絶版文庫書誌集成

現代教養文庫 【み】

三浦 一郎 (みうらいちろう)
「ユーモア人生抄(正続)」
(ゆーもあじんせいしょう)




(画像はクリックで拡大します)

*正226頁 / 発行 1965年
*続178頁 / 発行 1974年
*カバーデザイン・辻まこと

*正編カバー文
古今東西各方面に活躍した人々の逸話を広く集め、その隠された人間的魅力を軽快な筆致で捉えながら人跡の機微をユーモアを深く味わわせる。好読物。

*目次
正編
人間について / 社会について / 生活について / 友情と愛について / 教養について / 芸術について / 人生について / 人名索引 / あとがき

続編
人間について / 社会について / 生活について / 友情と愛について / 教養について / 芸術について / 人生について / あとがき / 人名索引


三浦 靱郎訳編 (みうらゆきお)
「ユダヤ笑話集」
(ゆだやしょうわしゅう)


(画像はクリックで拡大します)

*270頁
*発行 1975年

*目録文
数奇な運命を背負ったユダヤ民族の異常なまでの深さと鋭さをもつ笑話の数々を網羅する。


三上 慶子 (みかみけいこ)
「月明学校」
(げつめいがっこう)


(画像はクリックで拡大します)

*208頁 / 発行 1953年 / 社会思想研究会出版部名義

*カバー文
雄大なる自然に抱かれて生長する純眞な山の子供達に、心の底から愛情を感じ、若き身を児童の教育に捧げる教師の記録

*目次
文庫版になるについて / ヴァイニング夫人の書簡(序にかえて) / はじめての授業 / 戦後の冬 / 一枚の浴衣 / 谷間にかかる低い虹 / 樅小屋谷の家 / 日食を観る / 人吉旅行 / 子供の作文生活 / 新しい校舍へ / 鉱物採集 / 二つの楽しみ / ヴァイニング先生を迎える / 一軒家の兄弟 / 移り変る季節のたより / 夏から秋にうつる山 / 山の女性 / 蝮の話 / 鶯の空巣 / 古い年から新しい年へ / あとがき


三上 操 (みかみみさお)
「海外旅行ABC」
(かいがいりょこうえーびーしー)


(画像はクリックで拡大します)

*310頁 / 発行 1961年 / 社会思想研究会出版部名義

*目次
T 外遊決定す
 荷物はできるだけ少なく / 互いに迷惑な見送り―日本で / ありがたい外国での送り迎え / できるかぎり飛行機で / 落着けない空港 / 案ずるより楽な税関
U 会話は真剣勝負
 電話が使えたら一人前 / 通貨ノイローゼ / ヤミの両替にはご用心 / チップお国柄 / 郵便代もバカにならない
V ホテルの予約は確実に
 バスにはまず水を入れよ / ホテルには日本で慣れておくがよい / 外国のホテルは高くない
W 出てくるまでわからい料理
 腹時計と合わない機上食 / こんなうまいものもある / まずいコーヒー、紅茶 / たまにはほしい日本料理 / 繁昌する中華料理店 / 忘れられないワイン / 水の代わりにビールを / タバコを安く買うには
X 買わずにすます地図・案内書
 便利で安い貸しワゴン / ひとり歩きのメトロ / 拾いにくいタクシー / 要領のよい観光バス / 列車にも国情がある
Y 荷物になるカメラ
 売り物のスライドが上等 / 写真の代わりにエハガキを / ロハのマッチ / ぜひ買いたいもの
Z 美人はどこに多いか
 骨の折れす夜の楽しみ / 夜の女性の会わざるの記 / ロンドンのパチンコ屋
[ 心配することもない対日感情
 さすがは英国人気質 / 立読みのいない書店風景 / 通りすがりに見た生活風景 / いずこも同じ交通難
\ ライン下りも長過ぎるとあきる
 フランクフルトでの盗難騒ぎ / ベルサイユからルーブルを一日で / 快晴のユングフラウ / 日本で真似したいニュータウン / セント・アンドリュースでゴルフをやらざるの記
] ノイローゼにならない心がけ
 またお金をこしらえて / 夢のコース
付録 携行品リスト / あとがき


三上 操 (みかみみさお)
「仕事に役立つ数学」
(しごとにやくだつすうがく)


(画像拡大不可)

