*デザイン・新潮社装幀室
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*411頁 / 発行 2014年
*カバー文
原始仏教、大乗仏教から日本仏教へ。「法華経」「般若心経」「正法眼蔵」等々、主要な仏典より立ち上る叡智の数々。他者と死者、「空」の哲学、即身成仏、悉有仏性……。仏典を読み解いていくと、多くの高僧英才の手によって仏教は広がり、多様化したことが見えてくる。それはそのまま人類の崇高な精神のスリリングなうねりである。斯界の第一人者に導かれて、広大無辺の思索の大海へ。
*目次
はじめに
第一部 死からはじまる仏教
第一章 大いなる死 ―― 『遊行経』
第二章 死と生の協奏 ―― 『無量寿経』
第三章 他者と関わり続ける ―― 『法華経』
第四章 否定のパワー ――『般若心経』
第五章 心の中の地獄と仏 ―― 智ギ『摩訶止観』
第六章 禅の中の他者と死者 ―― 圜悟『碧巌録』
第二部 日本化する仏教
第七章 現世を超えた秩序 ―― 景戒『日本霊異記』
第八章 仏教は俗世に何をなしうるか ―― 最澄『山家学生式』
第九章 この身のままに仏となる ―― 空海『即身成仏義』
第十章 贈与する他者 ―― 親鸞『教行信証』
第十一章 脱構築から再構築へ ―― 道元『正法眼蔵』
第十二章 宗教国家は可能か ―― 日蓮『立正安国論』
第十三章 異教から見た仏教 ―― ハビアン『妙貞問答』
文献ガイド
あとがき
解説 中島隆博
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