絶版文庫書誌集成

旺文社文庫・日本の著作 【く】

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草野 心平・宗 左近編 (くさのしんぺい・そうさこん)
「草野心平詩集」
(くさのしんぺいししゅう)

*244頁 / 発行 1978年
*カバー画像はありません。

*目録文
アナーキーな心情を“蛙”の風姿に託した詩集『第百階級』などで知られる現代詩壇の巨匠の名詩選。



串田 孫一 (くしだまごいち)
「考えることについて」
 (かんがえることについて)


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*286頁
*発行 1979年

*目録文
幸福、不安、孤独、恋愛、運命などについて、人生に悩む若い読者に平易に語りかけた名人生論集。


串田 孫一 (くしだまごいち)
「ギリシア神話」 (ぎりしあしんわ)

 
*カバー画・刀禰宣研(必読名作シリーズ版)
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*カバー・串田孫一

*207頁
*発行 1977年

*カバー文
恋多きゼウスと、嫉妬に狂う妻ヘラ、その子ヘーパイトスと美の女神アプロディテ、恋の矢をもつエロス…オリュンポスの神々はいかに戦い、いかに恋したか。しなやかな哲学者による、ギリシア神話入門の決定板。


串田孫一編 (くしだまごいち)
「忘れえぬ山」(全三巻) (わすれえぬやま)


3巻カバー
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*発行 1978年

*目録文
岳人たちが書きのこした忘れえぬ山への讃歌を、登山家でもある編者が編んだ名紀行文集。


邦光 史郎 (くにみつしろう)
「青の墓標」 (あおのぼひょう)

*299頁 / 発行 1986年

*紹介文
企業犯罪を告発する表題作ほか、「背中合せ」「夜来香」「緑の復讐」を収録した企業ミステリー傑作選。


邦光 史郎 (くにみつしろう)
「夜の牙」
(よるのきば)


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*289頁
*発行 1985年

*目録文
恐怖の化学兵器をめぐって展開する東西両陣営のスパイの暗躍を描く表題作等ミステリ三編を収録。

*目次
夜の牙 / 黄色い風船 / 夜は他人


邦光 史郎 (くにみつしろう)
「夜は魔術師」 (よるはまじゅつし)

*288頁 / 発行 1986年

*紹介文
巨額のプラントを積んだ第二鳴尾丸が遭難した。同船事務長の娘で婚約者の奈津子を見舞った立石克也は,父親が今度の航海に不安を抱いていたこと,不審な人物が乗り込んでいたことを告げられた。そして奈津子の変死。立石は独自の調査を開始した。……悪徳経営者の卑劣な陰謀をあばく表題作ほか,金の密輸を描く「二人の黄金」,商社マンに仕掛けられた罠「南の衝撃」などを収録したミステリ傑作集。

*目次
 夜は魔術師 / 南の衝撃 / 危険人物 / 二人の黄金


久米 正雄 (くめまさお)
「学生時代」 (がくせいじだい)


*カバー・秋野卓美
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*306頁 / 発行 1975年

*カバー文
一高入試に再度失敗して弟に先を越され、恋でも弟に敗れて自殺する兄の苦悩を描き、その間、入学した級友への羨望や弟への嫉妬などの心理を掘りさげて、破滅への道を歩む重苦しい受験生の青春を浮かびあがらせた『受験生の手記』。ほかに『艶書』『文学会』『鉄拳制裁』など、大正時代の風俗を背景に、学生生活の感激と哀愁を描いた短編集。

*目次
受験生の手記 / 母 / 艶書〈えんしょ〉 / 選任 / 文学会 / 鉄拳制裁 / 嫌疑 / 競漕 / 復讐(ふくしゅう) / 密告者 / 求婚者の話 / 万年大学生
 解説……小田切進
  人と文学 作品の解説と鑑賞
 代表作品解題……太田登
 参考文献 / 年譜
 挿絵 秋野卓美


倉橋 柏山 (くらはしはくざん)
「趣味でつくる男の料理」 
(しゅみでつくるおとこのりょうり)


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*286頁 / 発行 1987年

*帯文
男子、厨房に入るべし
旬を食べる、四季の料理太公望の料理道場……etc。四条流師範による料理のコツ

*目次
1 旬を食べる―男の料理の基本である
2 四季の料理
3 太公望の料理道場
4 趣味でつくる男の料理


黒岩 涙香 (くろいわるいこう)
「死美人」 (しびじん)


(画像拡大不可)

*431頁 / 発行 1980年

*紹介文
莫大な遺産をめぐり次々起こる怪事件に、名探偵零骨(れこつく)が変幻自在の大活躍。涙香探偵小説の最高作。


黒岩 涙香 (くろいわるいこう)
「鉄仮面」 (てっかめん)

 
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*416頁
*発行 1980年

*紹介文
鉄仮面とは何者か? 勇士・美女が大活躍する、波瀾万丈の、怪奇的歴史ロマンの決定版。 


黒岩 涙香 (くろいわるいこう)
「幽霊塔」 (ゆうれいとう)


