絶版文庫書誌集成

現代教養文庫 【た】

戴 季陶/著 (たいきとう) 市川宏・訳 竹内好・解説
「日本論」 
(にほんろん)


*カバー・デザイン / スタジオ・ダバ
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*252頁 / 発行 1983年

*カバー文
 西洋人の書いたものですと、ずいぶんいい加減なものでも紹介されて評判になるのですが、中国人や朝鮮人の書いたものは、とかく軽んじられて、読書界に歓迎されないようです。……じつは戴季陶のこの本は、数ある外国人の日本に関する著作のどれをとってみても、けっしてひけをとらない、すぐれた作品であります。 竹内 好

*目次
例言 / 一 中国人が日本問題を研究する必要性 / 二 神権の迷信と日本の国体 / 三 皇権神授思想とその時代的適応 / 四 封建制度と仏教思想 / 五 封建制度と社会階級 / 六 日本人と日本文明 / 七 武士の生活と武士道 / 八 封建時代の「町人」と「百姓」の品性 / 九 「尊王攘夷」と「開国進取」 / 一〇 「軍閥」と「財閥」の由来 / 一一 維新事業成功の主力はどこにあったか / 一二 現代統治階級形成の起点 / 一三 政党の発生 / 一四 板垣退助 / 一五 国家主義の日本と軍国主義の日本 / 一六 軍国主義の実際 / 一七 中日国際関係と日本の南進、北進政策 / 一八 桂太郎 / 一九 秋山真之 / 二〇 昨日の田中中将 / 二一 今日の田中大将 / 二二 信仰の真実性 / 二三 美を愛する国民 / 二四 尚武、平和、男女関係 / 『日本論』序 ― 胡 漢民 / 座談会 ― 戴季陶「日本論」をめぐって / 戴季陶の『日本論』 ― 竹内好 / 主要著作 / 戴季陶略年譜 / 訳者あとがき


高桑 純夫 (たかわくすみお)
「考えることと為すこと 現代思潮の一隅から」
(かんがえることとなすこと)

*189頁 / 発行 1956年 / 社会思想研究会出版部名義
*カバー画像はありません。

*目次
第一部 危機に立つイデオロギー
 原子力時代のイデオロギー ── 自然科学的解放より社会科学的解放へ
  一 イデオロギーの現状 / 二 イデオロギーの系譜 / 三 原子力時代に対応するアメリカのイデオロギー / 四 原子力時代に対応する日本のイデオロギー / 五 正しい原子力イデオロギーの対決
 世界観の機器とは何か ── カトリシズム・個人主義・マルクス主義
 弁証法的唯物論と史的唯物論 ── その現代的意義について
  一 世界観としてのマルキシズム / 二 弁証法的唯物論の認識論的構造 / 三 史的唯物論への展開
 プラグマチズムとマルキシズムとの平和的共存は可能か ── 小田切秀雄の「思想の平和的共存」に関連して

第二部 人間と思想と社会 ── 新中国を見て
 人間変革と社会変革 / あたらしい中国の人間像 / 中国の人間の中で起こっていること / あたらしい“自由”の発見 ── 石川達三の「世界は変わった」を、どう受けとるか
 付・平和憲法を守るために
  一 はじめに / 二 既成事実に脅えるな / 三 改変論の本心は再軍備だ / 四 再軍備論の狙うもの / 五 未来戦の実相と軍備 / 六 好戦主義者は敗退しつつある / 七 憲法問題は生活に連なる

 (付録)憲法と軍備についての十七の疑問
  (一)大切な憲法条文(二)外国製憲法か?(三)独立したら憲法も自製にするか?(四)ニクソン声明をどう考える?(五)既成事実をどう見る?(六)天皇元首説をどう考える?(七)家族制度の復活を許すな(八)軍備戸締り論をどう論騒ぐするか?(九)侵略はあるか?(一〇)共産思想の浸透をどう考える?(一一)憲法擁
あとがき


高階 秀爾・坂崎 乙郎 (たかなししゅうじ・さかざきおつろう)
「シャガール 人と芸術」
(しゃがーるひととげいじゅつ)

*230頁 / 発行 1963年
*カバー画像はありません。

*目録文
スラブ民族の幻想とユダヤ人特有の神秘伝説を反映した詩情豊かな画面を描くシュルレアリストの先駆者の全貌を見事に描く。

*目次
(色刷) / 誕生 / 詩人 / 私と村 / 音楽師 / アポリネールに捧ぐ / 窓からみたパリ / 青い恋人たち / 鏡 / 散歩 / 時は岸辺のない流れ / 天使の失墜 / 青いサーカス / 鶏鳴 / ヴァンスの新月 / 花束と赤いサーカス / エルサレム / その生涯 高階秀爾 / 生と死 / 開花 / 前進 / 恋人たち / 巡礼 / 悲劇 / 新生 / その芸術 坂崎乙郎 / 現代における意味 / 色と形 / 制作の展開 / 永遠の話題 / 名作鑑賞 / 音楽師たち / 死 / 黒い手袋のフィアンセ / サバト(安息日) / 父 / 裸婦 / 誕生 / ロシアの村 / 聖なる御者 / 七本指の自画像 / アダムとエヴァ / 家畜商人 / 祈るユダヤ人 / 母性 / ラザロの復活 / 燃える家 / 恋人たち / 自画像 / ヴィテブスクの上 / 黒と白のユダヤ人 / アクロバット / 葡萄酒を持つ二重肖像 / 母と子 / 誕生日 / 町の上 / 舞踏 / 窓のプロフィール / 世界の外の何処か / キュビスム風景 / カーネーションを持つベラ / 農夫の生活 / 窓によるイダ / アクロバット / 自転車 / 二つの顔の花嫁 / エッフェル塔の花嫁花婿 / 牛乳しぼりの女 / アブラハムとサラ / 女曲馬師 / 緑のベラ / サーカスの人びと / エッフェル塔の花嫁花婿 / 白い十字架 / 殉教者 / チェリスト / 黄昏どき / 三本の?燭 / 黄色い十字架 / 火の鳥 / サン・ジャンの魚 / 朝 / 人間創造 / セーヌ川の河岸 / 大きなサーカス / あとがき / シャガール年譜 / 参考文献


高階 秀爾・中山 公男編著 (たかしなしゅうじ・なかやまきみお)
「ルーヴル美術館」
(るーヴるびじゅつかん)


(画像拡大不可)

*189頁 / 発行 1961年 / 社会思想研究会出版部名義

*目録文
西洋はいうの及ばず世界中の美術の粋を集めて名実共に世界最大、最高の内容を誇るフランスのルーヴル美術館の全貌を紹介す

*目次
名作鑑賞
 原色
  1 (彫刻)供物を運ぶ女 / 2 (絵画)モナ・リザ レオナルド・ダ・ヴィンチ / 3 (絵画)田園の合奏 ジォルジォーネ / 4 (絵画)ゆあみのバテシバ レンブラント / 5 (絵画)王妃マリアーナ ヴェラスケス / 6 (絵画)フランソワ一世 ジャン・クルーエ / 7 (絵画)アルカディアの牧人 ニコラ・プーサン / 8 (絵画)大きなオダリスク アングル / 9 (絵画)ひなげし クロード・モネ / 10 (絵画)ムーラン・ド・ラ・ギャレット オーギュスト・ルノワール / 11 (絵画)白い馬 ポール・ゴーギャン / 12 (絵画)青い花瓶 ポール・セザンヌ

