絶版文庫書誌集成

現代教養文庫 【ま】

毎日新聞政治部著 (まいにちしんぶんせいじぶ)
「政変」
(せいへん)


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*331頁 / 発行 1993年

*目録文
野党議員をも巻きこむ首相の座をめぐる争奪戦のドキュメンタリー。

*目次
椎名裁定前夜 / 保革連合に動く / 動乱の幕あけ / 「角福戦争」の再燃 / 揺らぐ田中政権 / 「幕引き」始まる / 改造から退陣へ / 若手集団の集燥 / 大詰めの攻防 / 急転回の「12.1」 / 三木誕生の秘密 / 補っておきたいこと


前坂 俊之 (まえさかとしゆき)
「ニッポン奇人伝」 
(にっぽんきじんでん)


*カバー装幀・記名無し
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*237頁 / 発行 1996年

*カバー文
 ボードレール流にいえば、人生など一行のエピソードにしかずぎないし、それ以上のものではない。……そのエピソードがどこまで本当か、的を射たものなのか、なかには誇張されたものもあるだろうし、デマもあるだろう。しかし、こうした傑作なエピソードや、おもしろい奇行、笑い話のほうが、より生命力を持ち、伝説となり、歴史の一部を形成していくことも事実なのである。人びととは一冊の伝記よりも、一行のエピソードに魅せられる。 ―― 「文庫版のためのあとがき」より

*目次
はじめに
第一章 作家は奇人変人なり
 永井荷風 ―― 昭和文壇の奇人ベストワン
 内田百 ―― 自称奇人・徳川夢声も顔色なし
 川端康成 ―― 弟子の北条誠をあきれ果てさせ……
 直木三十五 ―― 「芸術は短く貧乏は長し」と詠んで直木賞に名を残す
 菊池寛 ―― 文壇の大御所を生んだのは“盗まれたマント”だった
 尾崎士郎 ―― 『人生劇場』を描いた激情家
 泉鏡花 ―― バイ菌を怖がり、文字を至上のものとした幻想作家
 坂口安吾 ―― 「生きたまま堕ちよ」と敗戦後の日本人を鼓舞した作家
 宇野浩二 ―― “文学の鬼”は“速達魔”
第ニ章 奇行の源は酒にあり……、作家は酒家である
 三上於菟吉 ―― 原稿料を湯水のごとく使い果たして
 若山牧水 ―― 生来、旅と酒と寂を愛した歌人
 横山大観 ―― “酒仙大観”は、酒で栄養をとりながら九十の長寿を得た
 葛西善蔵 ―― “酒仙作家”の最期の言葉は故郷をめざす
 浜口雄幸 ―― 祝酒の飲みすぎで「幸雄」が「雄幸」になった“ライオン宰相”
第三章 明治の奇人はケタ外れ、スケールが大きい
 中江兆民 ―― 明治三大奇人の筆頭といわれる自由民権思想化
 宮武外骨 ―― 明治・大正のジャーナリストは奇人変人の代表格
 頭山満 ―― インド独立の志士を神隠しさせた大アジア主義者
 南方熊楠 ―― 勉強大好き、学校大嫌いの大民俗学者
 出口王仁三郎 ―― 大本教の開祖にして弾圧にも屈しなかった”聖人”
 山崎今朝弥 ―― 弁護士の奇人ナンバーワン
第四章 昭和の奇人も多士済済
 朝永振一郎 ―― ノーベル物理学賞の受賞で飲みくたびれた酒豪
 金田一京助 ―― 石川啄木の無二の親友は、無類の純情家
 吉田茂 ―― 毒舌とウイットで物議をかもす放言居士
 石原莞爾 ―― 「世界最終戦」の提唱者は、ウイットとディベートの名人
 古今亭志ん生 ―― 貧乏自慢、落語そこのけの珍談・奇談人生
 稲垣足穂 ―― 詩的エッセーも奇行もタルホたるゆえん
 サトウ・ハチロー ―― 大正時代の不良少年ナンバーワン
 岡潔 ―― ”奇人””仙人””現代のアルキメデス”と呼ばれた世界的数学者
 坂田三吉 ―― 「わいこそ、日本一の将棋指しや」
 山本五十六 ―― ”Xデー”を前に銀ブラを楽しんだダンディー海軍大将
 阿部定 ―― 軍国日本で愛への至上を示した猟奇事件のヒロイン
 久原房之助 ―― 日産コンツェルンを作った昭和政界の黒幕
 斎藤茂吉 ―― 昭和歌壇の巨人は直情径行の人
 長谷川海太郎 ―― 丹下左膳の生みの親は三つの顔をもつ文壇のモンスター
 薩摩治郎八 ―― 滞仏三十年、使った金五百億、ナチから文化人を救うなどケタ外れ人生
  文庫版のためのあとがき /  引用・参考文献


前田 哲男 (まえだてつお)
「戦略爆撃の思想 ゲルニカ ― 重慶 ― 広島への軌跡(上下)」
(せんりゃくばくげきのしそう)




*カバー写真・中国革命博物館提供
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*上395頁・下347頁 / 発行 1997年

*カバー文
都市そのものを爆撃対象とみなし、前線と銃後、交戦者と非戦闘員の境界を取り払ってしまった、空からの無差別大量殺戮という戦法が、どのような変転をたどったのか。
日本側資料、重慶市民の体験談、および中国側記録や最近の研究成果をつき合わせて、詳細に再構成する。

*目次

プロローグ
第一章 重慶爆撃への道(一九三一 ― 三七年)
 抗日首都の誕生 / 戦略爆撃の誕生 / 石原莞爾の錦州爆撃 / 南京渡洋爆撃 / 大武漢保衛戦 / 漢江W基地の建設 / 重慶初爆撃
第二章 無差別爆撃の始まり(一九三九年)
 五月の新首都 / 中攻爆撃機発進 / 五・三の爆撃 / 五・四の爆撃 / 爆撃を記録する人びと / エドガー・スノーの予告
第三章 百一号作戦(一九四〇年) ―― 井上成美のもう一つの顔
 無差別爆撃の立案 / 日本海軍航空隊 / 百一号作戦の開始 / パネー号事件の悪夢 / アメリカの警告 / 「重慶定期」爆撃 / 零戦の初陣 / 日米開戦の予兆


第四章 真珠湾への道(一九四一年)
 日ソ中立条約のはざまで / 防空洞の大惨事 / 地底の阿鼻叫喚 / 郭沫若の怒り / 九死に一生の蒋介石 / 悪化する日米関係
第五章 爆撃の下で周恩来とその同志
 「蒋介石の都」 / 空襲下の白色テロ / 三つの顔をもつ男 / 皖南事件の隠蔽 / 花開く救国抗日文学 / 郭沫若『屈原』の初演 / 在華日本人民反戦同盟
第六章 重慶から広島へ
 世界戦史に新形式を残す / 日米開戦と重慶 / 英・独「報復爆撃」の応酬 / チャーチルの爆撃理論 / 爆撃で壊滅するドイツ都市 / 中国発進のB29、日本空襲 / アメリカの焼夷弾集中爆撃 / そして広島へ原爆投下 / エピローグ
 資料ノート / 引用・参考文献 / インタビューした人びと
 謝辞 ―― 「あとがき」を兼ねて
 文庫版あとがき
  索引(事項・人名・地名)



牧 逸馬 (まきいつま)
「浴槽の花嫁 ― 世界怪奇実話T・牧逸馬文庫」
(よくそうのはなよめ)