*339頁 / 発行 1963年

*目録文
私たちの職場生活、家庭生活において必要な数学を平易にひもとく。とにかく数学について苦手な人びとには欠くべからざる本である

*目次
はじめに
T
 数式とグラフ / 1次方程式とグラフ / 1次不等式のグラフ / 1次不等式の生産問題への応用 / 損益分岐点 / 品質の向上と価格 / 2次曲線 / 利子の計算 / 計算尺 / 最適値(最大、最小値)の求め方
U
 確実でない現象と確率 / データの整理のしかた / データの変動の分布 / 判断の目安となる期待値の求め方 / 誤差の分布 ― 正規分布 / サンプルの平均値の分布,誤差の法則 / 保険料の数学 / 保険料計算の原理 / 統計的な検定と推定の考え方 / 推計紙を使う検定と推定の方法 / サンプルの大きさのきめ方 / 世論調査の実際 ― 標本調査 / 相関関係のつかみ方
V
 実験を計画する前の心がけ / 実験計画と因数分解 / 直交配列表を使う実験計画の立て方 / 実験データの解析のしかた / 抜取検査のやり方 / 抜取検査方式の例 / 計量抜取検査 / 品質管理図 / 平均値と標準偏差による管理図 / 平均値と範囲による管理図
W
 モンテカルロ法 / 産業連関分析 / 線型計画法(リニアー・プログラミング) / シンプレックス法 / 輸送問題 / 仕事の手順のきめ方
X
 取替時期の問題 / 待合せ行列の問題 / お客の到着のようす / サービス / サービス施設が1つのとき / サービス施設がいくつもあるとき / 在庫量管理の問題 / 需要がわかっているときの発注計画 / 需要量が不確定なときの計画 / 需要量の分布がわかっているときの在庫政策 / 安全在庫量をもつときの在庫量管理 / 周期的在庫管理 / 需要の分析 / パレト曲線の効用 ― 重点のつかみ方
 あとがき


三上 操 (みかみみさお)
「やさしいコンピューター」


(画像はクリックで拡大します)

*268頁 / 発行 1968年

*目録文
コンピューターは、今や私たちの社会生活に欠かせなくなってきた。その難解な原理、構造、利用法などを、できるかぎり平易に解説する。

*目次
はしがき
T はじめに
 1 データ処理の新しい方法EDPS / 2 電子計算機の本領 / 3 筆算から電子訓算機へ / 4 計算機を動かすには / 5 計算の高速化 / 6 桁上がりの問題と計算機
U 電子計算機と二進法
 7 電子計算機と二進法の相性 / 8 アルファベットも数字化します / 9 二進法の加え算と引き算 / 10 掛け算、割り算は加え算、引き算の繰返しです / 11 演算をする回路の要素 / 12 二進法の加え算はどうやって自動化されるか / 13 十進法を計算機に理解させるには / 14 小数点の位置はどうしましょう
V 記憶と制御のしくみ
 15 電子計算機は記憶しなければなりません / 16 情報の送り方 / 17 電子計算機内部でのタイミングをとるにはどうするか / 18 記憶場所の整理には番地が必要です / 19 計算の進行をつかさどるもの / 20 命令が実行される手順 / 21 繰返し演算の処理 / 22 繰返し演算のプログラム / 23 計算のループ / 24 電子計算機と人間とを連絡するなかだちをするもの / 25 データの出し入れをする装置
W プログラミングの導入
 26 ソフトウエアとは / 27 プログラミングの準備 / 28 数値計算のおもしろいくふう / 29 プログラミングに使われる命令語 / 30 簡単なプログラミングの例
X 新しいことばのシステム
 31 自動プログラミング / 32 自動プログラミングシステムの代表的なことば / 33 科学技術計算用のことば……FORTRAN / 34 ALGOL / 35 COBOL / 36 新しい言語システム
Y 企業での応用
 37 EDP組織実現へのみち / 38 データ収集、処理を即時にやる実時間処理 / 39 給与計算の手順 / 40 在庫管理、販売統計 / 41 生産工場での電子計算機の活用
Z 人工頭脳から情報産業まで
 42 人工頭脳はできるでしょうか / 43 字を読む機械 / 44 手書き文字を読むくふう / 45 自動翻訳機 / 46 しゃべる電子計算機 / 47 情報産業の時代


三木 淳 (みきじゅん)
「写真・メキシコ 遺跡の中の青春」
(しゃしんめきしこ)


(画像はクリックで拡大します)

