絶版文庫書誌集成
旺文社文庫・日本の著作 【あ】



阿川 弘之 (あがわひろゆき)
「乗りもの紳士録」 
(のりものしんしろく)


*カバー・日暮修一
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*262頁 / 発行 1982年

*カバー文
 登場する紳士・淑女たち
前払いで香奠を要求する吉行淳之介
竹馬の曲乗りが得意な志賀直哉
お巡りさんからいつも親切に扱われる芦田伸介
人の運転にあれこれ口を出すバックシート・ドライバー有吉佐和子
カミナリがこわくて声もひきつる倉本聡
夫人に頭の上がらない遠藤周作  ……の諸氏

*目次
Chapter 1 AIRPLANES
 飛行機ぎらい / 斎藤茂太先生 / 無関心派 / 遠藤周作 / 戦闘機乗り / 飛行機事故 / 勇士はここに黙せるか / Gに耐える

Chapter 2 SHIPS
 田村泰次郎 / ミスターX / エンタープライズ / シーマンシップ / 電信電話 / 海軍記念日 / 妃殿下と長門 / 潜水艦 / 吾妻艦と東艦 / 山本五十六の初恋人 / 長官訓示 / ホノルルまで

Chapter 3 CARS
 吉行淳之介 / 志賀直哉先生 / 福田蘭童 / お巡りよけ / 有吉佐和子 / チャイカの話 / 遠藤周作夫人 / 雷と自動車 / 秘書の使い方 / 交通モニター / アメリカ大陸を自動車で横断する

Chapter 4 TRAINS
 駅弁 / カレチさん / 秋山庄太郎 / 日念暮亭 / 物騒な話 / 汽車のアルバム
あとがき


秋 竜山 (あきりゅうざん)
「おーい たすけてくれ 秋竜山の無人島まんが1000展」(全4冊)


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*part1・235頁 / part2・?頁 / part3・234頁 / part4・237頁
*発行 1981年

*目録文
無人島をテーマに、ひとコマ漫画堂々一〇〇〇点の紙上展覧会。楽しいエッセイつきの竜山の世界。


芥川 也寸志 (あくたがわやすし)
「音楽の旅 ― エッセイ集 (おんがくのたび)


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*213頁 / 発行 1981年
*カバー画・安野光雅

*カバー文
父・龍之介の書斎でストラビンスキーに聞き入った幼少のころの思い出から、現在の作曲家・指揮者の生活までを語る自伝抄「歌の旅」、ひとびとの出会いや外国旅行記を含む「出会ったこと忘れ得ぬこと」、音楽教育への直言「私の音楽教育論」などを収録。すべての音楽愛好家に贈る芥川也寸志音楽エッセイ集。


芥川 也寸志 (あくたがわやすし)
「音楽の遊園地」 
(おんがくのゆうえんち)


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*196頁
*発行 1982年
*カバーとさし絵 長新太

*カバー文
作曲家・指揮者として多年にわたる音楽生活のなかから生れた軽妙洒脱な芥川也寸志ソフト・エッセイ集。「女性にはなぜ大音楽家が生まれないのか」「フルート吹きは白髪型で、オーボエ吹きはハゲが多い」「創作欲と食欲・性欲の関係は」など、音楽好きな人でなくても、ついつり込まれて読んでしまう話49編――


芥川 也寸志 (あくたがわやすし)
「音楽を愛する人に」
(おんがくをあいするひとに)


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*218頁
*発行 1981年

*目録文
バッハから武満徹まで、古今の百名曲をエピソードを交えて紹介する、エスプリ溢れる好エッセイ。


朝比奈 菊雄編 (あさひなきくお)
「南極新聞
(上中下) (なんきょくしんぶん)
 上 昭和31年11月8日〜昭和31年12月24日
 中 昭和31年12月29日〜昭和32年2月11日
 下 昭和32年2月15日〜昭和32年4月24日


*カバー切り絵・朝比奈菊雄  (画像はクリックで拡大します)
  
*上・319頁 / 中・316頁 / 下・305頁 / 発行 1982年

*紹介文
戦後初の国家的プロジェクトである第一次南極地域観測隊の活動全記録。南極観測二十五周年記念出版。

・「南極新聞」とは、昭和31年11月から32年4月までの間、第一次南極地域観測隊を運んだ観測船「宗谷」船内で発行された、雑用紙に謄写版刷りの新聞である。


阿刀田 高 (あとうだたかし)
「ことばの博物館」 
(ことばのはくぶつかん)


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*222頁 / 発行 1984年

*目録文
「酒池肉林」「雪隠」から「フレンチ・レター」「ポン・パドゥール方式」まで、天衣無縫の語源談義。

*目次
1章 カンガルーは嘘つき
2章 のぞき屋トムの刑罰
3章 妖姫ポンパドゥール
4章 男は恋で死なない
5章 国士無双は豪傑だ
6章 正直者は馬鹿を見ない


雨宮 和子 / 大井 恭子 (あまみやかずこ / おおいきょうこ)
「アメリカを暮らす」 
(あめりかをくらす)


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*324頁
*発行 1986年

*目録文
カリフォルニアとニューヨーク郊外で長年暮らした二人の著者による゛住んで見たアメリカ"。


有馬 頼義 (ありまよりちか)
「三十六人の乗客」 
(さんじゅうろくにんのじょうきゃく)

*280頁 / 発行 1976年

*目録文
三十六人の乗客をのせたスキーバスの中に逃走中の銀行強盗がいる。それを追う刑事。犯人は誰か。 ─ 傑作短篇推理小説集




有馬 頼義 (ありまよりちか)
「背後の人」 
(はいごのひと)