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*308頁
*発行 1975年
*カバー装画・合田佐和子

*目録文
〈解説・松本清張〉女肉を料理する男 / チャアリイは何処にいる / 都会の類人猿 / ウンベルト夫人の財産 / 海妖 など8篇

*牧逸馬文庫(全六冊)
 一皮むけば、人間の中にはどんな恐ろしい事が潜んでいるかも知れぬ。怪奇は髪一すじの上をゆらぐ人間の実相である。人はこれを読み、自己の心の中にある幻影に戦慄を覚えざるを得ない。


牧 逸馬 (まきいつま)
「血の三角形 ― 世界怪奇実話U・牧逸馬文庫」
(ちのさんかっけい)


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*308頁
*発行 1975年
*カバー装画・合田佐和子

*目録文
〈解説・種村季弘〉 生きている戦死者 / カラブウ内親王殿下 / 運命のSOS / 双面獣 / 土から手が / 給仕と百万弗


牧 逸馬 (まきいつま)
「街を陰る死翼 ― 世界怪奇実話V・牧逸馬文庫」
(まちをかげるしよく)


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*316頁
*発行 1975年
*カバー装画・合田佐和子

*目録文
〈解説・窪田般彌〉白日の幽霊 / 聖エリザベスの嫉妬 / 戦争とは何だ / チャン・イ・ミヤオ博士の罪 / 八つ切られた三助 など7篇


牧 逸馬 (まきいつま)
「親分お眠り ― 世界怪奇実話W・牧逸馬文庫」
(おやぶんおねむり)


*カバーデザイン・久部克人
 イラストレーション・合田佐和子

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*294頁 / 発行 1975年

*カバー文
ニューヨークの大親分ドロッパアは、車から降りたとたん。二発の銃弾をぶち込まれた。下手人が叫んだ。
「Dropper,.you are in trouble,sleep it off,boss,sleep it off!! ―― 親分お眠り! お眠んなせえやし。」
ウイレイムズ警部(だんな)と親分との勝負は、思わぬ三下(さんした)の意趣返しで幕となった。
ハード・ボイルドタッチを牧調の口舌にのせた「親分お眠り」。

*目次
アリゾナの女虎 / 神変美容術師 / 海底の元帥 / S・Sベルゲンランド / 親分お眠り / ゴールド・ラッシュ艦隊 / モンルアルの狼 / 斧を持った夫人の像 / 消えた花嫁 / ロウモン街の自殺ホテル / 女王蜘蛛 / 不滅のエンタテイナー 中薗英助 著


牧 逸馬 (まきいつま)
「第七の天 ― ミステリーT・牧逸馬文庫」
(だいななのてん)


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*354頁
*発行 1975年
*カバー装画・合田佐和子

*目録文
〈解説・中島河太郎〉七時〇三分 / 爪 / 窓の風 / 死三題 / 闇は予言する / 上海された男 / ジンから出た話 / 七二八号囚の告白 など14篇


牧 逸馬 (まきいつま)
「白仙境 ミステリーU・牧逸馬文庫」
(はくせんきょう)


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*349頁
*発行 1975年
*カバー装画・合田佐和子

*目録文
〈解説・尾崎秀樹〉 百日紅 / 民さんの恋 / 舞馬 / 赤ん坊と半鐘 / 十二時半 / ちょっとした事で / 水夫と犬 / 碁盤池事件顛末 など14篇


槇 晧志 (まきこうし)
「数ことば連想読本 ― 語彙表現の楽しみ」
 (かずことばれんそうどくほん)


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*314頁 / 発行 2000年

*カバー文
 一つの例を挙げます。裏になっているものを、上にアラワスのが「表」。隠れているものを形にアラワスのが「見」「現」。かがやかにアラワスのが「顕」。アキラカにするのが「著」。白日の下にさらしアラワスのが「暴」。むきだしにアラワスのが「露」。文様などをアキラカにするのが「彰」……。
 数ことばを実例に“ことばの洗濯”です。

*目次
序 ― “ことばを洗う”ことから表現へ
一から何処まで
筆刀両断して二
二人が三脚
三寒すごして四温へ
四捨して五入
五六ゴロと六へ
六義を踏んで七歩あゆむ
七つ転んで八つで起つ
八艘飛んだ九郎
九つ越えて十の坂
百足も行く千万の道
億劫をオックウがらずに
あとがき


巻 正平 (まきしょうへい)
「恋愛の方法」
(れんあいのほうほう)


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*257頁 / 発行 1961年 / 社会思想研究会出版部名義

*目録文
これまでの失恋型の恋愛から脱皮して、成功型の恋愛を説く。マルクスを身につけた著者が哲学、社会学、経済学を折りこんで解説した新しい恋愛論。

*目次
はじめに
この本はどのようなひとのために書かれたか / この本は何について書いてあるか / なぜこのような本を書いたか / この本はどのような恋愛について書いているか / この本の構成について / この本のおもな特徴は何か

第一章 愛とは何か
 一 恋愛の意味について
  恋愛の語義 / 愛の語義
 二 性欲と恋愛の関係
  東洋的性愛 / ヨーロッパ的性愛 / 性欲とは何か
 三 エロースと恋愛 /
  動物の愛と人間の愛 / エロースということば / プラトンのエロース / 新プラント学派のエロース
 四 アガペーと恋愛
  ルターのアガペー / エロースとアガペーの結婚
 五 恋愛における愛
  恋愛におけるエロースとアガペー / 性と恋愛
第二章 恋愛の歴史
 一 情熱恋愛の発生
  異性愛の誕生 / とげられぬ愛と情熱
 二 ロマンチック・ラブの形成
  騎士道物語 / ロマンチック・ラブと恋愛
 三 近代の恋愛観
  「新エロイーズ」 / スタンダールの恋愛論 / ボヴァリー夫人の恋愛 / プルーストの恋愛観
 四 恋愛と現代
  D・H・ロレンスと性 / 恋愛と結婚 / 愛を失った恋 / さまざまな恋愛
第三章 恋愛の技術
 一 はじめに
  恋愛と技術 / テクニックまたはエチケット
 二 これからの恋愛
  現代における人間 / 現代社会と恋愛 / 新しい恋愛における愛 / 新しい恋愛における性
 三 恋愛の条件
  孤独 / 自制心 / 魅力的な人間となる
 四 恋愛の成立
  恋人をさがす方法について / 恋人のえらび方
 五 恋愛の過程
  デイトの方法 / 愛の語らい / 愛の手紙
 六 肉体的コミュニケーション
  はじめに / 純潔について / 接吻について / ペッティングについて / 性交について / 避妊法について
 七 恋愛における失地回復
  ライバルの問題 / 失恋について
第四章 愛と恋愛の書
 一 愛について
 二 恋愛について
 三 日本の恋愛論
 四 この本の補足として
あとがき



巻 正平・巻 歌子 (まきしょうへい・まきうたこ)
「現代結婚入門」
(げんだいけっこんにゅうもん)


