
*カバー写真・柿沼隆
カバーデザイン・神田昇和
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*302頁 / 発行 2013年
*カバー文
本書は、自伝的エッセイと自身の演劇に対する姿勢を書きつづった短編とから成る。タイトルは「客席に千人の青年がいるとしたら、彼らは千のナイフを持っているのだ」という本文から取られている。七十七歳になった今でもその言葉の呪縛から逃れられないと語る蜷川の、若き日の決意と情熱がほとばしりでるエッセイ集。本音を語る魅力あるエピソードは、時を経ても古びない。
*目次
T章 演劇をめぐる自伝
役者から演出家へ(一九五五〜一九六五)
騒乱の新宿時代(一九六六〜一九七三)
千のナイフ(一九七四〜一九八三)
メランコリーの季節(一九八四〜一九八九)
U章 演劇という病
深夜の話 演出とは何か
砕けた鏡
風ももうすぐやむだろう
すべては舞台の上にある 朝日劇評との闘争記
非日常空間へ誘う苦しくも愉しいたくらみ
「1991・待つ」の集団創作法
いつかあいつらを撲ってやる
マスコミによる魔女狩り NHK紅白歌合戦辞退の理由
芝居と私
TANGO AT THE END OF WINTER 演劇による文化交流
舞台としての建築 ── 西本願寺・飛雲閣
V章 千のまなざし
コミュニケーションの訓練
演劇的教育論
僕の中の三つの東京
あとがき / 文庫版あとがき
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