*182頁 / 発行 1961年 / 社会思想研究会出版部名義

*目次
はじめに / 政治 / 指導者と民衆 / 外向の妙味 / 遺跡 / 考古学の宝庫 / 神と蛇 / メキシコ・シティ / 美人にお目にかからない / なんたる悠々さ / タクシーがすくない / ラグーニヤ(蚤の市) / 夜のイルミネーション / 新しい建築 / 大学都市 / 教会と住宅 / 宗教 / 奇蹟の寺院ガダルッペ / メキシコ・シティ中央寺院 / 村のくらし / 美しい農地地帯・ミチワカン / 地方の旅は乗合バスで / 銀山でさかえたタスコ / 強盗とジャングル / 画家の町 サン・ミゲール・アレエンデ / サンクトラムという村で / 村長さんのこと / 近代産業 / 汽車工場にて / メキシコの石油 / ポーサリカの油田 / 民芸と手工業 / 美しい日用品 / 国立美術工芸学校 / 闘牛 / 闘牛のスリル / 闘牛士ナンバーワン・ベラスケス / チャーロ / メキシコのカウボーイ・チャーロ / チャーロの祭典 / ディエゴ・リベラの思い出 / 近代絵画の巨匠 ディエゴ・リベラ / リベラ夫人・フリーダ / 革命画家・シケイロス / 行動の芸術家 / 文化をつくるひとびと / 新旧文化のるつぼ / トロツキーの家 / メキシコの二世 / あとがき


ミシェル・ルブラン著 藤田真利子訳 (Michel・Lebrun ふじたまりこ)
「パリは眠らない」
(ぱりはねむらない)


(画像はクリックで拡大します)

*254頁 / 発行 1994年

*カバー文
4月30日金曜日の夜、昇進の知らせをもって家に帰ったが妻は留守。愛犬をつれて散歩に出たが、鍵も財布も忘れ家に戻れないジャン。明日は5月1日。休日だ。モンパルナスでは愛人に裏切られたナターシャ、ユーロープ広場では強盗の計画を立てたピエールとガストン、マドレーヌ通りの孤独なコリンヌ。バック街では作家が。深夜のパリを犬と散歩しながら袖振り合った人々の行先は。


三井 高陽 (みついたかはる)
「切手 収集と鑑賞」
(きって)


(画像はクリックで拡大します)

*151頁 / 発行 1957年 / 社会思想研究会出版部名義

*目次
はじめに
第一部 切手の知識とあつめ方
 1 切手の歴史
 2 切手の魅力
 3 収集の方法
 4 整理と保存
 5 選択上の注意
 6 参考書など
第二部 切手の鑑賞
 外国為替相場表


三井 高陽 (みついたかはる)
「切手の鑑賞」〈人物篇〉〈乗物篇〉
(きってのかんしょう)




(画像はクリックで拡大します)

*〈人物篇〉110頁 / 発行 1958年 / 社会思想研究会出版部名義
*〈乗物篇〉111頁 / 発行 1958年 / 社会思想研究会出版部名義

*目次
〈人物篇〉
人物の画いてある切手 / 人物切手の鑑賞
(原色版)
 一 聖マリア年 / 二 チャイコフスキイ / 三 サンマリノの祝うアメリカ切手百年 / 四 ローマ教皇庁の切手 / 五 ルーズヴェルト活躍のあと / 六 切手収集家としてのルーズヴェルト / 七 ソ連切手に現れた外国人 /
(写真版)
 フランス文化の人びとから(その一) / フランス文化の人びとから(その二) / フランス文化の人びとから(その三) / イタリーの人たちの面影 / オーストリアの生んだ芸術家と科学者 / 西ドイツの人物切手から / 西も東もともに / ドイツの人物切手のその他 / フィンランドの切手から / レーニンの顔 / ロシヤの偉大なる人びと / ふたたびプーシュキンを見る / チェッコスロヴァキアの切手から / 大陸の発見者 / ポーランドの文化切手シート / ショパンとリストの結ばれ / ショパンからマルクスまで / フランツ・リスト / 名作とその作者たち / アメリカの人物切手から(その一) / アメリカの人物切手から(その二) / アメリカの人物切手から(その三) / アメリカの詩人と作家たち / 南米の切手から / オランダの誇る人びとの顔 / ハンガリーの切手に現れた外国人から / ルーズヴェルト記念シート / ダンチッヒから出た人類の恩人 / フランクリンとワシントン / イタリーの歴史から / バイロン ―― ストラディヴァリ / 発明家と発見者と発明品 / 中国と朝鮮の人物切手 / スウェーデンの文化人 / ドイツの有名人のセット / ノルウェー / 再びドイツの切手から / 日本の文化人切手の中より(その一) / 日本の文化人切手の中より(その二) / あとがき
〈乗物篇〉
乗物切手について
<原色版>(解説)
 一 イタリーの自動車 / 二 中共の交通 / 三 自転車競争 / 四 変った意匠と色 / 五 スイスの切手から / 六 翼のいろいろ / 七 乗物切手の秀作 / 八 日本の鉄道切手
乗物切手の鑑賞 / 交通七十五年の歩み / 乗物二百五十年の歩み / 速く、より速く / サイクルで結ぶ国の交り / フランスの切手から / 乗合馬車の先祖 / 矢よりもはやく / 驢馬から飛行機へ / 空と海と陸とを早く / ドイツの鉄道 / ハンガリーの鉄道百年 / ツェッペリンを思う / 自動車の生い立ち / 走る自転車 / 電気機関車と電車 / 昔から今までの乗物 / 台湾の切手から / コンゴーの乗物 / 機関車の形成 / 古代の大船 / 未開地ののりもの / 世界を周るツェッペリン / リベリア / アフリカの荒波を乗切る / 航空のブラジル / 楽しいスイスの旅 / 見かけない乗物 / 馬車を見る / ルーマニヤの鉄道 / ソ聯最初の交通機関切手 / 潜水艦 / スペインの乗物史 / 飛脚から自動車便へ / 皇帝の運転する機関車 / フランスの愛すべき切手 / 走る郵便・飛ぶ郵便 / 大空を翔る / 郵便馬車のロマンス / ソ聯の空の威力