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*237頁 / 発行 1962年

*目次
はしがき
序章 現代結婚の生態
 さまざまな結婚 / 目的としての結婚 / 手段としての結婚 / さまざまな結婚論
第一部 現代結婚の解明
 第一章 結婚の社会学
  現代社会の構造 / 結婚と家族 / 家族制度と現代 / 家族の機能
 第二章 結婚の生理学
  結婚と性関係 / 結婚と出産 / 性(生殖)の原理 / 人間と生殖 / 生殖のメカニズム / 性のメカニズム / 性関係の原則
 第三章 結婚の経済学
  社会経済と結婚 / 家族の経済的機能 / 扶養について
 第四章 結婚の心理学
  家族的人間関係 / 親と子の心理 / 夫と妻の心理
第二部 現代結婚の実際
 第一章 結婚相手の選択
  選択の条件と方法 / 結婚の不適格者 / さけたい相手 / 遺伝の問題 / 見合結婚と恋愛結婚 / 結婚相談所の利用
 第二章 結婚式その他
  婚約について / 結納について / 結婚前の性関係 / 結婚式と披露 / 新婚旅行 / 初夜について / 婚姻届と婚姻の成立
 第三章 結婚生活
  夫婦愛 / 夫婦財産制 / 性生活 / 出産 / 妊娠中絶と避妊法 / 共かせぎ夫婦について / 結婚外性関係
 第四章 離婚
  離婚の自由について / 協議上の離婚と裁判上の離婚 / 財産分与、慰謝料の請求 / 家庭裁判所について
付録 その一 性と生殖の器官 / その二 結婚と家族に関する法令集 / その三 結婚相談所案内 / その四 結婚と離婚に関する統計図表 / その五 結婚届・離婚届ヒナ型 / 付表
あとがき


正岡 慧子 (まさおかけいこ)
「健康を食べよう2 からだと薬膳」
(けんこうをたべよう)


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*253頁 / 発行 1994年

*紹介文
本書は段階を踏んだ分かりやすい解説で薬膳の基本を説き、それぞれの症状(がん、ストレス、不眠、肥満など)や目的(ボケの予防、スポーツなど)に合わせた、家庭でできる薬膳を紹介します。

*目次
第1章 ふたたび薬膳をつくる前に
第2章 現代生活と薬膳
第3章 からだから見る自分学
第4章 家庭でできる食養薬膳


正岡 慧子 (まさおかけいこ)
「健康を食べよう3 くらしと薬膳」
(けんこうをたべよう)


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*265頁 / 発行 1994年

*紹介文
日本の食文化には、薬膳のこころと相通じるものが多々あります。本巻では、精進料理、懐石料理、あるいは年中行事に合わせた料理 ― 例えば七草粥 ― などを薬膳として楽しむことをすすめます。さらに、美容のための薬膳、強壮のための薬膳、長寿のための薬膳、お酒と薬膳など、見のがせない話題が満載です。収載レシピは六十余、どこからでも始められます。

*目次
第1章 またまた薬膳をつくる前に
第2章 くらしを楽しむ薬膳
第3章 日本の食文化と薬膳
第4章 季節と薬膳


正木 ひろし (まさきひろし)
「近きより(1) 日中戦争勃発 1937〜1938」 (ちかきより)


*カバーデザイン=ローテ・リニエ
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*449頁 / 発行 1991年 / 全五巻

*カバー文
正木ひろしは、冤罪の救済に全人生を賭けた日本の代表的な弁護士であるが、正木の業績のなかで最も特筆されることは、戦時中の苛烈な言論統制下にあって個人雑誌「近きより」を刊行、敗戦まで公然とファシズムを批判しつづけたことであろう。本文庫は、創刊号から終刊号までの正木の執筆文を網羅し、年代順に全五巻にまとめたものである。

*目次
昭和十二(一九三七)年 第一巻
 第一号〈創刊号〉
  「近きより」発刊の言葉 近々抄 日常法律問答 原稿募集 街路に拾う 編集後記
 第二号〈五月号〉
  巻頭言 近々抄 日常法律問答 街路に拾う 編集後記
 第三号〈六月号〉
  巻頭言 時局の認識と生命の認識 近々抄 司法部長官同協議事項を読みて思いつきたること 街路に拾う 日常法律問答 編集後記
 第四号〈七月号〉
  巻頭言 近々抄 人生断章(1) 日常法律問答 街路に拾う 「近きより」 編集後記
 第五号〈八月号〉暑中休暇号
  「近きより」
 第六号〈九月号〉
  巻頭言 近々抄 人生断章 日常法律問答 街路に拾う 「近きより」 編集後記
 第七号〈十月号〉
  巻頭言 近々抄 人生断章 街路に拾う 「近きより」 編集後記
 第八号〈十一・十二月号〉
  巻頭言 近々抄 人生断章 街路に拾う 第七回コム・インターン大会決議 「近きより」 編集後記

昭和十三(一九三八)年 第二巻
 第一号〈一月号〉
  巻頭言 近々抄 (アンケート) 人生断章 街路に拾う 日常法律問答 編集後記
 第二号〈二月号〉
  巻頭言 近々抄 人生断章 「近きより」 編集後記
 第三号〈三・四月号〉
  巻頭言 近々抄 人生断章 街路に拾う 日常法律問答 編集後記
 第四号〈一周年記念号〉
  一周年を迎えて 近々抄 (ハガキ問答) 人生断章 街路に拾う 「近きより」 編集後記
 第五号〈八月号〉
  巻頭言 近々抄 人生断章 街路に拾う 盆栽の国、日本 「近きより」 編集後記
 第六号〈絵画展記念号〉
  巻頭言 皇軍失明勇士に感謝する絵画展覧会開催について 赤城山に登る前後 街路に拾う 編集後記
 第七号〈漢口陥落記念号〉
  漢口陥落 近々抄 「皇軍失明勇士に感謝する絵画展覧会」の報告書 人生断章 街路に拾う 編集後記

 解題
 解説 古賀正義
 関係略年表



正木 ひろし (まさきひろし)
「近きより(2) 大陸戦線拡大 1939〜1940」 (ちかきより)


*カバーデザイン=ローテ・リニエ
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*418頁 / 発行 1991年 / 全五巻

*カバー文
正木ひろしが個人雑誌の刊行を思い立ったのは正木の中にある「公共心と社交性を満足させるため」(「発刊の言葉」)であった。創刊当初、社交雑誌の色彩を濃く持っていた「近きより」の性格を大きく変えたのは、昭和14年4月の中国旅行であった。正木はそこで、中国の民衆を虫ケラ扱いする日本軍将校を目のあたりにして怒りにふるえた。

*目次
昭和十四(一九三九)年 第三巻
 第一号〈新年号〉
  巻頭言 近きより 編集後記
 第二号〈三月号〉
  巻頭言 近きより 編集後記
 第三号〈四月号〉
  巻頭言 近きより 編集後記
 第四号〈五月号〉大陸紀行号
  巻頭言 近きより 編集後記
 第五号〈六月号〉大陸紀行号(その二)
  巻頭言 近きより 編集後記
 第六号〈七月号〉大陸紀行号(その三)
  巻頭言 近きより 編集後記
 第七号〈八月号〉
  巻頭言 三、大陸スナップ 四、近々抄 五、人生断章 読者だより 寄贈図書紹介 編集後記
 第八号〈九月号〉
  巻頭言 〈アンケート〉 誌友だより 編集後記
 第九号〈十月号〉
  巻頭言 第二回皇軍失明勇士に感謝する素人絵画展覧会開催について 近々抄 人生断章 誌友だより 「第二回失明勇士展」 編集後記
 第十号〈十一・十二月号〉
  巻頭言 近々抄 人生断章
  第二回皇軍失明勇士に感謝する素人絵画展覧会開催の報告書 電気と瓦斯 編集後記

