*カバー装画・平松礼二
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*499頁 / 発行 2000年
*カバー文
俳句ブームの火付け役であり、挨拶句の名手であり、辛口ながらユーモアあふれる随筆家として人気絶頂だった著者を、病魔が襲う。「高見順です」という医師の告知が始まりだった。以来、食道癌と向き合い、克明な日記を付け、療養句を詠み続ける日々。度重なる手術、骨への移転など、過酷な病状にも執念の執筆は続くが、ついに辞世の句を遺して永眠。激しく見事な人生がここにある。
*目次
はじめに
残寒やこの俺がこの俺が癌
カーディガン、ナースはみんなやさしくて
春の闇阿鼻叫喚の記憶あり
惜春のまた傷ついてゐるこころ
目にぐさり「移転」の二字や夏さむし
四万六千日いのちかみしめ外泊す
おい癌め酌みかはさうぜ秋の酒
俳人・滋酔郎のこと 鷹羽狩行
著者略歴
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