三井 高陽 (みついたかはる)
「日本の切手」
(にほんのきって)


(画像拡大不可)

*117頁 / 発行 1958年 / 社会思想研究会出版部名義

*目次
はじめに / 〈色刷り〉 / 1 初期の郵便 / 2 大日本帝国郵便沿革史 / 3 東宮御婚儀記念不発行切手 / 4 最近の日本記念切手 / 日本の切手 / 切手の誕生 / 印刷技術の進歩 / 外国郵便 / 図案の変遷 / 戦後の切手 / 記念切手 / 日本最初の切手 / 四十八文の切手の版別 / 百文切手の版別 / 二百文切手の版別 / 五百文切手の版別 / 竜切手のシート / 竜交切手のにせもの(1) / 竜文切手のにせもの(2) / 外国で作った竜切手のにせもの / 竜銭切手 / 竜半銭切手の版別 / 竜一銭切手の版別 / 竜一銭の変種について / 竜銭切手のにせもの / 竜銭切手のにせもの(つづき) / 和紙桜切手 / 和紙桜切手の高額面 / 仮名入り桜切手 / キ銭切手 / 桜切手のにせもの / 二十銭桜切手のにせもの / 洋紙桜切手 / 洋紙桜切手のにせもの / 墨点みほん / 鳥切手 / 雁切手の図案 / 十五銭鷲切手の書き十 / 鳥切手のにせもの / 桜切手のおわり / 小判切手 / 菊切手 / 大正切手 / 日本記念切手のはじめ / 日本記念切手のうつりかわり / 日本切手の評判 / 国立公園と国定公園の切手 / 趣味週間の切手 / 図版I〜IX / 日本切手余談


水沢 澄夫 (みずさわすみお)
「エジプトの美術」
(えじぷとのびじゅつ)


(画像はクリックで拡大します)

*228頁 / 発行 1963年

*目録文
雄大なエジプト美術の全容をつぶさにみてきた著者が、その感動をもとに、歴史的背景を配慮しつつ描き出すエジプト美術鑑賞

*目次
一 古代エジプト美術の背景
 1 「父なるナイル」
 2 紀前三千年間の文化
 3 現世と永世
 4 不死鳥のように
 5 カイロのエジプト博物館
二 古代エジプト美術の展望 ― 歴史の流れに沿って
 1 エジプト美術のあけぼの
 2 先王朝期
 3 王朝早期
 4 古王国時代
 5 中王国時代
 6 新王国時代
  アマルナ美術 / 第十九王朝以後
 7 王朝後期とグレコ・ローマン時代
三 古代エジプトの魅力
 パピュルス・パピュルス図巻・目 / 古代エジプト研究について
参考書 / あとがき


水品 春樹 (みずしなはるき)
「演技術 基礎から舞台まで」
(えんぎじゅつ)


(画像はクリックで拡大します)