昭和十五(一九四〇)年 第四巻
 第一号〈新年号〉
  新年の言葉 近々抄 人生断章 編集後記
 第二号〈二月号〉
  巻頭言 八紘一宇 私のメモより 読者諸氏へ 編集後記
 第三号〈三月号〉
 第四号〈四周年記念号〉
  本誌第四周年にあたって 〈アンケート〉 人生断章 その他 ユーモラス・トピックス 大陸みやげ 編集後記
 第五号〈五月号〉
  巻頭言 お詫び

 解題
 解説 古賀正義
 関係略年表


正木 ひろし (まさきひろし)
「近きより(3) 日米開戦前夜 1940〜1941」 (ちかきより)


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*386頁 / 発行 1991年 / 全五巻

*カバー文
日中戦争が泥沼化をたどる一方、戦時総動員体制はますます強化され、多くの言論人が戦争協力あるいは沈黙していくなかでも、正木ひろしの抵抗の姿勢はいささかもゆるぐことはなく、「箴言」から「身辺雑記」にいたるまで支配層や軍国主義に対する批判精神に充ちていた。昭和15年9月、日独伊三国同盟が成立、日米開戦の道へ転り込んでいった。

*目次
昭和十五(一九四〇)年 第四巻
 第六号〈五・六月号〉
  巻頭言 前号の御批評に答う 私の言葉 口語化運動のバイブル 編集後記
 第七号〈七月号〉
  巻頭言 近々抄 編集後記
 第八号〈八月号〉
  巻頭言 近々抄 編集後記
 第九号〈九月号〉
  巻頭言 人生断章 「滅私奉公」と現代 編集後記
 第十号〈十月号〉
  巻頭言 報告と広告
 第十一号〈十一月号〉
  巻頭言 近々抄 人生断章 編集後記
 第十二号〈十二月号〉
  第三回「失明勇士に感謝する美術展覧会」開催について
  第三回失明勇士に感謝する美術展覧会目録
  七・七禁令後の街に聴く 軍事郵便と女子供 私の節約
  スピンの小父さん 編集後記

昭和十六(一九四一)年 第五巻
 第一号〈新年号〉
  巻頭言 〈アンケート〉 笑話
  第三回失明勇士に感謝する美術展覧会の報告書 年頭の感
   近々抄 編集後記
 第二号〈二月号〉
  巻頭言 近々抄 人生断章 私の「年齢計算法」 編集後記
 第三号〈三月号〉
  巻頭言 編集後記
 第四号〈四月号〉
  巻頭言 一方的のこと 私のメモより 編集後記
 第五号〈五月号〉
  巻頭言 はらのなか 編集後記
 第六号〈六月号〉
  巻頭言(お知らせ) 私のメモより 編集後記
 第七号〈七月号〉
  巻頭言 東北汽車めぐり 人生断章 編集後記
 第八号〈五周年記念号〉
  巻頭言 〈アンケート〉 近々抄 編集後記
 第九号〈九月号〉
  巻頭言 私のメモより 編集後記

 解題
 解説 古賀正義
 関係略年表


正木 ひろし (まさきひろし)
「近きより(4) 空襲警戒警報 1941〜1943」 (ちかきより)


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*401頁 / 発行 1991年 / 全五巻

*カバー文
昭和16年12月8日、太平洋戦争に突入したが、緒戦の勝利は束の間、昭和17年4月には早くも東京は米軍機の空襲を受けた。そして敗退につぐ敗退、日本の敗戦は必至であるにもかかわらす、「一億玉砕」を叫ぶ戦争政策に民族絶滅を憂えた正木ひろしは、時の権力者・東条英機首相を激しく弾劾した。それは文字どおり命かけの挑戦であった。

*目次
昭和十六(一九四一)年 第五巻
 第十号〈十月号〉
  第四回失明勇士に感謝する素人美術展覧会について
  泥縄式スケッチ旅行の記 失明勇士展余録 編集後記
 第十一号〈十一月号〉
  巻頭言 第四回失明勇士に感謝する素人美術展 展覧会の報告書
  祖母の死 編集後記
 第十二号〈十二月号〉
  巻頭言 人生断章 編集後記

昭和十七(一九四二)年 第六巻
 第一号〈新年号〉
  巻頭言 戦争はまだ始ったばかりだ 世界を統一するもの 編集後記
 第二号〈二月号〉
  巻頭言 書斎異変 素人スキー日記 自問自答 利己主義者
  うなぎ奇聞 近々抄 書評 編集後記
 第三号〈三月号〉
  巻頭言 ある朝の夢 私のメモより 書評 編集後記
 第四号〈四月号〉
  巻頭言 私のメモより 編集後記
 第五号〈五月号〉
  巻頭言 私のメモより 編集後記
 第六号〈六月号〉
  巻頭言 私のメモより 編集後記
 第七号〈七月号〉
  金沢紀行 編集後記
 第八号〈八月号〉
  巻頭言 「人生断章」を評す 「人生断章」を出して 編集後記
 第九号〈九月号〉
  巻頭言 私のメモより 身辺雑記 編集後記
 第十号〈十月号〉
  巻頭言 第五回「失明勇士に感謝する素人美術展覧会」について
 第十一号〈十一月号〉
  巻頭言 第五回「失明勇士に感謝する素人美術展覧会」の報告
  私のメモより 編集後記
 第十二号〈十二月号〉
  巻頭言 私のメモより 編集後記

昭和十八(一九四三)年 第七巻
 第一号〈一月号〉
  昭和十八年を迎う 私のメモより 身辺雑記
 第二号〈二月号〉
  責任を知れ(巻頭言) 私のメモより 編集後記
 第三号〈三月号〉
  巻頭言 私のメモより 編集後記
 第四号〈四月号〉
  巻頭言 〈アンケート〉人生断章 編集後記 至急のお願い
 第五号〈五月号〉
  巻頭言 私のメモより 編集後記

 解題
 解説 古賀正義
 関係略年表


正木 ひろし (まさきひとし)
「近きより〈5〉 帝国日本崩壊 1943〜1949」 (ちかきより)


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*469頁 / 発行 1991年 / 全五巻

*カバー文
昭和19年1月に起きた「永倉事件」(警官の拷問致死事件)は、正木ひろしの人生を決定的な影響を与えた。正木は事実を覆い隠す権力の壁を破るために、自ら死体の首を切りとってまでして真実を追及した。そして焦土のなかで敗戦を迎えると、正木は戦時下の天皇制国家と“家畜化”した国民を痛撃した。それは、正木ひろしの戦後の出発であった。

*目次
昭和十八(一九四三)年 第七巻
 第六号〈六月号〉
  巻頭言 私のメモより 編集後記
 第七号〈七月号〉
  ある一日の記 人生断章 編集後記
 第八号〈八月号〉
  巻頭言 人口疎開・その他 人生断章 編集後記
 第九号〈九月号〉
  巻頭言 わが蔵書より 編集後記
 第十号〈十月号〉
  葦と剣 私の蔵書より(二) 私のメモより 編集後記
 第十一号〈十一月号〉
  巻頭言 私のメモより 編集後記
 第十二号〈十二月号〉
  第六回「失明勇士に感謝する素人美術展覧会」について
  私のメモより 編集後記

