絶版文庫書誌集成
旺文社文庫・日本の作品 【う】


牛島 秀彦 (うしじまひでひこ)
「真珠湾
二人だけの戦争」 (しんじゅわん)


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*222頁 / 発行 昭和61年

*カバー文
昭和16年12月8日朝、西開地一飛曹搭乗の零戦は真珠湾攻撃に向かう空母「飛龍」から発進した。だが、米国飛行場への低空銃撃ののち、エンジン不調のためハワイ諸島ニイハウ島に不時着―。これがニイハウ島の日系2世ハラダ夫妻をまきこむ悲劇の始まりだった。戦後40年目のスクープ!

*目次
T 被弾 ― ニイハウ島不時着
 『飛龍』を発進! 真珠湾へ / 「ト、ト、ト……」全軍突撃セヨ / 僚機の自爆 / エンジン不調
U ニイハウ島と日系二世ハラダ
 開戦を知らぬ島 / ハッピイ・ファミリイ / 降ってきた災難
V 二人だけの戦争
 あのプレーンさい来なけりゃあ / 急報の裸馬 / 拳銃奪われる / 反感示すカナカ人 / 「潜水艦が救助にくる」 / 見殺しに出来ない / 「ジャップのスパイ!」 / 監視の目 / 説得工作は失敗 / 銃を手に“脱出” / 群集から投石の雨 / 二人の死
W ウメノ・アイリーンの戦争
 スパイ容疑で逮捕 / はじめて夫の死を知る / サンドアイランド収容所 / 捕虜一号
X 戦いは終らず
 つくられた軍神 / 「戦国美談」誕生 / 誤解された日本人 / 疑心暗鬼 / 日系二世部隊 / 保釈後も続く厳しい世間の目 / 戦後十年目に、全貌を知る飛行士の故里 / 抱かれた遺骨
 あとがき / 解説(山中恒)


植村 直己 (うえむらなおみ)
「冒険」 (ぼうけん)


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*247頁
*発行 1984年
*カバー写真提供 文藝春秋

*カバー文
モンブラン、キリマンジャロ、エベレスト、マッキンリー、そして北極圏12000キロの犬ゾリ走破、北極点・グリーンランド走破3000キロ、アマゾン河イカダ下り……世界を駆けめぐり、前人未踏の冒険に生きた男の自伝的体験記。“極限への挑戦”に彼をかりたてたものは何だったのか ― 。


牛島 龍介 (うしじまりゅうすけ)
「水平線の少年 ― ヨット銀狐号世界一周帆走記」 (すいへいせんのしょうねん)


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*352頁
*発行 1982年

*カバー文
海 ―― この烈しく心を揺さぶる憧憬は何だろう。1973年8月、牛島龍介は無寄港世界一周をめざして博多港を出発する。赤道 ― ニュージーランド ― 咆える40度線 ― 叫ぶ50度線 ― ホーン岬……。これは単なる航海記ではない。孤独と失意。そのなかで自らの水平線にたち向かうひとりの男の壮大なドラマの再現である。


内田 亨 (うちだとおる)
「蜜蜂と花時計」 (みつばちとはなどけい)


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*214頁
*発行 昭和57年
*カバー 切り絵 渡辺文昭

*目次
トンボ取り / 虫の臨終 / 虫のけんか / ハエの群飛 / 雨とミミズ / イヌの臭覚 / イヌとネコの臭覚 / イヌと糞尿 / スズメバチ退治 / イヌと電信柱 / カナブン / オオコノハズク / ネコの眼 / イヌの遠吠え / カラスの群れ / カラスの遊戯 / 唐犬 / 注射と味覚 / 標本と記録 / 植物図鑑と昆虫図鑑 / 動物の古和名 / 魚とにおい / 蜂蜜の香りと味 / 蜜蜂の帰路 / 性の意義 / 蜜蜂と花時計 / あとがき / 内田亨先生と私 桑原万寿太郎


内田 百 (うちだひゃっけん)
「阿房列車」 (あぼうれっしゃ)


*カバー・田村義也
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*278頁 / 旧仮名遣い / 発行 昭和54年

*カバー文
用事のない旅は愉しい、という百鬼園先生が、古きよき明治の思い出を胸底に、北は青森、南は鹿児島へ阿房列車を走らせる。その道連れはヒマラヤ山系なるアイマイ居士。珍にして奇なる紀行文学の傑作である。
註記。本書ヲ電車ノ中ナドデ読マレルコトハ、オススメシカネル。突然吹キダシテ、ハズカシイ思イヲサレテモ、責任ハ負エマセン。

