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太平洋戦争研究会 (たいへいようせんそうけんきゅうかい)
「日露戦争がよくわかる本」
 (にちろせんそうがよくわかるほん)
PHP文庫



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*362頁
*発行 2004年
*装丁・亀海昌次/装丁写真・近現代フォトライブラリー

*カバー文
東洋の小国日本が屈指の軍事大国ロシアを打ち破り、全世界を驚嘆させた日露戦争。わずか100年前の出来事だが、二〇三高地、日本海海戦などの断片的な知識はあっても、この戦争がなぜ起こり、いかなる経韓によって勝ったのかを整理して理解するのは難しい。本書では、20の設問に答えるかたちで史実の流れをわかりやすく解説した。知識ゼロからでもよくわかる手軽な入門書。文庫書き下ろし

*目次
 はじめに
第1問 日露戦争は、いつ、どこでおこなわれたのですか。日本が勝った戦争だそうですが、初めから勝てると思って始めたのですか。
第2問 日本はなぜロシアと戦うことになったのですか。最大の問題は韓国(朝鮮)だったといわれますが、どういうことですか。
第3問 日露戦争が始まったとき日本はどの程度の軍隊を持っていたのですか。そして、戦争はどんな形で始まったのですか。
第4問 日露戦争は百年前の戦争ですが、当時の日本はどんな社会だったのですか。またロシアはどんな社会だったのでしょうか。
第5問 日本を応援する外国はあったのでしょうか。
第6問 旅順攻略戦・その1 旅順で激しい戦闘があったと聞きますが、なぜ旅順が戦場になったのですか。どんな戦闘があったのですか。
第7問 旅順攻略戦・その2 旅順攻略戦で多くの将兵が死んだのはなぜですか。間違った作戦をたてたからですか。
第8問 旅順攻略戦・その3 旅順攻略戦における二〇三高地というのはどんなところだったのでしょうか。二〇三高地を日本軍が占領して、旅順攻略戦が終わったのでしょうか。
第9問 旅順攻略戦・その4 二〇三高地を落として旅順は自動的に陥落したのですか。
第10問 旅順のほかは、どんな戦場が有名ですか。
第11問 日本海海戦はよく聞きますが、ロシアのバルチック艦隊は本当に全滅したのですか。
第12問 当時の兵器はおもにどんなものですか。戦車や飛行機もあったのですか。最新鋭の兵器としてはどんなものがありましたか。
第13問 戦費もかかったと思いますが、税金でまかなったのですか、借金でまかなったのですか。
第14問 乃木希典や東郷平八郎という名前はよく聞きますが、どんな役割を果たした人ですか。
第15問 日本とロシアのどちらが先に「講和しよう」といいだしたのですか。また、どんな条件で講和が成立したのですか。
第16問 日本が得た最大の利益は何だったのでしょうか。
第17問 日露戦争のあと、韓国や満州はどうなりましたか。中国は満州を返せと、日本へ迫らなかったのですか。
第18問 日露戦争に勝って、、日本の国際的地位もあがったのでしょうか。日本人のプライドも大きくふくらんだのでしょうか。
第19問 日露戦争のあと、日本の軍備はどれぐらい縮小されたのですか。
第20問 日露戦争はよく世界に衝撃を与えたといわれますが、どういう理由からですか。
 日露戦争 関連年表


高木 彬光 (たかぎあきみつ)
「あばれ振袖」 (あばれふりそで)
春陽文庫


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*282頁
*発行 昭和58年
*カバー装画・辰已一平

*カバー文
 江戸の名奉行遠山左衛門尉景元(とおやまざえもんじょうかげもと)と瓜二つ、その影武者として活躍するは長州浪人神尾左近(かみおさこん)!
 麻布本村町の古道具屋浜野屋の美しい娘お柳(りゅう)は、不逞浪人輩を軽く手玉にとるくらいに、一刀流の剣技、渋川流の柔術の使い手であった! お柳は実は、柳太郎とよばれる美男若衆であったが、その陰には相馬中村藩六万石のお世継ぎをめぐる騒動が隠されていた……!?
 相馬藩主重胤(しげたね)公は病床にあり、江戸家老外村伝右衛門がひそかに陰謀をめぐらしていた! 女賊稲妻お妙、すばしりのお綱、不動の権次といった悪党を手先に使う外村の策謀とは!?
 奥州路に旅立った柳太郎の後を相馬藩の刺客(せっかく)五人組が追う! 神尾左近も騒乱の渦中へ!
  ― 時代・推理文壇の雄高木彬光が贈る、ご存じ傑作伝奇編“素浪人シリーズ”の大作!


高木 彬光 (たかぎあきみつ)
「刺青の女 ― 千両文七捕物帳」
 (いれずみのおんな・せんりょうぶんしちとりものちょう)
春陽文庫



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*272頁
*発行 1983年

*目録文
時代推理、捕物帳の傑作編! 巨匠高木彬光が贈る“千両文七捕物帳シリーズ”江戸八百八町のその名も神田白壁町の長屋にひとり住まいの捕物名人、それは泉屋文七こと、人呼んで“千両文七”!! 従う子分は合点勘八! さて、事件は……


高木 彬光 (たかぎあきみつ)
「江戸悪魔祭 上下巻」 
(えどあくまさい)
春陽文庫





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*上224頁・上233頁
*発行 昭和60年
*カバー・辰巳一平

*カバー文
【上】
 初秋、夜深の江戸上野は不忍池のほとりを、鬼面をつけた一人の娘が徘徊していた……!? その娘を襲った二人連れの男は、娘の見事な柔の技前によって、いとも簡単にしりぞけられてしまった! その不思議なさまを、八瀬新八郎はじっと目撃していた! そして、これを発端として、浪人八瀬新八郎は怪奇な事件の渦中へとまき込まれていった!
 八瀬新八郎は池之端の貸元和尚の甚兵衛のもとで用心棒をつとめていた浪人であったが、その腕前を見込んだ江戸南町奉行鳥居甲斐守の秘命を受けて、その下で働くことになった! 稲荷町の常吉の下っ引き米七が、“悪魔祭り”という奇怪な言葉を遺して何者かに殺された!
“江戸悪魔祭り”とはいったい何か……!? ― 巨匠高木彬光が贈る伝奇時代快作巨編!

【下】
“雪の常盤”の大刺青(おおほりもの)を背中いっぱいに背負った不思議な女おわかの出現! 大塩平八郎の遺児お春・お秋姉妹の活躍! そして、浪人八瀬新八郎快刀乱麻の活躍は!?  ― 物語は、伝記時代小説の楽しさを結集して波瀾万丈、抜群のおもしろさをもって後編へ!
 蔵前の札差梅田屋嘉右衛門の根岸の寮は、なぜか“悪魔屋敷”の異名で呼ばれていた! その秘密をさぐるべく八瀬新八郎とお秋の二人が、梅田屋敷へと忍び込んでいった……!?
 江戸を騒がす怪事件に、遠山左衛門尉と鳥居甲斐守の南北両町奉行はお互いに競い合った!
 キリシタンの陰謀は阿片たばこをひそかに使用して、千代田城内を騒動の渦中に陥れんと謀っていた! 大胆不敵な陰謀阻止のために、正義の士八瀬新八郎の剣は躍る ― !


高木 彬光 (たかぎあきみつ)
「隠密愛染帖」 (おんみつあいぞめちょう)
春陽文庫


*装画・辰已一平
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*230頁 / 発行 昭和60年

*カバー文
 大江戸を騒がす怪盗・日本左衛門 ―― ! 左衛門こそ以前は浜島庄兵衛と名のり、尾張の名君・徳川万五郎宗春の側近に仕えた人物であった! 第八代将軍吉宗と尾張宗春との間に展開された熾烈な隠密合戦に活躍する日本左衛門の動向をじっと見つめる名奉行は、南町奉行所の大岡越前守忠相であった! また、柳営の隠密全体を支配する旗本・青山播磨守のたくらむ恐るべき陰謀とははたして何であったか……!?〈「美女と怪盗」〉
 不敵な挑戦状を大岡越前守の眼前にはり出した人物は、恐るべき緑林流の使い手・日本左衛門であった! 幕府方の隠密頭・栗田久内を向こうに回しての活躍は!?〈「隠密白浪」〉
 ―― おもしろさ横溢の白熱の物語“日本左衛門”シリーズ作、全五話構成の痛快傑作編!

*目次
美女と怪盗
隠密白浪
隠密若衆
振り袖浪人
怪盗まかり通る


高木 彬光 (たかぎあきみつ)
「隠密月影帖 影の巻・下」
(おんみつつきかげちょう)
春陽文庫



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*232頁
*発行 昭和60年
*装画・辰已一平

*カバー文
 南町奉行所奥の間で大岡越前守と与力鈴木清吉郎の主従が語り合っていたが、越前守は謎の浪人三日月新之助の正体を美濃国安藤対馬守の家臣音江新之助であると探知していた! その新之助との剣の対決を待つ隠密隊と竜斉道場の面々を襲撃する怪盗日本左衛門一味!
 怪盗日本左衛門一味の将軍暗殺計画! 将軍隠密隊の万五郎通春抹殺計画! ―― 八代将軍吉宗と尾張万五郎通春との間の隠密合戦の火の手はいよいよ燃え上がっていた ―― !
 ―― 将軍位継承の痼(しこり)を残す八代将軍吉宗と尾張藩主宗春の確執に由井正雪の遺した莫大な軍用金の謎を秘めた“百人一首写本”上下二巻の行くえをめぐる峻厳苛烈な争いをからめ、虚実とりまぜた多彩な人物を登場させて目も綾に織りなす魅力総結集の一大伝奇時代傑作!


高木 彬光 (たかぎあきみつ)
「隠密月影帖 月の巻・下」
(おんみつつきかげちょう)
春陽文庫


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*226頁
*発行 昭和60年
*装画・辰已一平

*カバー文
 両国の盛り場で「命売り物」の貼札をして尾沢屋伊兵衛こと怪盗木鼠伊兵衛に千両で買われた謎の浪人三日月新之助は、その依頼を受けて怪盗日本左衛門の命をねらううちに、大川のほとりで瀕死の男から風呂敷包みを預けられたが、それこそ慶安の変の由井正雪が遺した莫大な隠し財宝の謎を秘めた“百人一首写本”上下二巻の上巻一冊であった……!? そして、将軍位継承の痼(しこり)を残す八代将軍吉宗と尾張宗春との確執の渦中にまき込まれいった!
 その写本上巻は六代将軍の愛妾天樹院の手へ! そして、下巻ははたしてだれの手に!?
 ―― 由井正雪が遺した莫大な隠し財宝の謎を秘めた“百人一首写本”上下二巻の行くえをめぐって将軍家と尾張藩、そして怪盗たちと将軍隠密隊との虚々実々の争いが展開する!


高木 彬光 (たかぎあきみつ)
「隠密独眼竜」 (おんみつどくがんりゅう)
春陽文庫


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*227頁/発行 昭和59年
*カバー装画・辰已一平

*カバー文
 大坂夏の陣により豊臣家が滅亡して二十五年、祖母に淀君、父に秀頼をもって美しく成長した夜叉姫を擁し江戸に出没しはじめた真田残党の面々とは、白髪白髯の疾風道人と名のる霧隠才蔵の息子であり、上野の商家備後屋丹左衛門という真田幸村の遺児幸之助であった!
 六連銭に怨念を込めてお家再興の悲願に燃える真田残党は、「将軍家お命、きたる十八日にちょうだいつかまつり候」という挑戦状を、鉄壁の防備を誇る江戸城中深くつきつけた! 家光の命をねらう不敵な陰謀に対する松平伊豆守と将軍家お手直役柳生但馬守の秘策とは!?
 その千代田城天守閣で、侵入者を追った隻眼の剣豪柳生十兵衛光厳の豪剣がひらめいた!
  ―― 真田十勇子〔ママ〕の忘れ形見の挑戦に颯爽の活躍をみせる“柳生十兵衛”シリーズ長編作!


高木 彬光 (たかぎあきみつ)
「怪傑修羅王」 (かいけつしゅらおう)
春陽文庫


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*324頁
*発行 昭和59年
*カバー装画・辰已一平

*カバー文
 安政四年(一八五七)春三月のころ、関白九条家で催された演能の舞台から、金剛宗家の若先生と呼ばれる竜之助が姿を消した!? そして、江戸の片隅で金剛流謡曲指南の看板を出して暮らす浪人小枝(さえだ)竜之助に変身していた! その目的は、はたして何であったか……!?
 大老井伊直弼の懐刀長野主膳の秘命で天人お島、木鼠の総吉の二人が長州藩の大物桂小五郎の命をねらっていた! その小五郎の駕籠を襲撃した黒覆面の一党の前に出現した白頭巾の剣士、“修羅王”と名乗り天下一夢想流の達人である謎の剣客の正体は!? 旗本松平上総介(まつだいらかずさのすけ)により結成された浪士組には、牛込柳町の道場試衛館の近藤勇、土方歳三が参加した!
 ―― 幕末狂乱の終末期を背景に、謎の剣客修羅王と近藤勇の剣豪の対決を描く痛快大作!


高木 彬光 (たかぎあきみつ)
「血どくろ組」
(ちどくろぐみ)
春陽文庫



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*249頁
*発行 昭和58年
*カバー装画・辰已一平

*カバー文
 江戸の町を恐怖の底に陥れる謎の一団、女首領お蘭さまに率いられる“どくろ組”とは!?
 ときに江戸南町奉行は、弘化二年(一八四五)三月に返り咲いた天下の名奉行とうわさも高い遠山左衛門尉景元であったが、この不敵なる一団の挑戦を左衛門は受けて起った ― ! 左衛門尉景元の隠密として働くものに、元女賊の十六夜(いざよい)お蓮と女形同心曽根俊之輔がいた!
 加賀候のお雪献上行事でにぎわう本郷の町で、行き倒れになっていたところを目明しの茗荷屋伝吉に救われた侍は、小日向台町の直参桐島伊織であった! が、不思議なことに、伊織は過去三年余の記憶をまったく喪失していた!?  ― 幕閣の上層部までも腐敗に陥れる恐怖の秘密を記す“血どくろ文”の争奪をめぐり善悪まんじと入り乱れる伝奇時代傑作編!


