絶版文庫書誌集成

現代教養文庫 【む】

武者小路 実篤 (むしゃのこうじさねあつ)
「人生読本」
(じんせいどくほん)




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*257頁 / 発行 1953年 / 社会思想研究会出版部名義

*目次
T
戸をたゝく音 / 人類と愛 / 人類と個人 / 自然・神・悪魔 / 人類が健全に生きるために / 一休和尚に就て / 心のよろこび / 生きること / 人間が本当に覚りきれば / 平和な景色 / 孔子の理想 / 「それから」に就いて / 真理 / 老いたるレンブラント / 二宮尊徳 / もう一歩 / 白隠 / 疑問を入れよ / 演説 / 桃の花 / 精神と肉体 / 釈迦と目蓮 / 赤坊の生長 / 淋しい谷 / 自己完成とは / 自分と他人 / 或もの / 孔子 / 「友情」より / 自己の缺点 / 法然のこと / 生長と調和
U
善と悪 / 耶蘇 / 俺達は杉の林 / 大なるもの / 宮本武蔵 / ほめられても / 愛 / あはよくば / 釈迦の幼時 / 子供 / 誕生日に際しての妄想 / 男と女 / 孔子と顔回 / 人類と日本 / 傲慢 / 自分の尊敬する芸術家 / 名誉心 / 浦島 / 黒住宗忠のことなど / 智恵 / 他人の生命 / 耶蘇と女性 / 自然、必然、当然 / この道より / 自己を完全に生かす / 人間の苦痛 / 黒田如水 / 恋愛問題 / 学問 / 法然と信仰
V
ロダンと人生 / 金 / 「論語」より / 天界の生活 / 中山美伎子 / 仏陀の最後 / 食欲 / 自分の生命 / 「耶蘇」より / 主義 / 日本武尊 / 神よ / 一休の独白 / 百里歩く人と、千里歩く人 / 食ふためには / 偶像破壊 / 自己を生かす / ドストエフスキーの顔 / 道徳 / 悲痛 / 彼の特色 / 宗教の特質 / 火を / わかりきつたこと / 人間は生れたのだ


武者小路 実篤 (むしゃのこうじさねあつ)
「人生の日々」
(じんせいのひび)


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*278頁
*発行 1965年


武者小路 実篤 (むしゃのこうじさねあつ)
「美と自然の日々」
(びとしぜんのひび)


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*295頁
*発行 1965年

*目次
目次
美について / 美術讃美 / 画の価値 / 美に就いての断片 / 美の追求 / 美に就いての雑感 / 画家と美 / 本当の画 / いい画を見る喜び / 画の仕事 / 自分の画について / 画家としての自分 / 西洋の好きな近代の画家達 / 日本の三大画家 / 自分の画集について / 画をかく時 / 感想 / 愛について / 大愛に就いて / 友について / 愛のうた / 日々新 / 自然について / 自然をみつめる / 自然と人生 / 自然に生きる / 折々に


むの たけじ
「たいまつ十六年」
(たいまつじゅうろくねん)


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*498頁 / 発行 1994年

*岩波現代文庫版紹介文
敗戦を機に新聞社を退社、故郷・秋田県横手市を拠点に週刊新聞「たいまつ」を発行し続けた著者の独自の活動を全国に知らしめた、記念碑的な名著。平和、教育、憲法、ジャーナリズム、社会主義……。深い思索と熱い思いに裏打ちされたその言論は、今も読む者の胸に突き刺さる鋭さと、しなやかで温かな人間味に満ちている。

*岩波現代文庫版目次
第1部 九千万分の一 ── たいまつ創刊以前
 自由 / ダルマさん / 遊軍 / 惰性 / 黄河 / バス / 民族問題 / おんな / 豆記事 / ヤーヤー君 / 老衰 / 国葬 / 「大東亜」 / ゆかり / 竹やり / 「発端だ」 / 自分 / 雪
第2部 たいまつ十六年 ── 評論集
 昭和二十三年 / 昭和二十四年 / 昭和二十五年 / 昭和二十六年 / 昭和二十七年 / 昭和二十八年 / 昭和二十九年 / 昭和三十年 / 昭和三十一年 / 昭和三十二年 / 昭和三十三年 / 昭和三四年 / 昭和三十五年 / 昭和三十六年 / 昭和三十七年 / 昭和三十八年