*目次
特別阿房列車
  東京 大阪
区間阿房列車
  国府津 御殿場線 沼津 由比 興津 静岡
鹿児島阿房列車 前章
  尾ノ道 呉線 廣島 博多
鹿児島阿房列車 後章
  鹿児島 肥薩線 八代
東北本線阿房列車
  福島 盛岡 浅蟲
奥羽本線阿房列車 前章
  青森 秋田  
奥羽本線阿房列車 前章
  横手 横黒線 仙山線
 解説  平山三郎
  百鬼園先生年代記
  「阿房列車」雑記


内田 百 (うちだひゃっけん)
「いささ村竹・鬼苑漫筆」
 (いささむらたけ・きえんまんぴつ)


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*333頁 / 発行 1982年
*カバー・田村義也

*カバー文
わが宿のいささむら竹ふく風の 音のかそけきこの夕べかも  百鬼園先生も友人の宮城道雄も好きな大伴家持の歌から題をとった表題作ほか、猫のノラとの出会いを綴った「彼ハ猫デアル」など二十二篇を収めた『いささ村竹』。吉田茂訪問記などの新聞連載随筆を十五章にまとめた『鬼苑漫筆』。二つの百鬼園文集を一冊に収録。


内田 百 (うちだひゃっけん)
「居候匆々」
(いそうそうそう)


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*295頁
*発行 1984年
*カバー・田村義也

*目録文
百鬼園先生唯一の新聞連載小説。ネコラツ先生・ヲットセイ先生・万成くんらが登場する傑作小説。


内田 百 (うちだひゃっけん)
「有頂天」 (うちょうてん)


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*271頁 / 旧仮名遣い / 発行 昭和55年
*カバー・田村義也

*カバー文
 ユーモアと飄逸が特色のように思われがちの百間随筆だが、天衣無縫の生活態度の底にひそむ悲哀と苦渋もまた百間文学の核を形成しているのであって、本書の「蜻蛉眠る」は、さしずめその「核」が、百間流ユーモアというオブラートのコーティングなしで露呈したものといえよう。  本書解説(江國滋)より

*解説頁
 ・江國滋
 ・「有頂天」雑記 平山三郎


内田 百 (うちだひゃっけん)
「馬は丸顔」 (うまはまるがお)


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*226頁
*発行 1983年
*カバー・田村義也

*目録文
馬肉入りコンビーフの話から始まる表題作などを収録。


内田 百 (うちだひゃっけん)
「麗らかや」 (うららかや)


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*227頁
*発行 昭和58年
*カバー・田村義也

*カバー文
゛麗らかや 藪の向こうの 草の山" 百鬼園先生の俳句を冒頭に置いた表題作など十八篇を収録。


内田 百 (うちだひゃっけん)
「王様の背中」 (おうさまのせなか)


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*262頁 / 旧仮名遣い / 発行 昭和59年
*カバー=版画・谷中安規 装幀・田村義也

*カバー文
「この本のお話には、教訓はなんにも含まれて居りませんから、皆さんは安心して読んで下さい。
どのお話も、ただ読んだ通りに受け取って下さればよろしいのです。それがまた文章の正しい読み方なのです。」   「王様の背中」序より
百鬼園先生唯一の絵入御伽噺集ついに百間文庫に登場。傑作翻案寓話「狐の裁判」を併載。

*挿画・谷中安規
*解説頁 「王様の背中」雑記 平山三郎


内田 百 (うちだひゃっけん)
「丘の橋」 (おかのはし)


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*211頁 / 旧仮名遣い / 発行 昭和57年
*カバー・田村義也

*カバー文
"……廣瀬中佐の銅像の陰から狼が澤山出て来たり、裸馬が人の家の座敷にあがつたりする様な(「鐵道館漫記」)"怪異な創作集「東京物語」と、琴の名手百間先生が語る「百鬼園琴談義」「弾琴録」など二十七篇の随筆を収録した旺文社文庫十三冊目の百鬼園文集。

*解説頁 「丘の橋」雑記 平山三郎


内田 百 (うちだひゃっけん)
「沖の稲妻」 (おきのいなづま)


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*208頁 / 旧仮名遣い / 発行 昭和57年
*カバー・田村義也

