絶版文庫書誌集成

春陽文庫 【わ】

若山 三郎 (わかやまさぶろう)
「お嬢さんと腕力学生」
 (おじょうさんとわんりょくがくせい)


*カバー装画・記名無し
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*200頁(上下2段組頁) / 発行 昭和41年

*目次(長篇小説)
大学生の出現
夫婦げんか
家主と坊さん
娘の心意気
女にモテざる教
学生建築士
恋の救世主
なこうど志願
ビッグ・ニュース
諸人往来
げんこつの雨
求婚は電波に乗って


若山 三郎 (わかやまさぶろう)
「お嬢さんは脱線好き」 
(おじょうさんはだっせんずき)


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*224頁
*発行 昭和45年
*カバー装画・清野清二

*カバー文
 若者たちの明るい青春を描く、いつ読んでもおもしろい快調若山三郎のユーモア長編!
 小言社長と異名をとる徳丸食品工業KKの社長徳丸孝兵衛は、カメラに熱中する長男孝太郎のために、別会社としてインスタント・ラーメン販売のバンビ商事を設立してやった。
 孝太郎を助けて新会社の専務に就任したのは、大学時代からの親友で、徳丸食品営業課から移った快男児、巨漢の板畑大助であった。同じく営業課の井村俊二も移ってきた。
 孝太郎社長、大助専務の名コンビに加うるに弁舌巧みな井村と、若者トリオによる猛烈な売り込み作戦で、新会社バンビ商事は好調に活動を開始した! 美人ホステス真野照代と細井優子の出現、さらに矢吹商店の娘京子も現われる。若い美人たちとの恋のなりゆきは?


若山 三郎 (わかやまさぶろう)
「お嬢さん待ってます」 (おじょうさんまってます)


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*216頁 / 発行 昭和46年
*カバー装画・清野清二

*カバー文
 どことなくヌーボーとした顔つきで、西郷さんが笑うとちょうどこの青年みたいになりそうな大男の好青年・稲塚邦夫は、アジア探偵社の私立探偵である。
 銀座でスリにハンドバッグを強奪されようとした波岡由実を助けたことから、稲塚邦夫と由美はおたがいに知り合うことになった。二十三歳の美しい娘由実は、母のいない家庭を、父の修太郎と弟の高校生巌吉と三人で暮らしていたが……。
 一流会社の総務課長である父の修太郎は、二十年まえの初恋の人・村瀬妙子と再会したが、彼女にはなにか暗い翳があった……。修太郎の部下で稲塚邦夫の親友である笹崎恒次は自称プレイボーイ、とかく女関係で忙しい! 笑いとペーソスでつづる若山三郎の傑作編!


若山 三郎 (わかやまさぶろう)
「けとばした青春」 
(けとばしたせいしゅん)


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*248頁
*発行 昭和46年
*カバー装画・清野清二

*カバー文
 若い群像がえがきだす青春の日日の軌跡をあざやかに軽妙の筆にのせておくる好調若山三郎の新作長編! 現代女性美に輝やく大村ヤス子を中心にくりひろげられる明朗編!
 22歳のOL大村ヤス子の家庭は、生け花教室・料理教室・洋裁教室と多角的経営して成功している大村学園であり、学長の父親泰造氏に里子夫人、長女のキリ子、次女のヤス子そして長男裕一の五人家族であった。キリ子は両親と学園のために働いていたが、ヤス子はOLとして丸の内の岡部商事につとめていた。そこの同僚坂井達郎から、かれの友人で松岡電業の若き専務松岡啓次郎を紹介されたヤス子は…… 啓次郎は異母兄の啓太郎社長を助け、松岡電業をもりたてて活躍していたが、ヤス子はそんな啓次郎にいつしかひかれていた!


若山 三郎 (わかやまさぶろう)
「青春一匹狼」 (せいしゅんいっぴきおおかみ)


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*235頁
*発行 昭和48年
*カバー装画・清野清二

*カバー文
 経営コンサルタント業の浜屋信吉が顧問をつとめる宇宙衣料株式会社は苦境にあった。社長の増見雄造は、専属デザイナー塔丸陽子の紹介で菊村愛太から高利の金を借りていた。
 浜屋信吉は宇宙衣料をたすけるために日本一の取り引き高を誇る大東商事を訪ねた。
 人生をたくましく生きる快男子・信吉か図った秘策は!?
 大東商事の受付けの美女竹浦奈美子は、積極的に行動する信吉にひかれるものがあった!
 大東商事の社長風野清吾氏になんとか知遇をえんものと毎日のように信吉は風野邸に通った。その努力は報いられて……。風野社長のむすこ裕一はフーテン族であり、その友だちになることを信吉は頼まれた! 若山三郎がおくるユーモア長編小説の最新傑作編!