高木 彬光 (たかぎあきみつ)
「どくろ観音 ― 千両文七捕物帳」 (どくろかんのん−せんりょうぶんしちとりものちょう)
春陽文庫


*カバー装画(新装版)・堂昌一
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*300頁 / 発行 1998年(新装版)

*カバー文
 捕物帳小説の決定版! 巨匠高木彬光が贈る“千両文七捕物帳”シリーズ作!
 ある雨の夜、神田白壁町の長屋に住む捕物名人千両文七のもとに、一丁の駕籠が着いた! 駕籠の中からもれる女のうめき声に文七がのぞいてみると、妙齢の美女が後ろ手に縛り上げられていた! その髪にくくりつけられていたのは、大江戸を騒がす凶盗どくろ小僧からの挑戦状であった!? さらに、女の玉の肌には無惨にも“どくろ”の彫りものが……!?
 人形小町と評判の美女、日本橋大和屋長兵衛の娘お美和の玉の肌に刻まれた“どくろ”の刺青にまつわる謎に、千両文七は朱房の十手も颯傘と立ち向かった! (「どくろ観音」)
 読んで楽しい時代推理の傑作編「千両文七捕物帳」全十二話収載の豪華版!

*目次
天狗の仇討ち / 妖異雛人形 / 女天一坊 / 火炎太鼓 / 白鬼草紙 / 新牡丹燈籠記 / 怪談一つ家 / 荒寺の鬼 / 離魂病 / 首なし役者 / 娘将棋師 / どくろ観音


高木 彬光 (たかぎあきみつ)
「人斬り魔剣」 (ひときりまけん)
春陽文庫


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*228頁
*発行 昭和59年
*カバー装画・辰巳一平

*カバー文
  ― 命売り物、価面談! 物見高いは江戸の常のことばのとおり、“命を売る男”の出現に両国の盛り場は黒山の人だかり! 備州池田藩の浪人で、青貝進之丞と名のるその男の命を千両で買いたいと申し込んだのが、櫛巻き唐棧姿もあだっぽい自雷也お菊であった!
 両肌ぬいだ背中一面に、彩色も豊かな大蝦蟇の上に乗って妖術を使う自雷也の刺青(ほりもの)をもつお菊が、天涯孤独の素浪人青貝進之丞を買い込んでねらう目的ははたして何か……!?
 時に老中水野越前守の緊縮令きびしい世であったが、江戸の巷には怪盗自雷也小僧が跳梁していた! お菊に買われた青貝進之丞は、旗本屋敷へ忍び入った!?(第一話・女自雷也)
  ― 腐敗した世に背を向けた元池田藩浪人青貝進之丞の秘剣が冴える傑作シリーズ全七話!


高木 彬光 (たかぎあきみつ)
「風雲の旗」
(ふううんのはた)
春陽文庫



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*246頁
*発行 昭和61年
*装画・辰已一平

*カバー文
 時は戦国 ―― ここ九州阿蘇山をのぞむ山戸城の城主に、平家落ち武者の末裔で、白地に赤い日の丸の旗印をかかがる猛将山戸小平太と息子小太郎がいた! 家老村松兄弟は悪計をめぐらし、ついに城主小平太の命を奪った! そして、小太郎の身にも危機が迫る……!
 安徳天皇の裔を自称して雲取山に砦を構え、帝の座に野望を抱く山賊雲太郎に捕えられ、地下の水牢に押し込められた山戸小太郎の危急を救ってくれたのは美少女千菊であった! 
 怪力僧日念・千菊の後を追って小太郎もまた京へ……! 山賊雲太郎一味の謀計に対し、小太郎方には楠流兵学者楠正則、槍の達人早坂虎之助、剣投げの才蔵らが味方についた!
 ――“日の丸”の旗印の秘密をめぐる動乱のはてしなくつづく血湧き肉躍る戦国冒険物語! 


高木 彬光 (たかぎあきみつ)
「風来浪人(上下)」 (ふうらいろうにん)
春陽文庫




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*上250頁・下253頁
*発行 昭和61年
*カバー装画・辰已一平

*カバー文

根岸お行(ぎょう)の松あたりで激しい雷雨に遭った上野黒門町の目明し和泉屋清吉と子分の六助の両人は、薬種問屋の豪商千歳屋の別宅に雨を避けた! 別宅の前の小川を流れる一枚の紙片が清吉の目をひいたが、それには赤い絵の具で、紅蝙蝠の絵が描かれていた……!?
 千歳屋の主人庄右衛門を浅草花川戸の人入れ稼業の元締め相模屋吉兵衛との間に交わされていた話は、老中筆頭の田沼意次と縁続きの五千石の旗本榊原主膳の側妾(そばめ)に、千歳屋の娘お千代をさしだす話であった! お千代の恋人船越三之丞を別宅によびよせたが、別宅の用心棒を務める日野道場の桑原進之助に三之丞はその行く手を阻まれた! やむなく桑原にかすり傷を負わせた三之丞であったが、何者かが桑原の背中から胸を刺し通して桑原を殺した!?


“紅蝙蝠”の謎を追って活躍するは、風来山人こと平賀源内とその愛弟子の船越三之丞であった! 巨匠高木彬光が描く「風来浪人」の波乱万丈の物語は、読者の期待に応えるべく、満を持して後編のハイライト場面へと展開してゆく!
「紅蝙蝠を探索中、千歳屋庄右衛門が監禁されている場所を発見した……」と書かれた手紙を受け取った船越三之丞は榎屋敷へと直行した! その地下牢で千歳屋の死体を見出した!? 「わしは かいぞくのなかまではない……」云々と書き残された千歳屋の遺言であった!
三之丞は座敷に仕組まれていた落とし穴に不覚にも落ちこんでしまった! 危うし三之丞!
 一方、三之丞の恋人お千代も何者かの手でさらわれるという不運に見舞われてしまった!?


高木 彬光 (たかぎあきみつ)
「蛇神様」 (へびがみさま)
春陽文庫


*カバー装画・辰已一平
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*337頁
*発行 昭和62年

*カバー文
 江戸の夜を行く奇怪なきつね駕篭の行列! 蛇神さまがまき起こす動乱とは!? 颯爽と怪事件に立ち向かう北町奉行遠山左衛門尉景元! 巨匠高木彬光、渾身の力作伝奇時代長編!
 掏摸の妙見の清吉が怪しの侍からすりとった紙入れの中の文には“十五日夜、亀戸水神の森のあたりに手配いたすべく候…”と記されたきつね駕籠にまつわる不審な動きであった!
 女賊十六夜(いざよい)お蓮は、易者白雲斎の指示を仰ぐべく長屋に出向くと、隣りに住む若い浪人者五十嵐伊織も共にきつね駕籠の探索に立ち上がることになった!
 オランダ渡りの異国の笛の音色が鳴り響くと、蛇神さまの怪異が起こる!? からくり屋敷に秘められたおそるべき陰謀とは!? そして、動き回る蝋人形がもたらす謎とは……!?


高木 彬光 (たかぎあきみつ)
「魔剣青貝流」
(まけんあおがいりゅう)
春陽文庫



*装画・辰已一平
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*223頁 / 発行 昭和59年

*カバー文
 魔剣青貝流の達人、人呼んで“人斬り浪人”こと青貝進之丞の無類の活躍、さて今回は!?
 退屈の虫をもてあまして、あてもなく上野広小路をゆく大江戸無宿人、元備州池田藩浪人青貝進之丞を呼び止めたのは、売卜者(ばいぼくしゃ)天玉堂白蓮と名のるお高祖頭巾(おこぞずきん)の美女であった!
 その白蓮の卦は女難剣難にあらず、一国一藩の浮沈に係わる一大事の渦中にまき込まれるその奇怪な予言のとおり、進之丞は西国肥前小城藩をめぐる騒動にまき込まれていった!?
 すりの手を経て進之丞が入手した紫の袱紗包みの中に入っていた連判状こそ、藩の浮沈を秘めた密書であった!? 江戸家老村井源右衛門一派の凶刃が進之丞に迫る!(血の連判状)
 ―― 腐敗した世に背を向けた素浪人進之丞の魔剣が冴える快作シリーズ、全六話!

*目次
血の連判状
蛇面観音
緋牡丹くずれ
帯解け剣法
謎のどくろ頭巾
謎の虚無僧


高島 俊男 (たかしまとしお)
「水滸伝の世界」
(すいこでんのせかい)
ちくま文庫



*カバーデザイン・南伸坊
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*350頁 / 発行 2001年

*カバー文
豪傑108人が痛快にあばれまわるものがたり、水滸伝。
梁山泊の総大将がなんとも情けない男なのはなぜか。英雄は色を好むのか。みごとに描きわけられた殺人のタイプとは。さまざまな顔をもつ女傑の魅力は ―― 。
水滸伝のおもしろさ、それをめぐることがらの広さと深さへ誘う、希代の本読みによる案内書。

*目次
 まえがき / 一 豪傑たちのものがたり / 二 総大将宋江 / 三 副将盧俊義 / 四 英雄色を好む? / 五 人の殺しかたについて / 六 李俊のばあい / 七 女傑たち / 八 人を食った話 / 九 武松の十回 / 十 講釈から芝居まで / 十一 誰が水滸伝を書いたのか? / 十二 遼国征討 / 十三 一番いいテキスト / 十四 「天都外臣」とは誰ぞや? / 十五 水滸伝をチョン切った男 / 十六 中国で出ている水滸伝いろいろ / 十七 豪傑たちのアダ名 / あとがき / 文庫版あとがき


高野 澄 (たかのきよし)
「宣教師が見た織田信長」 (せんきょうしがみたおだのぶなが)
徳間文庫


*カバーデザイン・秋山法子
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*251頁 / 発行 1992年

*カバー文
一五六八年、織田信長は足利義昭を奉じて入洛、天下に王手をかけた。しかし翌年、義昭の宿舎・本圀寺が襲撃され、前途に不安を覚えた信長は二条城の建造にかかる。信長はそこで宣教師ルイス・フロイスと出会い、キリスト教の布教に力を貸した。揺らぎ始めた寺院勢力と対立させ、宗教全般を支配下におく政策だったのか ―― ? キリスト教世界の視点から、新しい信長像と日本像が浮かび上がる。書下し力作評論。

*目次
第一章
 第一節 ―― マラッカ・一五四八年
 第二節 ―― ザビエルと信長
 第三節 ―― 信長の前半生
第二章
 第一節 ―― イエズス会と信長
 第二節 ―― 岐阜で信長と会見
 第三節 ―― 本願寺と南蛮寺
 第四節 ―― 安土
 第五節 ―― ジュスト高山右近
 第六節 ―― 巡察師ヴァリニャーノ
 第七節 ―― 天正十年六月二日・本能寺
第三章
あとがき


高野 澄 (たかのきよし)
「伝 宮崎滔天 《日中の懸橋》」
 (でんみやざきとうてん)
徳間文庫



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*311頁
*発行 1990年
*カバーデザイン・秋山法子

*カバー文
自由民権運動のなかで育ち、転じてキリスト教徒となった宮崎滔天だが、やがて大陸雄飛の志を抱いて中国に渡り、清朝打倒のために働く革命家孫文の名を知った。折しも孫文は広州での蜂起に失敗して日本に亡命していた。帰国した滔天は、孫文と深く交わり、中国革命の援助に死力を尽くした。本書は、ロマンと義侠の志士・宮崎滔天の、無私無欲の人間像と中国革命の実情をあきらかにする躍動に満ちた史伝だ。


鷹羽 狩行 (たかばしゅぎょう)
「鷹羽狩行 自選三百句」
俳句文庫(春陽堂書店)



*装画・佐藤廣喜「ヒメリンゴ」
 装幀・相葉和子

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*202頁
*発行 平成五年

*目次
対談 わが俳句を語る 鷹羽狩行/村上護
T 誕生 遠岸 平岸
U 月歩抄 五行 六花
V 七草 八景 長城長江抄
W 第九 十友
わが師、わが結社 … 片山由美子
句集・著作一覧
鷹羽狩行略年譜
初句索引


高橋 治 (たかはしおさむ)
「青魚下魚安魚讃歌」
 (あおざかなげざかなやすざかなさんか)
朝日文庫



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*173頁
*発行 1995年
*カバー題字=坂野雄一 / カバー写真=米谷啓二郎 / カバー装幀=熊谷博人

*カバー文
安くて、美味しいイワシ、アジ、サバ……。下魚といわれる青魚に惚れて日本中を食べ歩き、漁師との出会いや民宿、料理屋で魚を味わう喜びを綴る。傑作料理など青魚の食べ方の秘伝をカラー写真とともに紹介。釣歴50年の著者ならではの「うんちく」の世界が展開される。名店ガイドも兼ねる。


高橋 治 (たかはしおさむ)
「蕪村春秋」
 (ぶそんしゅんじゅう)
朝日文庫



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*269頁
*発行 2001年
*カバー装幀=熊谷博人 / 題字=坂野雄一 / 挿画=蕪村筆「奥の細道図」松島(京都国立博物館蔵)

*カバー文
蕪村に狂う人、蕪村を知らずに終わる人。世の中には二種類の人間しかいない ―― 与謝蕪村の豊潤多彩な世界を大胆かつ華麗に読み解いた、著者念願にして会心の蕪村論。映像作家として培った斬新な視点と鋭い洞察力により、絵画的な蕪村の句が、いま動き始める。

*解説頁・尾形仂


高橋 克彦/杉浦 日向子 (たかはしかつひこ/すぎうらひなこ)
「その日ぐらし ― 江戸っ子人生のすすめ」
 (そのひぐらし)
PHP文庫



*装幀・亀海昌次
(画像はクリックで拡大します)


*208頁 / 発行 1994年

*カバー文
「持家なんぞけちくせえ」「米が切れたら稼ぎにいく」「江戸っ子気質は火事のせい」など、驚異の自由人・江戸人の生活と心意気を快活に解き明かす、異色の対談集。ローン知らずの“その日ぐらし”、“出世”なぞどこ吹く風…とお気楽・気ままな刹那主義は、世紀末の現代人へ贈る再生のメッセージである。さし絵も豊富に、推理作家と江戸研究家の二人が存分に語りつくす。

*目次
お江戸八百八町の心意気
八つぁん、熊さん、カカアの暮らし
住んでみりゃわかる江戸の快適
はからずも江戸っ子人生
人間死んじまっちゃあ遊べねえ
浮世絵師は人気商売
江戸とハイカラが生んだ新聞錦絵
見えない世界をなめちゃいけない
1999年、地球維新は来るか?