*カバー文
荒天の沖合で暗い浪の上を走る紫色の稲妻に遭う「沖の稲妻」、夕空を背景に駅前広場で乗合自動車を待つ場景を描写した「東京驛前」、戦争が始まり大好きな麦酒も自由に飲めなくなる「タンタンス」等々、文章道の達人が綴る三十七篇の随筆に三つの講演速記を加えた百鬼園随筆文集。

*解説頁 「沖の稲妻」雑記 平山三郎


内田 百 (うちだひゃっけん)
「贋作吾輩は猫である」 
(がんさくわがはいはねこである)


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*277頁
*発行 1984年
*カバー・田村義也

*福武文庫版カバー文
夏目漱石の『吾輩は猫である』の主人公吾輩が、ビールを飲んでカメの中に落ちて、ナムアミダブツを唱えたけれど、酔いが醒めればカメの縁から這い上がってくる。独語教師・五沙弥入道宅に移して「猫」が見る人間模様を描く百阡ナ『吾輩は猫である』。



内田 百 (うちだひゃっけん)
「鬼苑横談」 (きえんおうだん)


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*203頁 / 旧仮名遣い
*発行 昭和57年
*カバー・田村義也

*カバー文
“漱石先生が私の家を訪ねられて、二階へ上がり、私の部屋に座り込んで辺りを見廻した。……どつちを向いて見ても先生の筆蹟ばかりで、漱石展覧会の様な真中に御本人の先生が座つて、面白くなささうな顔をしてゐるので、私の方が少し恥づかしい気持がした。”(「漱石先生の来訪」)……四十七篇を収録した随筆文集。

*解説頁 平山三郎


内田 百 (うちだひゃっけん)
「鬼園の琴」 (きえんのこと)

*334頁 / 発行 1982年

*目録文
琴の名手百關謳カの名文集。他に「百鬼園夜話」を収録。



内田 百 (うちだひゃっけん)
「菊の雨」 (きくのあめ)


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*251頁 / 旧仮名遣い
*発行 昭和57年
*カバー・田村義也

*カバー文
本名内田榮造、またの名は内田百間、またの名は百鬼園先生、またはフオン・ジヤリヴー、哈八入道、土手之都、志道山人、志保屋榮造。この七つの「またの名」が一堂に集まって、百間氏を司会者に座談会を開いた。なんとも奇妙奇天烈な「七体百鬼園」など、四十篇の随筆と創作「南山壽」を収めた百鬼園文集。

*巻末頁
 解説 安岡章太郎
 「菊の雨」雑記 平山三郎


内田 百 (うちだひゃっけん)
「クルやお前か」  (くるやおまえか)


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*201頁
*発行 1983年
*カバー装丁・田村義也

*目録文
愛猫クルツ病気で死んだ。その看病日記とクルツの思い出を綴った表題作など十七篇を収録。


内田 百 (うちだひゃっけん)
「けぶりか浪か」 (けぶりかなみか)


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*305頁
*発行 1983年
*カバー装丁・田村義也
*目録文
子供時代の思い出、学生時代に下宿していた長屋の話、摩阿陀会のあいさつなど、二十篇を収録。


内田 百 (うちだひゃっけん)
「残夢三昧・日没閉門」 (ざんむざんまい・にちぼつへいもん)


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*328頁
*発行 1983年
*カバー装丁・田村義也

*目録文
百鬼園先生の最後の随筆文集「日没閉門」などを収録。


内田 百 (うちだひゃっけん)
「実説艸平記」 (じっせつそうへいき)


*カバー装丁・田村義也
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*220頁 / 発行 1983年 / 旧仮名遣い

*カバー文
「草平さんを識つたのは早稲田南町の漱石先生の許で会つたのが初めてである。外の数人の先輩達の中で、特に草平さんが好きだと思つたわけではなく、取りたてて尊敬を払つたと云ふのでもないが、それから後の何十年の歳月を振り返つてみると、一番草平さんに接近してゐる。」
表題作「実説艸平記」ほか十篇を収めた百鬼園随筆文集33冊目。

*目次
サラサーテの盤
とほぼえ
枇杷の葉
雲の脚
ゆふべの雲
  
  
龜鳴くや
秩父宮殿下に上るの書
いすかの合歓
華甲の宴
摩阿陀會
実説艸平記
「実説艸平記」雑記 平山三郎


内田 百 (うちだひゃっけん)
「新輯 百鬼園俳句帖」 (しんしゅうひゃっきえんはいくちょう)


