絶版文庫書誌集成

旺文社文庫・日本の著作 【す】


末広 恭雄 (すえひろやすお)
)「さかな風土記」
 (さかなふどき)


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*220頁
*発行 1982年

*目録文
「サンマ物語」「隅田川のシラウオ」など、日本各地の魚とのめぐりあいを軽妙に語るエッセイ集。


末広 恭雄 (すえひろやすお)
「新・魚ものがたり」 (しんさかなものがたり)


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*230頁
*発行 1982年

*目録文
「音楽で魚がおどる」「ナマズを飼おう」など、サカナ博士末広恭雄の楽しいエッセイ集。


杉本 苑子 (すぎもとそのこ)
「江戸散策 ― 歴史エッセイ」 
(えどさんさく)


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*253頁
*発行 1985年
*カバー 菱川師宣「歌舞伎図屏風」(東京国立博物館所蔵)

*カバー文
男女の縁組が主君や家を立てる武士道の枠内でおこなわれねばならなかったこと、紊乱をきわめたと思われがちな江戸城大奥が、きびしい職制と生活の定めに統制されていたこと、あるいは、庶民暮しにおける浮世風呂や伊勢参りの風俗のこと、記紀・物語・錦絵・草双紙に見られる女の装身具のこと、などなど。
江戸時代に生きた人びと・暮し・町づくりに焦点をあてた歴史エッセイ。

*解説頁・神谷次郎


杉本 苑子 (すぎもとそのこ)
「残照」
 (ざんしょう)

*240頁 / 発行 1987年

*目録文
慶喜を描く表題作ほか、江戸時代の武士・町人の生活を流麗な筆致で情緒豊かにつづる傑作集。 

*目次(収録作品)
墓石を打つ女 / 菜摘ます児 / 残照 / 影絵 / みぞれ / 癖馬 / ああ三百七十里



杉本 苑子 (すぎもとそのこ)
「珠の段」 
(しゅのだん)

*258頁 / 発行 1987年

*目録文
美童に命を捧げる青年武士の心情を切なく描く表題作ほか「秋の海」など四編を収めた時代小説集。 解説・神谷次郎

*目次(収録作品)
秋の海 / 主従 / 珠の段 / 冬の蝉 / ゆずり葉の井戸



杉本 苑子 (すぎもとそのこ)
「杉本苑子の京都」 
(すぎもとそのこのきょうと)


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*302頁 / 発行 1985年
*カバー装丁・鳥居敬一

*目録文
蓮華寺、三千院、大徳寺、仁和寺、西方寺……。京都を愛する著者が描く゛ひとあじ違う京都案内"

*目次
八瀬・大原
 八瀬 / 大原 その一 / 大原 そのニ / 静原、市原、ニノ瀬の里
鷹ヶ原むらさき野
 神域の朝 / 鷹ヶ原のまひる / 御室の午后 / 紫野の夕ぐれ
西山
 松尾浅春 / 老ノ坂懐古 / 大原野の里 / 乙訓の聚落 / 天王山旅情
あとがき


杉本 苑子 (すぎもとそのこ)
「蝶の谷」 (ちょうのたに)

*260頁 / 発行 1987年

*目録文
義母と妻の励ましで役者として大成する男を描く表題作ほか、「乾いたえくぼ」など六編を収録。 

*目次(収録作品)
蝶の谷 / 乾いたえくぼ / 蛇 / 嫦娥 / 鳥獣戯画 / 礼に来た幽霊 / 三つぼくろの男 / 解説 神谷次郎



杉本 苑子 (すぎもとそのこ)
「東京の中の江戸名所図会」 (とうきょうのなかのえどめいしょずえ)



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*228頁
*発行 1985年

*カバー文
時代小説家の著者にとって、無二の友というべき「江戸名所図会」。当時の風景、風俗を単に描いただけでなく、そこからは生活の鼓動さえ伝わってくる…。本書は、「図会」に登場する日本橋、隅田川、護国寺、不忍池、麻布など、三十カ所余りの名所を訪ね、現在の東京とそこに息づく江戸を、独特の視点でとらえたエッセイ集。


杉本 苑子 (すぎもとそのこ)
「歴史エッセイ 人間紀行」 (れきしえっせいにんげんきこう)

*248頁 / 発行 1985年

*目録文
和泉式部・淀君・利休・空海・法然・雪舟・曽我兄弟・佐々木道誉らの生きざまと死にざまを活写。



杉本 苑子 (すぎもとそのこ)
「夢まぼろしの如くなり 
書簡にみる歴史群像」 (ゆめまぼろしのごとくなり)


*カバー構成・SALT
(上杉家所蔵「洛中洛外図屏風」)
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*256頁 / 発行 1985年

*カバー文
金二分ばかり御才覚、御わたしなし下さるべく、返信いたし候こと、急なることも、延々なることもあるべくござ候。その段、拙者勝手にさせてくださるべく候。又、返信せぬこともあるべくござ候。   はせを
―― 松尾芭蕉が、門弟向井去来へあてた借金申し入れ書簡である。ほかに信長、秀吉、家康、海舟、白石などの約四〇通の書簡を平易な解釈とエピソードをそえて紹介した歴史読物。

*目次
はじめに
第一章 疾風怒濤の武人たち
 戦国の三奸
  実力主義の幕あけ ―― 北条早雲
  したたかな梟雄 ―― 松永弾正
  非業の最期 ―― 斎藤道三
 信長と光秀
  現在の“生”を燃焼しつくす
  意外な信長の人情味
  なぜ信長と対立したか ―― 明智光秀
 豊臣秀吉
  なみだぐましい親心
  こまかい思いやり
 徳川家康
  不器用でいくさベタ
  為政者が家康に学ぶこと
 赤穂浪士
  なぜ刃傷沙汰が起こったのか
  浪士の周辺
 勝 海舟
  体内に流れる“熱い血”
  アメリカ渡航で学んだこと
  行動の基本にあるもの
 女ごころさまざま
  歴史の陰に生きる女たち
  じゃがたら文
第二章 泰平の中の文人たち
 春草と山陽夫妻
  問題児・山陽
  子を持って親の恩を知る
 元禄の文人たち
  芯の強い元禄の文化
  強引な借金の申し込み ―― 松尾芭蕉
  つきあたった空しさ ―― 近松門左衛門
  風貌に志の高さがにじむ ―― 新井白石
 大田蜀山人
  江戸文化のシンボル
  悲惨な私生活の中で
  蜀山人の限界
 拗ね者ふたり
  自分の才に溺れる ―― 平賀源内
  御しがたい悍馬のさが ―― 近藤重蔵

 解説 神谷次郎


鈴木 亨 (すずきとおる)
「諸藩名家老に学ぶ ナンバー2の経営学」
(しょはんめいかろうにまなぶなんばーつーのけいえいがく)


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*251頁
*発行 1987年

*目録文
苦労のみ多く報われること少ない諸藩家老に、低成長期のリーダーに求められる条件を探る。


鈴木 義司 (すずきよしじ)
「義司の突撃漫画ルポ なんでもチャレンジ」
 (よしじのとつげきまんがるぽ)

*251頁 / 発行 1984年

*目録文
『キザっぺ』でおなじみの著者が十六のジャンルに敢然とチャレンジ、楽しい漫画と分の実況中継。