえらび、懇切な解説と原典・翻訳および参考文献を付す。古典を通して著者の全精神が■■する学生の■作。

*目次
文庫版への序 / いかに読むか<古典のなかの読書論> / イソップ物語 イソップ / 随想録 モンテーニュ / 論語 孔子 / エミール ルソー / ドン・キホーテ セルヴァンテス / パンセ パスカル / 徒然草 兼好法師 / 若きエルテルの悩み ゲーテ / 婦人論 ベーベル / デカメロン ポッカッチオ / 愚神礼讃 エラスムス / 福翁自伝 福沢諭吉 / ガリヴァ旅行記 スウィフト / ソクラテスの思い出 クセノフォーン / 歎異抄 親鸞上人 / ドン・ジュアン モリエール / カンディード ヴォルテール / 随筆集 F・ベーコン / 蘭学事始 杉田玄白 / アドルフ コンスタン / ロビンソン・クルーソー D・デフォー / 告白 聖アウグスティヌス / カルメン メリメ / 雨月物語 上田秋成 / 自由論 J・S・ミル / アダム・イヴの日記 マーク・トウェイン / 花伝書 世阿弥 / 神曲 ダンテ / エレホン S・パトラー / 好色一代男 井原西鶴 / ユートピア T・モア / クレーヴの奥方 ラファイエット夫人 / イエス伝 E・ルナン / 曾根崎心中 近松門左衛門 / 空想より科学へ エンゲルス / クロイツェル・ソナタ トルストイ / 李白の詩 李白 / アンデルセン童話 アンデルセン / 実践理性批判 カント / ボヴァリー夫人 フローベル / 種の起原 ダーウィン / 老子 老子 / サミュエル・ジョンソン伝 ボズウェル / カラマーゾフの兄弟 ドストエフスキー / モンテ・クリスト伯 アレキサンドル・デュマ / 人形の家 イプセン / 死に至る病 ケルケゴール / あとがき


堀 秀彦 (ほりひでひこ)
「高校時代を生きる」
(こうこうじだいをいきる)


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*270頁
*発行 1965年

*目録文
高校時代 ―― それは、私たちがどのような人間として成長するかを決定する第二の誕生の時。本書は、語りかけるように高校生の悩みに答える必読の書。


堀 秀彦 (ほりひでひこ)
「恋愛 そのロマンと真実」
 (れんあい)


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*201頁 / 発行 昭和30年

*目次
 ★
恋愛論 ― とくに職場の人々のために
「私はあなたを愛します」という言葉について
結婚のロマンと真実
女性のエチケット
 ★★
恋とはなにか
男とはなにか
女とはなにか
女性三題
 醜い女性について
 美しい女性について
 理想の女性
女性をめぐって
 結婚なんて考えたことがないといいう女性
 女のやさしさ
 女の夢・男の夢
 手紙に酔う女性
 女の不思議
ドン・ファンについて
心中について
 ★★★
性の心理について
食欲と性欲について

あとがき


堀江 知彦 (ほりえともひこ)
「書の美しさ」
(しょのうつくしさ)


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*158頁 / 発行 1959年 / 社会思想研究会出版部名義