村井 嵒雄 (むらいいわお)
「土器とはにわ 国宝シリーズ5」
(どきとはにわ)


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*142頁 / 発行 1960年 / 社会思想研究会出版部名義

*目次
土器とはにわの作られた時代 / (一) 日本文化の曙光 / (二) 繩文式文化の時代 / (三) 弥生式文化の時代 / (四) 古墳文化の時代 / 繩文式文化の時代 / 一、 尖底深鉢(早期) 千葉県 / 二、 深鉢(前期) 千葉県 / 三、 装飾附甕(中期)東京都 / 四、 甕(中期) 長野県 / 五、 注口土器(後期) 青森県 / 六、 異形台附土器(後期) 千葉県 / 七、 壺(晩期) 青森県 / 八、 土偶(中期) 山梨県 / 九、 土偶 (中期) 新潟県 / 一〇、 土偶 (後期) 群馬県 / 一一、 土偶 (後期) 埼玉県 / 一二、 土偶 (晩期) 青森県 / 一三、 土面 (晩期) 青森県 / 一四、 土版 (晩期) 茨城県 / 一五、 骨偶 (後期) 宮域県 / 垂飾 (晩期) 青森県 / 弥生式文化の時代 / 一六、 壼 (前期) 奈良県 / 一七、 壼 (中期) 宮崎県 / 一八、 舟画のある壼 (中期) 奈良県 / 一九、 顔面附壼 (中期) 茨城県 / 二〇、 丹塗壼 (後期) 愛知県 / 一二、 台附壼 (後期) 富山県 / 二二、 金印 福岡県 / 二三、 銅剣・銅矛・銅才 各地 / 二四、 流水文銅鐸 兵庫県 / 二五、 袈裟襷文銅鐸 伝香川県 / 古墳文化の時代 / 二六、 飛禽走獣文帯四神四獣鏡 大阪府 / 二七、 狩猟文鏡 伝群馬県 / 二八、 人物画像鏡 不詳 / 二九、 腕輪類 各地 / 三〇、 金銅製眉庇附兜 千葉県 / 三一、 忍冬文透彫轡鏡板 静岡県 / 鳳凰文透彫杏葉 不詳 / 三二、 金銅製透彫冠 群馬県 / 金銅製透彫冠 茨城県 / 三三、 金製耳飾・玉類 各地 / 三四、 土師器 かまど形土器 奈良県 / 三五、 土師器 鳥形飾蓋附有脚坩 三重県 / 三六、 須恵器 家形?? 和歌山県 / 三七、 須恵器 ?? 奈良県 / 須恵器 横瓮 岐阜県 / 三八、 須恵器 装飾附有脚坩 兵庫県 /三九、 白瑠璃碗 大阪府 / 四〇、 はにわ 円筒 群馬県 / はにわ円筒の埋没状況 群馬県 / 四一、 はにわ 鷹狩りの男子 群馬県 / 四二、 はにわ 琴を弾く男子 群馬県 / 四三、 はにわ 天冠をかぶりあぐらした男子 群馬県 / はにわ 天冠をかぶりあぐらした男子 福島県 / 四四、 はにわ 鈴鏡を腰にさげた巫女 群馬県 / 四五、 はにわ ひざまずく男子 茨城県 / 四六、 はにわ 挂甲をつけた男子 群馬県 / 四七、 はにわ 短甲をつけた男子 埼玉県 / 四八、 はにわ 盛装した男子 群馬県 / 四九、 はにわ 盛装した女子 群馬県 / 五〇、 はにわ 子供を背負う女子 栃木県 / 五一、 はにわ 飾り袴をはいた男子 岡山県 / 五二、 はにわ 踊る男女 埼玉県 / 五三、 はにわ 笑う男 茨城県 / 五四、 はにわ 農夫 群馬県 / 五五、 はにわ 鶏 栃木県 / はにわ ひよこ 群馬県 / 五六、 はにわ 馬 埼玉県 / 五七、 はにわ いのしし 群馬県 / 五八、 はにわ 猿 茨城県 / 五九、 はにわ 入母屋造家 奈良県 / 六〇、 はにわ 子持ちの家 宮崎県 / 六一、 はにわ 楯 奈良県 / 六三、 はにわ 舟 宮崎県 / あとがき