高橋 和巳 (たかはしかずみ)
「悲の器 ― 高橋和巳コレクション@」 (ひのうつわ)
河出文庫


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*549頁
*発行 1996年
*カバー装幀・杉浦康平+赤崎正一

*カバー文
没後25周年記念・高橋和巳文庫コレクション全10巻・第1弾!(監修=埴谷雄高・川西政明)
一九六二年、第1回文芸賞を受賞した若き著者のデビュー作。法学博士・大学教授の正木典膳は、家政婦から婚約不履行により告訴される……スキャンダル、周囲からの孤立、そして破滅。戦中・戦後の日本社会の変動と知識人の内的葛藤を重層的かつスリリングに描いた長篇傑作。

*目次
悲の器
同時代エッセイ 苦悩教の始祖 埴谷雄高
巻末エッセイ 面白くて壮絶で、そして愛しい 松本侑子


高橋 和巳 (たかはしかずみ)
「わが解体 ― 高橋和巳コレクションI」 (わがかいたい)
河出文庫


*カバー装幀・杉浦康平+赤崎正一
(画像はクリックで拡大します)

*250頁 / 発行 1997年

*カバー文
没後25周年記念・高橋和巳文庫コレクション全10巻・第10弾!(監修=埴谷雄高・川西政明)
私を支えるものは文学であり、その同じ文学が自己を告発する ―― 一九六〇年代末、戦後日本の曲がり角となった大学闘争の渦中にあって、その課題を一身に引受け、自己の在り方を追求した“わが内なる告発”の書! 戦後の文学・思想に鮮烈な足跡を残して逝った著者最後の評論。

*目次
わが解体
三度目の敗北 ―― 闘病の記
死者の視野にあるもの
内ゲバの論理はこえられるか
自己否定について
経験について
死について
同時代エッセイ 正体不明の新しさ 竹内好
巻末エッセイ 「あの時代」とその後の影 稲葉真弓


高橋 啓介 (たかはしけいすけ)
「珍本古書」
 (ちんぽんこしょ)
カラーブックス(保育社)



(画像はクリックで拡大します)

*151頁
*発行 昭和53年

*「はじめに」より
本書では、その美しい本を主体に、稀覯本、従って珍しい本を、でき得る限り数多く紹介することを主眼として、古典から現在にいたる各種の珍本を集めて書影にしました。


高橋 源一郎 (たかはしげんいちろう)
「性交と恋愛にまつわるいくつかの物語」
(せいこうとれんあいにまつわるいくつかのものがたり)
朝日文庫


*カバー装幀=菊地信義
 カバー装画=しりあがり寿
(画像はクリックで拡大します)


*280頁 / 発行 2010年

*カバー文
日本一「もてない男」は、時には有名大学を、時にはスターになることを目指し、女にもてる道を模索する。そして「JJ」をこよなく愛し、性交経験3回の「もてない女」と出会ってしまう。ふたりの欲望の果てに何がある? 性交についてぐるぐる考えてしまうユーモアたっぷりの物語。

*目次
キムラサクヤの「秘かな欲望」、マツシマナナヨの「秘かな願望」
唯物論者の恋
ウィンドウズ
小さな恋のメロディ
宿題


高橋 源一郎 (たかはしげんいちろう)
「文学なんかこわくない」
(ぶんがくなんかこわくない)
朝日文庫



*カバー装幀・坂川事務所
(画像はクリックで拡大します)


*247頁 / 発行 2001年

*カバー文
あるときは「オウム」の教えを喝破し、日記文学を覗き見する。またあるときは恐怖の「実篤ウィルス」に対峙し、『失楽園』殺人事件の犯人をつきとめる。そしてついに「文学とは何か」の大命題に挑むときがきた! 文学探偵タカハシさんが、「現代・日本・文学」を徹底推理する入魂の文学論。

*目次
タカハシさん、「オウム」を読む
『恋愛太平記』はバカでも読めるか?
タカハシさん、日記を読む(書く)
(こんな作家でも)生きていてもいいですか
愛の学校 アダルトヴィデオを読む
ニッポン、チャチャチャ
タカハシさん、『ゴーストバスターズ』について高橋さんと語り合う
文学探偵タカハシさん、『失楽園』殺人事件の謎を解く
文学の向う側 T
文学の向う側 U
 あとがき
 解説 大塚英志


高橋 順子 (たかはしじゅんこ)
「高橋順子詩集」
(たかはしじゅんこししゅう)
芸林21世紀文庫



*表紙装画・新井深
(画像はクリックで拡大します)

*128頁 / 発行 2002年

*目次

海まで

花まいらせず
幸福な葉っぱ
普通の女
海の少女
水を編む人
時の雨
貧乏な椅子

閉ざされない世界 木坂 涼



高橋 鐵 (たかはしてつ)
「あるす・あまとりあ ― 性交態位六十二型の分析」
河出文庫 ― 高橋鐵コレクション



*カバー装幀・高麗隆彦
(画像はクリックで拡大します)

*261頁 / 発行 1993年

*カバー文
この本は他人にお貸しになってはいけません!! あなたの御手許には再びもどらないでしょう ― 昭和24年、本書刊行の際に著者自身が作ったオビのコピーである。戦後はじめて、日本人男女のセックスを、心理的、肉体的、技術的に余すところなく分析解明し、著者の地位を確立した超ベストセラー。ヴェルデ『完全なる結婚』、謝国権『性生活の知恵』と並ぶ性の伝道書。

*目次
まえがき
序文
第一章 性の喜びとは何か
 1 心理的な喜び ― 接触の喜び・皮膚愛
 2 闘争する喜び ― からむ心理・抱きしめる心理・息苦しさの魅力
 3 吸収する喜び ― 女性器と精液・男性器羨望・男性の心理的摂取・眼でみる喜び
 4 あたえあう喜び ― 精液とパ氏腺液・膣分泌液・子宮頚管腺液・含蓄ある性交
 5 淫虐の喜び ― 男根嵌入と愛咬・獣としての汚れ・破戒する興奮
 6 退行の喜び ― 原始人の本能・胎内(子宮)へ入る幻想・体温と性の湿潤・コイツス後の快眠
 7 人生の喜び ― 快感曲線・緊張と弛緩
第二章 態位とは何か
 1 性の民俗差を埋める ― 性器の計測値・日本人(♂)の亀頭・日本人(♀)の小陰唇・性交と感受性
 2 性の個人差を埋める
 3 境遇・性格の個人差を埋める ― 異性親との関係・男根羨望と去勢心理・幼時外傷(口唇・尿道・肛門・その他)性度・自己愛と同性愛・性にたいする態度
 4 接触部位に変化をもたせる
 5 視覚による「喜びを得る」
 6 テンポやリズムと運動を効果的にする
第三章 態位をどう使うか
 はじめに ― 分類のしかた
  男上位と女上位
 1 前立位
  (1)凭立位 / (2)脚揚位 / (3)懸縋位
 2 背立位
  (4)脚揚背立位 / (5)四肢位 / (6)床上床下背立位
 3 前座位
  (7)椅座位 / (8)膝座位 / (9)脚伸座位 / (10)胡座位 / (11)女跨位 / (12)脚揚座位 / (13)折衷前座位 / (14)半座位
 4 背座位
  (15)椅座背位 / (16)膝座背位 / (17)男反背位 / (18)女俯背位 / (19)女跨背位 / (20)折衷背位
 5 女上前位
  (21)女上膝位 / (22)女上跨位 / (23)女上伸位 / (24)折衷女上前位
 6 女上背位
  (25)女上背膝位 / (26)女上背跨位 / (27)女上背伸位 / (28)双仰臥位 / (29)折衷女上背位
 7 男上前位
  (30)開股位 / (31)膝高位 / (32)屈曲位 / (33)男踞位 / (34)纏絡位 / (35)女下位 / (36)双伸位 / (37)男掌位 / (38)抱上位 / (39)折衷男上前位 / (40)互脚男上前位 / (41)床上床下男上前位
 8 男上背位
  (42)腹臥位 / (43)膝肘背位 / (44)女掌位 / (45)閉股位 / (46)折衷男上背位 / (47)互脚男上背位
 9 前臥位
  (48)前側位 / (49)纏絡前臥位 / (50)反臥位 / (51)間隔位
 10 背臥位
  (52)背側位 / (53)間隔背側位 / (54)女仰位
 11 斜横位
  (55)斜横女上位 / (56)斜横男上位 / (57)男側位 / (58)床上床下斜横位 / (59)女斜位
 12 逆角位
  (60)逆角女上位 / (61)逆角男上位 / (62)逆角側臥位
 付 13 曲技的態位
あとがき
献辞 アルフレッド・キンゼイ先生へ
『あるす・あまとりあ』の意義 鈴木敏文


高橋 鐵 (たかはしてつ)
「浮世絵 ― その秘められた一面」
 (うきよえ)
河出文庫 ― 高橋鐵コレクション



*カバー装幀・高麗隆彦
(画像はクリックで拡大します)

*229頁 / 発行 1991年

*カバー文
春画こそは浮世絵の中で、もっとも正確に庶民のバイタリティを伝えている ― 現代セクソロジーの最大の先駆者である著者が、最晩年に発表した不朽の名著。初期肉筆浮世絵から師宣・祐信・政信・春信・湖龍斎・清長・歌麿・北斎・英泉そして歌川派にいたる滔々たる流れを、豊富なカラー絵図で鮮やかに解き明かし浮世絵春画の世界史的意義を甦らせる。注目の高橋鉄文庫コレクション第2弾!

*目次
はじめに ― なぜ、私はこの本を書いたか
1 初期の浮世絵 ― 素っ裸な庶民精神の結晶
2 菱川師宣 ― 浮世絵を庶民の手に解放したアイデアマン
3 西川祐信と奥村政信 ― 無限に広がる題材とテーマ
4 鈴木春信 ― 夢の創造者
5 湖龍斎、春章、重政 ― 夢の世界から、精密な現実描写へ
6 鳥居清長 ― 豊満な人体美の誕生
7 喜多川歌麿 ― マザー・コンプレックスと自己愛の結晶
8 葛飾北斎 ― 自己革命の芸術家
9 渓斎英泉 ― 凄艶な江戸のビーナスの創造
10 歌川派―幕末の世相を描いた豊国・国貞・国芳
むすびに
浮世絵師生没年表


高橋 鐵 (たかはしてつ)
「えろす福音書」 (えろすふくいんしょ)
河出文庫 ― 高橋鐵コレクション


*カバー装幀・高麗隆彦
(画像はクリックで拡大します)

*348頁 / 発行 1994年

*カバー文
愛と性の真実と至福を、生涯をかけて説き続けた、戦後最大のセクソロジストが、心魂を傾け書きあげたエロスの教科書 ―― 。男女の肉体構造の相違、歴史的社会的差異、そこから生まれる心理的葛藤、自慰と交悦の違い、初体験のさまざまな課題、性の真の悦びと挫折の問題など……、名著『あるす・あまとりあ』の姉妹篇として、性愛の全領域を精神的=肉体的に解明した力作

*目次
序章 世界の聖典に現れたエロスの福音
第一章 自慰と交悦(コイツス)はどう違うか
第二章 正しいコイツス道 ―― 性交教育と性交倫理
第三章 性生活(初交)へ入る際の戒め
第四章 「密入(ミツチリ)性交」の奨め
第五章 極致性感(アクメ)の観察鑑定
第六章 コイツス(交悦)の心理性 ―― ヴェルデ学説はなぜ「不完全」か
第七章 性器の心理学 ―― 性器に集まる本能感情
第八章 コイツス・アクメによる無意識満足 ―― 人はなぜ肉交へ進むか?
第九章 性的不満から惹起する個人的・社会的大害
名著『あるす・あまとりあ』の兄貴格 鈴木敏文


高橋 鐵 (たかはしてつ)
「日本の神話 ― 性のユートピアを求めて」 (にほんのしんわ)
河出文庫 ― 高橋鐵コレクション


*カバー装幀・高麗隆彦
(画像はクリックで拡大します)

*208頁 / 発行 1991年

*カバー文
古事紀・日本書記が伝える日本の神話が私たちに語りかけるものは果して何か? イザナギ・イザナミの国生み、天の岩戸、ヤマタの大蛇、イナバの白兎、天孫降臨、海幸・山幸など、誰もが知っている神話を民俗学的・精神分析学的に捉えなおし、その奥底に秘められた日本人の大らかで豊饒な性意識を解き放った画期的な名著。戦後セクソロジーの先駆者として生涯を貫いた著者の文庫コレクション第1弾!

