
*カバー装画・東啓三郎
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*上巻353頁・下巻344頁 / 上下二段組頁 / 発行 昭和54年
*カバー文
上巻
時代小説界の巨匠角田喜久雄が新分野をひらく異色編! 海と戦国の男たちをえがいて息もつかせぬおもしろさに満ちた長編大作! 山田長政が活躍するシャムロ(タイ国)から物語は始まる! シャムロではビルマ軍との壮絶な戦いがくりひろげらていた!
山田長政の日本義勇隊員の中に、へのへの茂平次と名のる快男児がいた。前髪の美貌の若者山柿甚吾もいた。茂平次は甚吾と親しんでいたが、長政は「甚吾は危険人物」という注意を茂平次に与えていた!? 甚吾が乗船した竜神丸と、茂平次の図南丸はあいついで日本への帰国の航海についたが!? 一方、長門国毛利秀元の長府城内、小松の館には也々さまとよばれる姫と、侍女早苗が茂平次を待っていた! ― 物語は波乱万丈の興趣をもって核心へ!
下巻
時代小説文壇の雄角田喜久雄えがく戦国海のロマン! 前編の興趣いよいよ盛りあがって後編の物語へと展開! 読者待望の一大伝奇時代長編の会心作!
傷ついた美女知香を救いだした茂平次は、懸命に意識を失った知香を看護しながら、六右衛門爺の黒潮丸を待っていた! 強敵山柿甚吾一味の岩倉重四郎が、そんな茂平次と知香をひそかにねらっていた! 恐るべき重四郎のふるう投石器に相対した茂平次は、負傷しながらも重四郎と組み打ちのまま怒涛逆巻く海中へ! 茂平次と知香の運命は!? 一方、京の大仏殿に姿を現した長府の去庵和尚は、友の浄海と出会った。浄海こそ元宇喜多家の船手奉行梅本三郎太夫であり、也々さまの父であった! ― 愛憎うずまく戦国絵巻の物語!
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