若山 三郎 (わかやまさぶろう)
「青春山脈」 (せいしゅんさんみゃく)


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*318頁
*発行 昭和50年
*カバー装画・清野清二

*カバー文
 春村泰平の勤める竹井化学KKは倒産寸前であった。その急場を竹井鶴吉社長は大会社の大興物産と提携することで救ったものの、大興物産側からの専務派遣を承認させられた。
 新しい専務として大興物産からやってきた秋田正信と、これも営業係長就任の大興側の浜名敏也の歓迎会の席上で、同僚の岡部雄二は大荒れに荒れて泰平を困らせた!
 泰平を兄貴分として頼る香山亮太は経理課の松森厚子を恋人にしていたが、厚子からふられてしまった。どうやら厚子の新しいデートの相手は秋田専務らしい! 亮太は泰平のもとに泣きついたが!? 泰平の妹修子はN繊維のOLだが、恋人として豪快な人物夏丸啓介を兄に紹介した!  ― 若人たちがかなでる青春譜を軽妙なタッチでつづる若山三郎の明朗編!


若山 三郎 (わかやまさぶろう)
「それゆけ青春」
 (それゆけせいしゅん)


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*228頁
*発行 昭和48年
*カバー装画・記名無し

*目次(長篇小説)
マネー・ヘル / おかしな受付嬢 / 若さと貧乏 / お嬢さん社長 / がんこな老人 / ライバル / 若き女傑 / ホステス / 幽霊志願 / 虚々実々の愛情 / 大五郎の精神状態 / 縁とはなんぞや


若山 三郎 (わかやまさぶろう)
「台風お嬢さん」
 (たいふうおじょうさん)


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*226頁
*発行 昭和45年
*カバー装画・清野清二

*カバー文
 かっぷくがよくてユーモアを解しおまけに酒豪である花見圭次郎は、丸亀物産の独身サラリーマンである。ある日、仲よしの同僚香戸昌吾から重大な相談をうけた……。
 香戸は、家の近くに越してきた美人姉妹の姉に一目ぼれのあげく、その橋わたしをしてくれと圭次郎に頼んできたのだ。そこで圭次郎は、出勤の朝、彼女たちのあとをつけていった!
 圭次郎は妹のほうの宮葉美紀に会うことができた。美紀は丸の内の北野工業につとめている。そこでは社長のむすこ北野誠也が、美人の美紀にことごとに言い寄っていた。……
 母の美乃さんに美和・美紀姉妹のしずかな三人暮らしの宮葉家に、若い男性たちのプロポーズ合戦が始まった! さてその結末は? 快調路線を走る“お嬢さんシリーズ”最近作!


若山 三郎 (わかやまさぶろう)
「ちゃっかりお嬢さん」 (ちゃっかりおじょうさん)


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*225頁
*発行 昭和46年
*カバー装画・清野清二

*カバー文
 宝信用金庫の外務員をつとめる二十四歳の好青年滝谷健介は、ひょんなことからラーメン屋で、加納裕子と知り合った。裕子は、健介のつとめる宝信用金庫の理事長の娘であった。
 健介の上役である係長の小出宗治との結婚話をすすめる父に反対して、二十歳そこそこで結婚するなんてとんでもない、青春をエンジョイするのはこれからだと、裕子は家政婦になるべく決心した。親友の塚山テルミの名を借りた裕子は……
 テルミ(裕子)がはいった誠親家政婦会の会長長島邦平や、表向きの会長広田たき女史、それに邦平の娘敬子、大学生の長男直一と、健介や裕子のまわりはにぎやかだ! 四人の若い女性の求愛競争に健介はどう対したか! いつ読んでも楽しい“お嬢さんシリーズ”の傑作編!


若山 三郎 (わかやまさぶろう)
「天国は青春にあり」 (てんごくはせいしゅんにあり)


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*269頁
*発行 昭和43年
*カバー装画・清野清二

*カバー文
 単身アメリカへわたって放浪生活をやることを夢みて、いまは学生生活のかたわら敢然としてバタヤ生活をつづける快男児、本編の主人公風名(かざな)五郎太である。
 そして、五郎太と起居をともにする親友、長髪スタイルで易者をやるかたわら、絵もうまいし、碁もつよく、僧侶修業にもはげもうというおかしな若者・宮村春峰!
 五郎太と春峰の共同生活に、もうひとりハディスンと名のるアメリカ青年がくわわってきた。かれはわすれられぬ幻の恋人ユウコという女をさがし求めて日本へやってきたのだった。
 この若者トリオをめぐってまきおこる善意の人々の織りなす青春の物語。恋あり! 夢あり! 希望あり! 一読、たちまち読者はそのおもしろさにひきこまれる青春ユーモアの佳編!