 写真
  1 (彫刻)グデア坐像 / 2 (彫刻)ハンムラビ法典碑 / 3 (彫刻)書記坐像 / 4 (彫刻)サモトラケのニケ / 5 (彫刻)ミロのヴィナス / 6 (彫刻)美しきフィレンツェの女 / 7 (彫刻)奴隷 ミケランジェロ / 8 (彫刻)ド・ジョクール夫人像 ウードン / 9 (彫刻)ウゴリーノと子供達 カルポー / 10 (絵画)聖痕を受ける聖フランチェスコ ジオット / 11 (絵画)聖母戴冠 フラ・アンジェリコ / 12 (絵画)サン・ロマーノの戦闘 パオロ・ウッチェルロ / 13 (絵画)ヴィルラ・レンミの壁画 ボッティチェルリ / 14 (絵画)バルタザル・カスティリオーネの肖像 ラファエルロ / 15 (絵画)キリストの埋葬 ティツィアーノ / 16 (絵画)オータンの聖母 ヤン・ファン・アイク / 17 (絵画)乞食 ペーター・プリューゲル / 18 (絵画)ヘレネー・フールメントとその子供たち ルーベンス / 19 (絵画)ジプシー女 フランス・ハルス / 20 (絵画)レースを編む婦人 ヨハネス・フェルメール / 21 (絵画)雲間を洩れる光 ヤーコプ・ファン・ロイスダール / 22 (絵画)自画像 アルプレヒト・デューラー / 23 (絵画)エラスムスの肖像 ハンス・ホルパイン / 24 (絵画)カルピオ伯の妻、ソナーラ侯妃 フランスィスコ・デ・ゴーヤ / 25 (絵画)マスター・ヘヤ サー・ジョシュア・レーノルズ / 26 (絵画)レディー・オールストン トマス・ゲインズバラ / 27 (絵画)アヴイニョンのピエタ アヴィニョン派 / 28 (絵画)貧者にマントを与える聖マルタン ジャン・フーケ / 29 (絵画)大工の聖ヨセフ ジョルジュ・ド・ラ・トゥール / 30 (絵画)キュテラ島への船出 ヴァトー / 31 (絵画)水浴の女たち ジャン・オノレ・フラゴナール / 32 (絵画)買物帰りの女中 ジャン・シメオン・シャルダン / 33 (絵画)サビニの女たち ジャック・ルイ・ダヴィッド / 34 (絵画)アルコール橋上のナポレオン ジャン・アントワーヌ・グロ / 35 (絵画)ジヨセフィーヌ皇后の肖像 プリュードン / 36 (絵画)メデューズ号の筏 ジェリコー / 37 (絵画)狂えるメディア ウージェーヌ・ドラクロワ / 38 (絵画)クリスパンとスカパン オノレ・ドーミエ / 39 (絵画)アトリエ ギュスターヴ・クールベ / 40 (絵画)真珠の女 ジャン・カミーユ・コロー / 41 (絵画)春 ジャン・フランソワ・ミレー / 42 (絵画)草の上の昼食 エドゥアール・マネ / 43 (絵画)オペラ座の稽古場 エドガー・ドガ / 44 (絵画)踊るジャンヌ・アヴリィル トゥールーズ・ロートレック / 45 (絵画)アルルの寝室 フィンセント・ファン・ゴッホ / 46 (絵画)化粧 ピエール・シャヴァンヌ / 47 (絵画)サーカス ジョルジュ・スーラ / 48 (絵画)蛇つかいの女 アンリ・ルッソー

ルーヴル美術館 / 美術館の歴史 / 建物とその歴史 / ルーヴルの奇蹟 / 美術館案内


高島 春雄 (たかしまはるお)
「珍しい動物たち わたしの空想動物園」
(めずらしいどうぶつたち)


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*125頁 / 発行 1958年 / 社会思想研究会出版部名義

*目次
一 世界の三大珍獣
 ジャイアント・パンダ / リベリアカバ / オカピ
二 爬虫類グロくらべ
 キングコブラ / アミノメニシキヘビ / アナコンダ / 大蛇の後肢痕跡 / コモドオオトカゲ / ムカシトカゲ
三 滅びゆく日本の羽族
 日本の動物たち / 釧路のツルの仙境 / 朝鮮のタンチョウ / 福井県のコウノトリ / コウノトリとナベコウ / トキ
四 珍鳥奇鳥
 王様ペンギン / 王様ペンギンと雛 / 鳴くフンボルトペンギン / アフリカ孔雀 / ヘビクイワシ / ゴクラクチョウ / ヒクイドリ / ハチドリ / アメリカの国鳥 / キウイ
五 アフリカの獣界
 アフリカの動物 / ゴリラ / ヤマゴリラ / アフリカ象の大群 / カバの親子 / ジラフの親子 / ジェレナック / ロヤル・アンテロープ / クロサイ
六 南米の動物たち
 中南米の動物 / ナマケモノ / チンチラ / ボールド・ウアカリ / アメラントロポイデス / アメリカバクの親子 / ヨロイネズミ
七 南アジアの動物たち
 南アジアの動物 / インドサイ / ジャワサイとスマトラサイ / 密林のトラ / オランウタン / インドのライオン
八 滅びゆく世界の動物
 オオウミスズメ / ロックの巨卵 / タカヘ / ドド / 四不像 / アメリカ野牛とヨーロッパ野牛 / クワッガ / フクロオオカミ / 日本の山犬
九 動物園にて
 動物園の北極熊 / 動物園のアザラシ / チンパンヂーの親子


高野 正巳 (たかのまさみ)
「近松名作物語」 
(ちかまつめいさくものがたり)


*カバー・人形遣の図 鳥居清倍作
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*269頁 / 発行 1969年

*カバー文
 「心中天の網島」や「女殺油地獄」など近松の主な作品は今日でもなお浄瑠璃の古典として演じられている。
 本書は近松の傑作の中からいわゆる世話物といわれるものを八篇選び、原作の調子をそこなわうことなく、若い人々が十分味わえるように物語風にまとめたものである。また巻末に解説を付して近松文学の世界を浮きぼりした。

*目次
 はしがき / 曽根崎心中 / 堀川波鼓 / 冥途の飛脚 / 心中重井井筒 / 槍の権三重帷子 / 心中万年草 / 女殺油地獄 / 博多小女郎波枕 / 解説 / 参考地図


高橋 暎一 (たかはしえいいち)
「愛しのマレーネ・ディートリッヒ」 
(いとしのまれーねでぃーとりっひ)


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*318頁 / 発行 1992年

*カバー文
“今世紀最大のスター”という冠がこれほど似合う女優がほかにあろうか。
 またこの著者ほど、ディートリッヒに魅せられ、その美に――いやその存在にすべてに酔いしれている人はほかにないだろう。五十年の長きにわたり、文通、訪問、“追っかけ”を重ね、ゆかりの地の踏査、資料収集をつづける行動派。
 本書は、ディートリッヒの映画はもちろん、ファッション、脚線美の魅力、生い立ちから、その人がらなど、生きざまのすべてを、百枚をこえる写真をちりばめて綴りあげた“恋文”であり“祈り”である。

