絶版文庫書誌集成

春陽文庫 【あ】

浅田 晃彦 (あさだてるひこ)
「脱囚 高野長英」 (だっしゅうたかのちょうえい)


(画像はクリックで拡大します)

*487頁(上下2段組頁) / 発行 1990年(新装版)
*カバー装画・小宮山逢邦

*カバー文
 渡辺崋山らとともに蛮社の獄(言論弾圧事件)に連座して入牢の身となった高野長英――長崎のシーボルト鳴滝塾で医術を学んだ蘭学者――は思惑違いの永牢を申し付けられたが、入牢五年目の天保十五年、獄中の手先を使って獄舎に放火させ、解き放ちに乗じ脱走した!
 脱獄した長英は弟子の多い上州吾妻郡に潜むこととなったが、早くも人相書きが回され、しかも折り悪しく博徒国定忠治狩りとも重なって、その逃避行には厳しいものがあった。そうした中で、長英は国家有意の使命をなし遂げんと励み、また真実の愛に邂逅していく!
 ――騒然たる幕末の世相を背景に、類まれな学才と行動力で活躍した長英の波乱の生涯を通じ、その思想と人間性、さらには黎明期の近代医術事情をも併せ描いた歴史小説の雄編!


阿波野 青畝 (あわのせいほ)
「阿波野青畝」
(あわのせいほ)
俳句文庫


(画像はクリックで拡大します)

*198頁 / 発行 1992年
装画・佐藤廣喜 / 装幀・相葉和子

*目次
対談 わが俳句を語る 阿波野青畝・村上護
T 萬兩 / 国原
U 春の鳶 / 紅葉の賀 / 甲子園
V 旅塵を払ふ / 不勝簪 / あなたこなた
W 除夜 / 西湖
わが師、わが結社 富岡桐人
句集・著作一覧
阿波野青畝略年譜
初句索引