*目次
まえがき
はじめに ― なぜ、神話のベールを剥ぐか
1 オノゴロ島 ― はじめ女性が上だった
2 ヨミの国 ― 屍姦の願望
3 アマテラスとスサノオ ― 姉弟婚とその破局
4 天の岩戸 ― 女性器崇拝の心理
5 ヤマタの大蛇 ― 古代の略奪・輪姦事件
6 イナバの白兎 ― 古代の人口くらべ
7 オオクニヌシ ― さまざまな結婚のしかた
8 天孫降臨 ― 女が先頭に立った時代
9 コノハナサクヤ姫 ― 日本人起源論を解くカギ
10 海幸・山幸 ― 性のユートピアを求めて
むすびに ― 日本の神話の特徴
神々の系譜
参考文献
性科学のパイオニア 高橋鐵 石川弘義


高峰 秀子 (たかみねひでこ)
「人情話 松太郎」
 (にんじょうばなし まつたろう)
ちくま文庫



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*197頁
*発行 1990年
*カバー・デザイン 安野光雅

*カバー文
「私は、五歳にもならぬ子供のころから映画界の人込みの中で育ったから、人を見る目だけは相当なすれっからしである。自分の目でシカと見た人の他は信用しない。女優という職業柄、いわゆるお偉いさんや有名人にはずいぶんと会ったけれど、川口先生のように自分に真ッ正直で気ッ風がよく、そのくせホロホロと涙もろいという、まるで『江戸ッ子』を絵に描いたようなお方は、あとにもさきにもただ一人である。」(本文より)
「鶴八鶴次郎」「明治一代女」で庶民の心をつかんだ江戸っ子作家・川口松太郎との絶妙なやりとりで綴る人間ドラマ。

*解説頁・中島誠之助


高山 豊治編 (たかやまとよじ)
「ブリキのおもちゃ博物館」〈1〜3〉
京都書院アーツコレクション



*カバー図版〈1〉TETSUJIN 28-GOU (C)HIKARI PRODUCTION

*カバー図版〈2〉MERCEDES VENTS (C)TEZUKA PRODUCTION

*カバー図版〈3〉KAUU BOOSUKA (C)TSUBURAYA PRODUCTION
(画像はクリックで拡大します)


*〈1〉251頁・〈2〉251頁・〈3〉253頁
*発行 1997年

*紹介文
現代人に静かなブームをまきおこしているブリキのおもちゃ。昭和30年代の華やかな文化の一面を端的に示す精巧なメカニズムとカラフルなデザインは、我々を30年代の世界へと引きもどしてくれる。


高見 順著・中村 真一郎編 (たかみじゅん・なかむらしんいちろう)
「文壇日記」 (ぶんだんにっき)
同時代ライブラリー(岩波書店)


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*298頁・文庫本
*発行 1991年
*カバー・写真 オノデラユキ / カバー・デザイン 鶴見明彦

*カバー文
昭和三五年二月一日、高見順はほぼ十年ぶりに日記の筆をとった。安保条約問題にはじまる激動の世相を背景に、昭和史を題材とした大作『いやな感じ』『激流』執筆のかたわら、近代文学館建設に奔走する姿は最後の文士といわれた高見の思索と行動を浮彫りにする。発病直前の昭和三八年十月迄を収録する。

*解説頁・中村真一郎


高見澤 潤子 (たかみざわじゅんこ)
「のらくろ ひとりぼっち ― 夫・田河水泡と共に歩んで」
光人社NF文庫



*カバー絵・田河水泡
(画像はクリックで拡大します)

*219頁 / 発行 1996年

*カバー文
漫画『のらくろ』の誕生から六十年 ―― 日本漫画の王者・田河水泡先生の妻が、笑いとペーソスと味わい深いゆたかな人生を綴る感動のエッセイ。のらくろ先生と私、そして「サザエさん」の長谷川町子氏ほかのお弟子さんたちとのふれ合いなど、昭和の世相を背景にして流麗な筆致で描いた話題のライフ・ストーリー。

*目次
第一章 人間
 1 人間のゆたかさ / 2 俺のこと / 3 童心 / 4 真っ赤な羽二重布団 / 5 冬をすぎてきた人 / 6 「のらくろ」のユーモア / 7 労働時代 / 8 若い話
第二章 若いころ
 1 凱旋マーチ / 2 宵待ち草 / 3 おたまじゃくし / 4 カモフラージュの家 / 5 テニスとダンス / 6 出奔と同時に / 7 金のかからない出発
第三章 仕事
 1 差し押さえ / 2 家探し / 3 チェロのこと / 4 偉いお弟子さんたち(一) / 5 偉いお弟子さんたち(二)
第四章 拠りどころ
 1 神否定から / 2 谷底におちても / 3 ピー公のこと / 4 ほてい草
第五章 若い心
 1 どっこい生きてる / 2 リバイバル / 3 色紙の値うち / 4 束縛と自由 / 5 環境の創造
 あとがき
 文庫版のあとがき


滝口 康彦 (たきぐちやすひこ)
「天目山に桜散る」
 (てんもくざんにさくらちる)
PHP文庫



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*268頁
*発行 1989年
*イラストレーション・西のぼる

滝田 ゆう (たきたゆう)
「昭和夢草紙」
 (しょうわゆめぞうし)
ちくま文庫



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*418頁
*発行 1993年
*カバー・滝田ゆう

*紹介文
少年の頃、夢中で駆けまわった裏町裏通り、横丁や小路。ベーゴマやちゃんばらに明けくれた。しかし、そこは玉の井、大人の町、ちらりちらりと大人の世界がかいま見える。その町も今はなく、ただただ夢、幻として想うばかり…。少年時代に育った懐しい町を絵とエッセイで描き出す。


武田 鏡村 (たけだきょうそん)
「大いなる謎・織田信長」 (おおいなるなぞ・おだのぶなが)
PHP文庫


*装丁・多田和博
(画像はクリックで拡大します)

*397頁 / 発行 2002年

*カバー文
天下布武を目指し、抜群の才覚で戦国を席巻した織田信長。だが、戦国随一の実力者でありながら、出生から本能寺の最期に至るまで、その人物像は、いまだ多くの謎に満ちている。本書は信長の幼少から晩年までの言動、合戦時の戦略・戦術、さらには天皇・宗教との対峙、天下統一構想の全貌など様々な観点から、“大うつけ”と蔑まれ“魔王”と恐れられた男の正体を徹底検証する。

*目次
 まえがき
第一章 戦略児の実像 ― 織田三代の野望と戦略
第二章 布陣の鉄則 ― 若き信長の謎と桶狭間の合戦の真相
第三章 同盟の実体 ― 「天下布武」に託された野望と謎
第四章 権力の構造 ― 天皇と将軍 伝統に挑んだ信長の戦略
第五章 勝利の方程式 ― 信長の神への道は“土着信仰”ではじまった!
第六章 収攬の図式 ― 安土城にみる信長の天下支配の思想


竹田 青嗣 (たけだせいじ)
「意味とエロス ― 欲望論の現象学」
(いみとえろす)
ちくま学芸文庫


(画像はクリックで拡大します)

*329頁
*発行 1993年
*カバーデザイン・間村俊一/カバー写真・林朋彦

*カバー文
現象学こそがわれわれがとりうるもっともラディカルな哲学的態度であり、そして、その可能性をさらに推し進めることのなかにこそ、現代思想の混迷を突破する道がある! 著者の哲学的デビューの書であり、その原点をいまもくっきりと指し示す本書は、読者に哲学することの意義と歓びを感じさせずにはおかない。

*目次
T 意味とエロス ―― 欲望論の現象学
 @ 存在と意味の問い
 A 欲望論の現象学
U 世界認識のパラドックス
  〈差延〉と〈根源〉
V 実存の根底
  超越としての〈外部〉
  読みびと知らずのバルト
  反=形而上学の源流

「あとがき」にかえて ―― 現象学的思考について
初出一覧
文庫版あとがき
文庫版解説(西研)


竹中 労 (たけなかろう)
「聞書アラカン一代鞍馬天狗のおじさんは」
 (ききがきあらかんいちだい)
徳間文庫


*カバー・イラスト 竹中英太郎
(画像はクリックで拡大します)

*411頁 / 発行 1985年

*カバー文
昭和二年、京都マキノ映画で、アラカンの鞍馬天狗はスタートした。それは同時に我らが大スター“アラカン”の誕生であった。翌三年、嵐寛寿郎はプロダクションを設立。だが、たちまちにして借金の山。この後、アラカンは終生、金には苦労する。それも活動写真を撮りたい一心からであった。 熱烈なアラカンファンでもある著者が、“鞍馬天狗のおじさん”にスポットをあてて綴るユニークな日本映画史。

*目次
序章 嵐寛寿郎の他に神はなかった
 嵐寛寿郎の他に神はなかった
 聞書・1 生い立ちの記
第1部 ああ、サイレント時代
 聞書・2 天狗、売り出す
 聞書・3 山中貞雄のこと
 聞書・4 さらば無声映画
レポート・1 マキノ・東亜・寛プロ
第2部 雲の上から地の涯てへ
 聞書・5 かくて、神風は吹かず
 聞書・6 戦争あきまへん
 聞書・7 女難・剣難の巻
レポート・2 日活〜三社統合・敗戦
第3部 化天の中をくらべれば
 聞書・8 あらかん天皇記
 聞書・9 老兵・路頭に迷うの巻
 聞書・10 君知るや南大東島
総括・A かえりみれば半世紀
 聞書・11 老いらくの章
総括・B 嵐寛寿郎名作劇場 ― サイレント篇
 初刊本あとがき・ファンの皆さんに
 解説 井家上隆幸

*写真提供・東映太秦映画村資料部


竹本 健治 (たけもとけんじ)
「囲碁殺人事件」
 (いごさつじんじけん)
河出文庫



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*244頁
*発行 昭和60年
*カバー装幀・菊地信義 / カバー原画・間村俊一

*カバー文
〈碁の鬼〉と怖れられる槇野九段が、首を切り取られた屍体となって発見された! 殺人を予告していた、謎の詰碁“珍瓏”。事件に挑む三人 ― 知能指数208・囲碁の天才少年とミステリーマニアの姉、その恋人の大脳生理学者の推理の行方は……坂田栄男九段から「詰碁の仕掛けも面白く、囲碁ファンもぜひ挑戦してほしい」と絶賛された、本格探偵小説の知的魅力にあふれる、超大型新鋭の長篇推理傑作

*解説頁・中井英夫


多勢 尚一郎 (たせしょういちろう)
「若獅子一刀流」 
(わかじしいっとうりゅう)
春陽文庫



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*255頁
*発行 昭和53年
*カバー装画・成瀬数富

*カバー文
 遠州三保の松原からブラリと江戸の町へやってきた旅侍。さっそうたる若者の名を羽衣舞太郎という! 品川宿の街道筋で花川戸の山甚一家のやくざたちに苦しめられていた子どもを舞太郎は救ってやった。その場をながめていた与七という男と舞太郎は知り合った。
 羽衣舞太郎こと笠晴太郎(りゅうせいたろう)は、伊豆韮山代官江川坦庵(たんあん)の門下生であった。江戸の町に姿を現した晴太郎が、羽衣舞太郎の仮名のもとに探索せんとするものは何であったか!?
 舞太郎を両国米沢町の踊りの師匠西川流扇次(せんじ)の家に案内した与七と、扇次ことおせんは兄妹であった。美女おせん、越後屋のお竜、唐津屋の娘お糸らと知り合った舞太郎は!? 一方、虚無浪人大倉蔵人(くらんど)とともに山甚一家と対立する舞太郎の行くてには!?――時代長編痛快作!


