
*カバー・博文館版『児玉大将伝』の函意匠に拠る
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*428頁 / 発行 1989年
*カバー文
義兄の暗殺、神風連の変、西南の役、台湾総督時代など、日露戦争を勝利に導き、海軍の東郷と並び称された満洲軍総参謀長の五十五年の生涯を、政界の黒幕といわれた親友が思いをこめて記す。
*目次
序 / 一 鳳児出産の報、詩会の莚を賑わす / 二 百合若と命名してその前途を祝す
/ 三 誕生の祝宴に志士国事を激論す / 四 佐幕党、半九郎を陥れんと謀る /
五 意見書を提出して累その身に臻る / 六 浅見氏を養うて一家の断絶を免かる
/ 七 二青年相謀りて富山を刺さんとす / 八 富士源二郎わずかに身をもって免かる
/ 九 親類寄合に托して巌之丞を暗殺す / 一〇 瑞巌の故事を説いて蕃根、鍵を励ます
/ 一一 新知を排領して名を源太郎と改む / 一二 奥州征伐を了えて仏式練習生となる
/ 一三 脱隊鎮蕉を兼ねて郷里に母を省る / 一四 佐賀の乱に奮闘してついに重傷を負う
/ 一五 熊本に転職して神風連の変に遭う / 一六 暴徒官邸を襲うてついに種田少将を斬る
/ 一七 髪を刺り装を変じて討伐のことに従う / 一八 仁尾大属と謀りて善後の策を講ず
/ 一九 西郷謀反の報到り熊本篭城に決す / 二〇 猛火を冒して危く弾薬函を搬出せしむ
/ 二一 宇宿県属、西郷の書を齎らして来る / 二二 三太郎峠に賊の諸将軍議を凝らす
/ 二三 樺山参謀長傷つき与倉聯隊長戦没す / 二四 賊軍大挙城に迫り篠原国幹これに傷つく
/ 二五 城中議を凝して旅団と連絡を謀る / 二六 谷村計介重囲を脱して官軍に投ず
/ 二七 奥少佐突出隊を率いて川尻に向う / 二八 熊本の囲いついに解け賊魁城山に亡ぶ
/ 二九 メッケル少佐と世界の大勢を論ず / 三〇 陸軍制度取調のため欧州派遣を命ぜらる
/ 三一 露都の夜会に名歌妓の歓待を受く / 三二 巧みにイタリア名妓の追跡を免かる
/ 三三 御用商人の手先代議士へこまさる / 三四 俊髦を挙げて検疫の事実を大成す
/ 三五 台湾統治のためさらに後藤を重用す / 三六 処士蕃界に入りて柯頭目を招降す
/ 三七 敗残の勇将総督の仁慈に感泣す / 三八 台湾神社を奉祀し明治橋を架設す
/ 三九 台湾名物禿八百屋の命名親となる / 四〇 古亭庄に野裁の耕作を奨励する
/ 四一 刀剣を贈りて新村の富豪を彰表す / 四二 涙を呑んで図南の鵬翼を収めしむ
/ 四三 福住の行灯部屋に桂首相と会合す / 四四 長官を譴責して総督の実権を示す
/ 四五 宣戦前に徒歩出衙して寛裕を示す / 四六 総参謀長となりたちまちにして遼陽を占む
/ 四七 二〇三高地陥って開城の時機迫る / 四八 旅順口陥落の祝宴に苹果水の乾杯
/ 四九 奉天を破りバルチック艦隊を殲滅す / 五〇 凱旋して新たに参謀総長の職を襲う
/ 五一 絶代の偉人溘焉白玉楼中の人となる / 明治ナショナリストの明暗 佐伯彰一
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