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*319頁
*発行 1984年
*カバー・田村義也

*目録文
六高俳句会詠草・季題別総覧・漫評会ほか百鬼園先生の俳句のすべてがわかる。百阨カ学の精髄。


内田 百 (うちだひゃっけん)
「隨筆億劫帳」 (ずいひつおっくうちょう)


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*355頁 / 発行 1982年
*カバー・田村義也

*目録文
掘立小屋生活から新居に移った百關謳カの戦後編第一弾。


内田 百 (うちだひゃっけん)
「隨筆新雨」 (ずいひつしんう)


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*236頁 / 発行 昭和57年 / 旧仮名遣い
*カバー・田村義也

*カバー文
造り酒屋の息子である百鬼園先生が語る酒飲みの弁「酒光漫筆」、高利貸とのつきあいを綴った「棗の木」、宿屋にお茶代をやりすぎて帰りの汽車賃が二銭足りなくなった学生時代の思い出「二銭紀」……昭和十二年に刊行された第七冊目の百鬼園随筆文集。

*解説頁 平山三郎


内田 百 (うちだひゃっけん)
「第三阿房列車」 (だいさんあぼうれっしゃ)


*カバー・田村義也
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*268頁/発行 昭和55年/旧仮名遣い

*カバー文
抱腹絶倒のうちに蜿蜒〈えんえん〉走り続けた阿房列車も、そろそろ終着駅に近づいたようである。阿川弘之氏の算定では『第三阿房列車』の鉄道全行路は9936.5キロであるから、全阿房列車では25000キロを優に超えるであろう。これを快挙と見るか暴挙と考えるかは読者諸賢の自由であり、この自由こそ、阿房列車が乗せて走ったものではなかろうか。

*目次
長崎の鴉 ― 長崎阿房列車
房総鼻眼鏡 ― 房総阿房列車
隧道の白百合 ― 四国阿房列車
菅田庵の狐 ― 松江阿房列車
時雨の清見潟 ― 興津阿房列車
列車寝台の猿 ― 不知火阿房列車
 阿房列車の留守番 中村武志
 「第三阿房列車」雑記 平山三郎


内田 百 (うちだひゃっけん)
「第二 阿房列車」 (だいにあぼうれっしゃ)


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*225頁 / 旧仮名遣い / 発行 昭和54年
*カバー・田村義也

*カバー文
目の中に汽車を走らせても痛くない百間先生の車中の愉しみは、やはりお酒に指を屈する。なぜ汽車のお酒はおいしいか、と自問し自答されるに、「飲んでいるお酒も60キロか70キロで飛んでいる。料理屋にはこんな早いお酒はない」と。今日も、ご存じヒマラヤ山系氏との珍問答の応酬のうちに、阿房列車第二号はますます快調に全国を駆けめぐるのである。

*巻末頁
 附録・鉄道唱歌
 解説 ――遠回りの文学 長部日出雄
 「第ニ阿房列車」雑記 平山三郎


内田 百 (うちだひゃっけん)
「鶴」 (つる)


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*271頁・旧仮名遣い
*発行 昭和51年
*カバー・田村義也

*カバー文
わずか三ページに「れいれいと鳴く」鶴のまぼろしを鮮やかに描き留めた名品。四冊目の百間文集。

「『鶴』の百間は動物や機械の喋る言葉に通じたようである。という意味はあのギクシャクと硬張る官服の鎧を脱いでも、死の不安に不意を討たれる憂いはないようにと、こちらから化けて出る新戦術を創出したということである。これは昭和の文芸における類例を見ぬ新機軸であった。」本書解説、種村季弘「動物・機械・幼年」より


内田 百 (うちだひゃっけん)
「つはぶきの花」 (つわぶきのはな)


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*220頁
*発行 1983年
*カバー装幀・田村義也

*目録文
宮城道雄との交遊、夏目漱石の思い出など、おなじみの名文を集めた旺文社文庫二十六番目の文集。


内田 百 (うちだひゃっけん)
「凸凹道」 (でこぼこみち)


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*238頁
*発行 昭和56年
*カバー・田村義也

*目録文
「忙中謝客」「小さんの葬式」「猪の昼寝」「可可貧の記」「鶴の一声」……佳境に入る百阨カ集第五集。 


内田 百 (うちだひゃっけん)
「東海道刈谷驛」 (とうかいどうかりやえき)


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*246頁
*発行 1983年
*カバー・田村義也

*目録文
刈谷駅構内で事故死した友人宮城道雄の死の前後を描いた表題作ほか十六篇を収めた百鬼園文集。


内田 百 (うちだひゃっけん)
「東京焼盡」 (とうきょうしょうじん)