*目次
第一章 一九三〇年代調、ファッショナブル・マレーネ。
第二章 歴史は脚線美で作られた。
第三章 ドイツ、生きるための青春時代。
第四章 男を狂わせる女「嘆きの天使」。
第五章 三島由紀夫の好きだった「天使」。
第六章 「凱旋門」のヒロインは誰?
第七章 真のアメリカ人となった「砂塵」。
第八章 戦場で歌った“リリー・マルレーン”。
第九章 ジャン・ギャバンに頼られた姐御。
第十章 パパ・ヘミングウェイより愛をこめて
第十一章 愛を賭けた犯罪「情婦」。
第十二章 心の痛み、懐かしき祖国「ニュールンベルグ裁判」。
第十三章 七〇年万博、ディートリッヒ・ショー。
第十四章 ジーバー夫人=妻として、母として。
第十五章 パリ、モンテーニュ通りを訪ねて。
 ディートリッヒの映画
 ディートリッヒのレコード
 参考文献
 あとがき



高橋 悦男編 (たかはしえつお)
「海の俳句歳時記」 
(うみのはいくさいじき)


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*283頁
*発行 1998年

*カバー写真・ボンカラー

*カバー文
四方を海に囲まれている日本――海は俳句にどのように詠われてきたのであろうか。芭蕉から現代まで、出来るだけ幅広く、かつ系統的に海の俳句を収集した本書は、携行するのに便利な歳時記として実作に活用できるのは言うまでもないが、海の俳句のアンソロジーとしても通読できる。

*目次
まえがき / 凡例 / 春 / 夏 / 秋 / 冬 / 新年 / 総索引


高橋 正武 (たかはしまさたけ)
「ロビイング アメリカ式交渉術」
(lobbying)


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*230頁 / 発行 1987年

*目録文
アメリカの政治・経済・社会をあやつり、時には文化までを牛耳るロイビストの実態を自らの体験をもとに描くもう一つのアメリカ論。

*目次
1 ロビイストとは? / 2 アメリカを動かすロビイスト / 3 ロビイングの実態 / 4 異民族国家アメリカとロビイング / 5 地域社会とロビイング / 6 宗教戦争を仕掛けるロビイスト / 7 外交とロビイング / 8 ロビイングのすすめ


高橋 三恵子 (たかはしみえこ)
「フラッシュバック 桜守家の近親五重奏」
(flashback)


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*318頁 / 発行 2001年

*紹介文
PTSD(心的外傷後ストレス障害)という言葉が最近よく使われる。虐待や大きな事件、災害など耐えがたい心理的ストレスを受けた人に生じる精神的後遺症。悪夢の一場面が思いがけない瞬間に突然よみがえるフラッシュバック(記憶の再体験)に苦しめられ、不眠や集中力低下、倦怠感、未来に希望が持てないなど、それが生活の悪循環となって日常生活を送るのが難しくなる。人にとっては死を意識するほどの恐怖感を持つこともある。本書は、性虐待を幼少期に受けた女性が、かかえこむことになった“心の闇”との苦闘の半生と、その心の軌跡を辿る衝撃ドキュメント。

*目次
水底の記憶 / 暴れる父 / 父の女 / 母の折檻 / 猫を焼く / 養護学校 / 兄にされていたことの意味 / 妊娠 / 家族会議 / 奇妙な割烹店 / 結婚の向こうに立ちはだかるもの / 夫がサラ金に借金、別居へ / 小物製作会社を設立して代表になる / 姉の秘密 / 告発 / マッサージ師との幸せな日々 / かき立てられた恐怖の記憶 / 豊頬の白い顔 / エピローグ / 資料・自動虐待の防止等に関する法律


高見 順 (たかみじゅん)
「私の文學觀」
(わたしのぶんがくかん)


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*222頁
*発行 1955年
*社会思想研究会出版部名義


高村 光太郎著 伊藤 信吉編 (たかむらこうたろう・いとうしんきち)
「光太郎のうた」
(こうたろうのうた)


*カバー「九十九里浜」(撮影 塚原琢哉)
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*206頁・旧仮名遣い / 発行 昭和37年

*カバー文
高村光太郎の珠玉の詩六十余篇を選び鑑賞・解説を付した本書は、光太郎の詩の世界をあますところなく描き出す。

*目次
刃物を研ぐ人 ― 造型詩篇 ―
 五月のアトリエ / 鉄を愛する / 金 / 鯰 / 首の座 / 刃物を研ぐ人 / 蝉を彫る / 美しき落葉 / 十和田湖の裸像に与う
 触覚の世界 / 芸術の純粋性 / 裸体の美 / 蝉の木彫 / 人の首
失はれたるモナ・リザ ― 『道程』前期 ―
 失はれたるモナ・リザ / 根付の国 / 寂寥 / 泥七宝 / 父の顔 / 食後の酒
 パンの会のころ
秋の祈 ― 『道程』後期 ―
 道程 / 秋の祈 / 冬が来る / 冬が来た / 晴れゆく空 / 落葉を浴びて立つ / 火星が出てゐる / 母をおもふ / 或る墓碑銘 / さういふ友 / 或る筆記通話
 冬の美 / ホヰツトマンのこと / 母の愛
花のひらくやうに
 五月の土壌 / わが家 / 花のひらくやうに / 小娘 / 丸善工場の女工達 / 手紙に添へて / クリスマスの夜 / 雨にうたるるカテドラル
 新茶のころ / イタチのいる家 / 音楽のこと / ノートルダム
レモン哀歌
 郊外の人に / 樹下の二人 / あどけない話 / 風にのる智恵子 / 山麓の二人 / 千鳥と遊ぶ智恵子 / レモン哀歌 / 梅酒 / 裸形
 その人と為り / 智恵子のこと / 生きてる画影
ぼろぼろな駝鳥 ― 猛獣篇 ―
 白熊 / 象の銀行 / 雷獣 / ぼろぼろな駝鳥 / 潮を吹く鯨
 智恵子の切抜絵
もう一つの自転するもの
 激動するもの / 上州湯桧曽風景 / 機械、否、然り / もう一つの自転するもの / 上州川古「さくさん」風景
 詩における自己表現 / 奥利根の旅 / 詩作の立場 / 私の常用卓 / 手
山小屋の四季
 山口部落 / クロツグミ / 別天地 / 山のともだち / 女医になつた少女 / 山の少女 / 山からの贈物
 山小屋で / 畑作り
雪白く積めり
 雪白く積めり / 月にぬれた手 / 典型
 みちのく便り / 東京のアトリエで
  彫刻家としての生い立ち
  美術関係の著者
  交友の輪
  『智恵子抄』の成立ち
  ぼろぼろな駝鳥
  智恵子夫人の切抜絵

  高村光太郎の世界
  高村光太郎年譜


高柳 六郎 (たかやなぎろくろう)
「石原裕次郎歌伝説 音づくりの現場から」
(いしはらゆうじろうくたでんせつ)


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*199頁 / 発行 2000年

*カバー文
裕次郎と共に生きた時代があったことを、「歌」を送り出してきた現場から描く ── 名物プロデューサーは裕次郎と延べ35年の歌人生を歩んできた。“日本人がもっとも愛した男”の知られざる素顔を、最も身近にいた著者が哀歓こめて語りつくす。

