絶版文庫書誌集成
講談社文庫 【な】
中井 英夫 (なかいひでお)
「黒鳥譚・青髯公の城」 (こくちょうたん・あおひげこうのしろ)
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*184頁
*発行 昭和50年
*カバー装画・建石修志
*カバー文
ぶらっくすわん。漆黒の翼の下に秘めもつ純白の風切り翅。火星の如く緋色に燃える嘴と眼。黒鳥の姿に、降りつむ時間を生きながらえねばならぬ恥の想いを託したひとつの迷宮「黒鳥譚」。そして「青髭公の城」「死者の誘い」を加えた三篇が奏でる失寵の響きもまた“虚無への供物”なのであろうか。……
*解説頁・相澤啓三
中井 英夫 (なかいひでお)
「とらんぷ譚 人外境通信」 (にんがいきょうつうしん)
長尾 三郎 (ながおさぶろう)
「廃墟地獄 寺山修司」 (きょこうじごく てらやましゅうじ)
永井 龍男 (ながいたつお)
「コチャバンバ行き」 (こちゃばんばゆき)
講談社文芸文庫
永井 龍男 (ながいたつお)
「へっぽこ先生その他 現代日本のエッセイ」 (へっぽこせんせいそのた)
講談社文芸文庫
長尾 三郎 (ながおさぶろう)
「魂を彫る 鑿に賭けた大仏師父子の『心の王国』」 (たましいをほる)
中川 一政 (なかがわかずまさ)
「画にもかけない」 (えにもかけない)
講談社文芸文庫 ― 現代日本のエッセイ
中川 一政 (なかがわかずまさ)
「我思古人」 (われおもうこじん)
講談社文芸文庫 現代日本のエッセイ
中里 恒子 (なかざとつねこ)
「閉ざされた海 中納言秀家夫人の生涯」 (とざされたうみ)
講談社文芸文庫
中沢 けい (なかざわけい)
「海を感じる時・水平線上にて」 (うみをかんじるとき・すいへいせんじょうにて)
講談社文芸文庫
中島 義道 (なかじまよしみち)
「時間と自由 カント解釈の冒険」 (じかんとじゆう)
講談社学術文庫
中原 フク述・村上 護編 (なかはらふく・むらかみまもる)
「私の上に降る雪は ― わが子中原中也を語る」 (わたしのうえにふるゆきは)
中村 真一郎 (なかむらしんいちろう)
「回転木馬」 (かいてんもくば)
中村 真一郎 (なかむらしんいちろう)
「死の影の下に」 (しのかげのしたに)
講談社文芸文庫
中村 武志 (なかむらたけし)
「目白三平随筆・男はいつも孫悟空」 (めじろさんぺいずいひつ・おとこはいつもそんごくう)
中村 哲 (なかむらあきら)
「柳田国男の思想」(上下) (やなぎだくにおのしそう)
講談社学術文庫
長崎 源之助 (ながさきげんのすけ)
「あほうの星」 (あほうのほし)
長崎 源之助 (ながさきげんのすけ)
「ゲンのいた谷」 (げんのいたたに)
中平 邦彦 (なかひらくにひこ)
「棋士−その世界」 (きしそのせかい)
中山 あい子 (なかやまあいこ)
「紅椿無惨 ― 唐人お吉」 (べにつばきむざん)
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*304頁
*発行 1987年
*カバー装画・村上豊
*カバー文
下田一の美妓、明烏のお吉と人気の高かった娘に立った白羽の矢。お国のために、好いた男の夢のために、異人の許に送られたが、通商条約締結後、無惨に砕かれた女だけが残された。時代の嵐に巻き込まれ、男たちの明治維新に利用され女心。美しくて脆かった女の意地を切々と描く、著者初の時代長編小説。
*解説頁・清原康正
中山 義秀 (なかやまぎしゅう)
「芭蕉庵桃青」 (ばしょうあんとうせい)
講談社文芸文庫
*デザイン・菊地信義
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*458頁 / 発行 2002年
*カバー文
食道癌の再発で孤独と不安に苛まれた著者が心の深部に安穏を求め、漂泊行脚の境涯に身をおいた芭蕉の心境をさぐる。資料、研究書、注釈書等を駆使し、自らの孤独感と風狂の詩人の苦悩とを二重写しにさせ、芭蕉の全体像に迫り不断の生命を追求した長篇小説。「今二回で終るところであるけれども、それも是非ない」(「中央公論」昭和四四・一〇)と記された遺作。
*巻末頁
解説 富岡幸一郎
年譜 栗坪和子
著書目録 栗坪和子
*中公文庫版(サイト内リンク)
那須田 稔 (なすだみのる)
「シラカバと少女」 (しらかばとしょうじょ)
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*179頁
*発行 昭和51年
*カバー装画とカット・藤沢友一
*カバー文
奇妙な仮面をかぶり、雪原に出没するシラカバの妖精のような少女ミンチュー! 太平洋戦争末期の満州(中国東北地区)を舞台に、中ソ混血の少女と純真な日本の少年との、民族を越えた愛と悲しみを清らかに描いたファンタジックな香り高い名作。日本児童文学者協会賞受賞。
*解説頁・小内一明
夏目 漱石 (なつめそうせき) 櫻庭 信之校注 (さくらばのぶゆき)
「文学評論(全三巻)」 (ぶんげいひょうろん)
講談社学術文庫
南條 範夫 (なんじょうのりお)
「有明の別れ」 (ありあけのわかれ)
南條 範夫 (なんじょうのりお)
「細香日記」 (さいこうにっき)
南條 範夫 (なんじょうのりお)
「初恋に恋した女 与謝野晶子」 (はつこいにこいしたおんな よさのあきこ)
南條 範夫 (なんじょうのりお)
「被虐の系譜」 (ひぎゃくのけいふ)
(画像拡大不可)
*217頁
*発行 昭和49年
*カバー文
打たれ蹴られ、踏みにじられても、尚、その主に奉仕することを悦びとする不思議な被虐の血脈を板倉家累代の日記に辿る「被虐の系譜 ― 武士道残酷物語」他4編。史上から落ちた平凡な小藩の史料に封建の世の残酷な群像が、抑えた筆致の中で蘇る。驚天動地の事件ではない、それだけに一層過ぎ去った時代がいかなるものであったかを明白に浮彫りにしてみせる。
南條 範夫 (なんじょうのりお)
「室町抄」 (むろまちしょう)