昭和十九(一九四四)年 第八巻
 第一号〈一月号〉
  私の倫理学覚え書き 第六回失明勇士に感謝する素人美術展覧会の報告書 編集後記
 第二号〈二・三月号〉
  私のメモより お知らせ 編集後記
 第三号〈四月号〉
  (巻頭言) 私のメモより 「馬鹿になれ」ということ 編集後記
 第四号〈五月号〉
  (巻頭言) 私のメモより 編集後記
 第五号〈六月号〉
  (巻頭言) 私のメモより 編集後記
 第六号〈七月号〉
  (巻頭言) 私のメモより 編集後記
 第七号〈八月号〉
  (巻頭言) 味覚とインテリ 利己主義者の二種類
  条虫「サナダムシ」の倫理学 人生断章 編集後記
 第八号〈九・十月号〉
  (巻頭言) 長倉事件 編集後記
 第九号〈十一月号〉
  「第七回失明勇士に感謝する素人美術展覧会」いよいよ開かる 長倉事件の判決 人生断章 編集後記
 第十号〈十二月号〉
  第七回失明勇士に感謝する素人美術展覧会の報告
  長倉事件の上告 編集後記

昭和二十(一九四五)年〜昭和二十四(一九四九)年
 第九巻 第一号〈一月号〉
      (巻頭言) 私のメモより 編集後記
     第二号〈二・三月号〉
      必勝体制の確立
     第三号〈四月号〉
      空襲その他
     第四号〈五月号〉
      (自宅焼失報告ほか)
     第五号〈七月号〉
      三箇の問題
     第六号〈八月号〉
      人生断章
     第七号〈九月号〉
      敗戦日本 後記
     第八号〈十月号〉
      敗戦日本 後記
     第九号〈十一月号〉
      私のメモより
     第十号〈十二月号〉
      私のメモより
 第十巻 第一号〈再刊号〉
      巻頭言 再生日本に寄す 編集後記
     第二号
      日本の現状
     第三号
      私のメモより
 第十一巻 第一号〈復刊号〉
      巻頭言 私の立場 近況報告 編集後記
     第二号
      巻頭言 私の人生手帖より 前号に対する諸家の批判及び感想
      おかしな種族本能(祖父江孝男) 個体の必滅(布施辰治)
      種族本能と正義 寄贈図書紹介 編集後記

 解題
 解説 古賀正義
 戦後の正木ひろし 森長英三郎
 『近きより』との出会い 林邦夫
 関係略年表


増谷 文雄 (ますたにふみお)
「この人を見よ ― ブッダ・ゴータマの生涯」
(このひとをみよ)


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*358頁 / 発行 1997年

*カバー文
もっとも真相を伝えるというパーリ原典に依拠しつつ、後代につくられた虚構の物語を排して、できうるかぎり在りしがままの面影を再現した人間ブッダの評伝。仏教学の泰斗が伝記文学という手法をもって、ブッダの思想や実践について書いたこの本は、仏教の真髄を知るうえでのかっこうな入門書でもある。

*目次
1 ヒマーラヤの山麓にて / 2 青年ゴーダマの憂愁 / 3 青年ゴーダマの出家 / 4 菩提樹下のさとり / 5 正覚者の孤独 / 6 最初の説法 / 7 多くの人々の幸福のために / 8 人間遊行の第一歩 / 9 ふたたび王舎城にて / 10 竹林精舎と祇園精舎の成立 / 11 ブッダとコーサラ王 / 12 王たちの長者たち / 13 尊敬と親愛をもって / 14 縁起説法 / 15 無常と無我 / 16 村々に遊行して / 17 婆羅門との対話 / 18 外道との対話 / 19 故郷の聖者 / 20 盗賊とブッダ / 21 デーヴァダッタの反逆 / 22 晩年のおもい / 23 最後の旅路 / 24 大いなる死 / 25 仏骨八分 / あとがき


増谷 文雄 (ますたにふみお)
「ブッダ・ゴータマの弟子たち」
(ぶっだ・ごーたまのでしたち)


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*375頁 / 発行 1997年

*カバー文
「樹はその実によりて知られる」 ―― ブッダがどのような悟りをえ、どのような教えを説いたかを、彼にしたがって供にあるいた仏弟子の側からつまびらかにする。十大弟子、愚かなる弟子たち、名もなき弟子たち、女性の弟子たち、造反した弟子たちを語ることにより、ブッダ・ゴータマの教団の真相に迫る。

*目次
一 プンナ (富楼那) / 二 ソーナ (守籠那) / 三 サーリプッタ (舎利弗) その1 / 四 サーリプッタ (舎利弗) その2 / 五 サーリプッタ (舎利弗) とモッガラーナ (目?連) / 六 アーナンダ (阿難) その1 / 七 アーナンダ (阿難) その2 / 八 アーナンダ (阿難) その3 / 九 マハー・カッサバ (摩訶迦葉) その1 / 一〇 マハー・カッサバ (摩訶迦葉) その2 / 一一 アヌルッダ (阿那律) / 一二 ウパーリ (優波離) / 一三 ラーダ (羅陀) / 一四 ヴァンギーザ (婆耆沙) / 一五 マールンクヤ (摩羅迦) / 一六 愚かなる弟子たち / 一七 アングリマーラ (鴦掘魔) / 一八 在家の弟子たち その1 / 一九 在家の弟子たち その2 / 二〇 在家の弟子たち その3 / 二一 在家の弟子たち その4 / 二二 女性の弟子たち その1 / 二三 女性の弟子たち その2 / 二四 マハー・カッチャーナ (大迦旃延) / 二五 スブーティ (須菩提) とラーフラ (羅?羅) / 二六 名もなき弟子たち / 二七 造反する弟子たち / あとがき


松浦 友久 (まつうらともひさ)
「李白詩と心象」 (りはく しとしんしょう)


*カバーデザイン・剣持忠則
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*306頁 / 発行 1970年

*カバー文
 旅と酒と光へのあこがれは、李白の詩にとって決定的である。それらはみな、はるかなる時空へのひろがりを、感覚的に可能にするものであった。人生の有限性を、感覚的に克服するものであった。豪放と繊細、陶酔と覚醒、世俗性と超俗性など、李白にみられる詩的心象の展開を、作品に即して克明に追及する。

*目次
 序にかえて
行旅 ― たびのうた
別離 ― わかれのうた
月光 ― ひかりとかげ
女性 ― うつくしきもの
風景 ― 山河によせて
懐古 ― 時の流れ
戦乱 ― いくさのうた
政治 ― わが理想
遊仙 ― 超俗の世界
贈寄 ― 親しき人に
独吟 ― こころのうた
 李白年表 / 李白関係地図 / 参考文献 / あとがき / 詩題索引


マッキーバー著・菊池 綾子訳 (Robert Morrison,MacIver・きくちあやこ)
「社会学講義」
(しゃかいがくこうぎ)


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*296頁 / 発行 1957年 / 社会思想研究会出版部名義

*目次
日本版にたいする序文 マッキーバー / はしがき 菊池綾子 / 凡例
第一章 社会の本質
 第一節 社会の意味するもの / 第二節 分業 / 第三節 基礎社会・機能社会・制度 / 第四節 社会学・社会の科学 / 第五節 社会学の研究方法
第二章 社会の諸段階
 第一節 分類 / 第二節 村落基礎社会 / 第三節 都市基礎社会 / 第四節 封建基礎社会 / 第五節 民族基礎社会
第三章 社会と環境
 第一節 環境と社会生活 / 第二節 自然的環境 / 第三節 経済的環境 / 第四節 社会的環境
第四章 利害と機能社会
 第一節 利害と意志 / 第二節 機能社会の種類 / 第三節 本質的利害
第五章 社会の構造
 第一節 国家・機能社会・個人 / 第二節 地方と地域の統合 / 第三節 民族の調整 / 第四節 階級の調整
第六章 社会の進化
 第一節 社会進化の意義 / 第二節 環境の征服 (a)有機的条件の統制 / 第三節 環境の征服 (b) 経済的条件の統制 / 第四節 進化の条件・権力からの解放
第七章 社会進化の主要法則
 第一節 社会と個人 / 第二節 パースナリティの創造 / 第三節 大機能社会の進化 / 第四節 むすび
解説 菊池綾子 / 参考文献 / 索引