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*304頁・旧仮名遣い(一部旧字体)
*発行 昭和59年
*カバー・田村義也

*カバー文
二十五日夜半ニ家ヲ焼カレタ
焼カレタ後ニ焼ケ出サレノ明ケ暮レニ忘レラレナイ数数ガ残ツタ
ナゼ疎開シナカツタト云フニ行ク所モナカツタシ又逃ゲ出スト云フ気持ガイヤダツタカラ動カナカツタ
何ヲスルカ見テヰテ見届ケテヤラウト云フ気モアツタ
   〈序ニ代ヘル心覚〉より
アメリカ軍による東京空襲を克明に記した戦中日記、ついに百間文庫に登場。


内田 百 (うちだひゃっけん)
「波のうねうね」 (なみのうねうね)


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*265頁
*発行 1983年
*カバー・田村義也

*目録文
煙草を吸い過ぎてはいけない。節煙するに限る…百闔ョ節煙法を説く「実益アリ」等三十一篇収録。


内田 百 (うちだひゃっけん)
「ノラや」


*カバー版画・谷中安規(「戻り道」挿画より)
 カバー装丁・田村義也

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*284頁 / 旧仮名遣い / 発行 1983年

*カバー文
可愛がっていた飼猫のノラが、ある日出かけていったきり行方不明になった。
近所にたずね猫の貼り紙をし、新聞広告も出したが見つからない。どこかの縁の下でふるえているかもしれないノラを思うと、かわいそうで、悲しくて、百鬼園先生は居ても立ってもいられない。

*目次
ノラや
ノラやノラや
ノラに降る村しぐれ
  ノラ来簡集前書 / ノラ来簡集目次 / ノラ来簡集
朝雨
門の夕闇
田楽の涙
草平さんの幽霊
一本七勺
列車食堂の為に辨ず
放送初舞台
鯉の子
第七回摩阿陀會
御慶六年
八代紀行
千丁の柳
附録
 漾虚集を読む
 「老描物語」に就いて
 老描物語
  「ノラや」雑記 平山三郎


内田 百 (うちだひゃっけん)
「百鬼園隨筆」 (ひゃっきえんずいひつ)

*288頁 / 発行 昭和55年
*カバー・田村義也

*目録文
室生犀星をして゛天下無敵"と賛嘆せしめた日本語の精華。随筆ブームを巻き起こした古典的名著。 


内田 百 (うちだひゃっけん)
「續 百鬼園隨筆」 (ぞくひゃっきえんずいひつ)



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*224頁・旧仮名遣い
*発行 昭和55年
*カバー・田村義也

*カバー文
近頃は身体の加減か、年の所為か知らないけれど、あんまり腹が立たなくなつた。昔はいろんな事が口惜しくて、無暗に腹を立てた為に、到頭、耳が動き出した。(「立腹帖」より)……香り高い諧謔の美酒の酔い心地! 百間先生魔法文の滋味妙味を堪能させる『百鬼園随筆』続編。

*解説頁 内田道雄・平山三郎


内田 百 (うちだひゃっけん)
「百鬼園日記帖」
 (ひゃっきえんにっきちょう)


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*346頁
*発行 昭和59年
*カバー・田村義也

*カバー文
百間自身が「憂悶と焦燥に終始」と顧みる29歳から34歳の日々。その生活を綴るなかにも、作家への意志と百間独特の調子が溢れ、後に作品となって花開く萌芽が随所に見られる、大正期の日記帖。

百鬼園日記帖(自大正6年7月―至大正8年9月)
続百鬼園日記帖(自大正8年10月―至大正11年8月)


内田 百 (うちだひゃっけん)
「船の夢」 
(ふねのゆめ)


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*198頁 / 旧仮名遣い
*発行 昭和57年
*カバー・田村義也

*カバー文
昭和十四年四月に日本郵船会社の嘱託となった百間先生は、郵船所有の客船に乗って船旅を楽しみ、台湾まで足をのばす。台湾旅行の思い出や船談義を中心として三十五篇の随筆と、中篇小説「柳検校の小閑」を収めた旺文社文庫十六冊目の百鬼園文集。

*解説頁 「船の夢」雑記 平山三郎


内田 百 (うちだひゃっけん)
「北溟」 (ほくめい)


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*217頁・旧仮名遣い
*発行 昭和57年
*カバー・田村義也

