
*カバー構成・SALT
(上杉家所蔵「洛中洛外図屏風」)
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*256頁 / 発行 1985年
*カバー文
金二分ばかり御才覚、御わたしなし下さるべく、返信いたし候こと、急なることも、延々なることもあるべくござ候。その段、拙者勝手にさせてくださるべく候。又、返信せぬこともあるべくござ候。 はせを
―― 松尾芭蕉が、門弟向井去来へあてた借金申し入れ書簡である。ほかに信長、秀吉、家康、海舟、白石などの約四〇通の書簡を平易な解釈とエピソードをそえて紹介した歴史読物。
*目次
はじめに
第一章 疾風怒濤の武人たち
戦国の三奸
実力主義の幕あけ ―― 北条早雲
したたかな梟雄 ―― 松永弾正
非業の最期 ―― 斎藤道三
信長と光秀
現在の“生”を燃焼しつくす
意外な信長の人情味
なぜ信長と対立したか ―― 明智光秀
豊臣秀吉
なみだぐましい親心
こまかい思いやり
徳川家康
不器用でいくさベタ
為政者が家康に学ぶこと
赤穂浪士
なぜ刃傷沙汰が起こったのか
浪士の周辺
勝 海舟
体内に流れる“熱い血”
アメリカ渡航で学んだこと
行動の基本にあるもの
女ごころさまざま
歴史の陰に生きる女たち
じゃがたら文
第二章 泰平の中の文人たち
春草と山陽夫妻
問題児・山陽
子を持って親の恩を知る
元禄の文人たち
芯の強い元禄の文化
強引な借金の申し込み ―― 松尾芭蕉
つきあたった空しさ ―― 近松門左衛門
風貌に志の高さがにじむ ―― 新井白石
大田蜀山人
江戸文化のシンボル
悲惨な私生活の中で
蜀山人の限界
拗ね者ふたり
自分の才に溺れる ―― 平賀源内
御しがたい悍馬のさが ―― 近藤重蔵
解説 神谷次郎
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