絶版文庫書誌集成

旺文社文庫・日本の著作
【ふ】


福沢諭吉 (ふくざわゆきち) 校注=会田倉吉
「福翁自伝」 (ふくおうじでん)



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*420頁 / 発行 1970年
*カバー 田中一光・坪内祝義

*カバー文
 福澤諭吉は近代日本の生んだ最も偉大な先覚者の一人である。
 幕末、攘夷開国で国論が沸騰していた時代から、明治維新、日清戦争に至るまでの近代国家誕生の激変のまっただ中にあって、その生きた時代とその生涯を語ったこの記録は、伝記文学の白眉としてあまりに名高い。

*巻末頁
解説 会田倉吉・杉山平助・小泉信三
代表著作解題
おもな福沢諭吉関係文献
年譜


福島 正実 (ふくやままさみ)
「過去への電話」 
(かこへのでんわ)

*271頁 / 発行 1984年

*目録文
表題作をはじめ「ちがう」「エアポケット」など多元宇宙をテーマとした十六編のSF傑作短篇集。



福島 正実 (ふくやままさみ)
「月世界2008年」 
(げっせかいにせんはちねん)

*294頁 / 発行 1985年

*目録文
表題作のほか「宇宙船〈地球〉」「分茶離迦」「見果てぬ夢」「月の女神」など。SF傑作短篇集。



福田 紀一 (ふくだきいち)
「サラリーマン日本史山上憶良から夏目漱石まで」
 (さらりーまんにほんし)

*253頁 / 発行 1987年

*目録文
歴史をたどればサラリーマンの成立は古い。山上憶良も豊臣秀吉も、みんなサラリーマンだった!!。



福田 紀一 (ふくだきいち)
「日本やたけた精神史」 
(にほんやたけたせいしんし)


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*340頁
*発行 1980年

*目録文
鴨長明、大塩平八郎など日本史のアウトロウたちをSFの時間旅行の手法で描いた奇想天外の小説

*「やたけた」=大阪弁で「むやみ、やたら、投げやり、やぶれかぶれ、自暴自棄、無謀、無思慮、やけくそ」の意。


福田 蘭童 (ふくだらんどう)
「志賀直哉先生の台所」
 (しがなおやせんせいのだいどころ)


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*217頁
*発行 1982年

*目録文
花札を引き、イノシシ鍋を囲み、海釣りを楽しむ。晩年の文豪と自由人・蘭童との交遊録。


藤本 泉 (ふじもとせん)
「1008年源氏物語の謎」 
(1008ねんげんじものがたりのなぞ)


*カバー装丁・小宮山逢邦
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*323頁 / 発行 1986年

*カバー文
社会主義国ソビエト日本が世界に誇る古典女流作家紫式部 ― その否定は国家に対する裏切りと反逆を意味した。2073年の京都。粛清された国文学者を父にもつウチダは、密かに「源氏物語」の研究を進め、紫式部は作者でないとの確信をもった。そんな折、「源氏」誕生の1008年に時間旅行をする機会を得たウチダは、藤原道長の土御門邸に忍び込んだ。「源氏物語」成立の謎に迫る表題作ほか二編を収めた新編SF。

*目次
一〇〇八年源氏物語の謎
紙幣は吹雪のごとく
後天性多肢症
 あとがき



藤本 泉 (ふじもとせん)
「時界を超えて・東京ベルリンの壁」 (じかいをこえてとうきょうべるりんのかべ)

*274頁 / 発行 1985年

*目録文
ソ連とアメリカの支配下におかれた日本で起きる不思議な現象を描いた表題作ほか二編。書下ろし。



藤本 泉 (ふじもとせん)
「呪いの聖域」 (のろいのせいいき)

*372頁 / 発行 1987年

*目録文
外来者を片端から殺す睦の孤島雪花里村は、いったい何を内に秘めているのか? 長篇伝奇小説。



藤本 義一 (ふじもとぎいち)
「軽口浮世ばなし」 
(かるくちうきよばなし)

*206頁 / 発行 1984年

*目録文
中学一年生の時に終戦を迎えたおれが、放送作家、シナリオ作家として売り出すにいたる自伝エッセイ。 



藤本 義一 (ふじもとぎいち)
「殺意を持つ女」 (さついをもつおんな)

*270頁 / 発行 1986年

*目録文
姐巳、花井お梅、島津お政ら、古今東西の歴史の陰で、欲情のままに奔放に生きた女たちの生と性。




藤本 義一 (ふじもとぎいち)
「巷の奇人たち」
 (ちまたのきじんたち)


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*246頁
*発行 1984年

*目録文
水の上を歩く男、ノミ研究家、石好きの男、オナラ研究家、市井に生きる現代奇人四人の物語。


藤本 義一 (ふじもとぎいち)
「やさぐれ青春記」 
(やさぐれせいしゅんき)

*261頁 / 発行 1980年

*目録文
〈やさぐれ〉とは家出のこと。戦後の大阪の焼跡の中でたくましく生きた著者の青春記である。



藤原新也 (ふじわらしんや)
「インド行脚」
 (いんどあんぎゃ)


(画像拡大不可)

*191頁
*発行 1982年

*目録文
「死者」への思索、「森」への壮大な空想……。フォトエッセイで綴る珠玉の旅。カラー写真多数


フランソワーズ・モレシャン (Francoise Morechand)
「セーヌ左岸そだち ― フランス風女の生き方」
 
(せーぬさがんそだち)


*カバー画・鳥居禎子
 構成・中島かほる
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*221頁 / 発行 1986年

*カバー文
食べること、働くこと、芸術や文化に親しむこと、政治や社会を見守ること、お洒落、運動……そのどれひとつをもおろそかには出来ないのだということを、トータルに生きる歓びを、周囲の大人たちから教わりました。……(本文より)
幼時に体験した戦争、多感な思春期、胸を躍らせた恋、そして結婚……。“豊かな人生”のためのエッセイ。

*目次
第一章 雀のように
第二章 涙と微笑がいっぱい……
第三章 思い出して、バルバラ
第四章 風に歌うピレネー
第五章 私は後悔しない
第六章 鈴蘭の咲く頃
 あとがき
 又、あとがき