松崎 仁 (まつざきひとし)
「西鶴名作物語若い人への古典案内」  (さいかくめいさくものがたり)


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*289頁 / 発行 1971年
*カバー・「独吟百韵自註絵巻」より島原大門口図

*カバー文
 西鶴は、現世を明るく肯定し生活を存分に享楽した近世の世相風俗を巧みに描き、小説の世界に浮世草子という新しいジャンルを生み出した。
 本書は、「好色一代男」「好色五人女」等の好色物、「武道伝来記」「武家義理物語」等の武家物、「日本永代橋」「世間胸算用」等の町人物など、代表的な作品を、若い人向けの読み物として抄訳した。
 巻末に読書の手引としての解説を付した。

*目次
はしがき
好色一代男
 一 おい立ち / ニ 形見の水櫛 / 三 太夫吉野 / 四 太夫高橋 / 五 女護の島渡り
諸艶大鑑
 笑わぬ遊女 / 信じない男
西鶴諸国ばなし
 十一枚の小判 / 姫君の恋 / 地下の水脈 / 夜の人さらい / くらがりの手型
好色五人女
 お夏清十郎 / おさん茂右衛門 / 八百屋お七
本朝二十不孝
 死一倍の借り金 / 出家殺し / 枕に残す書置き
武道伝来記
 死しても残る武士の志 / 敵討も主殺しの汚名 / 敵討つ身が討たれる身に
武家義理物語
 ほくろは昔の面影 / 約束は雪の朝めし / 義理には捨てるわが子の命 / わが子の敵いまは後継ぎ / 同じ子ながら捨てたり抱いたり / 思いもよらぬ首途の祝言 / 敵を討たぬ武道の義理
日本永代蔵
 浪風静かに神通丸 / 昔は掛け売り今は現金商い / 二代目に破る扇の風 / 世界の借屋大将 / 見立てた養子の利発 / 茶がらの利助
世間胸算用
 長刀は昔の鞘 / 大晦日の喧嘩屋 / 鼠の文使い / 一匁講の智恵者 / 小判は寝姿の夢 / 亭主の入れ替わり / 奈良の年越し / 平太郎どの
万の文反古
 百三十里の所を十匁の無心 / 広い江戸でも珍しい智恵者
西鶴置土産
 夢は明け方の風呂敷 / 人には棒振虫同然に思われ

解説
 一 浮世草子 / ニ 西鶴の生涯 / 三 好色一代男 / 四 諸艶大鑑 / 五 西鶴諸国ばなし / 六 好色五人女 / 七 本朝二十不孝 / 八 武道伝来記 / 九 武家義理物語 / 十 日本永代蔵 / 十一 世間胸算用 / 十二 万の文反古 / 十三 西鶴置土産


松下 竜一 (まつしたりゅういち)
「風成の女たち
ある漁村の闘い」 (かざなしのおんなたち)


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*286頁 / 発行 1984年

*カバー文
 松下竜一が、ルポルタージュ第一作として書き上げたこの物語の主人公は、こう呼ばれている。風成〈かざなし〉の"おなごし"たち、と。臼杵湾奥の小漁村風成。公害企業の進出を阻み、美しい村と海を守った女たち。この作品ゆえに自らも住民運動の渦中の人となった松下が、共感と凝視のはざまに身を縛って記録した本書は、なつかしい文化と美しい環境を守ろうとする人々の姿を甦らせる。

*解説頁・小中陽太郎
*註 臼杵湾(うすきわん)は、大分県臼杵市にある湾。


松下 竜一 (まつしたりゅういち)
「狼煙を見よ ― 東アジア反日武装戦線“狼”部隊」
(のろしをみよ)
ベスト・ノンフィクション



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*308頁 / 発行 1993年

*目録文
『豆腐屋の四季』を介して著者は、’74年8月30日、東アジア反日武装戦線狼部隊の引き起こした三菱重工本社爆破事件に向かい合い、その真実を追う事になる。

*目次
第1章 死の機会を逸して
第2章 釧路・大阪・東京
第3章 狼の誕生
第4章 都内非常事態宣言
第5章 虹作戦
第6章 死刑宣告


松下 竜一 (まつしたりゅういち)
「明神の小さな海岸にて」
(みょうじんのちいさなかいがんにて)


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*212頁
*発行 1985年

*目録文
『暗闘の思想を』の続編ともいえる、松下竜一と七人のサムライたちの豊前火力阻止運動の熾烈にして輝かしい闘争記録。解説・井出孫六


松田 修 (まつだおさむ)
「花ごよみ」
(はなごよみ)


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*268頁 / 発行 1960年 / 社会思想研究会出版部名義

*目次
一月の花 / 二月の花 / 三月の花 / 四月の花 / 五月の花 / 六月の花 / 七月の花 / 八月の花 / 九月の花 / 十月の花 / 十一月の花 / 十二月の花


松田 修 (まつだおさむ)
「花の歳時記」
(はなのさいじき)


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*418頁
*発行 1964年

*目次
はしがき / 春 / 夏 / 秋 / 冬 / 雜 / 索引



松田 修 (まつだおさむ)
「日本の花」
(にほんのはな)


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*131頁 / 発行 1959年 / 社会思想研究会出版部名義
*増訂版 245頁 / 発行 1963年

*目次
春の花
 フクジュソウ / ユキワリソウ / ツバキ / マンサク / ユキヤナギ / アセビ / コブシ / サクラ / スミレ / カタクリ / シュンラン / エビネ / ヒトリシズカ / クマガエソウ / サクラソウ / ミヤコグサ / ノアザ / ツツジ / ヤマブキ / クサボケ / ホウノキ
夏の花
 エゴノキ / ノイバラ / ウツギ / ネムノキ / シモツケ / アジサイ / スイカズラ / クチナシ / ムラサキ / ネジバナ / ハナショウブ / カキツバタ / スイレン / オモダカ / コウホネ / ヤマユリ / ホタルブクロ / ハマユウ / ヤブカンゾウ / ヒルガオ
秋の花
 カワラナテセシコ / キキョウ / ハギ / クズ / ススキ / オミナエシ / オケラ / ヒガンバナ / リンドウ / ワレモコウ / ミズヒキ / イヌタデ / リュウノウギク / ツワブキ / サネカズラ / アケビ
冬の花
 サザンカ / ヤツデ / ナンテン / ヤブコウジ
写真撮影ノート(小川清隆) / あとがき


松田 修 (まつだおさむ)
「野の花・山の花」
(ののはなやまのはな)


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*156頁 / 発行 1960年 / 社会思想研究会出版部名義

*目次


池や沼
高原
高山

あとがき
索引


松田 修 (まつだおさむ)
「路傍の草花」
(ろぼうのくさばな)


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*174頁 / 発行 1961年 / 社会思想研究会出版部名義