*目次
書とはなにか / その成りたち / 美としてのその特質―抽象性と精神性 / その芸術性―有書法と無書法 / 今日のありかた―文字性と非文字性 / 一 法華義疏 聖徳太子筆 飛鳥時代 / 二 金剛場陀羅尼経 飛鳥時代 / 三 雑集 聖武天皇筆 奈良時代 / 四 杜家立成雑書要略 光明皇后筆 奈良時代 / 五 中阿含経 一難宝郎筆 奈良時代 / 六 書状<久隔帖> 最澄筆 平安時代 / 七 灌頂暦名 空海筆 平安時代 / 八 光定戒牒 嵯峨天皇筆 平安時代 / 九 伊都内親王願文 平安時代 / 一〇 玉泉帖 小野道風 平安時代 / 一一 絹地切 平安時代 / 一二 書状<離洛帖> 藤原佐理筆 平安時代(国宝) / 一三 白楽天詩巻 藤原行成筆 平安時代(国宝) / 一四 秋萩帖 平安時代(国宝) / 一五 継色紙 平安時代 / 一六 寸松庵色紙 平安時代 / 一七 升色紙 平安時代 / 一八 高野切 第I種 平安時代 / 一九 高野切 第II種 平安時代 / 二〇 高野切 第III種 平安時代 / 二一 粘葉本和漢朗詠集 平安時代 / 二二 関戸本古今集 平安時代 / 二三 藍紙本万葉集 平安時代 / 二四 十五番歌合 平安時代 / 二五 石山切<伊勢集> 平安時代 / 二六 石山切<貫之集下> 藤原定信筆 平安時代 / 二七 大色紙 平安時代 / 二八 元永本古今集 平安時代 / 二九 唐紙経切 平安時代 / 三〇 熊野懐紙 後鳥羽上皇筆 鎌倉時代 / 三一 三首詠草 藤原定家筆 鎌倉時代 / 三二 法語規則 大覚禅師筆 鎌倉時代(国宝) / 三三 書状 大休正念筆 鎌倉時代(国宝) / 三四 広沢切 伏見天皇筆 鎌倉時代(国宝) / 三五 字号 大燈国師筆 鎌倉時代末期 / 三六 結夏衆僧名単 尊円法親王筆 鎌倉時代末期 / 三七 置文 後醍醐天皇筆 鎌倉時代末期 / 三八 和歌懐紙 三条西実隆筆 室町時代 / 三九 四言二句 一休筆 室町時代 / 四〇 書状 豊臣秀吉筆 桃山時代末期 / 四一 書状 近衛信尹筆 江戸時代 / 四二 書状 本阿弥光悦筆 江戸時代 / 四三 書状 烏丸光広筆 江戸時代 / 四四 西湖十景詩巻 細井広沢筆 江戸時代 / 四五 五言句 池大雅筆 江戸時代 / 四六 七言絶句 良寛筆 江戸時代 / 四七 蘇詩帖 頼山陽筆 江戸時代 / 四八 春蘭帖 貫名菘翁筆 江戸時代 / 四九 大久保公十五年祭詩 巌谷一六筆 明治時代 / 五〇 詩 副島蒼海筆 明治時代 / 五一 五言絶句 中林梧竹筆 大正時代 / 五二 隷書額 西川春洞筆 大正時代 / 五三 七言絶句<鵞湖雑吟>日下部鳴鶴筆 大正時代 / 五西 和歌 小野鵞堂筆 大正時代 / 五五 文語 犬養木堂筆 昭和時代 / 五六 七言絶句 内藤湖南筆 昭和時代 / 五七 七言二句 比田井天来筆 昭和時代 / 五八 五言句 宮島詠士筆 昭和時代 / 五九 書状 会津八一筆 昭和時代 / 六〇 万葉歌抄 尾上八郎筆 昭和時代 / 六一 一行 豊道春海筆 昭和時代 / 六二 虚堂禅師墨竹讃 川村驥山筆 昭和時代 / 六三 唐詩六言二句 鈴木翠軒筆 昭和時代 / 六四 五言二句 松本芳翠筆 昭和時代 / 六五 寿 平島卿筆 昭和時代 / 六六 和歌 安東聖空筆 昭和時代 / 六七 短歌二首 金子鴎亭筆 昭和時代 / 六八 ゆめ 飯島春敬筆 昭和時代 / 六九 作品<墨象>岡部蒼風筆 昭和時代 / 七〇 作品<墨象> 比田井南谷筆 昭和時代 / あとがき


本所 次郎 (ほんじょじろう)
「転覆 海運・大型乗っ取り事件」
(てんぷく)


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*450頁 / 発行 1995年

*紹介文
わが国の経済界がニクソン・ショックに揺れ混乱と暗中模索に明け暮れていた一九七一年十一月、エースラインの株価が突然火をふいた―戦後最大の乗っ取り事件といわれた、三光汽船によるジャパンラインの株買占め事件をモデルに、海運再編や政・官・財の動向をからめて描く男たちの闘い。

*目次
第1章 発火(株価急騰 / 次官と社長 ほか)
第2章 炎上(開いた幕 / 死人の口 ほか)
第3章 余燼(原油入札 / 国会質問 ほか)


本多 顕彰 (ほんだあきら)
「文章作法」
(ぶんしょうさほう)