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*395頁
*発行 1980年

*目録文
幽霊塔をめぐる殺人事件。暗躍する謎の美女。巧妙なトリックでファンを熱狂させた涙香の代表作。


桑田 忠親 (くわたただちか)
「エッセイ集 黄色い鶏」
 (きいろいとり)


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*338頁
*発行 1982年

*目録文
歴史学者の著者が、四半世紀にわたって書き綴った珠玉のエッセイ六〇余編。


桑田 忠親 (くわたただちか)
「戦国武将の生活」 (せんごくぶしょうのせいかつ)


*カバー切り絵・渡辺文昭
 「上野原の伝説」より
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*286頁 / 発行 1982年

*目録文
乱世といえる現代にも通ずる、戦国武将の生きざまを興味深く描く。「武士の家訓」につぐ第二弾。

*目次
戦国武将の生活
戦国武将の信仰生活
 島津忠良の敵将供養 / 武田信玄の戦勝祈願 / 上杉謙信の戒律 / 織田信長の合理精神 / 豊臣秀吉の慈悲心 / 徳川家康の忍従と処世術
木下藤吉郎の功名 ― 秀吉史料の初見
本能寺変後の明智光秀
武田勝頼夫人の最期
楠長諳の九州陣道之記
荒武者と茶の湯
利休死後の太閤秀吉
周清上人の願文
島井宗室と町人道
桃山時代の大坂城
小田原落城と北条氏の末路
淀殿の生涯
 あとがき
 文庫版によせて


桑田 忠親 (くわたただちか)
「徳川家康その手紙と人間」 (とくがわいえやす)

*268頁 / 発行 1987年

*紹介文
家康に関する史料の中で最も信頼のおける手紙をもとに゛人間家康"の素顔を探るユニークな書。

*目次
1 若き日の手紙 / 2 上杉謙信におくった手紙 / 3 長篠戦勝の報告 / 4 伊達輝宗への手紙 / 5 武田討滅前後の手紙 / 6 本能寺の変後の手紙 / 7 北条と対陣前後の手紙 / 8 賎ガ岳合戦前後の手紙 / 9 小牧山陣中の手紙 / 10 上田陣中に書いた手紙 / 11 石川数正出奔事件に関する手紙 / 12 小田原陣中の手紙 / 13 江戸入城前後の手紙 / 14 奥羽動乱の際の手紙 / 15 肥前名護屋陣中からの手紙 / 16 江戸帰国後の手紙 / 17 蒲生氏郷の死に際して出した手紙 / 18 朝鮮の役再出兵中の手紙 / 19 秀吉の死の前後に出した手紙 / 20 会津討伐発向中の手紙 / 21 関ガ原合戦前後の手紙 / 22 関ガ原戦勝直後の手紙 / 23 大坂陣前後の手紙 / 24 末期の手紙



桑田 忠親 (くわたただちか)
「武士の家訓
乱世に生きる心得」 (ぶしのかくん)


(画像拡大不可)

*268頁
*発行 1981年

*カバー文
武士の家訓は、領国を維持し常に死に直面してきた人間の、全経験の告白である。北条重時、朝倉敏景、毛利元就、島津貴久、織田信長、豊臣秀吉、加藤清正、徳川家康など、戦国大名二十三名が、子孫や家臣にのこした代表的家訓を現代語訳し、挿話をまじえ興味深く語る。
戦国武将の教えは、乱世とよぶにふさわしい現代を生きる我々の〈新しい道標〉といえよう。


桑田 忠親 (くわたただちか)
「細川幽斎」 (ほそかわゆうさい)

*252頁 / 発行 1985年

*カバー文
足利義輝・義昭の二人の室町将軍を支え、信長・秀吉・家康の三人の天下人から信任されて近世細川家の祖となった細川幽斎(藤孝)。戦国武将として乱世の興亡を生き抜く中で若くして歌道に志し、二条家の古今伝授を受けた幽斎は、古典、茶の湯、料理、音曲、礼式、有職故実など、あらゆる学芸の理を究めた。馬と茶の湯を知らぬは武士の恥、と説いた稀代の文人武将の波瀾の生涯をいきいきと論述する。

*目次
第一章 武将としての生涯 / 第二章 幽斎と歌道 / 第三章 幽斎と芸道 / 第四章 幽斎の著述 / 第五章 その人物 / 第六章 家族と子孫



桑田 忠親 (くわたただちか)
「乱世に生きた女たち」 (らんせにいきたおんなたち)


*カバー画・国宝「桜梶図」
(智積院蔵)
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*226頁 / 発行 1985年

*カバー文
戦国乱世から桃山時代へと移り行く中で、政略の道具とされた女たち、敗戦と刑罰のいけにえになった女たち、敵将の側室にされた女たち…確かな文献資料の裏づけにより、克明に描く。知られざる大坂城〈大奥〉の状況とその制度をも詳述し、桃山時代に生きた女たちの愛と哀しみの世界を活き活きと綴る歴史エッセイ。

*目次
 まえがき
一 戦国乱世から桃山時代へ
二 政略の道具とされた女たち
三 敗戦と刑罰のいけにえ
四 大名の妻妾とその待遇
五 桃山時代の御奥とその制度
六 女中衆に対する賞罰
七 女性の生活と風俗
八 女性の教養と文化
 略年表
 参考文献