*目次
第一章 第一声
 奇跡の生還むなし / 再び、わたくしごとですが…… / 歌手のタマゴ、ついに艀(かえ)らず
第二章 ディレクター・デビユー
 「孫」大ヒットの裏には / 初の大ヒット「小樽のひとよ」 / ついに運命の出会い
第三章 レコーディングはビールから
 ひとり立ち、いましめのワイン / 解離性大動脈瘤から
第四章 テイチク・ヒット賞授賞式
 我が家の家宝は…… / 大の子供好き / 裕さんの泣きどころ / 裕さんの「ちょっと、ちょっと」
第五章 ちょっとポカッた話
 石原プロモーションの功績 / ザクッと抜けてる話 / ヒットの予感!
第六章 石原兄弟の素顔
 後藤ディレクターとの不思議な縁
第七章 “日本人がもっとも愛した男
 裕さん似トータルコーディネイト / 日本人初のLP発売 / 入魂のアルバム「NOSTALGIA」
第八章 ネーミング・センスに脱帽
 ディレクター冥利の「ブランデーグラス」 / 全国縦断コンサート秘話
第九章 作詞家・裕次郎誕生せず
 歌う映画スター / どこまでも、こだわりの人 / 裕次郎に惚れた人々 / 永遠の裕さん効果 / 裕次郎伝説
第十章 三十周年記念盤「わが人生に悔いなし」
 極秘のハワイ・レコーディング / 悲しみを胸に秘めて
終章 裕さん、逝く
 裕次郎からのメッセージ
 あとがき
 石原裕次郎・ディスコグラフィー 全29ページ付


滝口 宏 (たきぐちひろし)
「古代の探求 現代の考古学」
(こだいのたんきゅう)


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*195頁 / 発行 1958年 / 社会思想研究会出版部名義

*目次
はしがき
T 古代探求のあゆみ
 1 古代のとびら開かる / 2 よみがえるクレタ文明 / 3 ピラミッドの謎 / 4 オリエントのあけぼの / 5 人類の起源をもとめて / 6 日本にも考古学の伝統はあった
U 考古学とはなにか
 1 考古学のめざすもの / 2 発掘だけが考古学か? / 3 考古学は歴史学のしもべか? / 4 先史という概念 / 5 考古学にあたえられた課題 / 6 たいせつな他学科の協力 / 7 野外作業、研究室、etc / 8 郷土愛より人類愛へ
V 日本の古代
 1 繩文文化に先行する文化 / 2 繩文文化のひとびととその土器 / 3 繩文文化期の生活 / 4 弥生文化 / 5 墳墓のうつりかわりと古墳の築造 / 6 古墳副葬品のいろいろ / 7 土器と埴輪 / 8 古墳をつくった力と多葬墳 / 9 古墳の終末と仏教の伝来 / 10 住居のうつりかわり / 11 服装のうつりかわり
W 発掘日誌のなかから
 1 金鈴塚と芝山古墳 / 2 幻想・塚あばき / 3 北海二島
参考文献


ダグラス・ヒル著 安野 玲訳 (Douglas・Hill あんのれい)
「目ざめよ〈能力者〉! アドベンチャー&ファンタジー」
(めざめよのうりょくしゃ)

*281頁 / 発行 1996年
*カバー画像はありません。

*カバー文
善なる精霊たちはこの世にはびこる悪に背を向けてしまった。大いなる変動の時を迎えようとしているいま、「妖魔を駆る者」と善なる魔法使いの戦いに巻き込まれた少年ジャーラルはメフティク皇子の「毒の刃」によりひと月の命を宣告される。少年を救うべく魔法使いクリルに指令された、透視・観念動力・幻術それぞれの「能力」を持つ三人とジャラールは敵地に乗り込んだ。闇の淵からやってくる邪悪なものたちと戦うごとにその「能力」が……。


竹内 照夫 (たけうちてるお)
「干支物語」
(えとものがたり)


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*263頁
*発行 1971年

*目録文
十干と十二支、五行との組合わせによる中国の様々な予言術を詳細に紹介。また十二支の動物の説話を数多く紹介し、中国の民族性を語る。


竹内 直一 (たけうちなおかず)
「日本の官僚 エリート集団の生態」
(にほんのかんりょう)

*231頁 / 発行 1988年
*カバー画像はありません。

*目録文
霞が関帝国の実像は……。行政改革が声高にさけばれる今日、官僚たちの“ホンネ”と“あり方”を改めて問う。

*目次
第1章 官僚帝国破門 私の始末記
第2章 官僚人事の生態
第3章 中央官僚の意識と行動
第4章 技術官僚と産・学癒着の構造
第5章 官僚の虚像と実像
第6章 金と人のムダ遣い組織
第7章 「行政改革」私案 安上がりでよく作動する政府を求む



武田 明 (たけだあきら)
「日本笑話集(正続)」
(にほんしょうわしゅう)




(画像拡大不可)

*正篇 276頁 / 発行 1970年
*続篇 242頁 / 発行 1982年

*正篇目録文
真似そこない話、おろか者の話、大話と業くらべ、智巧譚など民間に語り伝えられている笑話を方言、語りくちをいかして、おもしろく収録する。


武田 静澄 (たけだせいちょう)
「日本伝説集」
(にほんでんせつしゅう)


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*206頁
*発行 1971年

*目録文
遠い昔から、民衆によって伝承されてきた数多い伝説の中から、特に興味深いもの七十余篇を選び出しだれにでも親しめる物語として編んだ。


武田 静澄 (たけだせいちょう)
「日本伝説の旅(上下)」
(にほんでんせつのたび)




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*上・317頁 / 下・252頁 / 発行 1962年 / 社会思想研究会出版部名義

*目次
上 (北海道・東北・関東・中部)
伝説について ── はしがきにかえて
北海道
 北海道:ユーカラの聖地
東北
 青森県:死者のふるさと・恐山 / 岩手県:薄幸の英雄・義経 / 秋田県:参宮松と総墓部落 / 山形県:磐司万三郎 / 宮城県:お鶴明神 / 福島県:黒塚物語
関東
 茨城県:相馬の御所 / 栃木県:殺生石 / 群馬県:吾妻渓の秘境・入山 / 埼玉県:松山の白米城 / 千葉県:真間の手児奈 / 東京都:梅若丸 / 神奈川県:曽我兄弟と虎御前
中部
 静岡県:羽衣天女 / 山梨県:国玉の橋姫 / 長野県:甲賀三郎 / 愛知県:浄瑠璃姫 / 岐阜県:掬水の霊泉 / 新潟県:五十嵐小文治 / 富山県:朝日長者と別所七山の長者 / 石川県:石と化した巫女たち / 福井県:八百比丘尼
あとがき
下 (近畿・中国・四国・九州)
近畿
 滋賀県:余吾の白鳥 / 京都府:山椒太夫 / 大阪府:長柄の人柱 / 兵庫県:求塚 / 奈良県:大三輪の神と活玉依姫 / 和歌山県:道成寺縁起 / 三重県:河漕の平治
中国
 岡山県:吉備の桃太郎 / 広島県:音戸の瀬戸 / 山口県:厚狭の寝太郎 / 島根県:出雲の神々 / 鳥取県:字文の長者
四国
 香川県:志度の浦の海女 / 愛媛県:いぬいの長者・衛門三郎 / 高知県:七人塚と七人みさき / 徳島県:金長と六右衛門
九州
 福岡県:百合若大臣 / 佐賀県:松浦佐用姫 / 長崎県:天草四郎 / 熊本県:カッパ渡米の地 / 鹿児島県:俊寛と有王 / 宮崎県:鶴富屋敷 / 大分県:鶴女市太郎
あとがき / 写真提供者一覧 / 参考文献 / 索引


