絶版文庫書誌集成

旺文社文庫・日本の著作 【は】


萩原 朔太郎著 / 那珂 太郎編 (はぎわらさくたろう/なかたろう)
「萩原朔太郎詩集」
 (はぎわらさくたろうししゅう)


*カバー・深尾庄介
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*273頁
*発行 1970年

*カバー文
音楽主義を唱えた朔太郎の詩はあくまで作者内奥の実存的生命の発現であった。それゆえに「言葉そのもののいのち」を他を絶して把握しえたのであり、第一詩集『月に吠える』は日本近代詩史上記念碑的存在となっている。本書は彼の代表的詩集『月に吠える』『青猫』等の中から主な作品を選んだものである。

*巻末頁
解説 那珂太郎
『月に吠える』を読んだころ 臼井吉見
父のくせ 萩原葉子
参考文献 / 年譜 / あとがき


萩原 葉子 (はぎわらようこ)
「セビリアの驢馬」 
(びりあのろば)


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*258頁
*発行 1983年

*カバー文
スペイン旅行の想い出、身辺雑記、現代夫婦模様などを、独特の鋭い感性でつづった好エッセイ。


橋本勝 (はしもとまさる)
「映画の絵本 マイ・シネマ マイ・イラスト」
 (えいがのえほん)


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*206頁
*発行 1981年
*カバー装画・橋本勝

*目録文
「犬の生活」から「泥の河」までイラストと文でつづる楽しくも哀しい映画の絵本。


橋本勝 (はしもとまさる)
「映画の絵本 2 ― マイ・シネマ マイ・ドリーム」 (えいがのえほん)


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*225頁
*発行 1983年
*カバー装画・橋本勝

*目録文
「チャップリンのサーカス」「キングコング」から「E・T」(ママ)「蒲田行進曲」まで。好評第二弾!!


橋本 勝 (はしもとまさる)
「映画の絵本3・イラスト映画館へどうぞ」 
(えいがのえほん3)


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*241頁
*発行 1986年
*カバー装画・橋本勝


*目録文
「映画の絵本シリーズ」の第三弾。「キッド」から「エイリアン2」まで、90点余の映画を収録。

*目次
キッド / 偽牧師 / メトロポリス / キートンの蒸気船 / 街の灯 / オペラは踊る / 白い恐怖 / 天井桟敷の人々 / 荒野の決闘 / 汚名 / 赤い河 / 羅生門 / 真昼の決闘 / ライムライト / 近松物語 / 裏窓 / ヘッドライト / 白鯨 / ハリーの災難 / ビルマの竪琴 / 12人の怒れる男 / 大いなる西部 / 北北西に進路をとれ / 勝手にしやがれ〔ほか〕


長谷川 四郎 (はせがわしろう)
「シベリヤ物語」 
(しべりやものがたり)

*315頁 / 発行 1974年

*目録文
今次の大戦で捕虜となりシベリヤ各地に抑留された著者が、その体験を実に静謐な文学として結晶させた、戦争文学中の特異な作品。

*解説頁・内村剛介



長谷川 伸 (はせがわしん)
「長谷川伸自伝 ある市井の徒 / 新コ半代記」
 (あるしせいのと・しんこはんだいき)


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*342頁
*発行 1978年

*カバー文
幼い時に生き別れた“瞼の母”にめぐり会うまでの波乱に富んだ半生を綴った異色の自伝二編。


畑山 博 (はたやまひろし)
「2001年のサラリーマン」

*260頁 / 発行 1983年

*目録文
二十一世紀を舞台にした感性寓話集。表題作始め「精子銀行」「夢うりじいさん」など十七短編収録。



畑山 博 (はたやまひろし)
「狩られる者たち 他五編」
 (かられるものたち)

*309頁 / 発行 1975年

*目録文
集団就職で東京に狩り出された一人の若者が、歪められた現代社会の現実に踏みにじられていく表題作の他、五つの傑作短編を収録。 秋山駿解説



林晴生 (はやしはるお)
「梅田事件 冤罪の構図」
 (うめだじけん)


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*361頁
*発行 1987年

*カバー文
“無罪ならどうして初めから無罪と言ってくれなかったんだ!”―1986年9月、梅田義光氏は34年間にわたる“殺人犯”の汚名をそそぎ、無罪が確定、青天白日の身となった。しかし、もはや奪われた時間は戻ってこない…。本書はこの恐怖の冤罪事件の全貌を明らかにする徹底取材ドキュメントである。

*目次
第1章 緊急逮捕 / 第2章 新婚7ケ月 / 第3章 拷問 / 第4章 無期懲役 / 第5章 一家の悲劇 / 第6章 供述調書の真実性 / 第7章 上告趣意書 / 第8章 網走刑務所 / 第9章 真実を握る男 / 第10章 血痕 / 第11章 仮出所 / 第12章 再審への道


春名 徹 (はるなあきら)
「音吉少年漂流記 
必読名作シリーズ」 (おときちしょうねんひょうりゅうき)


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*207頁
*発行 1989年
*カバー画・田代三善

*カバー文
江戸時代には、日本人が海外と自由に行き来したり、貿易をすることは幕府によってきびしく禁止されていました。では、この鎖国の時代に、船が難破し、漂流した人人は、どのような運命をたどったのでしょうか。―本書は江戸時代末期、一人の少年が漂流民としてたどった数奇な運命を、豊富な史料をもとに描いた感動のドキュメントです。

*解説頁・高橋俊三