*発行 昭和51年

*目録文
恋人の背後に暗い影を見た志戸芳雄は、そこに隠されたものを突きとめようとする。愛と戦争の悲劇を描くサスペンス巨編。



粟屋 充 (あわやしげる)
「魚・さかな・肴
食いしん坊釣師の料理ノート」 (さかなさかなさかな)

*243頁 / 発行 1985年

*目録文
釣りの楽しさから釣った魚の料理法までを、著者自ら描いた絵を添えて綴った゛おいしく読む本"



粟屋 充 (あわやしげる)
「食いしん坊釣師大物に挑戦続 魚・さかな・肴」 
(くいしんぼうつりしおおものにちょうせん)


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*248頁
*発行 1986年

*目録文
タイ・マグロ・カジキ…。食いしん坊釣師が大物に挑戦。釣りの極意から料理法まで。イラスト満載。


安西 篤子 (あんざいあつこ)
「女人紋様」 
(にょにんもんよう)

*285頁 / 発行1842年

*目録文
常盤御前・北条政子・淀殿・和宮など、日本史を彩った女性たちの哀しくも美しい生き方を描く。



安藤 鶴夫 (あんどうつるお)
「ごぶ・ゆるね」


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*262頁 / 発行 1980年
*カバー絵・三谷一馬

*カバー文
゛ごぶ・ゆるね"――この不思議な言葉の意味するところは、お読みになってからのお楽しみ。心許す友と交した滋味あふれる往復書簡集。他に著者の愛する古本の町神田の人と本と歴史と……思い出の種々(くさぐさ)を折込んで綴る「ずいひつ・かんだ。」もう一つ、真摯な愛書家でもあった著者が面目躍如たるエッセイの数々をあつめた、題して 「古書店あるじ」。

*後記 齋藤磯雄



安藤 鶴夫 (あんどうつるお)
「年年歳歳」 (ねんねんさいさい)


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*286頁
*発行 1978年

*カバー文
「年年歳歳」 ─ 既刊「雪まろげ」と併せて、足かけ七年にわたる連載名随筆「食べもののでてくる話」全篇の完結であります。もうひとつ、これも楽しい食べもの屋めぐりエッセイ「あじわう」。味を語りながら、安藤さんはここでも、いつの間にか味の作り手である人びとの、人情の優しさ清しさを語ってしまうのです。


安藤 鶴夫 (あんどうつるお)
「三木助歳時記」 (みきすけさいじき)


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*561頁
*発行 1975年

*カバー文
冴えた話芸で古典落語にすぐれた芸境をひらいた噺家、桂三木助の一代記。博打三昧に明けくれする青春であり、ドサ回りの苦渋も舐めつくし、踊りの師匠となり、有為転変の末に三代目三木助の名を輝かしいものにした一人の芸人の数奇な人生を描く。その突然の死が惜しまれた安藤鶴夫の絶筆。


安藤 鶴夫 (あんどうつるお)
「昔・東京の町の売り声 ラジオエッセイ集」 (むかしとうきょうのまちのうりごえ)


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*274頁
*発行1978年
*カバー絵・三谷一馬

*カバー文
安藤さんはひとも知る語りの名手でした。父親・都太夫の相三味線で鍛えた義太夫声は玄人はだし。落語の゛寝床"ではないが、とうとう商売人の声優さんにまかせておけなくなって、作者自らマイクに向い語り下ろしたのが、名番組とたたえられたニッポン放送の〈ラジオエッセイ〉なのです。本書は、残された台本と放送テープに綿密な校訂を加えて成った初めての集成。決定版であります。


安藤 鶴夫 (あんどうつるお)
「寄席 落語からサーカスまで」
 (よせ)


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*219頁 / 発行 1981年

*目録文
寄席の話を中心に、芸の世界をあんつる先生独特のやさしさで語る。思い出の落語家もいっぱい。


安藤 鶴夫 (あんどうつるお)
「寄席紳士録」 
(よせしんしろく)


*カバー・由原木七郎
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*245頁 / 発行 1977年

*カバー文
記録術の一柳斎柳一、ものまね江戸屋猫八、落語の古今亭志ん生など、おかしくてまた少し哀しい寄席紳士たちの、野放図で奇想天外な人生をいきいきと描く。まぎれもなく第一級の小説と讃えられ、作家・安藤鶴夫の名を決定した記念碑的作品。

*目次
第一話 下から読んでも一柳斎柳一
第二話 一つ毬・春本助治郎
第三話 おでこのシャッポ
第四話 お?下さるよの春風亭梅枝
第五話 蠅取りは立花屋扇遊
第六話 扇歌とギリシャの女神
第七話 江戸育ち江戸家猫八
第八話 うれしうましの柳家小半治
第九話 年の瀬や三笑亭可楽
第十話 けむ重こと松林円盛
第十一話 赤貧洗う古今亭志ん生
第十二話 実ァすねえの湯浅喜久治
第十三話 隼の七といわれて桂三木助
 あとがき
 解説 小野田勇


安藤 鶴夫 (あんどうつるお)
「雪まろげ」 
(ゆきまろげ)


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*213頁 / 発行1977年

*カバー文
むかし「あまカラ」という、ちょいと素敵な雑誌がございまして、安藤さんの名随筆「食べもののでてくる話」が、つねにその誌面を飾っていたのをご存知ですか。のち、その前半を一本にまとめて「雪まろげ」。――絶妙の語り口が冴えに冴える、名著待望の復刊であります。

*解説頁・野口達二


安藤 鶴夫 (あんどうつるお)
「落語鑑賞」(上下) 
(らくごかんしょう)

*発行1976年

*目録文
文楽・円生・三木助・小さん・可楽等、名人芸として評価高い古典落語を収めた聞書集。「酢豆腐」「芝浜」等二十二題。

*解説頁・江國滋