絶版文庫書誌集成

現代教養文庫 【す】

末広 恭雄 (すえひとやすお)
「魚の春夏秋冬」
(うおのしゅんかしゅうとう)


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*252頁 / 発行 1968年

*目録文
魚の学者として有名な著者が、魚の姿によって四季の移りかわりを軽妙な筆致で描いた随想で、魚を音譜に四季の調べをかなでる。

*目次
プロローグ
一月 (上) 数の子とごまめ ブリ フナ / (下) ハゼの甘露煮 フナのこぶ巻 コノシロの粟漬 かまぼこ お飾りのエビ
二月 (上) アンコウ 繊魚シラウオ / (下) 魚の冬眠 イシナギ
三月 (上) 魔魚フグ〔フグは総て有毒かフグのどこが毒なのか フグ毒は季節によってかわる フグに中毒するとどうなるか フグ中毒の治療法 フグの魔術 フグと馬鹿作〕 / (下) 深海魚
四月 (上) ベラの目覚め 桜ダイ 北国の魚ニシン 空飛ぶトビウオ〔飛ぶ動機 飛ぶための原動力 飛行方法 飛ぶ高さ 飛ぶ距離〕 / (下) 魚の青春〔魚が年頃になると求愛のジェスチュアー 結婚行進曲〕
五月 (上) コイの童話 外国人とコイ幟 イワシのスケッチ / (下) 五月という月 コイの産卵 群来汁(くきじる)我が子を育てる魚たち
六月 (上) カツオ釣り紀行〔六月五日―十三日〕寿司屋風景 / (下) 雨と魚 魚の雨 / (0062.jp2)
七月 (上) ウナギ四方山話 ドジョウの詩 ナマズの叢話 / (下) 夏の魚カジキ 隠れ魚
八月 (上) 魚にまつわる怪談 雷と魚の話 / (下) シイラ マンボウ アカエイ シビレエイ
九月 (上) ゴリ釣り奇談 落アユ カマスの絵 / (下) 水族館探訪 カワハギ ハコフグ ニザダイ イシダイ ヒメジ タコとウツボ 水族館の夜
十月 (上) 魚の珍芸コンクール〔第一―第八選手 一等は誰か〕 / (下) 低気圧追う魚たち 河鹿(かじか)と鰍(かじか) 秋の浜辺で拾った話
十一月 (上) サンマの印象 サバとサバ釣り / (下) ボラ〔とぶボラ ボラのヘソボラ料理 ボラのエピソード〕
十二月 (上) サケ祭 タラとスケトウダラクリスマス前夜の出来事 / (下) 原子マグロ マグロ マグロの仲間 マス
エピローグ
あとがき


菅井 準一編 (すがいじゅんいち)
「新しい科学の話」
(あたらしいかがくのはなし)


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*302頁 / 発行 1968年

*目録文
科学と技術の「現代」という。だが、それがどの程度発達しているものなのか、その現在と未来を各分野の一流執筆者がやさしく解説

*目次
はしがき
T 科学の最前線
 1 宇宙 日下実男 / 2 地球 日下実男 / 3 生物 大川節夫 / 4 物質 大川節夫
U 工業技術の展開
 1 新しいエネルギー源 大川節夫 / 2 新しい材料 大川節夫 / 3 交通 市場泰男 / 4 通信 市場泰男 / 5 コンピュータ革命 中山秀太郎 / 6 建設 市場泰男
V 生活
 1 家庭生活 ―― 衣食住の技術革新 坂根厳夫 / 2 医学・健康 林正秀 / 3 現代の科学技術と農畜産物 浪江虔
W 科学技術が生んだ歪み 市場泰男
X 現代の自然科学と人間像 菅井準一
 参考文献


杉本 つとむ (すぎもとつとむ)
「現代語 ― あなたがつかう言葉の秘密」
(げんだいご)


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*429頁
*発行 1963年

*目録文
日頃私たちが使用している言葉四百語を俎上にのせ、その言葉の誕生から変遷、現代的意味にいたるまで筆をすすめた言語事典


杉本 つとむ (すぎもとつとむ)
「日本語再発見」
(にほんごさいはっけん)


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*318頁 / 発行 1960年 / 社会思想研究会出版部名義

*目録文
複雑であいまいな日本語の真の姿を、国語学者が多角的にとらえて浮彫にする。日常生活の中に使用される言葉を中心にひもとく

*目次
ぷろろーぐ
T 日本語の宿命<古事記の謎>
U 漢字・ひらがな・カタカナ<それらの生い立の記>
V 東京語の歴史<万葉の昔から現代まで>
W 西洋と日本<ポルトガル語からアメリカ語まで>
X 日本語のえすぷり<ことわざ・しゃれ・なぞ・方言>
Y ことばの喫煙室<日常語の履歴書>
Z 日本語への証言<あえて私は提案する>
えぴろーぐ<古都と仏像とわたしの対話>
あとがき


鈴木 一博 (すずきかずひろ)
「マザー・グースの誕生」
 (まざーぐーすのたんじょう)


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*199頁
*発行 1986年
*装幀 スタジオ・ダバ

*カバー文
「不思議で美しくて、おかしくて、ばかばかしくて、おもしろくて、なさけなくて、おこりたくて、わらいたくて、うたいたくなる」と北原白秋が賛嘆したマザー・グースの魅力の中にわけ入り、伝承童謡にこめられた遊びの精神、ナンセンスさ、奔放なイマジネーションの源を探る。
 史実や文化的伝統、あるいは風土から堀り起こした、もう一つのマザーグース世界。


鈴木 沙那美 (すずきさだみ)
「転位する魂 梶井基次郎」
(てんいするたましい かじいもとじろう)


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*252頁
*発行 1977年

*目録文
時代によって様々な新しい解釈の可能性を有し、多くの作家に影響を与えてきた梶井文学の魅力を解剖する。


鈴木 了三訳編 (すずきりょうぞう)
「中国奇談集」
(ちゅうごくきだんしゅう)


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*232頁
*発行 1972?年

*目録文
本書は、中国の普代から明のころまでに編まれた多くの物語の中から、特に怪異談を中心にしてまとめた。民衆の素朴な心が読みとれるであろう。


須山 計一 (すやまけいいち)
「日本の戯画 諷刺と抵抗の精神」
(にほんのぎが)


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*204頁 / 発行 1960年 / 社会思想研究会出版部名義

*目次
はしがき
古代・中世
近世
近代・現代
あとがき