*カバーデザイン・栃折久美子
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*529頁 / 発行 1977年
*カバー文
すでに遠くなろうとしている明治。このかつてない激動の時代を生きた女たちの埋没させてはいけない実像を、入念な検証にもとづきつつ具体的に詳かにする。この第四巻では、廃娼運動の意義を論証し時代の旧い意識が女の生活と感情に及ぼした歪みを探り、最後に新しい時代を模索する女たちの新しい動きにふれる。
*目次
社会運動(1)
売淫
伊藤博文の公娼制讃美 / 明治に発展した売淫制度 / 親権と人身売買 / 娼妓の生活
/ 売娼輸出
廃娼運動
排娼と廃娼 / 在娼論と廃娼論 / 廃娼運動ひろがる / 婦人矯風会の活動 /
自由廃業 / 闘争の白熱化 / 苦悩と共感 ― 木下尚江 / 信仰と愛 ― 山室軍平と益富政助
/ 人権自覚の原点
感情生活
観念と挫折
文学者の自由願望と家制度 / 石川啄木の暗黒日記 / 恋愛観と男の幻想 ―
透谷・独歩 / 詩人の放縦と妻の生涯 ― 生田花世
恋愛と生活
樋口一葉 / 与謝野晶子 / 自立と同化 ― 相馬黒光
社会運動(2)
陣痛期 ― 潮騒
労働者意識の労働運動 / 女子労働者の条件 / 争議の性格 / 社会主義と女性解放
/ 社会主義者の女性論 / 福田英子の思想と活動
潮騒のひびき高まる
『青鞜』と平塚明子 / 声なき声
あとがき
*全四巻
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