*目次
早春から初夏まで
 タネツケバナ アブラナ科 / ナズナ アブラナ科 / スズメノカタビラ イネ科 / チガヤ イネ科 / カタバミ カタバミ科 / センボンヤリ キク科 / ジシバリ キク科 / タビラコ キク科 / タンポポ キク科 / フキ キク科 / ノゲシ キク科 / ノボロギク キク科 / ハハコグサ キク科 / ハルジオン キク科 / キツネノボタン キンポウゲ科 / クサノオウ ケシ科 / ムラサキケマン ケシ科 / オオイヌノフグリ ゴマノハグサ科 / サギゴケ ゴマノハグサ科 / カキドオシ シソ科 / ヒメオドリコソウ シソ科 / ホトケノザ シソ科 / タチツボスミレ スミレ科 / チドメグサ セリ科 / スイバ タデ科 / スギナ トクサ科 / ハコベ ナデシコ科 / ミミナグサ ナデシコ科 / ヘビイチゴ バラ科 / レンゲソウ マメ科

 アカザ アカザ科 / ヤエムグラ アカネ科 / イヌガラシ アブラナ科 / カモジグサ イネ科 / ノビエ イネ科 / オオバコ オオバコ科 / カヤツリグサ カヤツリグサ科 / ガガイモ ガガイモ科 / ニガナ キク科 / ヒメジヨオン キク科 / タケニグサ ケシ科 / オカトラノオ サクラソウ科 / コナスビ サクラソウ科 / ザクロソウ ザクロソウ科 / カラスビシャク サトイモ科 / スベリヒユ スベリヒユ科 / ヤブジラミ セリ科 / イヌゴマ シソ科 / オトギリソウ タカトウダイ科 / ギシギシ タデ科 / ミチヤナギ タデ科 / ツユクサ ツユクサ科 / ドクダミ ドクダミ科 / ナワシロイチゴ バラ科 / ヒルガオ ヒルガオ科 / ノブドウ ブドウ科 / シロツメクサ マメ科 / ネコハギ マメ科 / ノカンゾウ ユリ科 / ノビル ユリ科
晩夏から秋まで
 エノコログサ イネ科 / カゼクサ イネ科 / ニワホコリ イネ科 / チカラシバ イネ科 / ヤブマオ イラクサ科 / イヌワラビ ウラボシ科 / ゲジゲジシダ ウラボシ科 / シケシダ ウラボシ科 / アメリカセンダングサ キク科 / オナモミ キク科 / ユウガギク キク科 / ヨメナ キク科 / ヨモギ キク科 / カナムグラ クワ科 / イヌタデ タデ科 / コニシキソウ トウダイグサ科 / イノコヅチ ヒユ科 / メドハギ マメ科 / ヤハズソウ マメ科 / ヤブマメ マメ科
あとがき


松橋 忠光 (まつはしただみつ)
「わが罪はつねにわが前にあり ― 期待される新警察庁長官への手紙」
(わがつみはつねにわがまえにあり)
〈ベスト・ノンフィクション〉


(画像はクリックで拡大します)

*429頁
*発行 1994年

*目録文
新憲法・新刑事訴訟法によって生まれ変わったはずの警察が、国民から離反し腐敗を深めている実態に、真摯な憂慮と改革を提言した、元警視監の衝撃の手記。


松原 朗 (まつばらあきら)
「唐詩の旅 長江篇」
(とうしのたび ちょうこうへん)


*カバー写真・三峡
(酒井孝撮影・ボンカラー提供)
(画像はクリックで拡大します)


*395頁 / 発行 1997年

*カバー文
 中国を代表する大河長江は、中国四千年の歴史の目撃者であり、多くの詩人たちを、その流れのほとりに誘ってきた。
 「三峡」は日本人にもつとに知られた絶景であり、また春秋時代の呉越の故地である江南は、美しい自然と豊かな富とによって、滅び去った文明を今に偲ばせる。
 本書では、長江を下りつつ唐詩の名篇を尋ね、歴史を思い、詩人たちの心のくまを辿りながら鑑賞する。杜甫、李白、白居易、孟浩然、杜牧など、唐の名詩一〇五篇を収録。

*目次
 はじめに ―― 長江を下る
 T 蜀(しょく) ―― 万里橋と蛾眉山(がびさん) ―― (四川)
 U 三峡(さんきょう) ―― 白帝城懐古(はくていじょうかいこ) ―― (四川・湖北)
 V 洞庭(どうてい) ―― 岳陽楼(がくようろう)に登る ―― (湖北・湖南)
 W 瀟湘(しょうしょう) ―― 長沙(ちょうさ)と衡山(こうざん) ―― (湖南)
 X 嶺南(れいなん) ―― 五嶺を越えて ―― (広東・広西)
 Y 武漢(ぶかん) ―― 空しく余す黄鶴楼(こうかくろう) ―― (湖北)
 Z 廬山(ろざん) ―― 香爐峰の雪 ―― (江西・安徽)
 [ 金陵(きんりょう) ―― 六朝(りくちょう)の興亡(こうぼう) ―― (江蘇)
 \ 陽州(ようしゅう) ―― 青楼薄幸(せいろうはくこう)の名 ―― (江蘇)
 ] 呉越(ごえつ) ―― 蘇州(そしゅう)と紹興(しょうこう) ―― (江蘇)

 作者小伝
 主要参考文献
 あとがき(松浦友久)
 後記


松村武雄編・伊藤清司解説 (むらまつたけお・いとうせいじ)
「中国神話伝説集」 
(ちゅうごくしんわでんせつしゅう)


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*213頁 / 発行 1990年

*カバー文
 太初には天と地は相混じって、まるで鶏卵のようにふわふわとしていた。その中に盤古というものが生まれて来ると、初めて天と地との差別(けじめ)ができて、清いものは天空となり、濁っているものは大地となった。
 その後は天空も大地も、それからこの二つの間に生まれた盤古もだんだんと成長して行った。
 天は一日に一丈ずつ高さが増して行った。地も同じく一日に一丈ずつ厚さを加えて行った。そして、その間に挟まっている盤古も、劣らじと一日九度姿を変えながら同じく一丈ずつ背が延びて行った。……
 天空と大地との間が今日のように遠く離れているのは、全くこれがためである。 (『三五略記』)  本文「天地の創生」より

*目次

天地の創生 / 天地の分離 / 太陽説話 / 太陰説話 / 星辰説話  牽牛織女 天の河に行った人間 貝の中の美女 生の星と死の星 / 雨風雪の説話  雨を司る神 風を司る神 雪を司る神 / 雲雷の説話 / 虹の説話 / 人間製造 / 五色の石と亀の足 / 黄帝の昇天 / 洪水説話 / 唐山羽衣伝説 / 唐様浦島(一)〜(五) / 嚢の中の鳥 / 武陵桃源 / 竹から生まれた男 / 林檎樹から生まれた男 / 継娘物語 / 人間を吐き出す口 / 鬼酒鬼肉 / 石亀の眼 / 水を噴く臼 / 黄鳥の報恩 / 読経魚 / 鶴と明月珠 / 人虎奇譚(一)(ニ) / 鳥喙将軍 / 碓の怪 / 多毛の人 / 巨人伝説 / 小人伝説 / 神樹の最期 / 枸杞の精 / 梓の中の青牛 / 怪剣物語 / 空飛ぶ木の鳶 / 愚公の山移し / 弓の名人と油売り / 人頭と椰子の実 / 蚕の起源 / 犬の大手柄 / 説明説話(一)(ニ) / 夜叉物語 / 龍蛇伝説 / 沈鐘伝説 / 仙桃説話 / 怪誕説話
 注 / 解題 松村武雄 / 説明 伊藤清司


松山 悦三 (まつやまえつぞう)
「明治・大正・昭和 作家追想 一編集者の見た34人」
(さっかついそう)