*258頁 / 発行 1963年

*目次
序 演技以前
 1.若さ / 2.技術 / 3.才能 / 4.基本 / 5.克己
T 基礎技術につながる覚え書
 1.ヒューマニズム一歩 / 2.リアリズム小感 / 3.言語と人間生活 / 4.詩について / 5.自由と個性 / 6.理性と感情 / 7.性格と行動 / 8. 表現の内と外
U 表現要素の基礎がため
 一 基礎練習について
  1.訓練の目標と方法 / 2.自己をよく知る / 3.実験し実感する
 二 言葉について
  1.話し言葉への関心 / 2.言葉と呼吸との関係 / 3.佳話交歓
 三 肉体について
  1.生理への関心 /
  2.肉体と行動 / 3.肉体とフォーム / 4.肉体とリズム / 5.テンションとリラックス / 6.体操・舞踊・マイム
V 実習基礎講座
 一 発声術 田口(さんずい・卯)三郎
  1.発声法の種類 / 2.母音発声の基本の一部 / 3.とおる声・とおらぬ声 / 4.子音の発声
 二 話術の一歩 水品加衛子
  1.話術ということ / 2.正しい言葉の練習 / 3.話し方と文章の読み方 / 4.日常気をつけて
 三 体操の基本 野口三千三
  1.体操の特質 / 2.透明平静と内的感覚 / 3.自分のからだ / 4.解放 / 5.イメージ(ヴィジョン) / 6.からだの柔らかさについて
 四 デンマーク体操 竹腰美代子
  1.デンマーク体操の意味 / 2.初期の訓練方法
 五 マイムの基本 及川広信
  1.フォルム(からだの形) / 2.生理 / 3.性格
 六 バレエの基礎 富井照三
  1.バレエと演劇 / 2.姿態の調整 / 3.肉体の柔軟化 / 4.リズム感覚の会得 / 5.演技の基礎とのつながり
W 演技への方向 ―― 新しい演技への道
 一 演技に対する基本概念
  1.芸術としての演技 / 2.演技精神の働き / 3.芸術上の二主流
 二 演技への歩み
  1.真の演技をめざして / 2.真実性をもつ虚構 / 3.演技する心と形 / 4.演技研究のはじめ
 三 セリフへの入口
 四 テレビ演技考
X 演技の創造 ―― 演技づくりの手がかり
 一 演技者と演技術
 二 脚本と演技者
 三 人物形象化の手順
  1.役の人物の研究方法 / 2.読み合わせの実際 / 3.立ち稽古の基本
 四 演技点想
Y 青春と演技
 1.若い人と時代 / 2.現実社会と演劇行動
あとがき



水島 宏明 (みずしまひろあき)
「母さんが死んだ しあわせ幻想の時代に」
(かあさんがしんだ)


(画像はクリックで拡大します)

*389頁 / 発行 1994年

*紹介文
母子家庭の母親を“餓死”に追い込んだ、飽食時代のニッポンの福祉を問う。

*目次
第1部 ある母親の人生
 誠実なる熱心 / ほころび / 赤信号 / 最後の望み / 波紋
第2部 巨大なカラクリ
 生活保護の実状 / 大きな転換 / 広がるギャップ / 国民の意識
第3部 やさしさとイマジネーション
 1年半後 / 私たちに問われるもの


水田 洋 (みずたひろし)
「ある精神の軌跡」 
(あるせいしんのきせき)


*カバー・デザイン / 岡島茂夫
(画像はクリックで拡大します)


*270頁 / 発行 1985年

*カバー文
 暗い時代の自己形成史  社会思想史の研究者として知られる著者は、太平洋戦争が始まった昭和十六年に大学を繰り上げ卒業した、いわゆる戦中派の一人である。その著者が、戦前・戦中・戦後にわたる自己の精神の形成過程を描くことによって、同時代史をも素描したのが本書である。

*目次
1 青山南町六丁目
 東京っ子 / ある小市民部落 / 優等生から劣等性へ / 受験中学の教師たち / 劣等性の成長過程 / 友人たち
2 小平の森
 さみどり萌ゆる / めざめ / めざめ(続) / 歌のわかれ
3 国立の野
 学生ジャーナリズム / 風のなかの葦 / 風のなかの葦(続) / 思想史への道 / 思想史への道(続) / 教師たち / 開戦の年
4 戦雲のかげに
 東亜研究所 / 南の海へ / ジャワ軍政監部調査室 / 終戦まで / 敗軍の通訳 / 船をまちつつ
5 職業としての学問
 特研生時代 / 就職のころ / 砂漠のなかの大学 / 自著解題
初版あとがき
文庫版あとがき
解説(山田宗睦)
人名索引(巻末)


水谷 啓二 (みずたにけいじ)
「草土記 一額縁商の生活記録」
(そうどき)

*215頁 / 発行 1953年 / 社会思想研究会出版部名義
*カバー画像はありません。

*親本帯文
一額縁商川原宗次郎の苦難にみちた赤裸々な人生記録!!
これは誰が讀んでも面白く樂しく、そして讀む人の心に新たな希望と勇氣と慰めとを與える不思議な力をもった問題の書である。

*目次
赤い箸 / Kい風呂敷 / 可部小町 / 水絵の縞柄 / 猩紅熱 / 五十銭玉の生活 / 屋根裏の主人 / 根なし草 / 虫喰いの額縁 / 草と土 / 路頭 / 蛆虫の一匹 / 蟻地獄 / 機縁 / 植木鉢 / 第二の出発 / 金ちゃんとCちゃん / 波 / 母の肖像 / 紫の切符 / 商道托鉢 / 満洲 / つめたい風 / 転落 / 谷底 / ひじきの虫 / 筑波颪 / 赤富士 / 桐の木 / 早春 / 責任販売 / 疑惑 / 自覚