多田 敏捷編 (ただ としかつ)
「駄菓子屋のおもちゃ」
 (だがしやのおもちゃ)
TOYS SOLD IN CHEAP SWEET SHOPS/おもちゃ博物館 THE TOY MUSEUM
京都書院アーツコレクション


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*255頁
*発行 1997年
*カバー・表紙デザイン〈京都書院装幀室〉

*紹介文
昭和初期の露天商が所持していた縁日用の玩具が入った11段の木箱とその中身を紹介。又、駄菓子屋で売られていた玩具も収録する。1992年刊「おもちゃ博物館」20、21を再構成したもの。


多田 敏捷編 (ただとしかつ)
「人形 うつし絵・着せかえ・ぬり絵」 (にんぎょう)
京都書院アーツコレクション


(画像はクリックで拡大します)

*255頁
*発行 1997年
*カバー・表紙デザイン 京都書院装幀室

*紹介文
いつの世でも、少女たちに愛されてきた人形。うつし絵、ぬり絵の中の人形や、着せかえ人形など、江戸から現代までの人形たちを写真で紹介。1992年刊「おもちゃ博物館」14,15をもとに再構成したもの。


多田 敏捷編 (ただ としかつ)
「ブリキのおもちゃ おもちゃ博物館」
京都書院アーツコレクション



(画像はクリックで拡大します)

*255頁
*発行 1997年
*カバー・表紙デザイン〈京都書院装幀室〉

*紹介文
独特の魅力をもち、現代の若者にも人気のブリキ玩具を、江戸時代後期~昭和戦後まで、年代順にカラーで収める。1992年刊「おもちゃ博物館」1、2をもとに再構成したもの。


多田 道太郎著・小沢 信男編 (ただみちたろう・おざわのぶお)
「多田道太郎句集」 (ただみちたろうくしゅう)
芸林21世紀文庫(芸林書房)


*表紙装画・池田満寿夫
(画像はクリックで拡大します)


*128頁/発行 2002年

*目次
俳句 多田道太郎(俳号 道草)
『さくら鍋』より
 初心十六句
 続初心十三句
 嫁が君
 余白句会
『さくら鍋』以後
随筆 多田知恵子
『さくら鍋』より
 高齢期を生きる
 らーじ・みゅーるより
文音歌仙
「行き当たりばったり」三吟
多田道太郎・藤田省三・小沢信男
さよなら謠子
多田道太郎さんの肖像 辻征夫
 学問の道草
 六地蔵のうどん屋
解説 初心の戯れ、そして…… 小沢信男


立原 道造=著 小海 永二=編 葉 祥明=絵 (たちはらみちぞう/こかいえいじ/ようしょうめい)
「立原道造詩集 夢みたものは……」 
(たちはらみちぞうししゅう ゆめみたものは)
サンリオ


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*46頁
*発行 1980年
*文庫本


辰濃 和男 (たつのかずお)
「私の好きな悪字」
(わたしのすきなあくじ)
岩波現代文庫



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*253頁 / 発行 2002年

*カバー文
粗雑・雑音の「雑」は嫌われるが、雑木林・雑貨屋・雑記帳には、なつかしい味がある。雑・懶・迷・忘・愚・落・老・無など歓迎されない漢字を著者は「悪字」と名付け、弁護にあたる.悪字のもつ捨て難い味や愛すべき本質を探り、時代に流されないやわらかな生き方を指南する珠玉のエッセイ集。『漢字の楽しみ方 ― 悪字の数々を弁護する』を改題。

*目次
 まえがき ― 文庫版に寄せて
雑 ― その強さ、おもしろさ
懶 ― ただボーッと生きる
迷 ― 迷うことで自分を鍛える
隠 ― のびやかな時間の中で
傷 ― こころがうつろでなくなる時
坐 ― 土の上にすわるふたりとは
忘 ― もの忘れ、上には上が…
愚 ― 「人間の愛すべき本質」
泥 ― 文明を育てた水と土
闇 ― 宇宙の主役、暮らしの基本
落 ― いのちの源になる落ち葉
凡 ― 世の中を支えているもの
閑 ― やわらかな空間と時間
裏 ― 何かが隠されている気配
枯 ― ものごとの始まり
狼 ― 残忍な殺し屋?
果 ― 夏の果て、いくさの果て
捨 ― 己の執着心を断つ
老 ― 本当に醜いのか
崩 ― 崩す、崩れる、崩される
鈍 ― ゆっくりと、たゆまずに歩く
埋 ― 見えない部分に思いを
混 ― 調和することの意味
駄 ― 輝いて見える無駄な日々
遊 ― 沖縄では暮らしの核
吝 ― シミッタレは時代の精神
素 ― 簡素、質朴ゆえのゆたかさ
蛮 ― 「野蛮人」ゴーギャンの生き方
無 ― 「貧乏したけりゃあ腕を磨け」
柔 ― いちばん大切なもの
 あとがき
 解説(森本哲郎)


辰野 隆 (たつのゆたか)
「フランス革命夜話」 (ふらんすかくめいやわ)
福武文庫


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*196頁 / 発行 1989年

*カバー文
「仏蘭西語は一語も解し得なかったが、辰野隆先生の講義が聞きたかったので、東京帝大仏文科に入学した」と太宰治に書かしめたほどの話術・座談の名手の筆が冴えわたる。フランス革命に材をとったエッセイ2篇(「革命夜話」「鬼才ボーマルシェ」)と翻訳1篇(「敗北者の運命」)を収める。

*目次
革命夜話
 革命問答 / ロベスピエール / シャルロット・コルデー / オーム(鸚鵡)は語る / ロベスピエールの死 / 断頭史サンソン / ルイ十六世の最期 / 結語(老若問答)

鬼才ボーマルシェ
 ――「泣くが厭さに笑い候」……理髪師フィガロ

敗北者の運命
 前哨戦 / 熱月九日(ル・ヌフ・テルミドール) ―― 一七九四年七月二十七日 ―― / 劇の大詰

  解説 佐藤朔


田中 健監修・林 宏樹,二重作 曄撮影 (たなかけん・はやしひろき・ふたえさくあきら)
「オルゴール 聴いてみたいアンティークの音色」
京都書院アーツコレクション



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*255頁 / 発行 1998年

*紹介文
シリンダー式・ディスク式・バレル式・からくり仕掛けなどの様式に分けて、聴いてみたいアンティークのオルゴールの数々を美しいカラー写真で紹介。巻末にオルゴールの歴史解説や年表も付す。

*目次
 図版
シリンダー式オルゴール
ディスク式オルゴール
バレル式オルゴール
オートマタ(からくり仕掛け)のオルゴール
風変わりなオルゴール
 解説
オルゴールの歴史
バレル式自動演奏楽器の歴史
オートマタの魅力
さまざまなオルゴール
オルゴールとの出逢い
自動演奏楽器の修復の楽しみ
オルゴールとのつきあい方
おもなメーカー・製作者プロフィール
オルゴール・メーカーの商標
オルゴールの歴史年表
主要オルゴール・メーカー・製作社一覧
参考文献
あとがき


田中 小実昌 (たなかこみまさ)
「自動巻時計の一日」
(じどうまきどけいのいちにち)
河出文庫



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*233頁
*発行 2004年
*カバー装画・小田扉 / カバー装幀・鷹嘴麻衣子

*カバー文
「どんなに、おれのまわりを見まわしても、見なれたものばかりだ」。米軍基地の化学研究所に勤める男が、朝起きてから夜寝るまでのことを書き出してみようと思い立つ。家での朝食、通勤風景、米兵たちとのやりとり、時間を盗んで翻訳している小説……何のへんてつもない日常の出来事が一体となって、類例のない小説が誕生した! 解説・佐々木正人


田中 小実昌・大庭 萱朗編 (たなかこみまさ・おおばかやあき)
「田中小実昌エッセイ・コレクション(4)おんな」
(たなかこみまさえっせいこれくしょん)
ちくま文庫


*カバーデザイン・南伸坊
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*340頁 / 発行 2003年

*カバー文
戦争が終わって東大に復学した田中小実昌が飛ひ込んだのはストリップの世界でした。渋谷の劇場、東京フォリーズのストリッパーや、新宿ゴールデン街で出会うちょっと不思議な女性たちなど、オンナたちのココロやカラダにコミさんはいつも翻弄されっぱなし!でも何だか楽しそう?好評にお応えして、田中小実昌エッセイ・コレクション、いよいよ第2期刊行開始!

*目次
第一章 ストリッパーの素敵な世界
ただいまヌード特売中 / 口説きのテクニック / ストリッパーの朝 / パンティかかえてゴ出勤 / ヌード・ダンサーの楽屋裏 / 裸のばらんすシート / ヒツジのバサ打ち / ヒロシマ弁の踊子 / おヘソのゴマとり / あけみの生いたち / ドサ廻り役者 / 女が着物を脱ぐ時 / 関西ストリップの楽屋裏 ―― 舞台で見られない部分を探求 / ジプシー・ローズをしのぶ / グラインドの女王 / 酒が好きだったローズ / ハンド・バッグの中 / 酒神と心中 / ストリップ用語私史

第二章 ぼくが出会ったオンナたち
乳房のつめたい女 / おしめり危険地帯 / いたこのいたマン / 続・いたこのいたマン / 易者と娼婦 / あのスージイ / 青線・赤線 / グレース / 鍵のない部屋 / またもN・G / こまったな / 処女の開通式 / 男と女、どちらがアレを好きか? / 体が大きい女は感じてくるのもゆっくりか? / 若い女の子のつるりと剥けた裸身の味は…… / セックスにマメな女の構造は? / こんな女のコには思わずタメ息が出てしまう / 女の部分、母親の部分 / わが底なし女たち(ボトムレス・ガールズ) / 川っぷちの恋 ―― 浜松の女 / 披露宴に来た女 / 男三人が惚れた女 / シャシンの撮影

第三章 オンナとオトコのいる暮らし
はめまらのこと / わがチン友のプライバシー / 池内淳子様 / アイ・ラヴ・ユー、ベービィ / わがココロの妻 / 実際なんて……
出典 / 解説 ―― 岩井志麻子


田中 小実昌・大庭 萱朗編 (たなかこみまさ・おおばかやあき)
「田中小実昌エッセイ・コレクション(6)自伝」
(たなかこみまさえっせいこれくしょん)
ちくま文庫


*カバーデザイン・南伸坊
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*343頁 / 発行 2003年

*カバー文
エッセイ・コレクションのしめくくりは「自伝」。呉で過ごした少年時代に始まり、戦争での苛酷な体験、終戦後のストリップ劇場での裏方仕事、それからテキヤの子分になって全国を回り、もぐりこんだ横田基地で米兵たちとおしゃべりしながら翻訳に手を染め、そして……。さまざまなキャリアを経ても、ちっとも変わらないコミさんの視線の妙をお楽しみください!

*目次
「なまけ者」の価値ある生涯
T
大正14年… / 昭和12年… / 昭和17年… / 昭和19年…
U
こわかった看護婦 / 地獄船の隔離病室 / コレラ患者も楽し / 炊事係りに魅力 / なにかが狂ってた? / 男と寝ない“踊り子” / 懐かしの「額縁ショウ」 / ストリップと影絵 / 人生はつねに“断絶” / オッパイの神様 / 黒いうねりの客 / ハダカさんの花笠 / 大尉のセックス音
V
バスボーイ / エントツ掃除 / 張っちゃいけない親父の頭 / イージイ・ヤクザ / 乞食からもらったオニギリ / 高市(たかまち)まわり / かけだしのテキヤのころ / ヒツジのバサ打 / 横田基地のバンブダンプ / 失業保険大好き / 不動産屋、そして医学研究所 / もう老後

出典 / 解説 ―― 鶴見俊輔


田中 小実昌 (たなかこみまさ)
「香具師の旅」
(やしのたび)
河出文庫


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*265頁 / 発行 2004年
*カバー装画・小田扉 / カバー装幀・鷹嘴麻衣子 / フォーマット・粟津潔

*カバー文
復員後、戦災孤児を集めて暮らし始めた浪曲師朝日丸。パンパン狩りを逃れて地下室に逃げ込んできた耳の不自由な女の子、ミミ。戦後の動乱期にめぐりあったちょっと不思議な人びとのちょっと不思議な生き方を、コミさんならではの語り口で描き出す傑作短篇集、遂に初文庫化! 第八一回直木賞受賞作「浪曲師朝日丸の話」「ミミのこと」を収録。

*目次
浪曲師朝日丸の話
ミミのこと
香具師の旅
母娘(ははこ)流れ唄
鮟鱇(あんこう)の足
味噌汁に砂糖
解説 井口時男



田中 長徳 (たなかちょうとく)
「カメラ 悪魔の辞典 マニアの目は節穴?」 (かめらあくまのじてん)
知恵の森文庫(光文社)


*カバーデザイン・鈴木一誌
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*395頁 / 発行 2003年

*カバー文
 名機・銘機・迷機がずらり500あまり、勢ぞろい。さらに、写真一般に関する項目も300収録。「二流の機能のくせに、価格だけは一流のカメラとは?」「こんな前近代的カメラで、ちゃんと写るのか?」「高校の写真部とは、最も有害な写真結社か?」など、すべてのカメラ中毒者におくるシニカルで“猛毒”を含んだ写真百科。

*目次
まえがき ―― 「カメラ 悪魔の辞典」 日本語版発行にあたって
  … 「カメラジャーナル」編集長中川右介
カメラ人名辞典
カメラとレンズにまつわる言葉
カメラと写真の世界をめぐる言葉
カメラの購入に関する用語
撮影と現像、プリントについての用語
写真についての言葉
写真家人物辞典
写真用品
あとがき
解説 ―― 超徳用カメラ言語サービス 赤瀬川原平


田中 長徳 (たなかちょうとく)
「カメラはライカ ― “金属魔境”へのご招待」
光文社文庫



*カバーデザイン・鈴木一誌、宗俊純一
 カバー写真・田中長徳

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*326頁 / 発行 1997年

*カバー文
ライカはただのカメラではない。いちどその魅力に取り憑かれたら、一生離れることができない魔境を背後にもつ機械である。ライカの謎から幻の“M7”の噂まで、まっとうな「ライカの鉄人」を自認する田中長徳が贈る豊穣なるカメラ人生のためのライカ全方位エッセイ集。ライカの世界を覗き込み、味わいつくし、至福のときを読者に提供する。

*目次
 まえがき
1 ライカとは何か
  散文詩ライカ
  ライカは時代を超え歴史を創造する
  ライカの謎その1
  ライカの謎その2
2 豊穣なるライカ人生
  ライカ人生訓
  リスボンの酒場でのライカ
  生活の中のライカ
  「くさっても、ライカ」驕るなカメラ日本
  リハビリのための「正しいライカ道七ヶ条」
3 愉楽の機械ライカ
  ライカTg 街が戦場のように写るカメラ
  ライカVg 最初に笑うライカがDUなら、最後に笑うライカはVgだ
  ライカM2 文句なし! 人類のカメラの代表選手
  ライカM3 読者が選んだベストカメラ
  ライカM3の気分 
  ライカM5 大ライカ万歳!?
  ライカM型用ノクチルックス50_f1
  ライカM6騒動
  ライカR8vsコンタックスG2
  M7になったかもしれないカメラ
4 ライカを買う法悦
  LマウントかMマウントか? どちらを選ぶか、それが問題だ!
  ライカ 予算別買い物ガイド
  中古ライカ店の快楽
 あとがきにかえて 『カメラジャーナル』編集長中川右介


田中 雅志 (たなかまさし)
「モダン・エロティック・ギャラリー〈第1集〉歌姫の告白」
 (うたひめのこくはく)
二見文庫 クラシック・アート・コレクション



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*250頁 / 発行 1990年
*design・田中保次

*カバー文
ヨーロッパの好事家たちが書庫の奥深くしまいこんでいた禁じられたエロスの写し絵を、いま初めて白日のもとに晒す。

*目次

エロティック・アート・ギャラリー
仮面舞踊会
歌姫の告白
刺激的な女たち


谷川 健一 (たにがわけんいち)
「白鳥伝説(上下)」 (はくちょうものがたり)
小学館ライブラリー


*カバー写真・撮影石塚郁雄/中山銀士
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*上299頁・下401頁 / 発行 1997年

*帯文

神武東征以前、すでに畿内には、ニギハヤヒを奉斎する物部王国があった。「ヒノモト」の語源と、白鳥伝承を追い求め続けた著者は、歴史に秘められた真実を発見して驚愕する!