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*277頁
*発行 1965年

*目次
夏目漱石 / 森鴎外 / 坪内逍遙 / 幸田露伴 / 島崎藤村 / 徳富蘆花 / 田山花袋 / 徳田秋声 / 永井荷風 / 久保田万太郎 / 谷崎潤一郎 / 武者小路実篤 / 志賀直哉 / 有島武郎 / 里見ク / 芥川龍之介 / 菊池寛 / 久米正雄 / 正宗白鳥 / 宇野浩二 / 佐藤春夫 / 室生犀星 / 川端康成 / 横光利一 / 山本有三 / 豊島与志雄 / 近松秋江 / 与謝野晶子 / 高村光太郎 / 若山牧水 / 北原白秋 / 岡本かの子 / 宮本百合子 / 林芙美子 / あとがき


松山 樹子 (まつやまみきこ)
「バレエ 技法と鑑賞」

*325頁 / 発行 1961年 / 社会思想研究会出版部名義
*カバー画像はありません。

*目次
はしがき
バレエ 技法と鑑賞
第一部 はじめてバレエを習う人のために
 1 バレエという言葉 ― その魅力ある世界 / 2 バレエは日本人に適しているか / 3 バレエはあなたを美しくする / 4 バレエを踊るための準備 ― バレエ用品について / 5 バレエの形式 / 6 バレエ(ダンス・クラシック)の基本形 / 7 バレエ(ダンス・クラシック)の基本的『パ』 / 8 パントマイム――踊りと踊りの間 / 9 民俗舞踊 ― バレエをいろどる民族の色
第二部 はじめてバレエを鑑賞する人のために
 1 白鳥の湖≠ヘこうして上演されている / 2 綜合芸術としてのバレエ ― そのみごとな構成 / 3 知っておきたい劇場の諸設備 / 4 バレエの舞台裏に働く人たち5 衣裳について / 6 スタニスラフスキー・システムとバレエ
第三部 世界のバレエ
 1 世界のバレエの歴史 / 2 現代世界の名舞踊家・振付師 / 3 有名なバレエ音楽の作曲家と作品
付 バレエ名作鑑賞
第四部 日本のバレエ1 日本のバレエ小史 / 2 バレエと人生
付録 (157コマ目)
2 ロシア民俗舞踊ウリートゥシカ / 3 主な全国舞踊研究所主催者一覧
あとがき
索引(バレエ用語・人名)


マリー・ストープス著 平井 潔訳 (Marie Carmichael,Stopes ひらいきよし)
「結婚愛 男女の性問題へのみちびき」
(けっこんあい)


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*176頁 / 発行 1956年 / 社会思想研究会出版部名義

*目次
文庫版によせて
T 心情の渇き
 相よる二つの魂 / 情熱の法則
U 悦びの破れたとき
 蜜月にしのびよる暗い影 / すすり泣く花嫁 / 愛の行為と失望
V 女の「わがまま」
 新妻の気まぐれ / 本来不合理なものか / 愛の潮のあこがれ / 売笑婦のうそ
W 根本的な衝動
 創造する衝動 / 女性の性リズム / 二週間ごとの周期 / モーゼのおきて
X 相互の調和
 男の特質 / 男性の機能 / 自制と求愛 / 女と男のちがい / 美しい営み / 相互の調和へ / 性行為の目的
Y 眠り
 妻の不眠症 / 女の神経衰弱 / 性生活の効用
Z はにかみとロマンス
 生げるヴィナス / 寝室を別にすること
[ 節制
 キリスト教と禁欲主義 / 自然にそむくもの
\ 子供
 聖なる浪費 / 結婚は早く出産はおそく / 妊娠中の調節 / 「つわり」についての迷信 / 簡単な障害 / 信じられないほどの無知 / 産児調節の哲理
] 社会
 男の移り気と自惚れ / 自由とそして信頼と / 「しっと」と孤独へのあこがれ / 女の理想 / 売笑婦へ走る心理 / 愛情のちから
]T 光栄ある発展
 性愛の神秘 / 若者たちに知識を
マーレイ嬢のすいせん文 / 著者のことば



丸山 友岐子 (まるやまゆきこ)
「超闘(スーパー)死刑囚伝 孫斗八の生涯」
(すーぱーしけいしゅうでん)


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*292頁
*発行 1993年

*目録文
二人の生命を奪ったとはいえ、自分の生命を法が奪うのは不条理だと告発、死刑廃止闘争を展開した死刑囚。人権無視の監獄行政、死刑制度の矛盾を衝く。


マルクス著 小松 摂郎訳編 (Marx・こまつせつろう)
「マルクスのことば 世界を動かす思想」


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*262頁 / 発行 1966年

*目次
T 初期マルクス
初期マルクス案内 / 職業の選択に際しての一青年の考察(一八三五) / デモクリトスとエピクロスの自然哲学の差異 / 最近のプロイセンの検閲に関する所見 / 出版の自由と州議会議事の公表とに関する討論 / 一八四二 ─ 四三年の諸論文 / 「独仏年誌」からの手紙 マルクスからルーゲへ / ユダヤ人問題について / ヘーゲル法哲学批判序説 / 経済学・哲学草稿
U 思想
思想 案内 / クーゲルマンへの手紙 / 神聖家族 / 道徳的批判と批判的道徳 / ドイツ・イデオロギー / 哲学の貧困 / フォイエルバッハに関するテーゼ
V 政治
政治 案内 / 共産党宣言 / 国際労働者協会(第一インター)創立宣言 / 国際労働協会暫定規約 / フランスにおける階級闘争一八四八―五〇年 / ルイ・ボナパルトのブリュメール十八日 / フランスの内乱 / ゴータ綱領批判
W 経済
経済 案内 / 賃労働と資本 / 経済学批判序説 / 経済学批判 / 資本論
X 人・生活・芸術
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付録「カール・マルクスの葬儀に際してのエンゲルスの言葉」
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万足 卓訳著 (まんぞくたく)
「生物記 この不思議な生活」
(せいぶつき)


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*262頁 / 発行 1963年

*目録文
私たちの身近かにいる生物の、不思議で奇抜な生活を正確な記録でしかも面白く描く、シートン、ファーブルに匹敵する生物の記録書

*目次
はち … ジョン・J・ワード / あり … K・エシェリヒ / はえ … クルト・テージング / ちょう … F・マルシャル / せみ … エルンスト・アプト / ほたる … アドルフ・ハイルボルン / かまきり … F・マルシャル / げんごろうとあめんぼ … R・ヘッセ / のみ … アドルフ・ハイルボルン / くも … エルンスト・アプト / むかで … F・マルシャル / みみず … R・ヘッセ / かたつむり … アドルフ・ハイルボルン / かえる … カール・W・ノイマン / かめ … ワルター・シェーニヘン / もぐら … Th・ツェル / やどかり … クルト・テージング / えぼし貝とふじつぼ … R・ヘッセ / ひとで … ハインリヒ・ジムロート / かに … R・ローゼン / いか … クルト・テージング / たこ … R・ヘッセ / たつのおとしご … W・P・パイクラフト / ひらめ … C・ノイマン / あんこう … クルト・テージング / 深海魚 … R・ヘッセ / くらげ … カール・W・ノイマン / さんご … カール・W・ノイマン / 海綿 … ハインリヒ・ジムロート / ガラス海綿 … エルンスト・アプト / こけ … レオポルト・レスケ / 死物を片附ける植物 … ハインツ・ウェルテン / 虫を食う植物 … R・ギーゼンハーゲン / 植物と日光 … ラウル・H・フランセ