邑井 操 (むらいみさお)
「維新の群像」
(いしんのぐんぞう)


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*326頁
*発行 1965年

*目次
井伊直弼 / 勝海舟 / 岩倉具視 / 西郷隆盛 / 平野国臣 / 大久保利通 / 吉田松陰 / 木戸孝允 / 近藤勇 / 井上馨 / 坂本龍馬 / 松平容保 / 榎本武揚 / 山岡鉄舟 / 徳川慶喜 / 大隈重信 / 後藤象二郎 / 高杉晋作 / 久坂玄瑞 / 伊藤博文 / 維新群像小伝 / 維新概観 / 関係年表 / あとがき


村上 一郎 (むらかみいちろう)
「人生とはなにか」
(じんせいとはなにか)


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*240頁 / 発行 1963年

*目録文
諸々の悩み、喜びが交叉する青年と共に、著者は一話を考え、語り、そして人生の生きる意義を教える。ユニークな人生の指針

*目次
はじめに
第一部 ─ 入間野英太郎の日記
第二部 ─ 愛・死・回心
 エロスとはなにか ─ 愛と死を思うもの / 沈倫をめぐって / H子に ─ 愛と貧しさと屈辱について / ふたたびH子に ─ 寂しき墓所にて / またH子に ─ 姫神山脈のふところにて / 遠く在るひとを ─ T子に / 結婚について / セクス論・またはキリスト抄 / 永久回心者
第三部 ─ 他者との対話
 出会いということ ─ 明治大学の友たちに / きみの求道とはなにか? ─ 早稲田大学・水泳部・T君への手紙 / 硬骨の男士であれ ─ もと東北大学生S君に / 職≠ヘ食≠ネり? ─ 就職する・一橋大学生・I君へ / こころに欝屈あれ ─ 文学青年・L君への手紙 / 柏木義円牧師のこと ─ 国際キリスト教大学・女子学生Y君への手紙
第四部 ─ 明日への祈念
 国を愛するとはいかなることか? / 大学の責任とはなにか / 日本に精神の革命はあるか / 絶対者について ─ またはラディカリスト批判 / 人間の復位 ─ えせヒューマニストを駁して / ことばを大事にせよ ─ ある社会運動家に / フランスの山びこ学校へ ─ M・ヴェルニイへの手紙
あとがき


村上 一郎 (むらかみいちろう)
「世界の思想家たち 人と名言」
(せかいのしそうかたち)


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*252頁
*発行 1966年

*目次
はじめに ── 倫理社会の成り立ち
T 東洋・日本編
U 西洋篇
参考書目
あとがきに代えて


村上 知行訳 (むらかみともゆき)
「完訳三国志 全五冊」
(かんやくさんごくし)

 

 


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*1 龍戦虎争の巻 390頁 / 発行 1980年
  2 孔明出陣の巻 375頁 / 発行 1980年
  3 天下三分の巻 396頁 / 発行 1980年
  4 南蛮討伐の巻 373頁 / 発行 1980年
  5 秋風五丈原の巻 379頁 / 発行 1981年

*関口コウ挿絵(切り絵)

*目録文
魏・呉・蜀の三国が入り乱れ、劉備玄徳、諸葛孔明、関羽、張飛、曹操らの英雄豪傑が割拠していた波乱万丈の物語。この壮大な物語のおもしろさを伝える「完訳」版。


村野 四郎 (むらのしろう)
「現代詩を求めて」
(げんだいしをもとめて)


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*217頁 / 発行 1957年 / 社会思想研究会出版部名義