三谷 隆正 (みたにたかまさ)
「アウグスチヌス 魂の遍歴とその生涯」
(augustinus)


(画像はクリックで拡大します)

*146頁 / 発行 1952年 / 社会思想研究会出版部名義

*カバー文
人間的苦悩を克服し如何にしてキリスト教最大の聖者となつたか、その魂の遍歴を辿りつつ、単なる簿記に隋することなくキリスト教会の成立と遍遷の歴史を示す。

*目次
はしがき
第一章 アウグスチヌスの世界史的意義
第二章 生い立ち
第三章 魂の彷徨
第四章 回心
第五章 ドナチスト分爭
第六章 ベラギウス論爭
第七章 「神の国」
 一 国家論 / 二 社会論 / 三 神の国
第八章 晩年
第九章 学績・文献



三谷 隆正 (みたにたかまさ)
「国家哲学」
(こっかてつがく)


(画像はクリックで拡大します)

*130頁 / 発行 1952年 / 社会思想研究会出版部名義

*目次
一 国家哲学 / 二 国家生活 / 三 国家生活と経済生活 / 四 国家的権威 / 五 国家学説史 / 六 国家生活の意義目的 / 七 国家哲学的所与 / 八 歴史的沒理的所与 / 九 国家と法律 / 十 国際問題
附?
宗ヘと法律
 一 問題の本体 / 二 教会の法律化 / 三 宗教とは何乎 / 四 法律と信仰 / 五 結語


南 信一 (みなみしんいち)
「伊豆文学探歩」
(いずぶんがくたんぽ)


(画像はクリックで拡大します)

*268頁 / 発行 1962年

*目次

一 熱海
 (一) 湯河原から伊豆山へ / (二) 大洞台 ― 志賀直哉 / (三) 鳴沢 ― 谷崎潤一郎・東歌 / (四) 伊豆山附近 / (五) 十国峠 / (六) 西山 ― 佐々木信綱 / (七) 双柿舎と海蔵寺 / (八) 下天神から和田浜へ ― 広津和郎と永井荷風 / (九) 横磯海岸
二 伊東
 (一) 木下杢太郎 / (二) 北原白秋・中谷宇吉郎 / (三) 尾上柴舟 / (四) 坂口安吾 / (五) 尾崎士郎 / (六) 伊東氏をめぐる史蹟と文学 / (七) 一碧湖・大室高原・川奈 / (八) 一茶と松十・安針碑
三 駿豆沿線
 (一) 三島 / (二) 畑毛・奈古谷 / (三) 韮山附近 / (四) 古奈・長岡 / (五) 大仁
四 修善寺
 (一) 夏目漱石と吉田絃二郎 / (二) 「菖蒲の湯」の文士たち / (三) 岡本綺堂の『修禅寺物語』 / (四) 島木健作の『赤蛙』 / (五) 蒲殿の果てにしあと
五 天城路
 (一) 吉奈まで / (二) 嵯峨沢 / (三) 湯が島 (a) 落合楼 ― 島崎藤村・木下杢太郎・北原白秋など / (b) 白壁荘 ― 木下順二・椎名麟三など / (c) 湯本館 ― 川端康成・尾崎士郎・若山牧水など / (d) 湯川屋 ― 梶井基次郎 / (e) 林芙美子の『魚介』 / (f) 三好達治 / (g) 井上靖 / (四) 湯が野まで / (五) 湯が野 / (六) 蓮台寺まで
六 西伊豆海岸
 (一) 船原温泉 / (二) 土肥 / (三) 松崎まで
七 南伊豆
 (一) 下賀茂 / (二) 石廊崎 / (三) 下田 (a) 黒船懐古 / (b) 港の詩情 / (c) 柿崎まで
八 東伊豆海岸
(一) 白浜 / (二) 河津浜 / (三) 伊東まで
九 沼津
 (一) 香貫山にて (a) 我ろ旅は ― 防人の悲傷 / (b) 若山牧水 / (c) 香陵出身の文士たち ― 芹沢光治良と井上靖 / (d) 山頂の東路懐古 / (二) 千本松原 (a) ふたたび牧水を思う / (b) 伊藤左千夫と大町桂月 / (三) 静浦・内浦海岸と大瀬崎 (a) 白秋の「沼津音頭」と、牧水の「駿河湾一帯の風光」 / (b) 五松山荘 ― 与謝野寛・晶子夫妻 / (c) 『斜陽』の宿
あとがき


宮崎 信江 (みやざきのぶえ)
「裸族シャバンテス」
(らぞくしゃぱんて)


(画像はクリックで拡大します)