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*221頁 / 発行 1959年 / 社会思想研究会出版部名義

*目次
1 へたな文章
2 表現と伝達
 まず感動がなければならない / 「詩は上手なウソだ」ということ / なまの感じが伝わらぬもどかしさ / 読む人のない文章は無意味だ / はっきりつかまれた文章は明解だ
3 生きた言葉
 流行語はさけたい / 俗語のすすめ / 社交性を忘れぬこと / 不合理がすぐれた文章を生む / 不備な文章と正確な文章
4 真情
 漱石の真実 / 寺田寅彦の真実 / 「文は人なり」
5 技術
 肉迫 ― 統一 ― 習練 / すぐれた文章をくりかえし読むこと / 習練 ― 個性
6 組み立て
 組み立てかたと人生観 / 起承転結 / 文章のかなめ
7 書き出し
 A 小説
  トルストイ / ハーディ / マンスフィールド / チェホフ / フローベール / シェイクスピア / ?外と漱石 / 曾野綾子 / 宇野千代 / 永井荷風 / 林芙美子
 B 随筆
  ベイコン / ラム / スティーヴンスン / モンテーニュ / 福原麟太郎 / 内田百 / 吉村冬彦
 C 論文
 D 書き出しの注意
8 書き出し以後 ― 中央部とむすび
 一般的なこころえ / カミュ『ギロチン』のこと ― 論文の一例 / 随筆のいくつかの例
9 ユーマァ
 ユーマァの発端 / 『我輩は猫である』
10 手紙
 手紙の効用 / 真情あふれる漱石の手紙 / ?外の妻への手紙 / 子規の手紙 / 芥川龍之介の手紙 / 出陣学徒の手記 / 九条武子の手紙 / マンスフィールドの手紙 / チェホフの愛の書簡 / ドストエフスキーの恋文 / 事務的な手紙 / 手紙のルール
あとがき


本多 顕彰 (ほんだあきら)
「西洋文学入門」
(せいようぶんがくにゅうもん)


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*219頁 / 発行 1960年 / 社会思想研究会出版部名義

*目次
西洋文学を読む人のために ── 序にかえて
T ギリシアの古典と聖書
 ホーマーとギリシア悲劇 / イースキラス、ソフォクレス、ユーリピデス、アリストファネス / アリストトルの詩学 / 聖書
U 中世
 ヴァージル―ダンテの先駆者 / ロマンス / ダンテ
V ルネサンス
 ルネサンスの勃興 / シェイクスピア / セルヴァンテス
W 古典主義
 ギリシアの法則 / フランス / イギリス
X 十八世紀の文学
 科学の発見 / 市民階級の目覚め / ルソー / ゲエテ
Y 十九世紀の文学
 1 ロマンチシズム
産業革命とロマンチシズム / イギリス / フランス / ドイツ / アメリカ
 2 リアリズム
現実に直面する文学 / イギリス / アメリカ / フランス / ドイツ / 唯美主義と象徴主義
 3 ロシア文学
ロシアの歴史と文学 / プーシキン、レールモントフ、ゴーゴリ / ベリンスキー、ゴンチャーロフ、ツルゲーネフ / ドストエフスキー / トルストイ / チェホフ
 4 北欧文学その他
Z 二十世紀の文学
 進歩思想と科学精神 / イギリス / アメリカ / フランス / 表現主義 / ドイツ / ロシア
[ 必読書について
 西洋文学と日本 / モウルトンの読書計画 / 西洋文学重要作家作品目録
索引


本田 安次 (ほんだやすじ)
「民俗芸能 郷土に生きる伝統」
(みんぞくげいのう)


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*238頁 / 発行 1962年 / 社会思想研究会出版部名義

*目次
北海道・東北地方 / 関東地方 / 中部地方 / 近畿地方 / 中国・四国地方 / 九州地方 / 沖繩地方


本間 國雄 (ほんまくにお)
「東京の印象」
(ときょうのいんしょう)

*217頁 / 発行 1992年
*カバー画像はありません。

*目録文
大正初期の〈東京風景〉を、詩情溢れる百枚のスケッチと百篇の短文とで表す「東京物語」。東京を享楽する画文集。