*上記以外の春陽文庫若山三郎作品一覧
「おこりんぼ大将」 1968年・265頁
「おてんばお嬢さん」 1970年・220頁
「おんぼろ青春」 1974年・277頁
「お嬢さんごめんあそばせ」 1968年・254頁
「お嬢さんとちゃめ紳士」 1970年・209頁
「お嬢さんとドラむすこ」 1969年・226頁
「お嬢さんと一等社員」 1968年・243頁
「お嬢さんに乾杯!」 1970年・215頁
「お嬢さんの求愛作戦」 1968年・232頁
「お嬢さんの探偵メモ:女子大生連続殺人事件5」 1993年・289頁
「お嬢さんの探偵修業:女子大生連続殺人事件3」 1991年・250頁
「お嬢さんの探偵旅行:女子大生連続殺人事件4」 1992年・282頁
「お嬢さんの冒険」 1967年・225頁
「お嬢さんの恋愛修業」 1969年・223頁
「お嬢さんはお目が高い」 1967年・230頁
「お嬢さんはガンコ者」 1969年・254頁
「お嬢さんは意地っぱり」 1966年・178頁
「お嬢さんは喧嘩好き」 1967年・171頁
「お嬢さんは江戸っ子娘」 1969年・237頁
「お嬢さんは婚約中」 1968年・237頁
「お嬢さんは探偵好き:女子大生連続殺人事件2」 1988年・246頁
「お嬢さんは適齢期」 1972年・263頁
「お嬢さんは名探偵:女子大生連続殺人事件」 1988年・250頁
「お嬢さんは恋愛主義者」 1967年・229頁
「お嬢さん社長」 1970年・240頁
「かがやけ青春」 1979年・414頁
「がんばれ!青春社員」 1977年・235
「けんか青春記」 1971年・246頁
「げんこつばんざい」 1977年・257頁
「このさき迷路」 1980年・408頁
「この世は男と女の死のゲーム」 1984年・239頁
「さわやか青春」 1979年・254,5頁
「すべてこの世は」 1975年・359頁
「それぞれの青春」 1982年・406頁
「でっかい青春」 1978年・267頁
「ドカンと一発!!」 1968年・427頁
「ときめきの青春」 1980年・356頁
「なにがなんでも」 1977年・355頁


「はばたけ青春」 1978年・281頁
「パーフェクト青春」 1972年・322頁
「ほらふき若大将」 1973年・296頁
「ほろにが青春」 1974年・233頁
「わんぱく青春」 1974年・271頁
「乾杯!若社長」 1967年・262頁
「結婚への招待状」 1972年・277頁
「見事な青春」 1975年・258頁
「青春からの贈物」 1980年・279頁
「青春ここにあり」 1973年・312頁
「青春に乾杯」 1973年・263頁
「青春に自由あり」 1981年・304頁
「青春に賭けろ」 1971年・427頁
「青春のパートナー」 1981年・334頁
「青春の花道」 1977年・278頁
「青春の旗をふれ」 1977年・年・277頁
「青春の野郎たち」 1976年・232頁
「青春バンザーイ!」 1969年・243頁
「青春へまっしぐら」 1969年・547頁
「青春ホール・イン・ワン」 1979年・304頁
「青春まっただ中」 1977年・274頁
「青春をぶっ飛ばせ」 1972年・360頁
「青春をやりぬこう」 1970年・261頁
「青春家族」 1976年・223頁
「青春会議」 1967年・317頁
「青春多難なり」 1974年・274頁
「青春多忙なり」 1978年・249頁
「青春大作戦」 1971年・316頁
「走れ青春」 1975年・333頁
「大空に乾杯」 1967年・268頁
「大物、出番です!」 1979年・266頁
「叩きつけた青春」 1975年・313頁
「男ならやってみろ!!」 1968年・298頁
「湯けむり大将」 1972年・341頁
「燃えよ青春」 1979年・303頁
「頼りになる男」 1976年・261頁
「恋愛適齢期」 1973年・246頁
「恋人はおてんば娘」 1971年・251頁



鷲谷 七菜子 (わしたにななこ)
「鷲谷七菜子 自選三百句」
 (わしたにななこじせんさんびゃっく)
俳句文庫



*カバー装画・佐藤廣喜「サザンカ」
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*190頁 / 発行 平成五年

*目次
対談 わが俳句を語る 鷲谷七菜子 / 村上護
第一期 黄炎 銃身
第二期 花寂び
第三期 游影
第四期 天鼓
わが師、わが結社……熊澤やすを
句集・著作一覧
鷲谷七菜子略年譜
初句索引