*148頁 / 発行 1960年 / 社会思想研究会出版部名義

*目次
序 泉靖一
T ブラジルのインディオ
 1 ブラジル開拓の歴史とインディオ
  初期開拓の人びと / バンデイランテスとエントラダス / 宣教師とインディオ / 移民の渡来とインディオ / 土人保護局の誕生とその仕事
 2 ブラジルのインディオ / さまざまなインディオたち / インディオの分類 / 変り行くインディオの原始文化
U シャバンテ
 はじめに / 居住地 / 文明との接触の始まり / ポスト(保護局)との関係 / 人口について / 言葉について / 原始的な農業 / 食用植物の採集 / 狩猟 / 漁撈 / 家畜 / 食事 / 住居 / 道具 / バスケット / 装飾品 / 日常生活 / 彼らの一生 / 病気 / 社会的制裁 / 宗教と社会組織 / シャバンテと白人 / 結語
あとがき


宮本 忍 (みやもとしのぶ)
「青年期の生理」
(せいねんきのせいり)


(画像はクリックで拡大します)

*210頁 / 発行 1957年 / 社会思想研究会出版部名義

*目録文
人生の第二の危機といわれる青年期に起るセックス、結婚、結核、性病、ストレスなどの問題を究明して解決を与える生理の書

*目次
はじめに
T 危機に立つ青春
 ── 肉体と精神の発達のアンバランス
 からだの発育 / 性的成熟 / 青年期の悩み
U 青春の営み
 ── 心理的なものから生理的なものへ
 性のめざめ / 自慰 / 接吻 / 夢精 / 月経
V 青春を蝕むもの
 ── 青年の健康を守るために
 結核 / 性病 / ノイローゼ / 酒とタバコ
W 青春への讃歌
 ── 生理的なものから社会的なものへ
 劣等感 / スポーツ / 文学 / 理想と反抗


宮本 常一 (みやもとつねいち)
「日本の宿」
(にほんのやど)


(画像はクリックで拡大します)

*304頁 / 発行 1965年

*目録文
なぜ人は旅をするようになり、そして日本の宿はどのように発達してきたか。その起源から現代のまでの旅のすがたと宿の歴史を描く。

*目次
一 旅する人びと
 回帰性移動 / 新しい世界を求めて / 交易と往来 / 国家統一と道路 / 貴族の遊行 / 美女のもてなし / 庶民の旅
二 やどのおこり
 駅制の衰退 / 賤が布施屋 / 民宿のおこり / 宿と遊女 / 海道往来
三 信者の宿
 怨霊からのがれて / 蟻の熊野詣 / 一遍聖 / 善根宿と宿坊 / 花より団子 / 芸は身を助ける / 風流を求めて / 客居
四 行商と宿
 荘園と行商 / 商人宿 / 遊女と宿 / 門前町と城下町 / 旅の障碍
五 伊勢の御師
 御師の発生 / 宇治山田の自治 / 道者株の売買 / 御師の争い / 御師の宿 / 伊勢講
六 江戸を中心に
 五街道 / 宿場と伝馬 / 旅と物乞い / 東海道宿場スケッチ / 関所手形
七 いろいろの宿
 参観交代と本陣 / 今にのこる本陣 / 大名行列 / 本陣の利用者 / 木曾谷の宿 / 旅籠 / 江戸の旅籠 / 高級の宿 / 庶民の宿 / 船宿 / 善根宿 / 流人の宿 / 若者宿と娘宿
八 湯の宿
 各地の湯 / 越後の湯 / 上毛の湯 / 伊豆箱根の湯 / 湯治場風景 / 湯治場から行楽温泉へ
九 旅のしかた
 道中心得 / 旅宿組合 / 講と宿坊 / 金持たぬ旅 / 芸人の旅 / 西日本の旅
十 文明開化の宿
 駅前旅館の発達 / 団体旅行 / ホテルと旅館 / 観光事業と観光旅館 / 下宿と寄宿舎 / 貧民街の宿 / 今後の宿
 あとがき


宮本 又次 (みやもとまたじ)
「大阪今昔 町と人」
(おおさかこんじゃく)


(画像はクリックで拡大します)

*292頁 / 発行 1962年

*目次
はしがき
T 一 大阪風と江戸好み / 二 浮世の移りかわりと町人的世界の形成 / 三 大阪町人の性格と商法
U 四 東西風土心理
V 五 近畿産業の地域性 / 六 「いき」と「すい」 / 七 江戸と上方コントラスト / 八 色里の風習、大阪気質 / 九 大阪弁と恋のかたらい
W 十 東西芝居人気
X 十一 大阪商人の商魂
Y 十二 十日戎と大阪町人 / 十三 年中行事のいろいろ