*目次
T 詩への誘い
 一、新しい詩の時代
  今日では多くの人が詩を書いている / 詩は趣味や娯楽をこえて、根源的に「生」にかかわる
 二、新しい詩への理解
  現代詩はいろいろな道を歩いてきた / 現代詩のすがたは時代の要求が生んだものだ / 現代詩のむずかしさを恐れてはいけない
U 詩は何のためにあるか
 一、詩の本質
  詩とはいったい何か / 詩の形式と内容を理解しよう
 二、詩的精神
  詩は感動を表現する / 美的感動こそ、あらゆる芸術家の立場を和解させる詩的根源である
 三、詩の成立
  詩は書かれることによって成立する。つまり感動の秩序化である
 四、 詩の効用
 詩に打算的効用はない / 詩からうけるものは科学も宗教も与えられない知恵である
V 詩の言葉について
 一、言葉の本質
  詩は「言葉」以外に表現する素材を持たない / 言葉の働きの二大要素とか何か / 言葉はすべてのレトリツクの以前にあるものだ。そして認識の方法だ / 言葉の始源的な機能を生かそう
 二、詩の言葉と日常語
  詩人は詩語の本源的な法則を発見する / 詩の言葉と散文の言葉 / 言葉の持つ二つの機能について / 言葉とのきびしい対決は真の詩を生む要件である
 三、比?について
  なぜ比?は必要なのか / 直?について / 暗?について / 高度な比?は豊かな想像力から生れる
W 詩の構成
 一、詩の主題
 詩は何を表現しようとするのか / 詩の題材は無限にある
 二、詩の構造 / 120 (0062.jp2)
  (A)音楽的構造
   言葉の要素のひとつは「響き」である / 韻文詩のおかした誤り / 真の韻律とはなにか
  (B)心象的構造
   言葉のいまひとつの要素は「意味性」である / 新しい心象美学への展開 / イメージ(心象)とはなにか
  (C)心象の構成 ─ 主として思想の表現について
   新鮮な心象は広大な認識の領域から生れる / 心象には二様の性格がある / 思想だけでは詩は書けない、その形象化が必要だ
X 詩に関するフラグメント
 現代詩はむずかしくていいのか / 詩はなぜむずかしくなって行くのか / 抒情性を失くした現代詩 / 難解さの原因をさぐろう / 難解さに値する内容があるかどうかが、この問題を決定する / 主知の限界について / 現代詩を貧しくするものはなにか / 直感力を回復しよう / 一詩人のモノローグ / 私はフアッションを否定する / 私は美食家である / 戦後詩の新しい地形 / 若い詩人たちは過去から何を受け継いだか / 戦後詩人の特質はなにか / 田村隆一の詩 / 長谷川竜生の詩 / 山本太郎の詩 / 谷川俊太郎の詩 / 金井直の詩
あとがき


村松 定孝 (むらまつさだたか)
「近代日本文学の系譜」
(きんだいにほんぶんがくのけいふ)


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*288頁 / 発行 1956年 / 社会思想研究会出版部名義