安倍氏、安東氏、藤原氏など、古代から中世にかけて登場する東北の豪族と白鳥伝承とのかかわりの陰に、邪馬台国の東遷によって敗走した物部氏とエゾとの秘められた歴史を探る。

*目次

序章
第一部
第一章 ひのもと考
第二章 物部氏の東遷
第三章 邪馬台国の東遷


第二部
第一章 ヤマト政権の東国進出
第二章 異族の神・ヤマトの神
第三章 奥州安倍氏の血脈
終章
あとがき
略年表
安東・秋田氏系譜/藤崎系図
人名・神名索引
寺社名索引


谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう)
「谷崎潤一郎犯罪小説集」 (たにざきじゅんいちろうはんざいしょうせつしゅう)
集英社文庫


*装画・林浩一
 AD・中村慎太郎

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*206頁 / 発行 1991年

*カバー文
「仏陀の死する夜、ディアナの死する時、ネプチューンの北に一片の鱗あり、……」偶然手にした不思議な暗号文を解読した園村は、その晩、必ず殺人事件が起こると断言するが……古き良き東京を背景に展開する「白昼鬼語」など、独自の美意識で構築したミステリー四編を収録

*目次
柳湯の事件
途上

白昼鬼語
 解説 ― 「犯罪」としての話法 渡部直己


田沼 雄一 (たぬまゆういち)
「野球映画 超シュミ的コーサツ」
(ベースボール・ムービーちょうしゅみてきこーさつ)
小学館文庫


*カバーデザイン&イラストレーション
 塩谷知子
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*381頁 / 発行 2005年

*カバー文
 どんなに小さなシーンでも、スクリーンに「ベースボール」が映し出されれば、筆者はゼッタイに見逃さない。セリフでも、背景の隅っこでも、とにかくそれを見届けた瞬間にその映画は、筆者にとって、生涯忘れられない作品になってしまう。
 『フィールド・オブ・ドリームス』に感激した筆者は、ついには自分でホワイトソックスのユニフォームを作り、それを持って、主演のケビン・コスナーに会いに行ってしまうのだ。
 一編、一編の文章を読めばかならず、その映画作品を見たくなる!

*目次
1回 はしがき ―― 『駅馬車』と江川卓の夏

2回 ボールパークの伝説のプレーヤー
 ナチュラル / エイトメン・アウト / タイ・カップ / 打撃王 / 夢を生きた男 ザ・ベーブ / 蘇る熱球 / プリティ・リーグ / 栄光のスタジアム / Where Have You Gone,Joe Dimaggio / The Roy Campanella Story It's Good to be Alive / 61* / オールド・ルーキー
 
3回 ベースボール・ムービーは永遠に
 ベースボール・ムービー小史 / ヤンキースがいっぱい! / 日本未公開の傑作ベースボール・ムービー / 日米ベースボール・ムービーの相違 / 誰も知らない記録に挑んだ男たちの〈記憶〉

4回 アメリカ映画のメジャーリーグ
 ライアーライアー / ベストフレンズ・ウェディング/マンハッタン・ラプソディ / スペース・ジャム / ドゥ・ザ・ライト・シング/ブルー・イン・ザ・フェイス / 七年目の浮気/マリリンとアインシュタイン / ジョー・ブラックをよろしく / 私がウォシャウスキー / ボビー・フィッシャーを探して / ビバリーヒルズ・バム / オンリー・ザ・ロンリー / サイモン・バーチ / シビル・アクション / サマー・オブ・サム / 25年目のキス / ワンダー・ボーイズ / マイ・ドッグ・スキップ / オーロラの彼方に / 僕たちのアナ・バナナ / 偶然の恋人 / メイトワン1920 / ラジオ・ディズ/カメレオンマン / パール・ハーバー/大脱走/戦略空軍命令 / ミネソタ大強盗団 / きのうの夜は… / 小説家を見つけたら / ブロークン・ハーツ・クラブ / アトランティスのこころ / 天使が降りたホームタウン/ワイルド・アパッチ / ミンクの手ざわり / フレンチ・コネクション2 / トゥー・ウィーク・ノーティス / サンセット大通り / ブロンド・ライフ / N.Y.式ハッピー・セラピー / ミスティック・リバー / 卒業の朝 / 黄昏に燃えて / ガン・ホー / 十二人の怒れる男 / 晩秋

5回 ボールの行方はボールに訊けっ!
 スカウト / モンキー・リーグ 史上最強のルーキー登場 / ウイニングボール / マイナー・ブラザーズ 史上最大の賭け / スラッガーズ・ワイフ / エンジェルス / メジャーリーグ/メジャーリーグ2 / メジャーリーグ3 / ミスター・ベースボール / ザ・ファン

6回 僕たちのボールパーク
 がんばれ!ベアーズ シリーズ / サンドロット 僕らがいた夏 / 陽だまりのグラウンド / リトル・ビッグ・フィールド / がんばれ! ルーキー / セーフ・アット・ホーム

7回 セブンス・イニング・ストレッチ
 私を野球につれてって / くたばれ! ヤンキース

8回 とうもろこし畑のキャッチボール
 ワン・カップ・オブ・コーヒー / さよならゲーム / フィールド・オブ・ドリームス / ラブ・オブ・ザ・ゲーム / 君がいた夏 / バンブ・ザ・ドラム / Mr.3000

9回 あとがき

 解説 川本三郎


種田 山頭火 (たねださんとうか)
「種田山頭火句集」
(たねださんとうかくしゅう)
芸林21世紀文庫



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*128頁
*発行 2002年
*装画・池田満寿夫「スフィンクス・森のなか」 / 装幀・高林昭太

*目次
草木塔
 鉢の子 / 其中一人 / 行乞途上 / 山行水行 / 旅から旅へ / 雑草風景 / 柿の葉 / 孤寒 / 旅心 / 鴉
「層雲」発表句
 大正二年 / 大正三年 / 大正四年 / 大正五年 / 大正六年 / 大正七年 / 大正九年 / 大正十五年 / 昭和三年 / 昭和四年 / 昭和五年 / 昭和六年 / 昭和七年 / 昭和八年 / 昭和九年 / 昭和十三年 / 昭和十四年 / 昭和十五年
拾遺
山頭火という俳人 Lars vargo(ラーシュ ヴァリエー)


種村 季弘 (たねむらすえひろ)
「アナクロニズム」
河出文庫



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*270頁 / 発行 昭和60年
*カバーのイラスト・「VICTORIAN INVENTIONS」より

*カバー文
地球空洞説。人間栽培論、霊媒実験、少年十字軍などに現われた人間の狂愚や極端な逸脱、迷信、奇想、妄想などは、そのいかがわしさ、変奇さゆえに、文化的におとしめられ、周辺に追いやられてきた。しかし、これら文化的ガラクタは、無価値なゆえに特有の魅力と活力を有し、新たな文化を作り出す力をも秘めていた…東西文明の底辺に隠された奇想の系譜を発掘し、その魅力を物語るエッセイ集。

*目次
蘆原将軍考 序にかえて / 地球空洞説 / 続・地球空洞説 / 人間栽培論 / 小児十字軍 / モーゼの魔術 / 壜の中の手記 / ロボット考 / 空飛ぶ円盤 / 血液嗜好症(ヘマトフイリア) / 文学的変装術 / 少女流儀 / 蛇と舞踏者 / 聖指話法 / 奇行奇人綺譚 / 奇術師入門 / 第三の眼 / 女の決闘 / 再説・蘆原将軍考 / あとがき


種村 季弘 (たねむらすえひろ)
「怪物の解剖学」
 (かいぶつのかいぼうがく)
河出文庫



*カバー・タニグチデザイン室
(画像はクリックで拡大します)

*274頁 / 発行 昭和62年

*カバー文
ヨーロッパ文化史に登場するゴーレムからロボット、自動人形に至る人工生命の数々 ― その系譜を発掘し、神話の時代から近代へと至る変遷をエピソード豊かに描き出しながら、創造者の条件と創造行為の深層を考察!! また近代の闇に沈潜し胎動する“独身者の機械”のかずかずに光をあてつつ、これら怪物たちが甦る来たるべき祝祭空間に思いをはせる刺激にみちたエッセイ集。

*目次
ゴーレムの秘密 / 怪物の作り方 / 魔術師シモン / 壜のなかの精霊 / 少女人形フランシーヌ / 始原児の再生 / 自動人形庭園 / マンドラゴラの旅 / 機械人間の系譜 / ピュグマリオンの恋 / ドッペルゲンゲルの彷徨 / 鉱物の花嫁 / 怪物胎生学(あとがきにかえて) / 初出誌一覧


種村 季弘 (たねむらすえひろ)
「吸血鬼幻想」
 (きゅうけつきげんそう)
河出文庫



*装丁・口絵 野中ユリ
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*315頁 / 発行 1983年

*カバー文
ドラキュラ伯爵としておなじみの吸血鬼の発生は、人類の出現とともに古く、その分布は広範にわたっている。本書は吸血鬼伝説を広く渉猟して歴史的系譜をたどりながら、文学、哲学、芸術、精神分析学、映画などさまざまなジャンルにその影を追い求め、魂の陰画としての吸血鬼幻想、戦慄すべき血のエロチシズムの世界を縦横に考察した、吸血鬼研究の先駆的作品である。

*目次
吸血鬼幻想
吸血鬼の系譜学
 前史 / 狼人 / 死餓鬼 / さまよえる死者 / 擬吸血鬼 / 名称
吸血鬼論争
吸血鬼百科
 黒死病 / 早すぎた埋葬 / 腐敗しない屍体 / 恐怖の幻像 / 吸血鬼予防法
大吸血鬼の肖像
吸血鬼のエロチシズム
 死者交接 / 血のエロス / キリスト教的倒錯
吸血鬼小説考
吸血鬼詩アンソロジー
 吸血鬼詩小論
生きている吸血鬼
 ジル・ド・レエ / バートリ・エルジェベト / ジョン・ヘイ(ロンドンの吸血鬼)
吸血鬼の画廊
吸血鬼の眼・吸血鬼の言語
吸血鬼文献資料
 吸血鬼文献 / 吸血鬼映画一覧
あとがき
初出誌一覧


種村 季弘 (たねむらすえひろ)
「詐欺師の楽園」
 (さぎしのらくえん)
河出文庫



*カバー M・エルンスト「百頭女」
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*283頁 / 発行 1990年

*カバー文
「詐欺師はインテリの犯罪である」(ラインハルト・ハップレヒト)
「人間は詐欺をするべく作られた」(E・A・ポオ)
「詐欺師とは私である」(種村季弘)
ヨーロッパのさまざまな詐欺師たちがまきおこした事件の数々を軽快なタッチで物語り、愛すべきトリックスターたちの肖像を描き出す痛快エッセイ。『ぺてん師列伝』姉妹篇。

*目次
はじめに ― 表層の人
1
贋エチオピア皇帝の訪れ
 英国艦隊をコケにした悪漢ヴェア・コール
パルムベックの王様
 大盗賊団長アドルフ・ペーターセン
ルーマニアの泥棒英雄
 貴婦人総ナメのゲオルク・マノレスコ
モナ・リザ泥棒
 無頼の王様アポリネール
2
詐欺師の哲学
 薔薇十字団大幹部カザノヴァ
華やかな鉄仮面
 女装の剣士デオン・ド・ボーモン
大革命の時計商
 国家陰謀の技師ボーマルシェ
夢の機械魔術師
 史上最大の魔術師ロベール・ウーダン
3
悪魔博士の正体
 オカルト怪人シュレンク・ノッチング
二十世紀に蘇る救世主
 奇蹟かペテンかブルーノ・グレーニング
顔のない男
 詐術と煽動のスーパー・カメレオン
史上最大の贋金造り
 ポルトガル乗っ取りのアルヴェス・レイス
4
詐欺師の楽園
 トリックスターたちの肖像

種村 季弘 (たねむらすえひろ)
「贋物漫遊記」
(にせものまんゆうき)
ちくま文庫



*カバーデザイン・安野光雅
(画像はクリックで拡大します)

*213頁 / 発行 1989年

*カバー文
犬歯を突き出し口もとから生血をしたたらせたドラキュラ、胸もあらわなマリリン・モンロー……死者をかたどって鬼気せまる蝋人形の話、一村を大ペテンにかけた贋帝大生の話、獄門をのがれて長生きした鼠小僧の話、などなど。世は大ウソばやりの今日この頃、とはいえ、凡百のニセモノを顔色なからしめる、極めつきニセモノの大博覧会!
『書物漫遊記』『食物漫遊記』につづき、恐怖と諧謔、そして蘊蓄にあふれたエッセイを集めた「漫遊記」シリーズ第三弾。