宮本 又次編著 / カメラ・大橋 治三 (みやもとまたじ・おおはしはるぞう)
「写真大阪案内」
(しゃしんおおさかおあんない)


(画像はクリックで拡大します)

*233頁 / 発行 1964年

*目次
まえがき
第一部 市内
 大阪城 / 京橋 / 大手前 / 鶴橋・玉造 / 今里・深江 / 四ッ橋 / 新町 / 南・北堀江 / 立売堀・京町堀 / 瀬戸物町 / 川口・本田 / 江之子島・松島 / 安治川・境川 / 大正橋・三軒家・小林町 / 此花・伝法 / 築港・天保山 / 道頓堀・心斎橋 / 千日前・難波 / 谷町 / 寺町・夕陽ヶ丘 / 松屋町筋 / 高津 / 四天王寺 / 阿倍野 / 天王寺公園 / 新世界 / 今宮・戎町 / 日本橋 / 飛田・釜ガ崎 / 天下茶屋 / 住吉・津守 / 平野 / 南船場 / 本町・平野町 / 道修町・伏見町 / 高麗橋・今橋 / 北浜 / 淀屋橋 / 難波橋・中之島 / 堂島 / 曽根崎 / 梅田 / 野田・福島 / 浦江 / 天満 / 桜宮 / 都島 / 長柄・毛馬 / 崇禅寺・十三 / 神崎・千船

第二部 市外
 和泉 境・泉南 / 岸和田 / 貝塚 / 泉佐野 / 河内 北河内 / 中河内 / 南河内 / 摂津 島本・高槻・茨木 / 箕面・池田・川西 / 豊中・服部・吹田 / 宝塚 / 伊丹 / 尼崎 / 西宮
あとがき


民主社会主義研究会議編 (みんしゅしゃかいしゅぎけんきゅうかい)
「民主社会主義とはなにか」
(みんしゅしゃかいしゅぎとはなにか)


(画像はクリックで拡大します)

*400頁 / 発行 1960年 / 社会思想研究会出版部名義

*目次
はしがき
T 民主社会主義への道をどうして選んだか
 1 関嘉彦の場合 / 2 和田耕作の場合 / 3 土屋清の場合 / 4 中村菊男の場合 / 5 猪木正道の場合 / 6 武藤光朗の場合
U 日本人とマルクス主義
 1 日本人のものの考えかた / 2 日本人の宗教意識 / 3 日本人とヒューマニズム / 4 日本の大衆とマルクス主義 / 5 マルクス主義は日本にどれだけ根を下しているか / 6 民主社会主義の芽は日本に育つか
V 社会主義の本流としての民主社会主義
 1 社会主義とはなにか / 2 社会主義とデモラクシー / 3 社会主義とマルクス主義 / 4 近代社会主義運動におけるマルクス主義の役割 / 5 プロレタリアート ── その観念と現実 / 6 社会主義運動の本流としての民主社会主義
W 民主社会主義の根本主張
 1 民主社会主義のめざすもの / 2 民主社会主義の経済秩序 ── それは資本主義とどう違うか / 3 所有関係をどうするか / 4 経済計画の民主的運営 / 5 議会制民主主義の再評価 / 6 ファシズムをどうして阻止するか / 7 議会制民主主義をどうして育てるか / 8 民主社会主義と大衆社会 / 9 後進国における民主主義の問題
X 戦後日本の社会主義運動
 1 その性格変化 / 2 戦後の民主化と左翼偏向 / 3 社会党と共産党 / 4 戦後における左翼的ムードの分析 / 5 日本社会党の根本的欠陥 / 6 日本社会党の外交政策の危険性 / 7 日本社会党の組織的弱体性 / 8 日本社会党の革命主義イデオロギー
Y 民主社会主義をどうして日本に実現するか
 1 民主社会主義の経済政策―その目標 / 2 民主社会主義の経済政策―その運営原理 / 3 資本主義的経済政策とどこが違うか / 4 産業民主化と経済成長 / 5 日本社会階層の現状分析 / 6 中産階級化政策の意味するもの / 7 日本の低所得層と中産階級化政策 / 8 日本の経済の二重構造と経済成長 / 9 政府の役割 / 10 日本の農業と経済成長 / 11 労働組合の役割 / 12 国際収支の問題
Z 民主社会主義と平和の問題
 1 日本の外交政策の基本的問題点 / 2 外交と外交政策 / 3 日本のナショナリズムと平和主義 / 4 平和の要請と国民的利益の要請 / 5 宗教的平和主義と民主社会主義 / 6 自由と平和は両立するか / 7 力の平和と「平和共存」 / 8 冷戦にたえる平和と自由の倫理を求めて
 註 / 主要参考文献 / 年表 / 索引