武光 誠 (たけみつまこと)
「聖徳太子 変革の理念に生きた生涯」
(しょうとくたいし)


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*246頁 / 発行 1994年

*紹介文
今に通じる足跡。史料の見直しによる新評伝。

*目次
太子の思想を表す十七条憲法 / 傍系の皇族に生まれた太子 / 用明天皇の即位で運が開けた太子 / 太子の才能を見ぬいて重用した蘇我馬子 / 物部守屋の滅亡が政治の流れを変えた / 朝廷の大きな夢を担った太子 / 仏道と栄華を求めて大陸と通交 / 日本と高麗・新羅・百済 / 冠位十二階の制定は太子の最大の事績 / 太子のもとで花開く仏教文化 / 天皇の権威を高めるために苦労した太子 / 隋との対等外交に成功 / 皇室領を広げる / 太子、聖人に出会う / 滅んだ太子の一族 / 甦る太子の時代


田中 小実昌 (たなかこみまさ)
「いろはにぽえむ 田中小実昌作品集〈3〉」



*カバーデザイン=ローテ・リニエ
 カバーイラスト=野末真未
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*262頁 / 発行 1991年

*カバー文
うちの女房がさもよろこばしいことのように、電話ではなしていた。「へえ、いまは失業保険をもらってるの? コミがあれ大好きでねえ。その日はいつも飲んでくるの」でもヒマでこまることはない。映画を見たり、だれかが飲ませてくれる ── そんなボクのマジメ半生記。

僕は隣に座っていて、口をとんがらしたり、時々へへッと笑いながら話すのを聞いているようだった、焼酎でもやりながら。 ●解説・金子成人

*目次
まえがきにかえて 雨に歌えば / 勤労奉仕から動員へ / 饅頭(マント―)とストーブ / 乳(にゅう)バンとり / 東京フォーリズ / バスボーイ / エントツ掃除 / 張っちゃいけない親父(おやじ)の頭 / イージイ・ヤクザ / 三百六十五夜東京編 / 乞食からもらったオニギリ / ライオンの代役 / 高市(たかまち)まわり / かけだしのテキヤのころ / 港さがし / ヒツジのバサ打 / 横田基地のバンブダンプ / 失業保険大好き / 不動産屋、そして医学研究所 / 十年後には、ま、死んでるよ あとがきにかえて / 解説 愛しい人はキラ星の如く 金子成人


田中 寿美子 (たなかすみこ)
「若い女性の生きかた」
(わかいじょせいのいきかた)


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*202頁 / 発行 1959年 / 社会思想研究会出版部名義

*目次
プロローグ〈若い女性へ〉
第一話 恋愛と結婚をどうすすめたらよいか ── とくに学生結婚について
 1 あるサラリーマン家庭の娘の場合 / 2 私の娘・真子の場合 / 3 ある大学生たちとの会話
第二話 男女が平等であるとはどういうことだろうか ── 男女のちがいについて
 1 男女関係の正しいありかた / p54 (0029.jp2)
  女は家庭に帰えれという考え / ある若い既婚職業婦人の訴え
 2 男女が本質的に平等であることの意味
 3 母系社会の中の男女の関係
第三話 若い女性は現代をどう考えていくべきだろうか ── 社会の中若い乙女たち
 1 現代の若い女性像
  その自己主張と合理主義 / そのエゴイズムと現実主義
 2 若い女性たちの希望と悩み
  紡績女子工員の胸をしめつけるもの / サービス・ガールの悶々の日々 / 田園に育つ農村女性の希望
第四話 女性はどう成長していったらよいだろうか ── 四人の青年男女と語る
 1 個人から社会を見る眼へ
  婦人ジャーナリストのもつ問題 / 夜間高校生の求めているもの / サークル活動でのびる農村青年 / 仲間とともに育つ大学女子学生 / 自分だけの幸福はあり得ない
 2 生活につながる政治
  町工場での出来ごと / 歓楽街での出来ごと / 町づくり・村づくり
第五話 女はどう生きていくべきだろうか ── 私の好きな四人の女性の生きかた
 1 理想的な生涯をすごしたマリー・キュリー / 2 火と燃えた革命の闘士ローザ・ルクセンブルグ / 3 知性と学識と才気をそなえたボーヴォワール / 4 夫がンジーの反英不服従運動に身を挺したカストロバイ夫人
エピローグ〈再び若い女性へ〉


田中 佳宏 (たなかよしひろ)
「食う。 百姓のエコロジー」
(くう)


(画像拡大不可)

*222頁
*発行 1996年

*目録文
文明社会の人間のいとなみはどこか間が抜けている。「食う」といういとなみによって、人間は何をしてきて、これからどうしようとしているのか。常識を覆す本。


谷 譲次 (たにじょうじ)
「めりけんじゃっぷ商売往来・谷譲次文庫」
(めりけんじゃっぷしょうばいおうらい)


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*320頁
*発行 1975年
*装幀・黒田征太郎

*目録文
〈解説・中井英夫〉米国社会に飛び込み孤軍奮闘する、めりけんじゃっぷの眼に映った、風俗習慣を描いた痛快読物。

*谷譲次文庫(全六冊)
 十八歳で単身渡米、七年間の滞米生活中に見聞し、あるいはみずから体験した事柄を素材とした〈めりけんじゃっぷもの〉の集成。「一抹の哀愁とナンセンスの味にエロの薬味」をきかせた文明批評。


谷 譲次 (たにじょうじ)
「テキサス無宿・谷譲次文庫」
(てきさすむしゅく)


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*339頁
*発行 1975年
*装幀・黒田征太郎

*目録文
〈解説・中田耕治〉一九二〇年代年少にして渡米、放浪中に見聞した日本人の姿を、生きのいい文体で描いた、著者の出世作。


谷 譲次 (たにじょうじ)
「踊る地平線・谷譲次文庫」
(おどるちへいせん)


(画像拡大不可)

*360頁
*発行 1975年
*装幀・黒田征太郎

*目録文
〈解説・五木寛之〉ロシアからヨーロッパへ、ユーラシア大陸をまたにかけての、海外旅行記。読者を興奮のるつぼに誘う。


谷 譲次 (たにじょうじ)
「もだん・でかめろん 谷譲次文庫」


*装幀・黒田征太郎
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*327頁 / 発行 1975年

*帯文
三つの筆名を駆使、昭和文壇のモンスターと称された谷譲次の傑作集、今甦る!
本篇は、ボッカチオの作品にヒントを得て、ニューヨークという物質文明の爛熟と狂騒の中での人間模様を“近代十日物語”(もだん・でかめろん)、として描いたもので、巷に吹き寄せられ、デラシネ的な生活に流されてゆく、〈じゃっぷ〉達を戯画化することによって、逆にアメリカの病痕を衝いた文明批評となっている。谷譲次・牧逸馬(林不忘)年譜 / 伝記

*目次
もだん・でかめろん
「もだん・でかめろん」について 尾崎秀樹
一足早く生きた作家 尾崎秀樹
年譜 大衆文学研究会


谷 譲次 (たにじょうじ)
「新巌窟王(上下)・谷譲次文庫」
(しんがんくつおう)

 
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*発行 昭和50年

*目録文
〈解説・都筑道夫〉フランスの文豪大デュマの大作『巌窟王』に構想を取った、波瀾万丈、興味つきない冒険小説。
満州事変前夜の日本を舞台にくりひろげられるこの長篇は、谷譲次の夭逝により未完だったものを、村瀬東一が完成したもの。