*目次
序章 肩書蒐集家の悲哀 / 1 あなたに似た人 / 2 ガセネタくらべ / 3 私の娘 / 4 帝大生登場 / 5 影を売る男 / 6 分身大活躍す / 7 キリストの墓いずこ / 8 悪人長生 / 9 小人国再訪 / 10 声色人生 / 11 贋物日記 / 12 池袋の女 / 終章 偽八卦の超能力 / あとがき / 解説 種村ごのみ 井上章一


種村 季弘 (たねむらすえひろ)
「迷信博覧会」
(めいしんはくらんかい)
ちくま文庫


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*235頁 / 発行 1991年

*目録文
昔からいい伝えられている迷信、日常生活の中の迷信、そして荒唐無稽な話のいろいろ。

*目次
第1章 動物
 天狗のしゃれこうべ / 兎のダンス / 物品取り寄せの限界 / 狸の集金旅行 / 絵馬は仲立ち
第2章 運
 鬼門には背中を向けろ / 嫁婿えらび神の声 / 媚薬の使い方 / 閾際の吉凶 / 初恋のたたり
第3章 物
 ナウイぞ、スルメ男 / ありがたいお札 / 霊柩車の運転法 / 浅右衛門の胆蔵
第4章 暦
 13日の金曜日 / 4月1日は馬鹿になろう / 厄年の綱渡り / 丙午の女
第5章 食
 黄金色の茄子 / 茸とクソの戦争 / 吸血鬼とニンニク / 塩は敵に送れ / 南瓜がこわい
第6章 呪
 チチンプイプイ / 長い長い名前 / 鼻を高くするおまじない / くしゃみ論争


種村 季弘 (たねむらすえひろ)
「山師カリオストロの大冒険 種村季弘コレクション」 (やましかりおすとろのだいぼうけん)
河出文庫


*カバーデザイン・岩瀬聡
(画像はクリックで拡大します)

*285頁 / 発行 1998年

*カバー文
フリーメーソンの影の大立物として、十八世紀ヨーロッパ社交界に彗星の如く現れ、革命前夜のフランス宮庭で王妃の頸飾り事件を起こした、謎の人物カリオストロ伯爵。彼は山師の仮面の一つなのか。それとも、聖なる東方の精神の顕現なのか。
ネルヴァル等の礼拝者を生み続け、ゲーテが好奇心を持ちながら否定した、神秘的な人物カリオストロの正体に迫る評伝。

*目次
T ゲーテ対カリオストロ
U 高貴なる旅人
V 北方の放浪山師
W 詩人と悪漢
X 王妃の頸飾り事件
Y 天使城の終身囚
 あとがき
 年譜
 参考文献


種村 季弘編 (たねむれすえひろ)
「ドイツ怪談集」 (どいつかいだんしゅう)
河出文庫


*カバー・プレダン「死の喜劇」(部分)
(画像はクリックで拡大します)

*326頁 / 発行 昭和63年

*紹介文
超自然の顕現! ありふれたモノに宿った未知なるものの影…存在の恐怖を形象化する16の不可思議な物語。

*目次
ロカルノの女乞食 … ハインリヒ・フォン・クライスト 種村季弘訳
廃屋 … E.T.A.ホフマン 池内紀訳
金髪のエックベルト … ルートヴィッヒ・ティーク 前川道介訳
オルラッハの娘 … エスティーヌス・ケルナー 佐藤恵三訳
幽霊船の話 … ヴィルヘルム・ハウフ 種村季弘訳
奇妙な幽霊物語 … ヨーハン・ペーター・ヘーベル 種村季弘訳
騎士バッソンピエールの奇妙な冒険 … フーゴー・フォン・ホーフマンスタール 小堀桂一郎訳
こおろぎ遊び … グスタフ・マイリンク 種村季弘訳
カディスのカーニヴァル … ハンス・ハインツ・エーヴェルス 石川實訳
死の舞踏 … カール・ハンス・シュトローブル 前川道介訳
ハーシェルと幽霊 … アルブレヒト・シェッファー 石川實訳
庭男 … ハンス・ヘニー・ヤーン 種村季弘訳
三位一体亭 … オスカル・パニッツァ 種村季弘訳
怪談 … マリー・ルイーゼ・カシュニッツ 前川道介訳
ものいう髑髏 … ヘルベルト・マイヤー 池田香代子訳
写真 … フランツ・ホーラー 土合文夫訳

 超自然の露出(編者あとがきにかえて) 種村季弘訳
 初出一覧


種村 季弘編 (たねむらすえひろ)
ドラキュラ ドラキュラ ― 吸血鬼小説集」
河出文庫



*カバー装画・野中ユリ
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*253頁 / 発行 昭和61年

*カバー文
ロマン派からポップ文学にいたるまで脈々と受け継がれた“血”の系譜……十九世紀のヨーロッパに一躍吸血鬼ブームを巻き起こしたポリドリの『吸血鬼』を筆頭に、メリメ、ジュール・ヴェルヌ、コナン・ドイルからジェラシム・ルカ、H・C・アルトマンまで、文学史上にユニークな歯跡を残す吸血鬼小説を、稀代の吸血鬼愛好家種村季弘が精選した名品珍品揃いのミニアチュール・アンソロジー。

*目次
『吸血鬼』 ジャン・ミストレル 種村季弘訳
『グスラ(抄)』 プロスペル・メリメ 根津憲三訳
『吸血鬼』 ジョン・ポリドリ 佐藤春夫訳
『吸血鬼の女』 E・Th・A・ホフマン 種村季弘訳
『カルパチアの城』 ジュール・ヴェルヌ 安東次男訳
『吸血鳥』 マルセル・シュオップ 種村季弘訳
『サセックスの吸血鬼』 コナン・ドイル 延原謙訳
『吸血鬼』 ルイージ・カプアーナ 種村季弘訳
『吸血鬼を救いにいこう』 ベレン 種村季弘/橋本綱訳
『受身の吸血鬼』 ジェラシム・ルカ 種村季弘/橋本綱訳
『ドラキュラ ドラキュラ』 H・C・アルトマン 種村季弘訳 
編者解説


種村 季弘編 (たねむらすえひろ)
「日本怪談集 下」 (にほんかいだんしゅう)
河出文庫


*カバー画・河鍋暁齋「暁齋百鬼画談」より
 恵俊彦氏所蔵
 カバーデザイン・中島かほる

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*438頁・上下全二巻 / 発行 1989年

*目次
〈動植物〉
猫が物いふ話 森銑三 / くだんのはは 小松左京 / 件 内田百 / 孤独なカラス 結城昌治 / ふたたび猫 藤沢周平 / 蟹 岡本綺堂 / お菊 三浦哲郎

〈器怪〉
鎧櫃の血 岡本綺堂 / 蒲団 橘外男 / 碁盤 森銑三 / 赤い鼻緒の下駄 柴田錬三郎

〈身体〉
足 藤本義一 / 手 舟崎克彦 / 人間椅子 江戸川乱歩 / 籠の中の顔 田中貢太郎

〈霊〉
仲間 三島由紀夫 / 妙な話 芥川龍之介 / 予言 久生十蘭 / 幽霊 吉田健一 / 幽霊 正宗白鳥 / 生き口を問ふ女 折口信夫

解説 種村季弘
出典一覧


種村 季弘 / 高柳 篤 (たねむらすえひろ/たかやなぎあつし)
「新版・遊びの百科全書A だまし絵」
(だましえ)
河出文庫



*本文 カバーデザイン・イエローバック
 撮影・乙悼一

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*221頁 / 発行 昭和62年
*編集制作・カマル社 / 「遊びの百科全書」編集スタッフ

*カバー文
だまし絵は、人間の眼の能力とふかい関わりをもっている。透視図法などを駆使してリアルに描けば、人間の眼はそこから容易に現実の三次元の世界を読みとる。だましが巧みであればあるほど、人間の眼の潜在的能力をひき出すことができるのだ。

*目次
はじめに
02-100 視覚のトリック 種村 季弘
02-101 唯一ツノ世界ニテハ足ラズ
02-102 逆転の構図
02-103 空間を変える瞞し絵
02-104 遠近法函という覗きからくり
02-105 円筒アナモルフォーズの魔術

02-200 アイトリック事典 高柳 篤
02-201 選ばれた眼のみに見えるアナモルフォーズ
02-202 見えることなき死が浮び上るアナモルフォーズの奇跡
02-203 神の眼差しを伝えるアナモルフォーズ
02-204 謎解きと諷刺のアナモルフォーズ
02-205 アナモルフォーズを逆手にとったアナモルフォーズ
02-206 偏見によってこそ正しく見えるアナモルフォーズ
02-207 プリミティブなアナモルフォーズ作画法
02-208 修道会で研究されたアナモルフォーズ作画法
02-209 視点の位置とアナモルフォーズ
02-210 壁面に描かれた大アナモルフォーズ
02-211 壁面に使われたアナモルフォーズ作画装置
02-212 アナモルフォーズは裏返しの遠近法
02-213 「デューラーの窓」と呼ばれる遠近法作画装置
02-214 アナモルフォーズで遠近画を描くアクロバティックな試み
02-215 円筒型の鏡で復元するアナモルフォーズのバリエーション
02-216 イリュージョン製造装置としてのだまし絵 ―― トロンプ・ルイユ
02-217 眼の「見ようとする」力が遠近法を成立させた
02-218 遠近法が通用しなかった眼の話
02-219 「浮き絵」「へこみ絵」と呼ばれた遠近法による浮世絵
02-220 錯視することができる人間の眼
02-221 「盆のような」月を見てしまう人間の眼
02-222 意味ある形を見つけようとする人間の眼
02-223 眼が意味を見つけられず混乱する「悪魔のフォーク」の図
02-224 意味づけようとする眼をだます「ペンローズの三角形」
02-225 エッシャーの「滝」実はペンローズの三角形
02-226 見えないはずの輪郭を見てしまう眼の能力
02-227 眼はばらばらの形から意味のある形を見つけ出す
02-228 無意味な図形から意味を見つけるロールシャハ・テスト
02-229 一つの絵なのに二つの絵「図地反転図形」
02-230 古今東西、人間の眼を魅きつけた図地反転図形
02-231 現代絵画に見る図地反転図形
02-232 見せる力のバランスによって「図」と「地」は決まる
02-233 「図」の中に二つの図を組みこんだ多義図の傑作「娘と老婆」
02-234 眼の先入観を実証するフィッシャーの「男と少女」
02-235 「だまし絵」や「隠し絵」は眼の能力への挑戦
02-236 常識によって見え方が決まる
02-237 アナモルフォーズも隠し絵も「意味ある図」を周到に隠す
02-238 アナモルフォーズも隠し絵も同じ時代に栄えた兄弟
02-239 科学と美術の結合が眼のメンタリティーをゆさぶる

主要参考文献/著者略歴

*「アナモルフォーズ」【anamorphose[フランス]】
絵画や素描において描かれた歪像のことで,特定の視点から見たり,器具を使用すると正常に見えるものをいう。(世界大百科事典 第2版)


田村 隆一 (たむらりゅういち)
「半七捕物帳を歩く―ぼくの東京遊覧」
 (はんしちとりものちょうをあるく)
朝日文庫



*カバー・道吉剛
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*252頁 / 発行 1991年

*カバー文
岡本綺堂の名作「半七捕物帳」にゆかりの土地を訪ね歩き、旧幕府の江戸や、震災前の東京、そして戦火に焼けただれた終戦直後の街のイメージをダブらせ、独特の視点でとらえながら、詩人が静かに語る東京――。

*目次
青山の仇討 青山 / 河豚太鼓 浅草 / 熊の死骸 高輪 / 正雪の絵馬 四ツ谷大木戸 / 歩兵の髪切り 神田小川町 / 妖狐伝 鈴ヶ森 / むらさき鯉 飯田橋 / 向島の寮 玉の井 / お化け師匠  上野 / 奥女中 永代橋 / 狐と僧 谷中 / 松茸 深川 / 冬の金魚 神田岩本町 / 春の雪解 入谷 / 湯屋の二階 愛宕 / 二人女房 府中 / 帯取りの池 市ヶ谷 / 山祝いの夜 箱根 / 津の国屋 赤坂 / 蝶合戦 両国 / ズウフラ怪談 白山 / 柳原堤の女 神田須田町 / 菊人形の昔 団子坂 / 三河万歳 鎌倉河岸 / 文庫版あとがき


田村 隆一 (たむらりゅういち)
「ぼくの性的経験」
 (ぼくのせいてきたいけん)
徳間文庫



*カバーデザイン・井上正篤
(画像はクリックで拡大します)

*189頁 / 発行 1982年

*カバー文
 工業化社会の過程で、経済効率はたしかに中心的な神様です。しかし、その中心的な神様も、オイルショックという外発的な力によって、影がうすくなってしまいました。ぼくたちはやはり、工業化社会における豊穣の神様をどこかでさがしたいと思っています。つまり、幼年時代に心に抱いた幻のcunt(カント)を、もっともっと求めたいと思っているのです(プロローグ)。 ― 当代随一の詩人によるヰタセクスアリス的性の世界の解明。

*目次
プロローグ めざめ
T Cunt 願望
 幻のCuntへT / 幻のCuntへU / 幻のCuntへV / 幻のCuntへW / 幻のCuntへX
U 彷徨える性
 人生の幻潮 / 女の子 / ワラジとゴボウ / 千代ちゃん / 性夢の変遷
V 女の構造
 男の共同幻想 / 美人とブス / 『宝島』の海 / こわい女 / 女の国境 / なんとなく / チャーミング
W ぼくの性的経験
 つまらない自慢話 / 八月十五日 / まだ沈まずや 定遠は…… / 墨東綺譚と氷アズキ / ミっちゃんとあばた / 永遠の美女
X 性の深淵より
 榎のはなし / スワッピング / 聖母・処女・淫売 / 二律背反の論理 / エクスタシーの海
Y 結合の論理
 ブリッジする / 淋しいかぎり / 酔生夢死 / ウィメンズ・リーズン / 共和国の喜劇 / 白い論理
エピローグ 赤い玉

