*カバーデザイン・柳川貴代
カバー作品
「神々と巨人達の闘い」
「シフノス人の宝庫、
北壁フリーズのレリーフ」
写真提供
Eeich Lessing/PPS通信社
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*309頁 / 発行 2012年
*カバー文
「あらゆる表現は鑑賞者に対する挑戦です。鑑賞者はその挑戦に応えなければならない」早稲田大学での講義に基づく小説論。小説における「目的」を達成するためにいかに効果的に「形」を組織し、作り上げるのか。そしていかにそれを読み解くのか。稀代の小説家が伝授する、読む / 書くための戦略。
*目次
1 快楽の装置 創作と享受における一般的な前提
2 フィクションの「運動」 読み手が反応するのは物語ではなく記述である
3 ジャック・ワージングの困惑 物語にはどのような役割があるのか
4 楽興の時 作者が全てをコントロールできるとは限らない
5 燭台なしの蝋燭 言葉は本当に通じるか/通じなければならないか
6 かくて詩人は追放される 小説は哲学上の真を語らない
7 誰も一人では語り得ない 複数の語り、複数の声
8 ディエーゲーシス/ミメーシス 声の様態に関するタクティカルな考察
9 単声による肖像 作例一。ユルスナール『ハドリアヌス帝の回想』
10 殺人者のファンシー・プローズ 作例二。ナブコフ『ロリータ』
11 国民作家の悲劇 作例三。笙野頼子『水晶内制度』
12 作品が全て、人間は無 結びにかえて
後記
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