ダニエル・ラーナー編 鈴木 二郎等訳 (Daniel・Lerner すずきじろう)
「社会科学入門」
(しゃかいかがくにゅうもん)

*374頁 / 発行 1966年
*カバー画像はありません。

*目次
まえがき(ダニエル・ラーナー)
社会科学の将来
第一章 社会科学 ── いずこよりいずこへ?(ダニエル・ラーナー)
 回顧
第二章 ヨーロッパにおける社会研究の発生(ネイサン・グレーザー)
第三章 アメリカ合衆国における社会研究の発展(ハリー・オルパート)
 問題点
第四章 調査の戦略 ── 観察の合理的使用(ハロルド・D・ラスウェル)
第五章 社会調査と自治団体(エドワード・A・シルズ)
第六章 研究と政策 ── 知識と行動の関係(マックス・F・ミリカン)
 実践
第七章 経済学者の知識(ポール・サムエルソン)
第八章 心理学と社会秩序(ローレンス・K・フランク)
 展望
第九章 共通な人間性と多様な文化(クライド・クラックホーン)
第十章 変化する文化 ── 未開社会における観察(マーガレット・ミード)
 参考文献 / 著者略歴 / あとがき / 訳者略歴


多摩芸術学園写真科編 (たまげいじゅつがくえんしゃしんか)
「日本の職人」
(にほんのしょくにん)


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*153頁 / 発行 1960年 / 社会思想研究会出版部名義

*目次
まえがき 多度芸術学園写真科
日本の職人について 塚崎進
鼈甲 岩佐忠 解説・塚崎
ちょうちん 高松秀和 解説・塚崎
筆 窪寺邦夫 解説・今野
碁盤 秦宏治 解説・今野
文身 揚田多聞 解説・今野
石工 和田明一郎 解説・塚崎
刀鍛冶 田辺昭二 解説・塚崎
かつら 木崎茂雄 解説・今野
面打ち 相原宏 解説・今野
神輿 山崎美喜男 解説・今野
宮大工 森田一朗 解説・塚崎
活人形 田中毅 解説・塚崎
舞扇 佐藤克哉 解説・塚崎
三味線 計良庄治 解説・今野
ししゅう 前田たみ子 解説・塚崎
染物 村上佳臣 解説・今野
墨 窪寺邦夫 解説・今野
太鼓・屋代治彦 解説・塚崎
畳 飯塚守子 解説・塚崎
鳶 窪寺邦夫 解説・塚崎
うるし 井沢昭? 解説・塚崎
弓 大沼忠 解説・塚崎
あとがき 杉村恒


玉村 和彦 (たまむらかずひこ)
「チベット・聖山・巡礼者 ― カイラスと通い婚の村」 (ちべっとせいざんじゅんれいしゃ)


*装幀=ローテ・リニエ
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*271頁 / 発行 1995年

*カバー文
私はこの中で、数千キロを何か月も歩いてカン・リンポチェにやってきた、あの巡礼者たちの群像を客観的に少しでも描き得ることに万一成功したとしても、彼らの死後天界(天国)に行きたいというあのひたむきな心を、描き得なかったのではないかと恐れている。(「エピローグにかえて」より)

*目次

 第一部 巡礼の山
第一章 隔絶の地にあった聖地カン・リンポチェ
第二章 カン・リンポチェ巡礼
第三章 巡礼者との対話T 巡礼三〇〇〇キロの道
第四章 巡礼者との対話U 標高四五〇〇メートル以上の高原から
第五章 巡礼者との対話V 巡礼から観光へ
第六章 ほとんど徒歩で来る巡礼者たち
第七章 来世のための巡礼
 第二部 通い婚の村
第一章 緑が目にしみる国境の県プラン
第二章 通い婚の発見
第三章 ヒマラヤ北麓で続いてきた通い婚
第四章 巡礼者が立ち寄る村々

羊の足先とガラスピン ― エピローグにかえて
あとがき


田山 花袋 (たやまかたい)
「東京近郊 一日の行楽」
(とうきょうきんこういちにちのこうらく)


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*301頁 / 発行 1991年

*目次
東京とその近郊
 一 武蔵野の背景 / 二 過去の東京 / 三 林の趣味と水郷の美 / 四 郊外の古駅 / 五 丘の西郊 / 六 田の北郊 / 七 川の東郊 / 八 海の南郊

東京近郊 一日の行楽
 小金井とその附近 / 百草の松連寺 / 多摩川の鮎漁 / 多摩川の右岸 / 深大寺 / 多摩の上流 / 柴又の帝釈天 / 小利根の桜花 / 小利根の川口 / 堀内と新井薬師 / 池上 / 向島の四季 / 百花園 / 堀切の菖蒲 / 浅草十二階の眺望 / 森ヶ崎と大森 / 蒲田と小向井と原村 / 矢口の渡 / 目黒不動附近 / 桐ヶ谷の滝 / 海晏寺 / 泉岳寺 / 等々力の滝 / 千束の池 / 西新井大師 / 滝の川の紅葉 / 高尾山 / 東神奈川八王寺間 / 太田道灌の木像 / 浮間ヶ原
 解説 小林一郎


田山 力哉 (たやまりきや)
「アメリカン・ニューシネマ名作全史」 
(あめりかんにゅーしねまめいさくぜんし)


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*254頁
*発行 1981年
*カバー・ジェーン・フォンダ(オリオンプレス)

*カバー文
 ベトナム戦争は、アメリカという偉大な正義の国のイメージを跡かたもなく消し去り、それまでのハッピー・エンド的なアメリカ映画の図式も書きかえられた。アメリカ的楽観はすでに過去のものとなった。
 本書では、ニューシネマの原点となるニ作品「イージー・ライダー」「明日に向って撃て!」から最新作まで70点の作品をとりあげ、そのひとつひとつに著者自身の心情をぶつけながら、その魅力を披瀝している。


田山 力哉 (たやまりきや)
「アメリカン・ニューシネマ名作全史 2」
(あめりかんにゅーしねまめいさくぜんしに)


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*302頁 / 発行 1989年

*目録文
歯に衣着せぬ辛口批評で定評のある著者が、その確かな批評眼と映画への思いのたけを傾けて、80年代のアメリカ映画八十六篇を切る。

*目次
9時から5時まで / 黄昏 / ワン・フロム・ザ・ハート / E・T / 評決 / トッツィー / フラッシュダンス / ソフィーの選択 / / ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ / コットンクラブ / 恋におちて / ビバリーヒルズ・コップ / 刑事ジョン・ブック 目撃者 / バック・トゥ・ザ・フューチャー / 愛は静けさの中に / 太陽の帝国 / ブロードキャスト・ニュース / 存在の耐えられない軽さ / タッカー / 八月の鯨 / レインマン 他



田山 力哉 (たやまりきや)
「アメリカン・ニューシネマ名作全史 3」
(あめりかんにゅーしねまめいさくぜんし)


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*300頁 / 発行 1994年

*紹介文
現代社会の諸相を、人間を、生き生きと映し出すアメリカ映画は、いまなお世界映画の王者として君臨している。辛口評論と、確かな鑑識眼で定評のある著者が、主として90年以降の作品から80篇を選び、解説する本書は、テレビ鑑賞の友であり、また、ビデオ選びの格好のガイドブックである。