 解説 泉秀樹


田村 隆一 (たむらりゅういち)
「ぼくの東京」 (ぼくのとうきょう)
徳間文庫


*カバーフォト・高梨豊
(画像はクリックで拡大します)

*250頁 / 発行 1988年

*カバー文
 東京の新開地、大塚村に生まれ育ったため、ほんとうの東京、江戸の下町も山ノ手もまったく分らない、という田村隆一が、岡本綺堂の名作「半七捕物帳」を手がかりに、旧幕の江戸、震災前の東京、そして戦後の東京を、足で歩いてみたり、舌で味ってみたり……「東京」という世界一の都、コンクリート製の新田園交響楽を愉しもうというのが本書の趣向。
 詩人の眼が捉えたユニークな“東京論”。

*目次
青山の仇討 青山
河豚太鼓 浅草
熊の死骸 高輪
正雪の絵馬 四谷大木戸
歩兵の髪切り 神田小川町
妖狐伝 鈴ヶ森
むらさき鯉 飯田橋
向島の寮 玉の井
お化け師匠 上の
奥女中 永代橋
狐と僧 谷中
松茸 深川
冬の金魚 神田岩本町
春の雪解 入谷
湯屋の二階 愛宕
二人女房 府中
帯取りの池 市ヶ谷
山祝いの夜 箱根
津の国屋 赤坂
蝶合戦 両国
ズウフラ怪談 白山
柳原堤の女 神田須田町
菊人形の昔 団子坂
三河万歳 鎌倉河岸
わが幻花行
 「夜の帽子」―あとがきに代えて


田山 花袋 (たやまかたい)
「日本温泉めぐり」 (にっぽんおんせんめぐり)
ランティエ叢書(角川春樹事務所)


*帯イラスト・飯野和好
(画像はクリックで拡大します)
*324頁・ハードカバーの文庫本
*発行 1997年

*帯文
雪と湯烟と人肌と
その夜は離愁に包まれた故か、それともまたゆくりなき春の雪に粧点された故か、この温泉場の湯を、今までにないほど懐かしいと思った。 瘋癲作家 田山花袋

*目次
T 伊豆・箱根の温泉
伊豆の温泉
 温泉のいろいろ / 南伊豆の温泉 / 街道に添った温泉 / 湯ケ島 / 伊東の一夜 / 北伊豆の温泉
箱根の温泉
 箱根の奥 / 芦の湯 / 早川の渓谷 / 塔の沢の春の雪
U 伊香保・草津の温泉
伊香保の温泉
 伊香保 / 伊香保へ行く道 / 榛名へ / 伊香保の冬 / 渋川町 / 吾妻の諸温泉
草津の温泉
 草津 / 白根登山 / 草津の奥 / 草津越
V 信州・甲州の温泉
信州の温泉
 北信の温泉 / 上田・長野附近 / 上田附近 / 鹿沢温泉 / 野尻湖附近 / 赤倉温泉 / 赤倉の一日二日 / 浅間温泉 / アルプスの中の温泉 / 冬の上諏訪 / 上下諏訪と諏訪湖 / 諏訪の山裏の湯
甲州の温泉
 甲府盆地 / 鰍沢へ / 下部の湯
W 近畿の温泉
関西の温泉
 近畿地方 / 有馬温泉 / 六甲越 / 諏訪山と布引の二温泉
紀州の温泉
 熊野の湯の峰 / 熊野の山の中 / 龍神と鉛山
X 北陸の温泉
福井・加賀の温泉
 北国の温泉へ / 温泉軌道 / 白山へ / 和倉へ行く途中
能登の温泉
 和倉温泉 / 小木港
富山の温泉
 富山市附近
Y 日光・塩原・那須の温泉
日光の温泉
 日光の奥 / 中禅寺湖畔
塩原・那須の温泉
 塩原へ / 那須へ
Z 東北の温泉
会津の温泉
 会津の東山温泉 / 飯坂温泉
仙台の温泉
 蔵王岳の麓にある温泉 / 鳴子と鬼頭
陸奥の温泉
 平泉附近 / 盛岡から青森 / 小湊半島 / 浅虫 / 大鰐温泉 / 十和田湖附近 / 男鹿半島
[ 山陰・九州の温泉
山陰の温泉
 大社線途上 / 三朝と東郷 / 宍道湖畔 / 石見の諸温泉
九州の温泉
 武蔵温泉 / 唐津と呼子 / 小浜と温泉岳 / 阿蘇附近 / 霧島の栄の尾温泉 / 別府温泉
田山花袋略年譜
〔解説〕塩野米松
〔初出・所収一覧と表記について〕


俵 万智 (たわらまち)
「あなたと読む恋の歌百首」 (あなたとよむこいのうたひゃくしゅ)
朝日文庫


(画像はクリックで拡大します)

*239頁
*発行 2001年
*カバー装幀・装画=安野光雅

*カバー文
石川啄木・与謝野晶子に始まり、現代歌壇の重鎮や、寺山修司・塚本邦雄ら先鋭なる歌人、そして若き歌詠みたちの、生々しい恋歌が百首。それぞれの歌に、俵万智流の解釈と鑑賞が添えられ、ハラハラとしたり、ドキリとしたり……ユニークな短歌鑑賞かつ恋愛手引きの書。

*解説頁・野田秀樹


団 鬼六 (だんおにろく)
「伊藤晴雨物語」
 (いとうせいうものがたり)
河出文庫



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*192頁
*発行 1987年
*カバー画・伊藤晴雨「獣姦十二支」(『秘画艶画春画』三和出版刊)

*カバー文
「変態画家」「変態性欲者」と罵しる世間の冷たい眼や、画集を猥褻文書扱いする官憲の弾圧に耐え、縛られ苦痛にゆがむ女体が放つ妖しいエロスに魅せられて、絵筆を動かし続けた天才責め絵画家・伊藤晴雨。彼の数奇な運命を評伝タッチで描いた快作。性を通して女の官能美を、執拗な筆致で追求してきた耽美派作家・団鬼六の原点が、ここに凝縮されている。


檀 一雄 (だんかずお)
「真説 石川五右衛門〈上下〉」
 (しんせついしかわごえもん)
徳間文庫



*カバーイラスト・岩田信夫
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*上574頁・下539頁 / 発行 1989年

*カバー文

世は戦国も末。怪童の名は五郎市五右衛門。顔の造作、手足のすべてが世間並の倍、眸は世にも稀な双瞳・車輪眼。ひとり、天狗のように野を駆けて獣を追い、河童のように水を潜って魚を獲る。経文を諳んじ、老荘に親しむ。だが身裡に滾る激情の正体はいったい何か!? 鎮める術を知らず。「富も権勢も、神の名を借りた“愛”も、人の世の虚飾を剥ぎ盗ってみせる!」大盗五右衛門の生涯を活写する時代長篇。

盗は悪か!? では信長は!? 秀吉は!?
 五右衛門は、弱冠には夜盗の首領となり、配下の三下奴数百。やがて洛北嵯峨野に茶庵を営む。だが心の劫火はますます熾り、五右衛門を焼く。秀吉に先駆け、天竺・南蛮を劫掠せんと、名張山中に武器弾薬を備蓄、海外での新生活を夢見た五右衛門だったが、情人おこんの付け火で全ては水泡に帰した。望みを断たれた五右衛門の最後の賭けとは……。時代長篇完結篇。

 解説頁・磯貝勝太郎


檀 一雄 (だんかずお)
「新説 国定忠治(上下)」
 (しんせつくにさだちゅうじ)
河出文庫



*カバー装画・梶山俊夫
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*上267頁・232頁 / 発行 昭和59年

*カバー文

年は若いが度胸と貫禄の国定忠治、奇ッ怪なアバタヅラに凄みを秘める日光の円蔵、女ながらも妖しい剣さばきで敵味方を魅了する血桜お竜、並はずれた才気と気ップで一家をリードするカンバイの清六……御存じ忠治一家のメンメンが、赤城おろしの吹きすさぶ上州一円を股にかけて八方やぶれの大暴れ。ときに豪快奔放に、ときには清冽哀愁をこめて自在に描く檀一雄の痛快任侠ロマン。

宿願の玉村の主馬を討ち果たした忠治一家は八州取締りに追われる身となり、住みなれた赤城の山を捨てて残雪の信州に落ちのびる。折から関東一円は大飢饉に襲われ餓死する人数知れずというアリサマ。束の間平穏の日々を送っていた一家は、その惨状を見かねて窮民の先頭に立ち、アタルベカラザルいきおい。奔放不覊といわれた国定忠治の半生を豪放自在に描く痛快任侠ロマン。

*解説頁(下巻収録)・「北関東の檀一雄」立松和平


檀 一雄 (だんかずお)
「新説 国定忠治」〈上下〉
 (しんせつくにさだちゅうじ)
徳間文庫



*カバーイラスト・岩田信夫
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*上巻407頁・下巻410頁 / 発行 1990年

*カバー文
上巻
 上州は国定村の忠治、きっぷの良さとクソ度胸で売り出し中だ。その魅力に引き寄せられるように、日光の円蔵、血桜のお竜、無明流の剣客大久保一角といった連中が集まってきた。板割の浅太郎、イカリコミの臼だの、礼儀作法なんぞはわきまえないが、男の意地と死ぬことなら、よーくご存知の、禿鷹のような荒くれ男たちが、忠治を赤城一円の大親分にしようと、まず目をつけたのが島村の伊三郎の賭場だった……。
下巻
 島村の伊三郎をたたっ切って、関八州出役と目明しに追われ、天下に身の置き所がなくなった忠治一家だが、男どもの威勢は天をつかんばかり。折から世の中は饑饉、やせ細る民百姓の身代りとなって、そのウップンをぶちまけてやる。という忠治の啖呵に奮し起った子分たち。分限者の米倉だろうとお上の米だろうと、片っ端から奪い取って民百姓に分け与えるが、忠治一家に捕り手が迫る……。仁侠時代小説完結篇。


檀 一雄 (だんかずお)
「夕日と拳銃」 (上)
 (ゆうひとけんじゅう)
河出文庫



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*357頁
*発行 1984年
*カバー装画・梶山俊夫

*カバー文
伊達伯爵家の三男坊に生まれながら、何を考えているのか暇さえあればピストルばかり撃っている万事にケタはずれの少年。この麟之介がふとしたことから人を殺し、一挺の拳銃を懐に満州に追放される破目になった。つき従うは柔道七段逸見六郎、馬賊の群に身を投じた麟之介を慕って後を追う山岡綾子とおこう……。 一挺の拳銃に生命を貫いた快男児を描く檀一雄の名作。


耽綺社同人 (たんきしゃどうじん)
「〈合作探偵小説〉空中紳士」
(がっさくたんていしょうせつ くうちゅうしんし)
春陽文庫


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*281頁 / 発行 1994年
*カバー装画・掲載誌挿絵により構成
*執筆者=土師清二・長谷川伸・国枝史郎・小酒井不木・江戸川乱歩・平山蘆江

*カバー文
 R国皇太子ルール殿下は国内紛争のため日本へ逃れ、変名で巽小路侯爵邸に隠れていた!
 女性記者の星野龍子がカフェ『シセリア』で友人平山松太郎とこのことを話題にしていると、同じカフェで不思議な男がマダムの長川伸子に向かって、「今夜限りに、わたしという男はこの世界から消えてしまう」と泣きながら訴え、立ち去っていった……!?
 その翌日にルール殿下の姿が消え、さらに数日後には侯爵が変死を遂げる!? その現場に居合わせた星野龍子は侯爵のポケットに残されたメモを頼りにルール殿下の行方を追う!?
 一方、侯爵の弟が二十年ぶりに帰国して間もなく、侯爵夫人が謎の失踪を遂げた……!?
 ―― R国皇太子と巽小路侯爵家をめぐって続発する怪事件の謎とは!? 怪紳士響晰とは!?

*解説頁・山前譲


耽綺社同人 (たんきしゃどうじん)
「〈合作探偵小説〉 白頭の巨人」
(がっさくたんていしょうせつ はくとうのきょじん)
春陽文庫



(画像はクリックで拡大します)

*220頁 / 発行 1994年
*カバー装画・掲載誌挿絵により構成(本文さし絵とも青木龍三郎)
*執筆者=土師清二・長谷川伸・国枝史郎・小酒井不木・江戸川乱歩・平山蘆江

*カバー文
 真昼の昼下がり、東京駅頭で一人の老紳士が突然苦しみだし、変死を遂げた! この老紳士は国家的な重大発明に係わる雪岡博士で、その貴重な研究書類も奪われてしまっていた!?
 博士急死の連絡を受けた雪岡家では令嬢美智子が現場へ、助手東章夫が研究室へ書類を確かめに行ったがそこに怪しい男が現れ、彼はいずこへともなく連れ去られてしまった!?
 途方にくれた美智子は、知人の明石不二夫を訪ね、事件の調査を依頼することにした! 明石の行方不明と雪岡博士とはかつてカロリン群島にいたときの知合いであった!
 美智子に対する不審な言動から雁金博士への容疑が濃くなったが、当の博士が忽然として姿を消してしまった!? ―― カロリン群島にまつわる謎とは!? そして、はたして犯人は!?

*解説頁・山前譲

*1983年頃の春陽文庫チラシ(画像はクリックで拡大します)





淡野 史良 (たんのしろう)
「江戸あへあへ草紙」
(えどあへあへそうし)
河出文庫


(画像拡大不可)

*218頁
*発行 1985年

*目録文
江戸の将軍から熊さん・八つぁんまで、その生活を生き生きととらえた快著。女・カネ・病気の江戸誌