*目次
第一章 近代日本文学の成立〈二葉亭の「浮雲」と?外の「舞姫」〉
 「浮雲」の未成熟性 / ?外の悲愁 / 「舞姫」の文体 / 灰色の人生
第二章 尾崎紅葉と硯友社の文学
 紅葉と美妙 / 紅葉とフィクション / 「金色夜叉」小見 / 紅葉晩年の心境
第三章 樋口一葉のリアリズム
 小説への羽ばたき / 一葉と桃水 / 「たけくらべ」の特色 / この世ほろびざるかぎり
第四章 古典的浪漫作家泉鏡花
 鏡花芸術の規定 / 家系と亡母憧憬 / 幻想の世界 / その自然主義観 / 天性の余徳
第五章 国木田独歩のSincerity
 独歩の道 / 独歩の宇宙観 / 独歩の方法
第六章 島崎藤村の生き方
 花袋と藤村 / 自己凝視に徹す / 無駄のない生涯
第七章 田山花袋と私小説の伝統
 「蒲団」の創作態度 / 「和泉式部日記」と私小説 / 私小説と今後の日本文学
第八章 徳田秋声と日本の文壇
 自然主義と作家意識 / 暗い谷間の日本の作家 / 仮装人物の存在意義
第九章 夏目漱石の性格解剖
 漱石のカンシャク玉 / 漱石の位置 / イロニーとユーモア / 妻との戦い
第十章 「スバル」前後〈永井荷風・谷崎潤一郎・佐藤春夫〉
 ?外から荷風へ / 「スバル」生まる / 荷風と潤一郎の相違 / 若き日の春夫
第十一章 「白樺派」の人びと〈武者小路実篤・志賀直哉・有島武郎・里見ク〉
 漱石と「白樺」 / 無邪気な実篤 / 直哉の限界 / フェミニスト武郎 / クのまごころ哲学
第十二章 芥川龍之介に関するノート
 「新思潮」と龍之介 / その文学母胎 / 魔術師の悲劇 / 龍之介とプロレタリア文学
第十三章 昭和文学の系譜
 新感覚派・横光利一・川端康成 / 新興芸術派をめぐる作家たち / マルキシズムの展開と凋落〈宮本百合子・小林多喜二批判〉 / 井伏鱒二の芸術観 / 堀辰雄の文学 / 太宰治の地点〈愁いに生きた人〉 / 昭和十年代〈受難期の文学〉 / 戦後の文学
明治・大正・昭和文学年表 / あとがき


村松 定孝 (むらまつ さだたか)
「ことばの錬金術師 ― 泉鏡花」
(ことばのれんきんじゅつし いずみきょうか)


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*310頁
*発行 1973年

*目録文
鏡花に私淑した著者が、鏡花の生涯を辿りながら、妖美と幻想のただよう鏡花文学の源泉を探る労作。


村山吉廣訳編 (むらやまよしひろ)
「中国笑話集」
(ちゅうごくしょうわしゅう)


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*284頁
*発行 1972年

*カバー文
中国明代に集大成して出来た「笑府」を中心に歴代の笑話集からえらんで一冊に編んだ。中国の民衆の生活感情や風刺精神が読みとれる。


村山 吉廣 (むらやまよしひろ)
「中国の思想」
(ちゅうごくのしそう)


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*269頁
*発行 1972年

*目録文
中国の上代から現代までの思想の本質と流れを通史としてまとめたもの。本書は思想と時代の流れとのかかわりを重視したユニークな思想史。


室山 源三郎 (むろやまげんざぶろう)
「江戸川柳で知る故事・伝説」 (えどせんりゅうでしるこじでんせつ)



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*253頁
*発行 1997年
*カバーデザイン・平昌司

*カバー文
本書では、日本・中国の故事・伝説を題材にした川柳をほぼ時代順に並べて、例句を引きながらわかりやすい句解をほどこした。読者は、江戸川柳を楽しむと同時に故事・伝説を知ることができる。


室山 源三郎 (むろやまげんざぶろう)
「江戸川柳の謎解き」
 (えどせんりゅうのなぞとき)


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*288頁 / 発行 1994年
*カバー写真 / 葛飾北斎筆「富嶽三十六景 江都駿河町三井見世略図」(東京国立博物館蔵) カバーデザイン / 平昌司

*カバー文
現代人からみて江戸川柳(古川柳)を解することは、一種の“謎解き”・“クイズ”である。たった十七字の中に忍ばせてあるヒントを手がかりに解いていくには、江戸時代の風俗・習慣はじめいろんな古典知識が必要となる。本書は、江戸川柳になじみのない人にもわかりやすいように、簡単な謎解きからはじめてある。句の背景となる手がかりも詳述してあるので、読み進むうちにいつのまにか古典知識を身につけることもできよう。カバーの絵は江戸川柳の題材になった駿河町の三井呉服店。

*目次
 はじめに
蜆と鍋の兄弟は?
和尚の医心は変身の術
俵と鯛で歳の市
紙と煙草の戦い
年中無休の町奉行
 おわりに
 全句索引