*目次
モダーンズ / トーク・レディオ / ニューヨーク・ストーリー / ブラック・レイン / 恋人たちの予感 / シー・オブ・ラブ / セックスと嘘とビデオテープ / ミステリー・トレイン / ファミリービジネス / 7月4日に生まれて 他


田山 力哉 (たやまりきや)
「市川雷蔵かげろうの死」
 (いちかわらいぞうかげろうのし)


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*245頁
*発行 1988年
*カバー・「眠狂四郎無頼剣」より(大映株式会社提供)

*カバー文
 黒の着流し、素足に雪駄、腰の刀は無双正宗、得意の技は円月殺法……ニヒルで孤独の剣士・眠狂四郎をミズミズしく演じた市川雷蔵は、若く美しい映像だけをファンの胸に焼きつけ、三十七歳ではかなくもこの世を去った。
 これは、この薄幸の美男雷蔵の実人生を調べ上げ、心に残る虚像とつき合わせて、もう一つの雷蔵像を結晶させた、実名小説である。
 表題作ほか「田宮二郎いのち純情の死」「闇に堕ちた監督・中平康」を収録。

親本

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講談社
*227頁
*発行 昭和57年
*装幀・福田隆義
*単行本

*帯文
人気俳優の悲痛な死
今なお熱狂的ファンを持つ市川雷蔵の人間秘話を綴る表題作他「田宮二郎いのち純情の死」「闇に堕ちた監督・中平康」を収録。映画界の内幕を描く実名小説の白眉。


田山 力哉 (たやまりきや)
「現代アメリカ映画の監督たち」 (げんだいあめりかえいがのかんとくたち)


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*258頁
*発行 1990年

*目録文
八十歳をこえたビリー・ワイルダーから、二十代のソダバーグにいたる、現代アメリカ映画をささえる監督七十六人の足跡をたどる。


田山 力哉 (たやまりきや)
「現代日本映画の監督たち」 (げんだいにほんえいがのかんとくたち)


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*268頁
*発行 1991年
*カバー・「夢二」(監督・鈴木清順)〈写真提供・荒戸源次郎事務所〉

*カバー文
 映画をこよなく愛し、それだからこそ今日の日本映画の衰退を歯噛みして嘆き、日本映画界に檄を飛ばしつづけている著者が、日本映画が真の活力をとりもどす日を夢見て、今後に期待できる日本の映画監督百二十一人の活躍のあとをたどり、紹介する。
 巻末に、今をときめく中国映画の旗手十人も合わせて収録。


田山 力哉 (たやまりきや)
「世界映画俳優全史 現代編」 (せかいえいがはいゆうぜんしげんだいへん)


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*296頁 / 発行 1986年
*カバー写真は、ダイアン・レーン(カラー)、下段左よりメリル・ストリープ、ジェームズ・ウッズ、ロバート・デ・ニーロ。

*カバー文
 スクリーンにきらめくスターたちも、時の流れにしたがい、古い俳優たちはこの世を去り、一方今日も若く新しいスターが生まれている。
 本シリーズ『世界映画俳優全史』〈女優編〉と〈男優編〉の出版から、九年の歳月を経て必要にせまられ、その後の俳優たち一五〇人を一巻にまとめたのが本書である。
 前著二冊および『日本映画俳優全史』(三冊)と合わせ映画鑑賞の友としてお揃えください。

*目次
女優編・第一部
カトリーヌ・ドヌーヴ / メリル・ストリープ / ジル・クレイバーグ / ファラー・フォーセット / オリヴィア・ニュートン=ジョン / マーシャ・メイスン / ダイアン・キートン / ジェシカ・ラング / リンゼイ・ワグナー / シシー・スペイセク / ジョディ・フォスター / テイタム・オニール / ブルック・シールズ / デブラ・ウィンガー / クリスティー・マクニコル / ジェニファー・ビールズ / ダイアン・レーン / フィービー・ケイツ / ハンナ・シグラ / ナスターシャ・キンスキー / イザベル・アジャーニ / ナタリー・バイ / ファニー・アルダン / ヴァレリー・カプリスキー / ソフィー・マルソー
女優編・第二部
男優編・第一部
ロバート・デ・ニーロ / シルヴェスター・スタローン / リチャード・ギア / ロイ・シャイダー / ジョン・トラヴォルタ / クリストファー・リーヴ / マーティン・シーン / ウディ・アレン / デヴィッド・ボウイ / ハリソン・フォード / メル・ギブソン / ジャン=マイケル・ヴィンセント / ティモシー・ハットン / ジェフ・ブリッジズ / マイケル・パレ / クリストファー・ウォーケン / マット・ディロン / ラルフ・マッチオ / C.トーマス・ハウエル / マーク・ハミル / トム・クルーズ / ケヴィン・ベイコン / ジェラール・ドパルデュー / ダニエル・オルブリフスキー / ジャッキー・チェン
男優編・第二部
エピローグ


田山 力哉 (たやまりきや)
「世界映画俳優全史 現代編2」
(せかいえいがはいゆうぜんし)


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*294頁
*発行 1994年

*紹介文
いつの世でも人々の夢でありあこがれである、スクリーンを彩るスターたちも、時の移ろいとともにこの世を去り、一方、月ごとに新たなスターが誕生している。だが、作品が不滅であるかぎり、スクリーンに焼き付けられたスターたちの姿は永遠である。本シリーズはこれで4冊目、本書は、前著の出版後約8年間に活躍した男女優154人を収録した。


田山 力哉 (たやまりきや)
「田山力哉の映画人生論 ― 名セリフ名シーン80」 (たやまりきやのえいがじんせいろん)


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*250頁
*発行 1922年
*カバー・「プリティ・ウーマン」のリチャード・ギアとジュリア・ロバーツ〈写真提供・オリオンプレス〉

*カバー文
 『田山力哉の映画恋愛論』の続編である。
 本書は最近の作品を中心に、80の心に残るセリフを取り上げ、著者の奔放なエッセイを付した好読み物。近ごろの映画の傾向を反映し、夢多き甘口のセリフは減り、辛口のセリフが現代人の苦悩をかいま見せる。
 唯一の甘いシンデレラ・ストーリー「プリティ・ウーマン」の出会いは、
 「君の名は?」
 「あなた好みのお名前は?」と洒落っ気たっぷりの会話から始まる。


田山 力哉 (たやまりきや)
「千恵蔵一代」 (ちえぞういちだい)


*カバー・「喧嘩奉行」より
 (東映株式会社提供)

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*244頁 / 発行 1992年

*カバー文
 若き日には水もしたたる美貌の若武者ぶりを見せ、円熟期にはぐっと渋い持ち味で当たり役も多く、桜吹雪の刺青で大見得を切る遠山金四郎、剣の道ひと筋の宮本武蔵、七つの顔を持つ男多羅尾伴内(たらおばんない)、「大菩薩峠」の虚無の剣客机竜之介と、映画黄金期を背負って立った花形スター千恵蔵の、人間的な内面にも迫り、私生活のかげりや苦悩を深く掘り下げた、評伝文学の傑作。

*目次
プロローグ / 華族の子 / 門閥のない歌舞伎役者 / マキノ映画から千恵プロへ / 右太さんよ、今にみておれ / 若き日の稲垣、伊丹ら / 胸の病 / おたか、五十鈴との純愛 / 轟=お通への悲恋 / 結婚 / GHQの時代劇禁止 / 七つの顔の男 / 東映時代劇の夜明け / 華やかな桜吹雪の蔭に / 右太衛門との激突 / そそり立つ東映城 / 千恵、右太時代の終焉 / 遠のいてゆく映画出演 / 女が二人いるのは地獄だ / エピローグ
あとがき / 片岡千恵蔵作品一覧