*カバー文
「阿房の鳥飼」と自称する百鬼園先生の、小鳥にたいする愛情がそのまま伝わってくるような一連の小品「頬白」「葦切」「春信」「うぐいす」「蜂」、十七歳のときに失った父の思い出「たらちをの記」など、表題作「北溟」をはじめ三十七篇を収めた随筆文集。

*解説頁 「北溟」雑記 平山三郎


内田 百 (うちだひゃっけん)
「無絃琴」 (むげんきん)


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*220頁・旧仮名遣い
*発行 昭和56年
*カバー・田村義也

*カバー文
"風船画伯"との交流を描く「弾琴図」にはじまる、百間随筆の世界第三弾。いよいよ好調。 

*“風船画伯”=版画家・谷中安規


内田 百 (うちだひゃっけん)
「無伴奏・禁客寺」 (むばんそう・きんかくじ)


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*320頁
*発行 1982年
*カバー・田村義也

*目録文
百鬼園先生がご馳走になる摩阿陀會と先生がご馳走する御慶の会の話を中心とした二つの随筆集。


内田 百 (うちだひゃっけん)
「冥途・旅順入城式」 (めいど・りょじゅんにゅうじょうしき)


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*340頁/発行 昭和56年/旧仮名遣い
*カバー・田村義也

*カバー文
十年の歳月を要して成った記念すべき第一創作集『冥府』と、芥川龍之介が「戞々〈かつかつ〉たる独創造の作品なり」と推賞した第二創作集『旅順入城式』を合せ収める。薄明の世界にひそむ不安と恐怖の正体を描き尽くして、昭和文学史の一角に独自の輝きを残した幻の名品。待望の復刊。

*巻末頁
 解説 高橋英夫
 「冥府」「旅順入城式」雑記 平山三郎


内田 百 (うちだひゃっけん)
「戻り道・新方丈記」
 (もどりみち・しんほうじょうき)


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*223頁・旧仮名遣い
*発行 昭和57年
*カバー・田村義也

*カバー文
戦争もだんだんと敗色が濃くなって暗く殺伐とした空気の漂う昭和十九年の夏、風船画伯こと谷中安規の版画が入った、時節柄ぜいたくとも見える文集『戻り道』が刊行された。それから十ヶ月後、激しくなった空襲で百鬼園先生も焼け出され、生活日録『新方丈記』に綴られた掘立小屋生活が始まる。ニ作品を合せ収めた百鬼園文集。

*解説頁 平山三郎


内田 百 (うちだひゃっけん)
「夜明けの稲妻」 
(よあけのいなづま)


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*209頁
*発行 昭和58年
*カバー・田村義也

*目録文
喜寿の百鬼園先生が朝昼晩の日常生活を語る表題作や「カメレオン・ボナパルテ」など十九篇を収録。 


宇野 信夫 (うののぶお)
「かまわぬ見ます団十郎のはなし」 (かまわぬみます)

*242頁 / 発行 昭和60年

*目録文
空前の襲名披露興行を行った十二代目団十郎。団十郎の代々を宇野信夫が洒脱な絵と共に綴る。



宇野 信夫 (うののぶお)
「こ話百選 おわらい帖」 (こばなしひゃくせん おわらいちょう)


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*254頁 / 発行 1985年
*カバー画・宇野信夫 カバー構成・矢口茂夫

*カバー文
ユーモアと機智に富んだ江戸小咄の数々を宇野信夫流にダイジェスト。春夏秋冬四季のわらい満載。

*目次
 春のわらい / 夏のわらい / 秋のわらい / 冬のわらい / わらいばなし(一) / わらいばなし(ニ)
 舌代


宇野 信夫 (うののぶお)
「昔も今も笑いのタネ本」 (むかしもいまもわらいのたねぼん)



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*283頁
*発行 1985年
*カバー画・宇野信夫

*カバー文
「一人娘の嫁入り道具だ。念を入れて塗ってくれ。金に糸目はつけぬ」
「かしこまりました。せいぜい丁寧に塗りましょう。そんじょそこらの蒔絵とちがき、手前共のは、いくたびお興入れなされても、決して剥げるようなことはございません」 (嫁入り道具)
 日本の昔と今の笑いのショートショート300話を収めた傑作集。


梅崎 春生 (うめざきはるお)
「ボロ家の春秋」 (ぼろやのしゅんじゅう)


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*309頁
*発行 1979年

*目録文
妙ないきさつからボロ家の所有権争いにまきこまれた男を風刺とユーモアで描く、直木賞受賞作。