田山 力哉 (たやまりきや)
「日本映画俳優全史 現代編」
(にほんえいがはいゆうぜんしげんだいへん)


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*297頁
*発行 1986年

*目録文
「日本映画俳優全史」〈男優編〉〈女優編〉の補巻。ベテラン俳優から、フレッシュな俳優まで一五〇人を収めた読む事典。


田山 力哉 (たやまりきや)
「伴淳三郎 道化の涙」
(ばんじゅんざぶろうどうけのなみだ)


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*227頁 / 発行 1988年

*目録文
道化に徹して珍芸を演じ、「アジャパー」「いっぺえやっか」などの流行語をあみ出した希代の名優“伴淳”の知られざる実人生を描く。

*目次
1 母のおもかげ
2 映画俳優“伴淳”誕生
3 喜劇映画のスターの座に
4 『二等兵物語』から『駅前旅館』へ
5 失意と女と信仰と
6 永遠の旅立ち


田山 力哉 (たやまりきや)
「ヨーロッパ・ニューシネマ名作全史」 
(よーろっぱにゅーしねまめいさくぜんし)


*カバー画像・カバーは「テス」よりナスターシャ・キンスキー(写真提供・オリオンブレス)
(画像はクリックで拡大します)


*247頁 / 発行 1982年

*カバー文
 カンヌ映画祭で国際批評家連盟賞の審査員をつとめ、毎年一ヵ月間はパリに滞在する著者である。ヨーロッパ映画を語れば独壇場、本書では、肌で接したヨーロッパ映画への自らの思い入れや感慨を交えながら、過去十年間のヨーロッパ映画を紹介する。
 最も創作力のエネルギーのあふれるイタリア映画、衰退のはげしいなかでヌーヴェル・ヴァーグの生き残りの作家たちが踏んばっているフランス映画、新鋭の登場で高揚する西独の映画、弾圧にもめげず創作をつづけるポーランドのワイダ作品等々、ヨーロッパ映画はますます健在である。

*目次
プロローグ
白夜 / ルードウィヒ 神々の黄昏 / ラストタンゴ・イン・パリ / ルシアンの青春 / 愛の嵐 / 最後の晩餐 / 家族の肖像 / ある結婚の風景 / エマニエル夫人 / イノセント / ソドムの市 / 流されて / 1900年 / 追想 / アデルの恋の物語 / 約束の土地 / 旅芸人の記録 / 鏡 / ローマに散る / カサノバ / スキャンダル / さよならの微笑 / プレステージ / ブラック・アンド・ホワイト・イン・カラー / 仮面 / ダウンタウン物語 / シャーロック・ホームズの素敵な挑戦 / デュエリスト / 007 私を愛したスパイ / 恋愛日記 / 彼女と彼たち なぜ、いけないの / これからの人生 / 歌う女・歌わない女 / メナース / プロビデンス / 愛の地獄 / 大理石の男 / ハンガリアン / 機械じかけのピアノのための未完成の戯曲 / 父 パードレ・パドローネ / 木靴の樹 / チェイサー / 女の叫び / 秋のソナタ / ストーカー / ブリキの太鼓 / マリア・ブラウンの結婚 / 夜よ、さようなら / テス / 007 ムーンレイカー / ルナ / アメリカの伯父さん / モスクワは涙を信じない / アレクサンダー大王 / 終電車 / 愛と哀しみのボレロ / ムッシュのマドモアゼル / 人類創世 / リリー・マルレーン / Uボート / メフィスト / 鉄の男 / フランス軍中尉の女 / サン・ロレンツォの夜
エピローグ


田山 力哉 (たやまりきや)
「ヨーロッパ・ニューシネマ名作全史 2」
(よーろぱにゅーしねまめいさくぜんし)


(画像はクリックで拡大します)

*300頁
*発行 1989年

*目録文
病をえて死の淵をのぞき見た著者が、最新ヨーロッパ映画八十一点を、自らの生きざまに照らし紹介する。


田山 力哉 (たやまりきや)
「ヨーロッパ・ニューシネマ名作全史 3」
(よーろっぱにゅーしねまめいさくぜんし)


(画像はクリックで拡大します)

*315頁 / 発行 1994年

*紹介文
ヨーロッパ映画は“個”の世界に閉じこもり人間の精神の深奥を描くものが多い。本書では、病をえて死の淵をものぞき見た著者が、最新ヨーロッパ映画81点を、自らの生きざまに照らし紹介する。

*目次
炎のランナー / ニジンスキー / 隣の女 / エボリ / 恋の浮島 / ガンジー / フィツカラルド / モリエール / ディーバ / ダントン ほか


檀 一雄・野原 一夫編 (だんかずお・のはらかずお)
「愛と苦悩の人生 太宰治の言葉」 (あいとくのうのじんせい だざいおさむのことば)


*カバーデザイン・森啓介
 写真撮影・田村茂
(画像はクリックで拡大します)


*244頁 / 発行 1965年

*カバー文
 好きと口に出して言う事は、恥ずかしい。それは誰だって恥ずかしい。けれども、その恥ずかしさに眼をつぶって。怒濤に飛び込む思いで愛の言葉を叫ぶところに、愛の実体があるのだ。 (本文 一八五頁)

*目次
 太宰治の言葉
1 生涯
   幼年時代 小学校時代 中学校時代 高校時代 苦悩の時代 転機と結婚 小市民生活への反逆 戦争 津軽 戦後
2 人生
   生きるということ 苦悩 青春 生活の知恵
3 人間
   人間への愛と怖れ 青年 いくつかの型 貴族・教養人
4 倫理
   努力と希望 優しさと弱さ 真実と虚偽 義 愛 聖書
5 女性・恋愛
   女性 恋愛
6 文学・作家
   文学 作家
7 思想
8 政治・社会
 太宰治の文学
 太宰治年譜


ダンテ原作 / 野上 素一訳著 (のがみそいち)
「ダンテ・神曲物語」
 (だんてしんきょくものがたり)


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*498頁 / 発行 1968年
*カバー・ダンテとベアトリーチェの出会い(リバプールのウォーカー アート ギャラリー蔵 ヘンリー・ホリデイ筆)

*カバー文
〈永遠の古典〉ということばがあるが、ダンテの『神曲』はまさにそのとおりである。
 中世西洋の古典が、現代のわれわれにこれほどおもしろく読めるとは、本書を手にしない人にとっては思いもよらないことであろう。
 われわれの想像のいきをこえ、高く飛翔する幻想、暗い凄惨な地獄のあざやかな描写は、われわれの目をひきつけてはなさない。
 西洋の文学や美術を鑑賞するための常識として、いな現代に生きるための糧として、必読の書としてすすめたい。

*目次
地獄篇 / 浄罪篇 / 天堂篇 / 解説 / 訳者註


歎異抄研究会編 (たんにしょうけんきゅうかい)
「歎異抄入門 親鸞と現代」
(たんにしょうにゅうもん)


(画像拡大不可)

*258頁
*発行 1961年

*目録文
若い親鸞研究者たちが集団討議し、歎異抄の精神を現代の状況の中でどう受けとめるかを、それぞれの原文を対象に解説した今日的な入門書。